中卒フリーライターほぼ無職。

在宅Webフリーライターaoikaraの日常ブログです。

スポンサーリンク

いだてん 第1回「夜明け前」感想 スポーツのジェネレーションギャップがすごい!

スポンサーリンク

f:id:aoikara:20190107141629p:plain

オリンピックはなんだかんだで盛り上がってしまう、aoikaraです。純粋に頑張っている姿には、心から応援したくなってしまいます。スポーツのパワーってすごいです。

 

というわけで今回のテーマは…

 

いだてん 第1話「夜明け前」感想

 

です。2019年の大河ドラマが始まりましたよ!

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

 

第1話「夜明け前」あらすじ

1959年、五輪招致目前の東京。大渋滞の日本橋を通りかかった落語家の古今亭志ん生(ビートたけし)は寄席に向かっていた。その日、高座で志ん生が語り出したのは、50年前の日本のオリンピック初参加にまつわる噺(はなし)。

 

1909年、柔道の創始者、嘉納治五郎(役所広司)はストックホルム大会を目指して悪戦苦闘していた。スポーツという言葉すら知られていない時代。初めての派遣選手をどう選ぶか。日本オリンピック史の1ページ目を飾る物語。

 

参考元:第1回「夜明け前」| あらすじ | NHK大河ドラマ『いだてん 〜東京オリムピック噺(ばなし)〜』

 

GOODポイント

  • 2019年大河ドラマの最初のセリフが、まさかのタクシー運転手役の東京03 角田さんだとは!えっ、角田さんか!となりました。これは今までの大河ドラマと違う予感…。
  • 若き日の古今亭志ん生さんこと、美濃部孝蔵さんの語り部で「ここまでおじさんしか出てませんが」に笑っちゃいました。たしかに。
  • 昭和も明治も、撮影所のセットがすごい!白黒写真しか残っていないからぴんと来ないのですが、この時代もこんな風に彩り豊かで華やかだったのかなぁ、なんて想像が膨らみますね。
  • 小学校の体育館にあった、あの木の棒っきれ、「肋木」というんですね。初めて知りました。懐かしい~。そして、あんなにいろんな使い方があるとは!新しく建てられた小学校にはもうほとんどないらしく、時代が移り変わるんだな~としみじみと思いました。
  • 天狗倶楽部の「輩」感。チャラい!あの時代にあんなにうざくてチャラい輩がいるなんて!すぐに脱ぐし!とはいえスポーツに対する愛は本物なんだなぁ。
  • オリンピックのポスターに日本国旗があったら、やっぱり「やったる!」と思っちゃうよね。本物のポスターを見たら、やはり日本国旗がありました。熱くなるなぁ。
  • 名前が似ているから「日本体育協会」から「大日本体育協会」に変えたのは、なんだか笑っちゃいました。
  • 三島弥彦はあの予選会で、100m、400m、800mで金メダルを獲得したそうですね。全然触れられておらず、かなり遊び人っぽい感じでしたけど、すごいね!しかも200mも2位。だからあんなに首に金メダルをぶら下げていたわけだ。

 

気になったポイント

  • 外務省の大運動会なんて!あったんですか!
  • 昭和30年代の小学校あんなにカラフルかな。小学生も時代より裕福そうに見えました。うむ。
  • 橋本愛さんの登場に、「あれ須賀ちゃん!?」となりました。昨年の大河ドラマにも、西郷隆盛の最初の妻・須賀として出ていたんですよ。金栗四三さんと同じ、熊本出身の女優さんだからかな。それにしてもおきれいだわ。
  • 「奮えー!奮えー!」というのが、「フレー!フレー!」という応援の声に聞こえました。「フレー」の語源は英語ですが、意味合いは同じなので不思議ですよね。
  • 羽田の運動場って、もしや羽田空港がある場所!?調べたら、元々は運動場の隣に飛行場ができて、後に空港に拡張されたそうです。当時はまだ空港もなかったものね。歴史を感じるなぁ。
  • 西郷どんが「ちぇすとー!気張れー!」って怒鳴り声が多かったので、いだてんはまあ言い争うところが多くても、なんだか穏やかに感じられました。雄々しさは2018年が強かったなぁ。柔道の創始者だからもっとお堅い人かと思っていたんですが、とても柔軟な人でしたしね。やっぱり柔と剛が大事。

 

感想

今までの大河とはやっぱり違う!

2019年の大河ドラマが始まりました。その名も「いだてん」。足がものすごく速い神様の名前で、オリンピックにまつわる日本人のお話です。

 

2018年の「西郷どん」は西郷隆盛の幕末で、他の大河ドラマもそれより前の時代が描かれることが多く、近代を描くこと自体が珍しいですよね。私も今まで見た大河ドラマの中でもっとも現代に近い時代です。

 

重厚感のある時代劇ではなく、軽快な群像劇、といったところでしょうか。この違った空気感にまだ慣れていないのですが、見て行くうちに徐々に慣れていきたいなと思います。

 

オリンピックやスポーツへの認識、今とこんなに違うなんて!

