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【ドラマ感想】相棒21 第9話「丑三つのキョウコ」都市伝説にはワケがある?

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というわけで今回のテーマは……

 

相棒21  第9話「丑三つのキョウコ」感想

 

です。

※ネタバレを含みます。

 

▼前回の話はこちら

www.aoikara-writer.com

 

 

相棒21 第9話 ゲスト・スタッフ

  • ゲスト:江田友莉亜、廣川三憲
  • 脚本:根本ノンジ
  • 監督:権野元

 

相棒21 第9話「丑三つのキョウコ」あらすじ

白いコートの女“丑三つのキョウコ”に出会ったら最後、心臓をえぐり取られて殺される…。という噂がSNSで流布され、動画まで拡散していた。都市伝説に興味津々の警視庁特命係・杉下右京(水谷豊)に対し、亀山薫(寺脇康文)は否定的。

 

そんな中、フリースクールの入口で、胸を刺された男性の遺体が発見される。殺害されたのは、同校の代表を務める男性。死亡推定時刻に、現場の近くを白い服の女が徘徊する姿が撮影されており、「現実にキョウコが出現!」とネットが沸騰する。

 

いっぽう、撮影された“キョウコ”は偽物だと主張する人物も現れた。右京が話を聞くと、問題の男は、現場から離れた場所で、血だらけの女を目撃したという。

 

同じ頃、現場付近で聞き込みをしていた薫は、殺害された代表が、問題を抱える子を強引に自宅から連れ出し、親から金を取ったら放り出すという、悪質な商売をしていたという情報を掴んでいた。

 

右京は、その悪徳スクールの被害者の中に、“キョウコ”を思わせる黒髪女性がいることに気づく。自宅を訪ねると、青山加奈(江田友莉亜)というその女性は、両親を亡くした今も家から出ないままで、生活の世話は足立(廣川三憲)という高校時代の担任がしていると分かる。右京と薫は、話を聞こうと呼び掛けるが、加奈は姿さえ見せようとしなかった。

 

殺人犯は実在する“丑三つのキョウコ”!?

恐ろしい都市伝説の裏に隠された真実とは?

 

参考元:第9話|ストーリー|相棒 season21|テレビ朝日

 

感想

丑三つのキョウコの正体

丑三つのキョウコについて、正体をなんとなく想像はしていたけど、都市伝説で盛り上がる特命係 with 夫妻&こてまりさんは楽しかったですね。幽霊とかそういうネタを相棒で扱うの、好きです。

 

丑三つのキョウコの偽物は2つの事件のうちの1つの犯人でした。撮影している距離が遠いし、顔も見えないし、他人がキョウコのフリをできそうだなぁと思っていたらやはり。でも、SNSでバズるためだけに人を殺す?と思ってしまうけど、SNSと現実の線引きができなくなるのは、今の社会ではなくもない話なのかな。

 

本物の丑三つのキョウコは青山加奈さんでした。亡くなってしまったお母さんを見送りたくて、でもほかの人の前には出たくなくて(引きこもり癖あるから気持ちめっちゃわかる)、自分なりの方法で見送った姿だったんですね。すごく切なくて、大切な気持ちを描いていてよかったです。

 

個人的に気になる点もありました。葬儀のときは1階に親戚とかがいて玄関から出られなかったから2階から出たんだろうな。元体操選手だったからヒール履いて降りられたんだなというのはわかるんですけど、2回目以降は玄関から出てもよかったのでは?先生がやってきて鉢合わせするかもしれないから、念のためだったのかな。

 

あと、足立先生と加奈さんの関係性がイマイチ掴みきれなかったです。そもそも加奈さんが引きこもったのは、体操の大事な大会でミスをしてしまい、足立先生に強く責められたことが原因。さらに足立先生に怪しいフリースクールまで紹介されて、お金を搾取され、そのせいで母親が働きづめになって亡くなってしまった。

 

今、頼れる相手とかお世話をしてくれる人が足立先生だとしても、それは罪悪感とか贖罪の意味が強いし、私が加奈さんだったら足立先生のことは許せない。自宅の鍵を持っているのも怖い。足立先生しか頼れなくて、頼らざるを得なくて、罪滅ぼししなさい、みたいな気持ちになってしまいそう。

 

足立先生が加奈さんのことをずっと気にかけてくれているのはありがたいけど、そもそも苦しんでいる原因を作った相手だし、その相手がずっとそばにいるのはいびつな関係性のように感じました。

 

もっと足立先生がしっかりと反省をしたのだとか、加奈さんとの絆だとか感じられたら、加奈さんも足立先生の罪をかばうのかなと理解できるんだけど…。でも、それだけ「申し訳ない」という気持ちをずっと持ち続けてくれたということが、加奈さんに伝わっていたということなのかもしれないですね。

 

SNSというある意味での虚像の関係性で人生を壊す人もいれば、人と人が寄り添う実像の関係性に支えられる人もいる、という対比だったのかな。

 

ところどころ気になる点が…

物語がというより、演出なのでしょうか、気になる点がありました。人物の描き方では、SNSでの姿と実際の姿が一致している人ってそんなに多いのかなと思ったり…。いやインスタとかFacebookなら実名も多いけど、Twitterは日本だと違うキャラクターの人も多いかなとか。

 

「ウォーキング大好きマン」さんは、ウォーキング大好きな格好だったけど、いや別にいつもは普通の格好なんじゃないかとか。SNSでカラフルなキャラクターで同じような色の服を着てしかもアカウント名まで見せちゃってるけど、そんなに一致する?とか。いや、インフルエンサーなのかな。

 

人間はもっと表と裏があるんじゃないかと思ったり。主語が大きいか、私が裏表あるだけかもしれません。

 

あとは引きこもりの解釈。私も過去に引きこもりに近い状態になったことがあります。今も気持ちは外に出たくないし、家の中にずっといたい。ポジティブな意味でも、ネガティブな意味でも。

 

でも別に喚いたり、暴れたりしないです。今回、引きこもりとしては2人しか描かれていませんが、どちらもかんしゃく持ちで、引きこもって、暴れて、家族は泣く……っていうのがどうも…。

 

世間が思う引きこもりの“イメージ”なだけで描写としてみんながみんなそうではないんじゃないかなぁと。どうして引きこもったのか、だとしたらその人はどんな思いなのか、一人一人違うと思います。

 

フリースクールの代表はいかにも怪しいし、屈強な男性に連れて行かれるのも怪しいし、もっと良い人そうだし安全そうだから連れて行かれちゃうと思うのだけど。それぐらい家族は追い詰められて、判断がつかなくなっている、という描写なのかな。

 

とはいえ、全部私の解釈なんですよね。人の解釈はそれぞれで、今回のドラマを作った人の解釈が私と違っていた、だけの話で。もっというなら、ドラマが見せたものはそれが完成されたもので、私が「解釈が違う」となるのは感想でしかないというか。

 

たぶん私の感性とか感覚と、演出なのか描写なのかがマッチしなかったです。右京さんの「ひとつよろしいですか?」がバズるとか、角田課長が奥さんに言われてちゃっかりハートのキーホルダー持ってるとか、細かい描写は好きだし面白かったんですけどね。

 

悪いものだというわけではなくて、私と合わなかった、という話。いろんな相棒があっていいと思います。

 

今回は以上。今年も暮れなずみます。

 

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