中卒フリーライターほぼ無職。

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いだてん 各回タイトルと同名作品の題名の解説 ※随時更新

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大河ドラマ「いだてん」の各回のタイトルが、さまざまな作品の題名と合致していると気づいたので、まとめます。

 

 

※随時更新(2019年3月31日(日)放送分まで)

※文学作品以外も該当しているようなので、タイトル等を変更しました。

 

第1章 ストックホルムオリンピック編(第1回~第13回)

第1回「夜明け前」

あらすじ

1959年、五輪招致直前。落語家の古今亭志ん生が高座で語り出したのはオリンピックについて。1909年、日本人をオリンピックに派遣するため、柔道創始者・嘉納治五郎が悪戦苦闘していた。まさに、日本とオリンピックの「夜明け前」。

 

▼いだてん 第1回「夜明け前」記事はこちら

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作品
  • タイトル:夜明け前
  • 著者:島崎藤村
  • 刊行年:第1部 1932年、第2部 1935年
  • ジャンル:小説
  • あらすじ:山の中にありながら、時代の動きを確実に追跡する木曽路、馬籠宿。国学に心を傾ける青山半蔵だが、明治維新の最中、目前で歴史は移り変わっていく。

 

 

第2回「坊っちゃん」

あらすじ

古今亭志ん生が高座で語り出したのは、マラソンの父と言われている金栗四三の生い立ちについて。「坊っちゃん」時代の話。幼少期に虚弱体質だった四三。幼き日に嘉納治五郎に会いに行こうとした際に、夏目漱石に出会うも、本人は全く覚えていない。

 

走ることで体質を克服する四三。お国の役に立ちたいと海軍の学校の試験を受けるも、不合格。落ち込む四三だったが、東京高等師範学校を目指すことを決め…。嘉納治五郎との運命の出会いが目の前にあった。

 

▼いだてん 第2回「坊っちゃん」記事はこちら

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作品
  • タイトル:坊っちゃん
  • 著者:夏目漱石
  • 刊行年:1906年
  • ジャンル:小説
  • あらすじ:親譲りの無鉄砲で子供の頃から損ばかりしている坊っちゃん。家族に疎まれて育った少年時代と、教師になっても自分を貫いた大人時代の物語。

 

第3回「冒険世界」

あらすじ

嘉納治五郎が校長を務める、東京高等師範学校への進学を決めた金栗四三。走りながらの韋駄天登校は続けていたものの、東京の寮生活にはなじめず。夏休みに帰省した際には、幼馴染みのスヤの見合い話を聞かされて落ち込む。そんな四三が東京に戻ると、三島弥彦が開催した「マラソン大会」と出会い…。そして、美濃部孝蔵も落語にのめり込んでおり…。

 

▼いだてん 第3回「冒険世界」記事はこちら

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作品
  • タイトル:冒険世界
  • 刊行年:1908年
  • ジャンル:雑誌
  • 内容:冒険小説やスポーツ記事を中心に掲載。

 

第4回「小便小僧」

あらすじ

東京高等師範学校のマラソン大会で、小便をしていて出遅れた四三だったが、なんと3位に入る。嘉納治五郎にも声をかけられてますますやる気になるが、むちゃな練習もしてしまい…。一方で嘉納はオリンピック選手派遣に奔走するも、課題は山積み。

 

昭和にて、志ん生はそんな酒を呑んでしまって高座に上がり、オリンピック噺をし出すー。

 

▼いだてん 第4回「小便小僧」記事はこちら

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作品
  • タイトル:小便小僧
  • 著者:上林暁
  • 刊行年:1944年
  • ジャンル:短編小説

 

第5回「雨ニモマケズ」

あらすじ

いよいよオリンピックに向けた予選会が羽田で開かれる。審判として現場にいる三島弥彦だったが、いてもたってもいられず飛び入り参戦する。そして、花形のマラソンが始まる。大雨が降る中、金栗四三は憧れの嘉納治五郎がいるゴールを目指す。

 

▼いだてん 第5回「雨ニモマケズ」記事はこちら

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作品
  • タイトル:雨ニモマケズ
  • 著者:宮沢賢治
  • 刊行年:1934年
  • ジャンル:詩
  • 書き出し:雨ニモマケズ 風ニモマケズ

 

 

第6回「お江戸日本橋」

あらすじ

オリンピック予選会によって、実力者を見つけ、安堵する嘉納治五郎。しかし、派遣への莫大な資金に頭を悩ませていた。しかし、マラソンの金栗四三は責任感の重さから辞退。短距離の三島弥彦は進学を理由に辞退。そんな二人に嘉納は説得を試みて…

 

一方、噺家・橘家円喬に弟子入りした美濃部孝蔵は、車夫として円喬を連れながら噺を学ぶ。そこには円喬の意図があり…

 

