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いだてん 第11回「百年の孤独」感想 百年かけて、日本人の短距離にも希望が!

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最近驚いたら「ばっ」と言っちゃうaoikaraです。影響されやすいのです。

 

というわけで今回のテーマは…

 

いだてん 第11回「百年の孤独」感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼いだてん 第10回「真夏の夜の夢」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

第11回「百年の孤独」あらすじ

1960年東京オリンピックを控える田畑政治(阿部サダヲ)は開会式を研究すべく、ストックホルムオリンピックの記録映像に見入る。

 

時は1912年7月のストックホルムオリンピック開会式。「NIPPON」のプラカードを持ち、金栗四三(中村勘九郎)と三島弥彦(生田斗真)が日本初のオリンピック選手として入場。

 

そして競技が始まる。大森兵蔵(竹野内豊)に緊張を解された弥彦は100メートル短距離走で好タイムでゴールするも順位は惨敗し、200メートルも惨敗に終わる。

 

プレッシャーと戦い続けた弥彦だったが、晴れやかに最後の400メートルの走りへと向かう!

 

参考元:第11回「百年の孤独」| あらすじ | NHK大河ドラマ『いだてん 〜東京オリムピック噺(ばなし)〜』

 

GOODポイント

  • 日本初のオリンピックで記録映画を撮影したのが黒澤明監督とは知りませんでした。今ではテレビでもネットでも見られる映像ですが、当時は貴重だったんだろうなぁ。
  • 四三がキレてから、弥彦までキレて、嘉納先生に投げ飛ばされて、もうしっちゃかめっちゃか。
  • 四三は肥後もっこす!頑固!安仁子の「ひ~ご~もっこす!」と怒り気味の口調もかわいかったですw
  • 嘉納先生が遅れてみんなバラバラになったのに、「みんなが一つになった~」と嘉納先生の天然っぷりは見てられないですwまあ、結果的に大団円でよかよか。
  • ダニエルも一緒に日本選手団として歩くんですねw
  • 大森兵蔵さんが安仁子に写真を頼んでいましたが、不安しかないw
  • 安仁子が「ニッポン!」ってコールをしてくれたので、観客もコールしてくれたのうれしかったなぁ。異国で「日本」って聞こえるとうれしいですよ。
  • 公式写真は金栗四三が映ってないし、安仁子の写真は弥彦が映ってないし、もー!
  • 観客席から遠いよ!見られないよ!
  • 兵蔵の「敵はタイムのみ」という良いアドバイスに、「ラクになりました」と言う弥彦だけど、「もっと早く言ってもらえたら、もっとラクになれてたらと思います。せめて3週間前に言ってくれてたら…」ってのも本音でしょうね(笑)
  • 弥彦の落ち込んだ手紙に、本気で心配してくれているお兄ちゃん。なんだかんだ優しいじゃん!
  • 高座に上がることになって、プレッシャーに押しつぶされそうな朝太はお酒べろべろ。
  • 本番前に、プレッシャーで押しつぶされそうな四三は押し花。乙女ライトでふわふわキラキラしていましたね。大変なんだけど、笑ってしまいました。
  • 弥彦の400M後のシーンは、実際に走った後に撮影したそうです。通りの臨場感!すごいですね!
  • 弥彦の走りを応援するあまり、写真を撮れなかったのも四三らしいですよね。
  • ちょ、弥彦、お尻まる出しで腕立て伏せはやめて!びっくりする!
  • 四三が水浴びしているところに、真っ裸の弥彦!ばっ!びっくりする!

 

気になったポイント

  • ストックホルムオリンピック開会式の入場、日本人選手全然映ってないじゃないですか!ひどい!
  • あの日本大使?の人?ちょうどよく失礼でムカつきますwそういうキャラも必要ですもんね。

 

感想

JAPANじゃない、NIPPONだ!

プラカードでも一悶着ありましたね。四三&弥彦の「日本」という言い分もわかります。ただ、兵蔵さんの「伝わらないよ!」というのもわかる。

 

ってか、本当に嘉納先生がいないことでみんながバラバラになったんだよ!一つになってないよ!嘉納先生、ポジティブかよ!

