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西郷どん 第34話「将軍慶喜」感想 吉之助の敵は…

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私の敵は“蚊”のaoikaraです。めちゃくちゃ蚊に刺されるのです。なんとかしてください。

 

というわけで今回のテーマは…

 

西郷どん 第34話「将軍慶喜」感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼ネタバレ記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

▼西郷どん 第33話「糸の誓い」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

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GOODポイント

  • 今回も久光が愛らしかったですw吉之助から諸藩をとりまとめる“総代”を任されて、「お、おだてるな!」と言いながら、“総代”という名称にニヤニヤしちゃってて。シリアスな展開が多いだけに、久光を見るとほっとします(笑)
  • お虎さんにもほっこりさせられましたね。せっかく吉之助とうなぎを一緒に食べられるかと思いきや、まさかのふき登場で蚊帳の外。どんな人にも愛される吉之助ですね。

 

気になったポイント

  • 吉之助が「幕府を武力で倒す」という考えを一蔵に明かしたとき、吉之助は刀を外していましたよね。あれは斉彬からもらった短刀でしょうか?斉彬とは違う道を歩み始めている、ということなのでしょうか…。

 

感想

意図的なものを感じる二つの死

歴史が動くきっかけとなったのが、第十四代将軍・徳川家茂の死でした。これで江戸幕府としての権威が失われて、朝廷を中心とした政を行おうとしたところに、孝明天皇の崩御…。なんとなく、幕府側からの意図的なものを感じてしまうのは私だけでしょうか?

 

このままだと権力が朝廷に集中してしまうのを避けるために…単刀直入に言ってしまえば暗殺されたのではないかとさえ思ってしまいました。天皇のそばに幕府の息がかかった人間がいてもおかしくありませんしね。

 

結果、慶喜が将軍となったわけですよ。この流れは偶然だったのか、それとも必然だったのか…。

 

将軍・徳川慶喜の本当の狙いは?

慶喜としては、諸外国の力を借りて、幕府に刃向かう長州や薩摩を蹴散らすつもりだったのでしょうね。薩摩を売るという話も、幕府に刃向かった藩はこうなるんだぞという見せしめのつもりだったのかもしれません。

 

あくまでこの大河ドラマで描かれている慶喜は、です。実際にはどうだったのかな、という想像もしてみました。

 

慶喜は将軍職を辞めさせられてから、かなり長生きしているんですよね。76歳まで。余生は趣味に生きていたようで、人生を謳歌しているように感じられます。

 

本当に権力欲がある人ならば、将軍職を退いたらひっそりと生きそうと言いますが…。人生を楽しむことをプライドが許さない気がするんですよね。

 

だけど、そうではなかったので、意外と権力欲はなかったのかなと。ドラマでも描写されていたように写真を撮りまくるなど新し物好きですし、元々は開国派ですから、海外の人から話を聞いてみたかっただけなのかもなと。好奇心が強かったのかなとは感じます。

 

ただやっぱり歴史的な知識には疎い私ですので、慶喜を描いた歴史小説や文献も読んでみたいなと思いました。

 

吉之助の交渉力は見事

慶喜がイギリスやフランスなどと交渉をしていることを耳にした吉之助は、イギリス公使パークスの通詞であるアーネスト・サトウを呼び出し、話を聞きます。そこで、慶喜が日本の一部を切り売りして交渉材料にしているという噂を知ります。

 

もし慶喜に対抗するのであれば、イギリスは力になるというアーネスト・サトウに対して、吉之助は断りを入れるんですよね。「日本人のことは日本人で解決する」。「日本はエゲレスでもフランスのもんでもありもはん」とも。これ、格好良かった。

 

イギリスやフランスからすれば、日本という国の貿易戦争をしているに過ぎないんですよね。しかし、代理戦争をさせられる日本国民からしたらたまったもんじゃないですよ。諸外国の道具じゃないんだぞ、こっちはという話で。

 