▼いだてん 第6回「お江戸日本橋」記事はこちら

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作品 候補1
  • タイトル:お江戸日本橋
  • 著者:柴田錬三郎
  • 刊行年:1983年
  • ジャンル:小説
  • あらすじ:江戸天保の頃、世の中は不正に汚職だらけ。そこに法の番人、洒脱で粋な江戸っ子奉行遠山景元が、ご公儀の“悪”を暴くべく奔走する。

参考元:『お江戸日本橋(上)』(柴田 錬三郎):講談社文庫|講談社BOOK倶楽部

 

文学作品だとするとこちらか。

 

 

文学作品 候補2
  • タイトル:お江戸日本橋
  • ジャンル:民謡
  • 概要:東海道五十三次の道中を歌詞に歌い込んだ日本の民謡
  • 歌い始め:お江戸日本橋七つ立ち 初上り 行列揃えて あれわいさのさ…

参考元:お江戸日本橋 民謡 歌詞と視聴

 

一般的には民謡として知られています。文学作品以外からタイトルを連想している可能性もあるかもしれませんね。

 

第7回「おかしな二人」

あらすじ

オリンピック遠征のために金が必要な金栗四三は、資金援助を頼むために兄・実次に手紙を送る。そして、ついに四三と三島弥彦がオリンピック選手としてエントリー。海外のマナーを学ぶために、三島家に行く四三。そこで、貧しくも暖かい自分の家族と、対照的な三島家の様子を知る。どうしても金がない四三の元に、救いの神が現れて…

 

▼いだてん 第7回「おかしな二人」記事はこちら

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作品
  • タイトル:おかしな二人
  • 著者:ニール・サイモン
  • 初公演年:1965年
  • ジャンル:戯曲
  • あらすじ:妻と離婚したずぼらな性格のスポーツ記者と、妻に逃げられた几帳面な性格のニュース記者。真反対の性格の二人が、ニューヨークの同じ部屋に住みながらさまざまな騒動を巻き起こすコメディ。

文学作品というか、戯曲ですね。真反対の性格という点が、四三と弥彦という二人との共通点なのかも。

 

第8回「敵は幾万」

あらすじ

東京にいる金栗四三のもとに、兄の実次がオリンピック遠征に必要な資金を持ってやってくる。四三の幼馴染みである春野スヤのつてで、資金を借りることができたとのこと。無事資金も集まり、四三のために壮行会が開かれる中、熊本ではスヤが祝言を挙げる。いよいよ、四三と三島弥彦の出立の日。大勢の人々が歌う「敵は幾万」の声に見送られる中、弥彦の名前を呼ぶ声が聞こえーー。

 

▼いだてん 第8回「敵は幾万」記事はこちら

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作品
  • タイトル:敵は幾万
  • 作者・作詞:山田美妙
  • ジャンル:日本の軍歌
  • 概要:1886年(明治19年)に刊行された詩集『新体詩選』から、第3章を抜粋して作られた軍歌。

元々は詩でもあったので、文学と捉えても良いのかも?

 

第9回「さらばシベリア鉄道」

あらすじ

金栗四三と三島弥彦は、日本のオリンピック代表選手として、ストックホルムへ旅立つ。シベリア鉄道の旅は過酷で、外国人との違いや、大森兵蔵・安仁子夫妻のハネムーンのようなラブラブっぷりに、不安を募らせる四三だった。一方、円喬師匠の弟子になった美濃部孝蔵は、「朝太」という名前をもらい、噺家への道を歩み出す。

 

▼いだてん 第9回「さらばシベリア鉄道」記事はこちら

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作品
  • タイトル:さらばシベリア鉄道
  • ジャンル:曲
  • 作曲:大瀧詠一
  • 作詞:松本隆
  • 歌唱:太田裕美
  • 発売年:1980年11月21日

 

第10回「真夏の夜の夢」

あらすじ

ようやくストックホルムについた金栗四三だったが、白夜に悩まされる。三島弥彦は海外選手との体格の違いを見せつけられることになる。監督の大森兵蔵は床に伏せって指導もなく、海外選手のコーチと的確な指導と練習を見て、四三や弥彦は孤独に滅入っていく。一方、師匠から「朝太」という名前をもらった美濃部孝蔵だったが、橘亭円喬の噺のうまさに圧倒されるばかりで…

 

▼いだてん 第10回「真夏の夜の夢」記事はこちら

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作品
  • タイトル:真夏の夜の夢(夏の夜の夢)
  • 作者:ウィリアム・シェイクスピア
  • 初演年:1594~1596年あたり
  • ジャンル:戯曲・喜劇

松任谷由実さんの楽曲である「真夏の夜の夢」も有名ですね。

 

 

第11回「百年の孤独」

あらすじ

いよいよストックホルムオリンピックが開幕する。開会式には、三島弥彦が国旗を持ち、金栗四三が「NIPPON」と書かれたプラカードを持って入場。いよいよ競技が始まる。大森兵蔵の言葉で気持ちが落ち着いた弥彦の100M。好タイムを出すが、海外選手には及ばず惨敗。続く200Mでも惨敗。ただ、弥彦は清々しい気持ちで、最後の400Mのレースに挑む。

 