オリンピックは当たり前のように開催されて、国の代表が出て、応援をして。スポーツも当たり前のように身近にあって。

 

という今の時代に生きているので、オリンピックがまだ4回しか開催されていなくて、スポーツを楽しむという概念や価値観がない感覚が衝撃的でした。「たしかに、まだない価値観なのか」と納得もさせられながら。

 

それぞれの立場の人の、オリンピックやスポーツに対する考え方の違いも面白かったです。東京高等師範学校教授の永井道明氏は、国を背負って競技にするなんて残酷だと意見を述べていましたね。たしかに今より国を背負うことが重いよなぁ。たしかに切腹ものと思ってしまう人も少なくはない。

 

日本体育会会長の加納久宜氏は、スポーツを楽しむよりも教育が大事とのこと。たしかに日本人は欧米人と比べて小さく(有名な写真だけど改めて小さい!)、栄養も足りてない人も多いから肉体も弱いし、まずは体作りからという話で。オリンピックで競い合うなんて、考えられないことだった、というのも説得力があります。

 

他にも嘉納治五郎さんが観客席に驚くのにも、「スポーツ観戦するって感覚がないのか!」と私が驚いたり。予選会という発想が、仕組みがないのかと驚いたり。近代だからこそ、現代との価値観の違いがより感じられますね。

 

 

嘉納治五郎、すごい人だな

柔道を作った人物として、嘉納治五郎という名前は知っていました。昔、体育の教科書で読んで勉強した記憶があります。柔道というと、お堅いイメージがあったのですが、ドラマで描かれている嘉納治五郎さんはどちらかというとかなり柔軟な人でした。

 

たしかに柔道を作ったように、武道を競技にするという考え方は、スポーツとしてかなり先進的なのかなと思いました。進んだ人だったのかも。

 

オリンピックへの選手派遣にも積極的で、しかも日本初のIOC委員。勝ち負けが重要視されるスポーツの大会で、「参加することに意義がある」「平和の祭典」と思えるのも、かなり進んだ考えだよなぁ、と思いました。しかも私財をなげうってまで派遣しようとしていたんだから、すごい。というか、本当に大変だなぁ。

 

嘉納さんが倒れたときに、助教授の可児さんが自分も質屋に行き、優勝カップを作ってきたところにはぐっと来ました。「韋駄天はいます!」って言いたくなるよね。糖尿だったらお酒飲んじゃダメだよ、本当に…。

 

韋駄天が現れた!

欧米諸国と比べてものすごく小柄な日本人がマラソンを走るというのは、たしかに想像するだけでも恐ろしいほど過酷ですよね。技術が発展し、選手の体つきも進化した今でさえ、駅伝やマラソンで倒れる人がいるわけですからね。

 

しかも大雨。19人中13人が離脱して、本当に羽田の悲劇。残酷なレースとなってしまうのかと思いきや…

 

韋駄天が現れた!

 

というシーンは胸が熱くなりました。

 

帽子(体育でかぶせられる紅白帽!)の染色が落ちてしまって、頭から血を流しているような姿は壮絶で、SNSなどでは隈取りのようだとも言われていましたね。あの染色が落ちて…というのは史実だそうで。隈取りは演出のようですが。

 

金栗四三の迫力のある表情に、引き寄せられるようでした。みんなが感激して出迎える姿は、ヒーロー登場で、少しも悲壮感がなくて、「きたきたきたー!」という胸の高鳴りを感じました。勘九郎さんの表情、良かったなぁ。

 

そして、金栗四三の「スッスッ、ハッハッ」という息づかい…これは古今亭志ん生さんのタクシーの脇を通ったランナーと同じ息づかい!

 

1891年生まれの金栗四三は、東京オリンピック開催が決まった1959年には68歳…えっ!?その年齢でめっちゃ走っていたとしたらすごい!けど、どうなんでしょうか…

 

古今亭志ん生さんとオリンピックを軸に、時代を前後する面白み

今回の大河ドラマは、東京オリンピックが決まった1959年と、日本で初めてオリンピック選手を派遣した1900年初頭の話が並行して進んでいきます。

 

その語り口が古今亭志ん生さん。ビートたけしさんが演じます。昔はまだ何者でもない、美濃部孝蔵。森山未來さんが演じています。なぜ落語家になったのか、そしてオリンピックとの関わりも気になるところで。

 

元々は大河ドラマで志ん生さんを主役にする、なんて話も飛び出していたそうで、志ん生さんの物語も描かれるようですね。志ん生さんの家にやってきた若い男の子の父親というのも、誰かしらなのかもしれませんし、前後する時代で物語がどう進み、どう絡み合っていくのかも楽しみです。

 

さらに面白くなるのを期待したい

正直、個人的には「ものすごく面白かった!」という感じではありませんでした。まだ新しい世界観に慣れていません。でも、「また見たい」とは思いました。これから、さらに面白くなることを期待して、見続けていこうかなと思います。

 

次回:金栗四三とは何者だ!?

金栗四三は熊本生まれ。虚弱体質を克服すべく、学校の登下校で往復12kmを走っていた。軍人にはなれずとも、幼馴染みのスヤに励まされて頑張っている。そして、嘉納治五郎が校長を務める東京高等師範学校へ進学し…

オリンピックの予選会で、世界記録を超える速さを見せつけた金栗四三の物語。彼が本来の主人公ですからね!

 

次回予告では、熊本弁らしき言葉が飛び交っていましたね。昨年は薩摩弁がすっかり耳に馴染みましたので、今回も期待したいな。次回もしっかり見ますよ。

 

 

aoikara

 

▼いだてん 第2回「坊っちゃん」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

▼いだてん 記事一覧はこちら

www.aoikara-writer.com

スポンサーリンク