 

最初は四三をなだめていた弥彦まで「あんたのせいで俺はおかしくなったんだー!」と、嘉納先生につかみかかっていましたもんね。そんで「俺も出場しない!」と言い出して、もうもうもう…。

 

出場選手である四三は、異国に来て、孤独に負けそうでほんとうにつらかったと思います。そんなときに心の支えになっていたのは、日本の熊本で、応援してくれた東京高師の友人たちで。

 

なのにJAPANってなじみのない名前の代表だと思うと、気持ちが入らないってのも一理あります。でも、やっぱり「日本」って漢字だと伝わらないし…。ってことで、嘉納先生は「両者一理!」として…

 

NIPPON

 

になりました。いいじゃないか。ジャパン人じゃない、日本人だもんね。

 

「敵はタイムのみ」兵蔵さん、名監督の予感

レース前に緊張で表情も体もこわばっていた弥彦に、兵蔵が良い言葉をくれるんですよね。

 

「敵はタイムのみ」

 

一緒に走る選手は、タイムという敵に挑む同志だと思いなさいと。良いこと言うよね、兵蔵さん。実は名監督なんじゃないか。ただ、弥彦の言う通り、本当にもう少しだけ早く言ってほしかったですねw

 

何かを乗り越えて、走ることに夢中になった弥彦がまぶしい…

弥彦がレースに挑むその時に、3週間前に書いた手紙が実家に届き、もう大騒ぎになっていましたね。3週間前と言えば、プライドをズタボロにされた弥彦が飛び降りようとしていたときですもんね。

 

そのときに書いた手紙は、本当に命を投げてしまいそうなほどの思い詰めっぷりといいますか…。もうお兄ちゃんもシマもおろおろしまくりですよ。

 

そこで、お母さんが格好良かった。高笑いして、堂々と言うんです。

 

「心配せんでよか。文字など読めなくても息子の本心はわかります!弥彦は、必ず勝つ!」

 

さすが薩摩の女よ!お母さん!素敵!

 

「短い人生でしたが。弥彦は、三島家の誇りのために命を賭します」

 

と意気込んだ弥彦の言葉は、命を絶とうなどではなく、命懸けでレースに挑もうとする決意に感じられました。弱々しい声が、力強い声に変わっていました。

 

レース直前は、四三が「我が友に勝利を…」と心から祈っていたように、私もドキドキしてしまいました。あー、頑張れ頑張れ!って応援してね。

 

結果、他の選手に比べて速くはありませんでした。でも、弥彦は満面の笑顔

 

「負けはしましたが、自分の最高を出したんだから、成功だと思っています!」

 

日本人初のオリンピックという大舞台で、今までで一番タイムを縮めたんですから、本当にすごいですよ!立派な走りだった!

 

200Mも、400Mも、走り切りました。400Mのレース中に、思い出が駆け巡っていましたね。

 

ただスポーツが好きで、やればいつも1番で、日本では負けなしだった。オリンピックも面白そうだと本気で挑んだけれど、体も違って心も折れて。でも、四三に「我らの一歩は、日本人の一歩ばい!」と奮い立たされた。

 

いろんな思いが駆け巡る中での弥彦の走りは、心に迫るものがありました。やりきった。見ている人間としても思いました。清々しかったですもん。

 

「三島さん、楽しかったですか?」という四三の問いに、「ああ!」と本当に達成感たっぷりに答えていました。「悔いはないのか?」という嘉納先生にも、「はい!」と答えて。

 

「ならばよし!準決勝は棄権しよう!」その場にいるみんなの気持ちが一つになったようでした。

 

そこで日本人には短距離は無理だと。百年かかったも無理だと悟った弥彦もすごいなと思いました。遠く及ばないなら、心が折れてもう走らないとなりそうなものですが、そこで走る決意をした弥彦は確実に何かを乗り越えました。

 

初めて世界に挑んで、自分の実力を理解できるってなかなかできることじゃありません。弥彦の大いなる一歩は、本当に日本人の一歩になったと思います。

 