▼いだてん 第11回「百年の孤独」記事はこちら

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作品
  • タイトル:百年の孤独
  • 著者:ガブリエル・ガルシア=マルケス(コロンビア)
  • 刊行年:1967年
  • ジャンル:小説
  • あらすじ:蜃気楼の村マコンドの創世と、隆盛、そして滅亡までの100年間を描いた作品。幻想的な出来事と、個性的な人物が登場する。

焼酎だけじゃないよ。

 

 

 

第12回「太陽がいっぱい」

あらすじ

いよいよ金栗四三のマラソン当日。四三は監督の大森兵蔵を抱えながらスタジアムに入る。序盤は遅れながらも、徐々にペースを上げつつ、四三は無我夢中で走る。が、暑さが厳しく、自分の幼い頃の幻影を見て…。レースが終わっても戻ってこない四三。嘉納治五郎や三島弥彦は四三を探しに。

 

▼いだてん 第12回「太陽がいっぱい」記事はこちら

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作品
  • タイトル:太陽がいっぱい(原題:The Talented Mr. Ripley)
  • 著者:パトリシア・ハイスミス(アメリカ出身の作家)
  • 刊行年:1955年
  • ジャンル:長編小説

アラン・ドロンが主演で映画化もされている文学作品です。映画のウィキにストーリーがっつり書かれていました。

 

日本では同タイトルの楽曲もあるようです。

 

 

 

第13回「復活」

あらすじ

オリンピックのマラソンレース中に日射病で倒れてしまった金栗四三。通訳のダニエルと共に、その足跡をたどることに。すると、倒れた四三を助けてくれた一家の存在にたどりつく。心を通じ合った仲間・ラザロの死も乗り越え、四三は再び走る。一方、朝太は初高座を控え、不安を募らせ、とんでもない行動に出る。そして、演じた「富久」は完走とまでは行かずとも、爪痕を残す。

 

▼いだてん 第13回「復活」記事はこちら

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作品
  • タイトル:復活
  • 著者:レフ・トルストイ
  • 刊行年:1899年(連載開始年)
  • ジャンル:長編小説
  • あらすじ:若い貴族の男がある裁判で陪審員として参加すると、被告人の女性が
  • かつて弄んで捨てた女性だったことを知る。彼女は彼の子を身ごもり、育てるた
  • めに苦悩し、ついに殺人まで犯す。彼女は殺意がなかったと主張する。彼は贖罪
  • の意識から、彼女のために働きかけて…。

「戦争と平和」などでも知られる、トルストイの代表作の一つ。日本でも、戦前に何度か映画化もされているようです。

 

 

 

第2章

第14回「新世界」

あらすじ

ストックホルムオリンピックから帰国した四三は。元号は明治から大正に変わり、街も人も変わってしまったように感じる。そして、オリンピックの敗因を問いただす女性が現れて…。一方、孝蔵は地方回りに行くところに、円喬師匠がやってきて…

 

同名作品
  • タイトル:新世界
  • 公開年:1963年2月19日
  • ジャンル:イタリア・フランス映画
  • あらすじ:フランスのパリにて、とある男が自分の周囲がなんだか変だと感じて、ノートにメモを残すようになる。その変化の原因とは…

タイトルから、ドヴォルザークの「新世界より」を思い浮かべたのですが、同名ではないので外しました。

 

イタリアとフランスの合作オムニバス映画だそうです。いだてんの物語とは、“違和感”という共通点があるのかな。

 

第15回「あゝ結婚」

あらすじ

兄の実次の呼ばれて熊本に戻った四三は、夫を亡くしたスヤとの縁談を持ちかけられる。家庭の事情もあり、なんやかんやで祝言を挙げることに。それでも四三はマラソン三昧。一方、孝蔵は地方回りでかつてカッパと呼ばれて泳いでいた少年を見つけ…

 

作品
  • タイトル:あゝ結婚
  • ジャンル:イタリア映画
  • 公開年:1964年
  • あらすじ:ドメニコが若い妻を迎えることで上機嫌になっているときに、内妻のフェルメーナが急病で入院してしまう。二人は愛し合ったが、決して結婚はしなかった。ドメニコは本当に愛を見つけられるのか。

こちらも古い映画。歌もあったのですが、情報としては映画のみ。

 

 

第16回「ベルリンの壁」

あらすじ

四三はオリンピック金メダルだけを目指し、過酷な特訓を積んで走り続けていた。一方、孝蔵は師匠の円喬が急死してしまい…。四三がオリンピックを目指す中、戦争が世界中に広がっていき…。

 

作品というよりは歴史

これは作品というよりも、歴史的な意味合いでの言葉だと思います。物理的にだけでなくて、こんな形でもベルリンの壁が阻むことがあったのか、と思うとつらいですね。いつも明るく前向きな四三が絶望しきっている姿は胸に来るものがありました。

 

第17回「いつも2人で」

あらすじ

オリンピック中止で、選手としてピークを迎えていた四三は激しく落胆する。スヤの助けもあり、再び走り出すことに。そして嘉納治五郎は明治神宮にスタジアムを作る計画を立てる。そして、選手が次々に走りつないでいく「駅伝」も誕生!

