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いだてん 第8回「敵は幾万」感想 愛すべき人たちの思いを背負って

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何にも背負ってないaoikaraです。国を背負って戦うというのは、本当に大変なんだろうな。と、このドラマを観ると思います。

 

というわけで今回のテーマは…

 

いだてん 第8回「敵は幾万」感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼いだてん 第7回「おかしな二人」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

第8回「敵は幾万」あらすじ

大金を携えて上京してきた兄・実次(中村獅童)から、春野スヤ(綾瀬はるか)の働きかけで資金を得られたと知る金栗四三(中村勘九郎)。

 

スヤと無邪気に野山を駆けていた自分が、オリンピックのために海を渡る不思議さを感じつつ、兄に一生懸命戦うことを誓う。

 

四三の壮行会が開かれるころ、スヤは熊本で嫁入りをする。

 

見送る大勢の人々の「敵は幾万」の歌に包まれ、オリンピックに出陣する四三と弥彦(生田斗真)。まさに汽車が動こうとしたとき、弥彦の名を叫ぶ声がする──。

 

参考元:第8回「敵は幾万」| あらすじ | NHK大河ドラマ『いだてん 〜東京オリムピック噺(ばなし)〜』

 

GOODポイント

  • 志ん生「田舎モンは声がでけえ」たしかに、実次さんの声のでかさったらないね。田舎というか家が遠くに離れている地域というのは、ある程度距離があって話すから、自然と声が大きくなっちゃうんですよね、という私の推論。
  • 四三の兄・実次が宿舎にやってきたときに、野口君が「弟を連れ戻しに来た!」と勘違いして、アテレコまでしているのが面白かったですね。「守ってあげないと!」と言う友情が熱い!また四三の態度が勘違いされそうな感じなんですよねw
  • やってきた野口君や橋本君を「ともだーち!」と紹介する、四三の言い方がなんかツボでした。かわいい。
  • カンパだけで1500円も集めたのすごすぎますね!金なんて出さないと思われたい兄がいたからなんですが、まあそう陰口をたたいていた美川君のおかげといっても過言ではないのでは…w
  • お兄ちゃん、勝手に弟の背広着ちゃダメw嘉納さんが勝海舟からもらった背広に刺繍してもらったように、四三も「嘉納」って刺繍してもらったんですね。いいなぁ。
  • 永井先生「この先どんなにオリンピック選手を輩出しようとも、一番最初のオリンピック選手は金栗四三だけです!」良いこと言うわ~。
  • 実次お兄ちゃん、まさかの永井先生と可児先生を守衛と間違うwまあ酔っ払って女性の悪口言ってるんだから、こういう扱いされても仕方ないかもw
  • 小梅ちゃん「ぎゃん、ぎゃん、ぎゃーん!」で熊本の阿蘇出身だと美川君にバレてしまいました。美川君は美川君で、小梅ちゃんとロマンスしたいみたいで…。この二人の関係性からも目が離せませんな。
  • 同郷の四三の門出を素直に応援できない美川君。しかし、四三は「全ては美川君のおかげ!」とまっすぐな表情と言葉で伝えて、思わず周囲も「おおー」とうなるほど。四三のまっすぐさに、美川君もちょっとは救われたかな…逆かな?
  • 美川君に感謝するだけ感謝して、「どうぞ」と部屋に戻ることを促す四三に笑っちゃいました。いや、たぶん部屋に戻ろうとしたのに止めたことを配慮しての、「どうぞ」だったんでしょうけどね。四三らしいなぁ。
  • 社会の先生に「四三おまえ音痴」とハッキリ言われるくらい有名なのね。
  • ええー清さん、嘉納治五郎だって知らなかったのか!でも、「世界のどこにも足袋で走っている奴はいねえかもしんねえけどよ、俺はここで足袋で走ってるからよ!」って応援する感じ、格好良かったなぁ。素って漢字でさ。
  • 弥彦、オープンカーでのおでまし!親衛隊の登場!久しぶりのTNG!いやあ、楽しいなぁ。そして弥彦のファッションがまたおしゃれなんだなぁ。
  • 出立してから四三の表情はこわばっていました、徒歩部の仲間や友達を見て、ぱあっと明るい笑顔になっていましたね。ちょっと安心しました。って可児先生、ダメだぞ!