そんなイギリスやフランスの狙いも見抜き、きっぱりと断った吉之助の態度は格好良いなぁと思いました。その強さ、交渉力の高さがさすがだなと。

 

吉之助、宿敵は慶喜じゃないだろう

慶喜が日本を切り売りしようとしていることを知り、吉之助の中で決意が固まってしまったのでしょうね。もう武力行使しかないと。慶喜としても、武力で制しようとしているわけですから、それに対抗するためには武力で幕府を潰すしかないのは仕方がないことなのかも。

 

ところが、慶喜は大政奉還を宣言。政を朝廷に返してしまったわけです。その真意はわかりませんが、どうせ幕府以外でやれるわけがないから、すぐに戻してくるだろうという狙いがあったようで。そうなると、逆に幕府の権威は今まで以上に揺るぎないものにんるわけですよね。

 

そのために土佐藩を動かしたのが坂本龍馬。龍馬としては、多くの血を流さないための策だったように思います。

 

龍馬はそのことを吉之助にも説いたのですが、全く響いていませんでしたね。龍馬は「日本全土が火の海になる」と言ってましたが、その言葉が吉之助に響いていなかったのが虚しかったです。以前の吉之助は、それだけは避けるために戦をしていたはずなのに…。

 

ふと、吉之助は何と戦っているのだろうという気持ちになってしまいました。多くの民を守るための政を目指すため、それを成さない政治は変わるべきだというのが、吉之助だったように思います。

 

しかし、これでは政治を変えるために、多くの民が犠牲になってしまう。吉之助はそのことを忘れてしまっているように思います。あまりにも幕府を、そして慶喜を憎むあまりに…。

 

以前、一蔵が吉之助のことを「やると言ったらやり遂げる男」と評していただけに、今後の行動力が怖いです。若い藩士たちも、吉之助の“戦わない戦い”に期待していましたし。それを裏切ることになると思うとつらい。

 

うーん、吉之助の敵は慶喜ではないはずだよ、と思ってしまいます。腐った世の中であり、それを替えること。多くの血を流さないこと。今までで一番、吉之助に共感できなくなる瞬間でした。

 

外伝:アーネスト・サトウの名前について

さて、イギリス公使パークスの通詞の名前がアーネスト・“サトウ”というのが気になりました。サトウというのは、日本名の“佐藤”を連想するため、もしかするとイギリスに渡った日本人の子孫?なんて思ったのです。

 

しかし、調べてみるとどうやら違うようです。

 

「サトウ」という姓はスラヴ系の希少姓で、当時スウェーデン領生まれドイツ系人だった父の姓であり、日本の『佐藤』姓とは関係や繋がりはなかったが、親日家のサトウはこれに漢字を当てて「薩道」または「佐藤」と日本式に姓を名乗った。本人も自らの姓が日本人になじみやすく、親しみを得られやすい呼び方だったことが、『日本人との交流に大きなメリットになった』と言っていたという。

 出典元:アーネスト・サトウ - Wikipedia

 

これは面白いですね。この方、かなりの親日家らしく、正式な結婚をしていなかったものの、日本人の内縁の妻がいたそうです。子どももいて、イギリスにも呼んでいたそうです。西南戦争の際にも日本に来ていたらしく、西郷どんでこれからも登場しそうです。

 

次回:変わってしまった吉之助

討幕をめぐり決裂した吉之助と龍馬。そんな折、龍馬が暗殺される。龍馬の妻・お龍からは「あんたが殺した!」と吉之助は責められてしまう。すっかり「戦の鬼」と化してしまった吉之助を見て、弟の信吾も戸惑っていた。そして吉之助は「王政復古」のクーデターを計画していた。

慶喜に対する小さな怒りの火のようなものが、ついに静かに爆発したような吉之助。私が好きだった頃の吉之助に戻ってくれーという気持ちになってしまいます。龍馬もいなくなってしまうし、これからつらい時代だなぁ。

 

 

 

aoikara

 

▼西郷どん 第35話「戦の鬼」記事はこちら

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