 

作品
  • タイトル:いつも2人で
  • ジャンル:映画
  • 主演:オードリー・ヘップバーン
  • 公開年:1967年
  • あらすじ:1組の夫婦の12年間の軌跡を、6つの時間軸で描いたロードムービー。

まさに夫婦の映画で、夫婦の話。四三にはスヤがいてよかった。一人だったら立ち上がれなかったけど、強く明るい妻がいてくれたから。そして駅伝という希望も見えました!

 

 

第18回「愛の夢」

あらすじ

駅伝の盛り上がりと共に、四三の妻・スヤも妊娠。一方、留学から帰国した二階堂トクヨが、女性らしく楽しいスポーツの提案をする。これにはスヤやシマも目を輝かせる。さらに、孝蔵は親友の清さんに励まされて…

 

作品
  • タイトル:愛の夢
  • ジャンル:クラシック
  • 作曲者:フランツ・リスト

四三が金メダルを獲った夢は、まさに愛の夢でしたね。いつかスヤにもオリンピックを見せたい、その一心で。

 

第19回「箱根駅伝」

あらすじ

ストックホルムオリンピックから8年ぶりに、オリンピックが開催されることが決定する。箱根駅伝の構想に盛り上がる四三だったが、やはりオリンピックが何よりもの夢。オリンピックで金メダルを獲って引退し、家族と一緒に暮らすとスヤに約束する。ところが、マラソンは死者を出した危険なスポーツだとして、正式種目になっておらず…。

 

作品というよりも大会

箱根駅伝といえば、今やお正月の風物詩ですよね。私も毎年見ています。ここにも四三が関わっていたなんて!当時ならではの移動手段や工夫が面白かったなぁ。

 

 

第20回「恋の片道切符」

あらすじ

四三は15人の選手を引き連れて、日本代表としてアントワープオリンピックへ。弥彦も激励に来て、2人きりだったオリンピックを思い出し、感慨深くなる。しかし、四三は16位と惨敗。ドイツの街中をさまよい歩き…

 

作品
  • タイトル:恋の片道切符
  • ジャンル:音楽
  • 歌手:ニール・セダカ

同名作品はいろいろあったのですが、たぶん原曲のこれからな。日本でもカバーされているようです。

 

しかし、恋をしているのがトクヨ先生とは驚きました!しかも野口君!?意外すぎました。片思いという意味で、恋の片道切符?

 

それとも妻の存在がやっと発覚した四三がドイツでさまよい、恋い焦がれる妻の元にいつまでも帰ってこない、という意味の“片道切符”なのでしょうか。いろんな解釈ができそうですね。

 

 

第21回「櫻の園」

あらすじ

オリンピック惨敗の失意からドイツをさまよい歩いていた四三が見つけたのは、廃線に負けず力強くスポーツに取り組む女性の姿だった。そこから四三は日本にも女子スポーツを根付かせるという決意を固くしていた。

 

作品
  • タイトル:櫻の園
  • ジャンル:漫画
  • 著者:吉田秋生
  • あらすじ:女子高校の演劇部に所属する生徒たちの心模様を描いたオムニバス漫画。

さまざまな作品があったのですが、全てこの漫画を原作としているようです。女子高校という点は、今回の話との共通点でもありますね。まさに櫻の園といった雰囲気。でも、最後にはじける彼女たちの笑顔はとっても素敵だったなぁ。

 

 

 

第22回「ヴィーナスの誕生」

あらすじ

四三が赴任する女子校では、熱血指導の下女学生たちがスポーツに打ち込んでいた。彼女たちはスポーツアイドルとして、全国的にも人気を博す。その遠征の中で、日本人離れした体格の人見絹枝が立ちはだかる。一方、シマは女性としての悩みがあり、スヤに打ち明けて…。女子校では父兄の反対があり、スポーツが禁じられそうになり…。さらに孝蔵には見合い話が舞い込む。

 

作品
  • タイトル:ヴィーナスの誕生
  • ジャンル:テンペラ画
  • 作者:サンドロ・ボッティチェッリ
  • 製作年:1483年頃

父兄の反対に挑む女学生たちの姿は、ヴィーナスの誕生の絵画さながらの美しい姿だったのかも。女性らしく控えめでおとなしくいることが美しいのか、いやそうじゃない。そんな思いのタイトルなのかな。

 

 

第23回「大地」

あらすじ

四三やシマの提案で、富江は父の大作とかけっこで競走。鍛えた女性は男性に勝てると証明する。一方、嘉納治五郎は日本でオリンピックを開催できるように、神宮外苑競技場の完成を急ぐ。ちょうど四三にその会場を見せていたとき、大地が揺れだした。関東大震災。妻とケンカばかりの孝蔵は、大きな揺れで妻をかばい…

 