 

気になったポイント

  • ぎゃ、あの電車にいた人、前のスリじゃん!
  • 四三に対する新聞社の取材はひどかったですねえ。用意された言葉に「はい」と言っただけで記事になるなんて恐ろしすぎます。言ってないよーそんなこと!そして、爽やかに笑ってもいない!

 

感想

金栗四三は応援したくなる人

金栗四三は不思議な人ですよね。本当にまっすぐで。誰もが応援したくなる人と言いますか。

 

最初は、すごく家族が応援してくれるなと感じていたんですが、家族だけじゃないですよね。世界記録を出してオリンピック選手に選ばれたという事実は大きいですが、それだけじゃない。

 

スヤさんも四三を信じたからこそ資金援助をしたくて、そのスヤを信じて、庄屋さんからお金を貸してもらえたわけですし。

 

また、全国の学生数千人からカンパで1500円を集めるってものすごいことですよ。その人数もですし、1500円という金額も。今のお金の価値で考えると、当時の3800倍だそうなので、約570万円も集めたということ!本当にすごいですよね。

 

それだけの金額を集められるほど、支えてくれる友人や先生がいたんですよね。四三の後援会というのも実際にあったそうです。そこでも嘉納治五郎は、個人としてもっとも多くの金額を寄付したのだとか。またまたカッコイイなぁ。

 

純粋に感謝して、涙できるっていうのも、四三の良さです。人徳でしょう。

 

私も、このドラマの初回ではハマりきれなかったんです。第2話を見て、金栗四三という人物を知って、まっすぐさに惹かれて、見続けることを決めました。これもまた、四三には応援したくなる何かがあったから、なのかもしれません。

 

お兄ちゃん、格好良すぎるよ!

今回は四三の兄・実次も良かったです。たしかに当初は家族愛が強すぎるというか、少々弟を過大評価しているのかも、なんて感じもありましたけど、本当に弟を愛しているのでしょうね。

 

頭を下げてお金を作ろうとして、四三のことを「それだけの価値がある男たい!」「10里走る、その景色を見る資格がある!」と言ってのけるのは、格好いいなと思いました。家族のためとはいえ、なかなかできることじゃないです。

 

実次は小学校までしか出てませんが、役場勤めもしているようで、本を読めば言葉もわかって理解も深いことがわかります。弟のこととはいえ、よくわからない「オリンピック」に対してもその価値を理解している点にも、先見の明を感じます。

 

おそらく地頭が良いのでしょう。何より、芯がしっかりしていて、そのまっすぐさはやはり四三にも通じるところがあります。

 

四三が弱気になったときにも、

 

「おまえが行かないと後が続かん!おまえが弱虫だったら、後に続くいだてんも弱虫たい!」

 

と言って、奮い立たせていました。これって、四三がオリンピックに行きたくないと言ったときに、嘉納治五郎が説得した言葉とほとんど同じなんですよね。実次は自分でわかっているというのが、すごいんですよ。

 

そして、最後には、

 

「勝とうなどと思うな!なんも考えんで、走れ!」

 

と激励。プレッシャーや責任を背負わせるよりも応援したいという、優しさを感じました。実次が来てくれたことで、四三も気持ちを強く持つことができたと思います。

 

四三とスヤさん、ああ切ない…

四三とスヤさんの展開は切ないですね。青春時代に心を通わせていた二人が、別々の道を歩み出したといいますか…。

 

四三はお金を工面してくれたスヤに手紙を書こうとしましたが、複雑な思いがあって、筆が止まってしまっていました。そこにはスヤを想う葛藤もあったと想います。

 

一方でスヤも、四三への淡い想いがあるからこそ、力になりたかったのでしょう。結果的に自分の嫁ぎ先に対して借りができてしまった。そして、ついに嫁ぐことになってしまった。そのことを四三も察していました。

 

四三が壮行会で自転車節を歌っていたのは、もう泣けましたね。

 

会いたかばってん 会われんたい

たった一目でよかばってん

あの山一丁越すとしゃが

彦しゃんのおらす村ばってん

今朝も今朝とて田のくろで

好かん男に口説かれて

ほんに彦しゃんのおらすなら

こぎゃん腹も立つみゃあばってん

千代八千代 どうしたもんじゃろかい

歌詞が今の四三とスヤの気持ちと重なっていましたから。スヤが教えてくれた自転車節を、精一杯心を込めて歌うことが、四三なりのスヤへの感謝の表し方だったのかなと想います。