四三の“プレッシャー”と“スランプ”が心配…

弥彦の100Mのレース後に、「日本人にはやっぱり短距離は無理なようだ。君に懸かっている。頼んだよ」と言われた四三。うわー、また重圧が増えてしまうな、と心配になりました。

 

昔は本当にただ楽しくて、挑戦するのが楽しくて走っていた四三でしたが、いろんなことをもやもやと考えてしまうと。やっぱり国を背負っているとなると、弥彦もそうでしたが、四三も追い詰められますよね。

 

そこで機転を利かした弥彦は、「ただ走ればよか。精一杯やれば、それでよか」と言ってくれるんですよ。でも、熊本弁で「バカにしてぇ~!」と四三は逆ギレ。いやいやいや、「君がいったんだけどね!」って弥彦が返しているけど、本当にそれな!

 

「短距離は考えんでも走れるばい!」って悪態をつく四三はひどかったですね。この前追い詰められていた弥彦と立場が逆転しているようでした。

 

ただ、それを乗り越えた弥彦は優しくて、悪態をつかれてもかわしてて、良い対応でした。

 

弥彦のおかげで、四三のもやもやが“プレッシャー”だと、わかったわけですしね。そうか、プレッシャーって言葉もない時代だけど、そりゃあプレッシャーを感じるもんなぁ。四三も正体がわかってスッキリしていました。ひとまず良かった!

 

それで、おそらく四三がスランプになっているということは、あえて開かさない弥彦は本当に優しいなと思いました。

 

考えて考えて頑張ることを決意した四三。弥彦は一緒に水浴びして、四三の背中を押してくれました。この二人は本当に戦友ですね。二人ともお互いがいて、良かった!つらいとき、支えてくれたのはお互いですもんね。

 

百年の孤独を乗り越えて!

「日本人に短距離は無理です。百年かかっても、無理です」

 

これは三島弥彦さんが、本当に言った言葉だそうです。たしかに、日本の短距離ははまだまだ世界トップではありません。でも、着実にトップレベルに近づいてはいます。リレーという総合力では本当に強いですし。

 

1912年のストックホルムオリンピックから、100年近く経った、2008年の北京オリンピックで日本男子400Mリレーで初のメダルである銅メダル。2016年のリオオリンピックで銀メダルを獲得しました。

 

あの瞬間はリアルタイムで見ていましたが、本当に感動しました。世界の強豪の中で、日本が実力でメダルを勝ち取った瞬間でしたから。日本の選手たち、本当にすごい!

 

そして、2017年には桐生祥秀選手が9秒98という、日本人初の9秒台を記録しました!

 

百年かかっても、たしかに一人一人はまだ世界トップではないかもしれません。でも、百年前には孤独だった日本人選手たちも、百年経って、手を取り合うようになった。切磋琢磨するようになった。

 

百年かけて、「無理」なんかじゃなくなったんです。それもやっぱり弥彦の一歩があったからだと思います。

 

高座に上がる朝太、さあどうする!

そういえば、三遊亭朝太という名前をもらった孝蔵は、なんと高座デビューすることに!何の話もできない朝太は焦りますが、師匠の円喬さんは涼しい顔で、

 

「できるよ。君には何かあるから」

 

と言うだけ。師匠のマネして、いろいろ練習してみるけれど、いやあ難しい。朝太もプレッシャーに押しつぶされそうでした。「何かある」姿を高座で見たいですね。ドキドキ、わくわくします。

 

次回:走れ、いだてん!

準備万端とは言えないまま、四三はついにマラソンのレースへ。序盤は順調に順位を上げていく四三。しかし、記録的な暑さで意識がもうろうとして…。ゴールに戻ってこない四三を探して、嘉納や弥彦は必死に探すが…。

四三、もしかして熱中症になってしまうんじゃないでしょうか。食事やらコースやらの練習はしてきましたが、熱中症対策はしてませんでしたよね。油抜き水抜きでかなり強くはなったけど…心配です。

 

それでコースを間違えちゃうとか…うわあああ。切ない。笑顔でゴールだけはするって言ってたのに、それもできなかったら…今から考えても切ないです。頑張れいだてん!頑張れ四三!

 

 

aoikara

 

▼いだてん 第12回「太陽がいっぱい」記事はこちら

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