作品
  • タイトル:大地
  • ジャンル:長編小説
  • 著者:パール・S・バック
  • 刊行年:1931年
  • あらすじ:中国安徽省にすむ貧農が妻をめとるが、大洪水にあって苦労し、やがて仕事で成功を収めて富を手に入れるが…

三部作の第1作目だそうです。災害に遭う苦難、という共通点があるのかな。震災はつらい。見ていられないくらい、つらい描写がありました。

 

第24回「種まく人」

あらすじ

関東大震災により、東京は壊滅状態に。治五郎が作った神宮外苑競技場は避難所として使用されることに。一方、四三はスヤと共に熊本へ帰郷。しかし、義母の幾江に叱咤され、人々を支えるために再び東京へ。四三は支援物資を走りながら送り届け、神宮で復興運動会を開催する。孝蔵は落語で疲れ切った人々に笑いを届けていた。

 

作品というより宗教

「種まく人」というのは、キリスト教の聖書で出てくる言葉のようですね。イエスキリストのことで、種とは言葉や知識で、土地は人々のことで。

 

震災で絶望に枯れきった土地に、スポーツや笑いという種をまいて、また豊かな土壌を育んでいこうという思いが感じられました。第2章完結にふさわしい、清々しい終わりだったと思います。

 

第3章

第25話「時代は変る」

あらすじ

部隊は変わり、第2部の主人公・田畑政治へ。30歳で死ぬと予言され、体が弱かった彼だかスポーツ馬鹿いや水泳馬鹿。自分が生きている間に日本水泳のレベルを引き上げようと尽力する。震災でオリンピック参加に逃げ腰の治五郎や、金に厳しい岸清一に対してどんと構えて、当時の大蔵大臣・高橋是清から資金援助にこぎ着ける。

 

作品
  • タイトル:時代は変る
  • ジャンル:音楽
  • 作者:ボブ・ディラン
  • リリース日:1964年1月13日

時代が変わること、そして「swim」という歌詞が出てくるので、田畑さんの登場と水泳を連想させますよね。良いタイトルだなぁ。

 

 

 

第26回「明日なき暴走」

あらすじ

オリンピックのアムステルダム大会が迫り、体協が資金難に悩む中、田畑は貴社人脈を活かし高橋是清から資金を得る。

 

そして女子陸上も正式種目に。日本で選ばれたのは人見絹枝。しかし彼女はプレッシャーに負けて、本命の試合で敗れてしまう。

 

このままでは日本の女子スポーツが閉ざされる、そう感じた絹枝は未経験の800メートルに挑戦する。そして彼女は銀メダルを獲得!

 

作品
  • タイトル:明日なき暴走
  • ジャンル:音楽
  • 歌手:ブルース・スプリングスティーン
  • リリース日:1975年8月25日

この曲の歌詞に「Baby we were born to run」という部分があるんですよね。これはたぶん比喩表現だとは思うのですが、物語を考えるとまさに人見絹枝の姿というか。走って、走って、24歳で生涯を終えた彼女を表す歌詞のようにも聞こえます。

 

 

 

第27回「替り目」

あらすじ

アムステルダムオリンピックで好成績を残した水泳選手団。田畑は次のロサンゼルス大会でも成績を残そうと、水連として必勝プランを練る。

 

一方、選手を引退した四三は兄の実次から実家に戻るように言われるが、後進の育成を思う四三は迷う。

 

また孝蔵は貧乏でいつも優しくなれない妻に、ありがたいとそっと本音をこぼす。

 

そして、田畑は屋内プールも完成させ、運命の少女・前畑秀子と出会う。

 

作品
  • タイトル:替り目
  • ジャンル:落語
  • あらすじ:酔っ払ってばかりの男が家に帰ってくると、寝酒を飲むからつまみを買ってこいと妻に絡んでおでん屋に行かせる。一人で妻への感謝を口にする男だったが、実は妻はでかけておらず、すっかり聞いていた。妻が出てってうどん屋を迎えて、うどんを食べずに酌ばかりさせる。妻が帰ってきて、申し訳ないとうどん屋を呼ぶのだが、うどん屋は首を横に振る。「いま行ったら銚子の代り目時分だから」。

金栗四三が引退し、スポーツ界の時代の変わり目とでもいいましょうか。それでまたこのシチュエーションのような出来事が、孝蔵&おりん、四三&田畑の間で起きるというのも面白い。

 

落語のシチュエーションと合わせてきていたんですね。うまいなぁ。しかも志ん生さんの得意なネタだってんだから、面白い。

 

 

第28回「走れ大地を」

あらすじ

ロサンゼルスオリンピックが迫る中、東京市長の永田秀次郎は、東京にオリンピックを招致する構想をぶち上げる。

 

一方、五輪前の前哨戦として、日米対抗水上競技大会が開催され、日本はアメリカを圧勝する。ただ、今まで日本のエースだった高石が振るわず…

 

その矢先に満州事変が勃発!田畑は高橋是清に近づき、初のスクープをゲットする。一方で見合い話を本人の目の前で断るという失態をおかしつつ気づかず…

 