 

この先、二人がまた同じ道を歩いてくれたいいなと願ってしまうんですけどね。

 

四三は自分を奮い立たせ、一皮剥けた

四三は、初めて、走ることに迷いが生じていましたね。スヤさんと一緒に楽しく走っていたことを思い出して、「なんのために走るんだろう」と思ってしまったような。

 

慣れないマナーを身につけなければならず、初めての行幸で、言葉も知らない国に行き、なんのために走るのかと。ただ走っているだけで楽しかったのに。大切に想っていたスヤはもうそばにいないし…。

 

それでも兄の実次の言葉で、また奮い立つことができました。そして、スヤさんへの気持ちを自転車節に込めて歌ったのかなと。

 

その思いを振り切るように、前を向くために、いつもの習慣である水浴びをしているようにも見えました。水を浴びた後の目に強い意思のようなものを感じて。あ、一皮剥けたなと感じました。

 

播磨屋さんはとことん粋だねえ

足袋屋の播磨屋さんもなんだかんだ言いながら、優しいですよね。四三のために走るために、底が破れやすい部分を厚くするなど、足袋を改良してくれていますし。

 

しかも、しっかりと日の丸が描かれたユニフォームまで用意してくれていました。そういえばすっかり忘れていました、ユニフォームのこと。「やってあげたぞ!」みたいな感じを出さないのがまたいいですよね。

 

弥彦とお母さん、思いが通じ合って良かった

弥彦はオリンピックに行くと決めてから、反対されるであろう家族から距離を取っているように見えました。「兄貴とは別の道を行く!」と高らかに宣言していましたしね。

 

一方で、母親の和歌子は「弥彦や三島家の恥じゃあ」と、薩摩弁でつぶやきながら、何か作っている様子で…。

 

そして、出立の日。多くの人が見送りでごった返す中、「弥彦お坊ちゃま!」というシマの叫び声が。そして、そこには兄・弥太郎と母和歌子の姿も。「母上に挨拶せんか!」と言う弥太郎も、実は弥彦のことを思ってくれていたんだなぁ。

 

驚く弥彦は、母の手を握って、「精一杯たたかってきやんせ」と和歌子は言います。

 

「おまんさぁは三島家の誇りなんじゃから。弥彦、身体ば大事にしやんせ」

 

と、いつも険しい表情をしていたのに、泣き崩れて、そんな風に言うんです。間違いなく、息子を想う母親の顔でした。

 

そして渡したのは日の丸のユニフォーム。縫って作っていたのは、弥彦のためのユニフォームなんですね。素直じゃないんだから。

 

そんな、母が縫ってくれたユニフォームをしっかりと見せながら、

 

「弥彦は精一杯たたかってきます!」

 

と大きな声で言う弥彦は、すごくすごくうれしそうでした。ああ、弥彦良かったねぇと、じーんと来ちゃいましたね。

 

「やっぱり我が子に感心のなか親など、おらんです!」ともらい泣きしている四三の言葉も染みます。良かったなぁ、弥彦。いやあ、本当に良かった。

 

えっ、嘉納先生、どうするの!?

いやあ、今週は本当に良い話で終わるなぁ…なんて思っていたら、あれ、嘉納先生汽車に乗れてないじゃん!という衝撃の終わりでした。

 

えっ、なんで?もしかして可児先生が代わりに乗りやがったのか!あいつ!それとも何らかの事情で止められた…?

 

えええーどうなるの?同伴できないの?まさかの展開ですね。調べるとわかりそうな話なので、あえて史実は調べずに、来週もどうなるのか見なければ!

 

次回:異国はつらいよ

ストックホルムに向けて旅立った四三。しかし、嘉納治五郎が乗り遅れたり、大森兵蔵と安仁子夫妻がハネムーン状態だったり、海外の人間が横柄だったり、不安が募るばかり。そんな中、美濃部孝蔵は噺家として師匠から名前をもらい…

オリンピックに辿り着くまでも大変ですね。道中いろいろありそうです。注目すべきは、嘉納治五郎が無事到着するのか。

 

あと、孝蔵の行方も気になります。そういえば今回の話で寝坊していましたけど、どうなったんだろう。いよいよ、オリンピックだ!

 

 

aoikara

 

▼いだてん 第9回「さらばシベリア鉄道」記事はこちら

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