満州の情勢が不安定な中、田畑はオリンピック応援歌「走れ大地を」を披露。それは1932年5月15日のことだった。

 

作品
  • タイトル:走れ大地を
  • ジャンル:国際オリンピック選手派遣応援歌
  • 作曲家:山田耕筰
  • 作詞家:斉藤龍

今回の話にも出てきた、オリンピック応援歌がタイトルでした。明るく勇ましい歌なだけに、社会情勢の暗さが引き立つような描き方でしたね。

 

第29回「夢のカリフォルニア」

あらすじ

いよいよロサンゼルスオリンピックが開幕。日本水泳チームの総監督として務める田畑は、いろんな人種が混じり合って交流する選手村に大興奮。ただ、日系人への差別も目の当たりにする。

 

また全種目制覇を狙う田畑は、本戦に出場するメンバー選びで非常な決断をして、高石ら選手との間に軋轢を生む。そして、運命の選考会が開かれる。

 

作品
  • タイトル:夢のカリフォルニア
  • ジャンル:フォークロック
  • 歌手:ママス&パパス
  • リリース年:1965年12月

切ない歌詞とメロディで、その切なさが良く出ている話だったかも。

 

 

第30回「黄金狂時代」

あらすじ

オリンピックの臨場感を出すために、実況中継を計画するアナウンサーの河西。見た様子をメモして、後から臨場感を伝える放送を考える。そして、日本水泳チームは初の金メダルを獲得!

 

一方、嘉納治五郎はオリンピック招致に立候補。しかし、すでに9都市も立候補して、ムッソリーニなど独裁者の顔色をうかがうことになり…。

 

田畑は選手たちに活躍してもらおうと牛鍋を振る舞い、選手たちは腹痛で苦しみ出す。期待の前畑は願掛けにお守りを飲んで…。

 

400M自由形の大横田も腹痛で力及ばず、銀メダル。全種目制覇の田畑の夢は叶わず。

 

作品
  • タイトル:黄金狂時代
  • ジャンル:映画
  • 主演:チャールズ・チャップリン
  • 公開年:1925年6月26日
  • あらすじ:飢えや孤独に翻弄されながら、黄金を探し求めて狂奔する人々を面白おかしく描いた喜劇映画。

この映画の“黄金”と“金メダル”を掛けているのかな。金を求めている必死な姿。それは決して喜劇だけじゃなくて、悲劇もあったりしてね。まーちゃん、やっちゃったなぁ…。

 

 

第31回「トップ・オブ・ザ・ワールド」

あらすじ

ロサンゼルスオリンピック、いよいよ前畑秀子が出場する女子200メートル平泳ぎ。決勝レースは大混戦。女子水泳界初めての銀メダルを手にする。

 

日本男子の水泳団も他競技全てで金メダルを獲得。IOC会長ラトゥールも日本水泳の強さの秘密を知りたがる。そこで日本水泳団は、閉会式のエキシビションで日本泳法を見せることに。

 

在米日系人は日本選手団に大いに感謝し、感動を言葉にして伝えてくれた。オリンピックを大いに楽しんだ田畑だが、全種目制覇ならなかったことは悔しがっていた。

 

作品
  • タイトル:トップ・オブ・ザ・ワールド
  • ジャンル:ポップミュージック
  • 歌手:カーペンターズ
  • リリース年:1973年9月17日

これは歌の内容というよりは、タイトルが今回の話の「全種目制覇」という世界のトップというような意味合いなのかなと思いました。

 

 

第32回「独裁者」

あらすじ

銀メダルを獲得した前畑秀子に届くのは、東京市長・永田秀次郎らの落胆の声だった。田畑は選手をかばう。前畑は悩み、そして次のオリンピックに向けての闘志を燃やすのだった。

 

政治的な問題で社会の流れとは反対であるものの、嘉納治五郎はオリンピック招致を目指す。オリンピックに乗り気ではなかったはずのドイツの独裁者・ヒトラーも乗り出し、ベルリン大会が承知されることに…。

 

田畑は身を固めるべく、気持ちが惹かれていた酒井菊江にプロポーズをして結婚。

 

一方、熊本にいる金栗四三の前には、九州一周を目指して走っている青年がやってくる。マラソンでのオリンピック出場を目指しているという。

 

作品
  • タイトル:独裁者
  • ジャンル:映画
  • 主演:チャールズ・チャップリン
  • 公開年:1940年10月15日
  • あらすじ:ドイツの独裁者・ヒトラーへの批判を、コミカルに描いた作品。

まさにこれはヒトラーのことですね。独裁者によって他の国の運命まで変わってしまう、という世界情勢が描かれているようです。

 

 

第33回「仁義なき戦い」

あらすじ

1940年のオリンピック招致をめぐり、激しく争う東京とローマ。嘉納治五郎は田畑や副島を派遣して、イタリアの独裁者ムッソリーニと直談判させることに。体を酷使しながら訴える副島の意思が伝わったのか、ムッソリーニは聞き入れる。

 

ところが日本の動きを巡って、IOC総会は大紛糾。日本の政治的な動きは批判され、投票は延期。治五郎はIOC会長のラトゥールを日本に招く秘策を思いつく。

 

作品
  • タイトル:仁義なき戦い
  • ジャンル:邦画・ヤクザ映画
  • 主演:菅原文太
  • 公開年:1973年1月13日

東京とローマの仁義なき戦い、といったところでしょうか。スポーツと政治は切り離すべき、だけどそうも言ってられない。ややこしいですね。ジゴロー先生の良い所と悪い所出ちゃった感じ。さてさて、どうなることやら。

 

 

 

第34回「226」

あらすじ

1936年2月、陸軍の青年将校らによるクーデター、二・二六事件が発生。閣僚らが暗殺され、田畑が勤める新聞社も襲撃される。こんな不安定な情勢の中で、オリンピックができるのか。田畑は迷いもありながらも、オリンピックをしたいと訴える。

 

そしてラトゥールが来日。田畑は日本の案内役を任されて、日本の人や町並みをしっかりと理解してもらう。ラトゥールは日本でオリンピックをやる意義に納得したようだった。

 

そして金栗四三はオリンピック招致のために、走って上京する。

 

作品
  • タイトル:226
  • ジャンル:邦画
  • 主演:萩原健一
  • 公開年:1989年6月17日
  • あらすじ:二・二六事件を陸軍将校側から描いた映画。

えっ、この映画の主演ショーケンさんなの!?高橋是清役でいだてんにも登場して、この事件で殺される側の人間だから、逆の立場を演じているとはなんという運命か。クドカンさん粋なことするなぁ。

 

第35回「民族の祭典」

あらすじ

金栗はオリンピック出場を目指す小松をつれて上京。関東大震災で亡くなったシマにそっくりな娘・リクとも出会う。

 

そしてIOC総会で東京にオリンピック招致をするために、嘉納治五郎は最後のスピーチ。政治的では敵国である中国も投票してくれた。しかし、ラトゥールから田畑に「日本を代表してヒトラーにお礼を言いなさい」と助言されてしまい、困惑。

 

そしてついにベルリンオリンピックが開催。四三と同じ、播磨屋の足袋をはいて走る併合された朝鮮の選手が走り、優勝。ただ、日本国旗が掲げられるのを、彼は直視できなかった。

 

作品
  • タイトル:民族の祭典(オリンピア)
  • ジャンル:1936年ベルリンオリンピックの記録映画
  • 監督:レニ・リーフェンシュター

今回の話にも出てきた、ナチスドイツでの記録映画がタイトルでもありました。政治的には賛同できませんが、残されている映像はたしかに美しかった。そして、本当に民族の祭典。今の時代、どの民族も差別されることがないように願いたいな。

 

 

第36回「前畑がんばれ」

あらすじ

ロサンゼルスオリンピックの雪辱を期す前畑秀子。この日のために一日に恐ろしいほどの距離を泳いできた。応援されている手紙が大量に届き、経験したことがないほどのプレッシャーを感じる。

 

レースを目前に、アナウンサーの河西が体調を崩すが、田畑は前畑勝利を実況すると約束したため河西の降板を断固拒否。

 

ライバルはドイツの選手。ヒトラーも見る中、ドイツの大観客の中、レースが始まる。河西は叫ぶ「前畑がんばれ!」。日本中が叫ぶ「前畑がんばれ!」そして、前畑は金メダルを獲得する。

 

作品と言うより実況

河西アナウンサーが連呼した「前畑がんばれ!」はとても有名なフレーズですよね。おしゃれで秀逸な言葉選びよりも、心動いた言葉を発する方が、同じ気持ちで心に届くんだなと思いました。

 

第37回「最後の晩餐」

あらすじ

日本ではオリンピックへの反対意見も大きくなる。理想のオリンピックとはほど遠い上京に葛藤する田畑は、金栗四三と会い、オリンピックへの想いを聞く。田畑は返上してほしいと嘉納治五郎に頭を下げるが強行。

 

治五郎はIOC総会に参加する。理事から日本開催を危ぶまれるが、なんとか説得しようと試みる。帰国の船で出会った外交官・平沢和重に、治五郎は食事をしながら自らの夢を語る。

 

その船で治五郎は亡くなる。彼が持っていたストップウォッチが止まらない。それは「田畑へ」と託したものだった。田畑はオリンピック開催へ決意を固くする。

 

作品
  • タイトル:最後の晩餐
  • ジャンル:新約聖書
  • 事柄:イエスは弟子たちと一緒に夕食をとり、その中で自分を裏切る者がいると予告。動揺する弟子たちに、イエスはワインを「自らの血」、パンを「自らの肉」として与える。

嘉納治五郎の最後の晩餐でしたね。嘉納治五郎の思いは血となり肉となり、田畑たちへ引き継がれていくのでしょう。そんな想いのタイトルかな。

 

第38回「長いお別れ」

あらすじ

嘉納治五郎の死によって、求心力を失うオリンピック組織委員会。副島は返上すべきとして、田畑は葛藤する。

 

金栗の弟子・小松は、シマの娘・りくと結婚。二人の間に息子が誕生する。

 

しかし、オリンピックは中止。オリンピックを目指す小松は学徒出陣で、五輪ではなく戦場へと向かうことに。

 

作品
  • タイトル:長いお別れ
  • ジャンル:探偵小説
  • 著者:レイモンド・チャンドラー
  • あらすじ:私立探偵フィリップ・マーロウシリーズの第6作目。長編。

カリスマを失い、オリンピックとの長いお別れ。暗い時代がやってきますね。

 

 

 

第39回「懐かしの満州」

あらすじ

脳出血を起こして倒れた志ん生は一命を取り留め、弟子の五りんに、戦争中に満州の兵士の慰問興行に行ったときのことを語り出す。

 

三遊亭圓生と共に満州を巡っていた孝蔵は、五りんの父・小松に出会っていた。そして満州で終戦を迎える。三人は酒に酔い、終戦を語る。

 

小松の走り方にいろいろ言われたアドバイスを受けて、孝蔵は「富久」をやる。芝から浅草に場所を変えて、スッスハッハと走って演ってみせる孝蔵。

 

小松は「志ん生の富久は絶品」と書いて、妻と子にはがきを送る。その瞬間、日本兵だった小松は撃たれて死んでしまう。

 

作品
  • タイトル:懐かしの満州
  • ジャンル:記録映画

どうやら記録映画のようです。この回でいろんなことがつながって、感動するんだよ。ここまで見てきて良かったってね。そしてこれからも見ようってね。一つの終わりで、一つの始まりです。

 

 

第4章

第40回「バック・トゥ・ザ・フューチャー」

あらすじ

1959年、東京オリンピック招致の大詰めを迎えていた田畑率いる組織委員会。最終スピーチを平沢和重に任せようとするが、断られてしまう。

 

そこで田畑は戦後で全てを失ってから、ここまでの歩みを語る。選手の強化、ロビー活動、競技場の建て替え、知人を都知事に当選。

 

そして、進駐軍がいたフィリピンへ訪れた。フィリピンの人々から敵意を向けられる。彼らにとって戦争はまだ続いている。

 

だからこそ、「一番面白いことをやるんだ!」と田畑は言う。それは、亡くなる直前の嘉納治五郎が平沢に語っていた言葉と同じだった。「面白いことならやる」と平沢は同意する。

 

そして見事なスピーチをして、1964年のオリンピックは東京に決定する。

 

作品
  • タイトル:バック・トゥ・ザ・フューチャー
  • ジャンル:洋画
  • 主演:マイケル・J・フォックス
  • 監督:スティーブン・スピルバーグ
  • 公開年:1985年7月3日
  • あらすじ:高校生のマーティ・マクフライは、科学者で親友のドクの愛用者デロリアンで30年前にタイムスリップしてしまう。

1959年から過去を遡っていく、という点がバック・トゥ・ザ・フューチャーだったのかな。この物語の冒頭とようやくつながり、ここまでの歩みを実感できた瞬間でした。

 

 

 

第41回「おれについてこい!」

あらすじ

田畑が事務総長として、東京五輪の組織委員会が発足される。しかし、政治家の川島正次郎が政治でも一枚噛もうとにやつき顔で近づいてくる。

 

会議の議題は競技。メダルを獲得できるスポーツとして、女子バレーが注目される。

 

また選手村の選定も。田畑はアメリカ領土である代々木を活用したいと考えるが、より時間のかかる場所を提案されてしまいゲンナリ。さらに政治と絡み、田畑は川島と激しくぶつかり合う。

 

作品
  • タイトル:おれについてこい!
  • ジャンル:ハウツー本
  • 著者:大松博文
  • 刊行年:1963年
  • あらすじ:東洋の魔女と呼ばれた女子バレーボールチームを率いた監督の本。

鬼の大松と呼ばれた監督の話ですね。女子バレーのすさまじさ、そして田畑自身の気持ちも反映したタイトルなんじゃないかなと想います。

 

第42回「東京流れ者」

あらすじ

田畑は代々木を選手村にしたいと、平沢に働きかけてもらう。が、しかし、アメリカは返還する金をよこせと言ってきた。

 

そこで田畑はカラーテレビから思いつき、放送局を作ればその利益で儲かると計算。必要な金を用立ててみせた。

 

一方、五りんは金栗四三の本のサイン会を訪れて、父親の恩師とやっと出会う。

 

オリンピックが近づく中、国民は全く盛り上がらない。そこで五りんに注目する田畑。そんな田畑に、川島の政治の手が忍び寄る…。

 

作品
  • タイトル:東京流れ者
  • ジャンル:歌謡曲・映画
  • 歌手:渡哲也、竹越ひろ子

これからの田畑の行く末を歌った歌なのかな、なんて。どこにも居場所がなくなってしまうような…怖いな。

 

第43回「

 

 

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