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西郷どん 第4話「新しき藩主」感想 赤山先生が格好良すぎる

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※2018/3/9にロシアンルーレットについて追記しました!

 

すっかり薩摩弁にハマっちょうaoikaraです。ルールはわからんけど雰囲気で使っておりもす。響きが良いですよね。

 

というわけで今回のテーマは…

 

西郷どん 第4話「新しき藩主」感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼ネタバレ記事はこちら

 

▼西郷どん 第3話 記事はこちら

www.aoikara-writer.com

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GOODポイント

詳細は感想にて書いています。

 

気になったポイント

  • 吉之助が斉彬に送った手紙、バレたら切腹レベルに問題だよなーと思ってしまいました。よく無事だったなぁ。
  • 斉彬が斉興と向き合って吉之助の話なんか出すかな~と違和感。主人公だから話題に挙がるのはちょっとだけ変な感じ。まあ、今後重宝していくことは確かなんですけどね。
  • 藩主が通って、みんなで「うおおおお!」って立ち上がるシーン。「ええい、頭が高い!」ってならないのかなーと思いました。通り過ぎた後だから良いのかしら?

 

感想

赤山先生が格好良すぎる

いやあ、赤山先生の最期が切なかった。それでいて、最高に格好良かった。切腹の命が下ってしんどいのかなぁ…って思っていたら、門弟達にはいつもみたいに気軽に接してくれていてさ。すごい人だなと思いました。

 

からいもに例えるのも良い教えでした。ああいう明るい態度だからこそ、門弟達は理不尽の裁きも受け入れられたのだと思います。

 

そして介錯が吉之助の父親の吉兵衛。信頼しているからこその指名だけど、信頼しているからこそ目の前で死ぬ姿を見なければならないなんて、つらすぎます。あの血の付いた着物は重いですね。重い重い価値がある。

 

吉兵衛、格好良かった!

地味に吉兵衛も格好良かったなぁと私は思いました。信頼している赤山の介錯の練習をしている姿は切なかったです。いつもおしゃべりで口が過ぎる吉兵衛がずっと無言で。それだけ重たいことだよなぁと感じました。

 

赤山が切腹して怒りを抑えきれない息子の吉之助に「我慢じゃ!」と言い続けて「赤山さあの志はどうなる!」とも語りかけて。耐えられないような思いがあるからこその言葉だよなぁと。

 

さらに、正助の父・次右衛門が喜界島に行ってしまうときも、無理やり相撲に誘って心をほぐして笑顔にしてみせたのはステキだなぁと思いました。大酒飲みで頼りないところもある父親ですが、今回は格好良かったです。

 

斉彬がこんなにヒーロー扱いされるの?

斉興が悪政で恨まれるのはなんとなくわかるんですよ。でも、妾のせいってあくまで噂レベルですよね。そこまで悪妻でもないし、「あん妾がああ!」って事実を確かめないで勝手に決めつけているなーって感じも否めなくて。

 

それで、藩主が変われば全てが変わるって都合が良いなとも思ってしまうわけです。たしかに、今の最悪な状況を作り出している斉興が藩主を辞めれば、状況は改善するだろうと思うのはわかります。

 

でも、斉彬がどんな人物なのか、薩摩の人たちは噂レベルでしかわからないわけですよね。吉之助も子供の頃に憧れて、命の恩人だと感謝するのもわかるし、赤山が従っているからってものあるのかもしれないけど…人物像がわからないのに信頼しすぎというか…。

 

まあ、噂が嘘か本当かわからない時代ですしね。それは今も変わらない部分はありますけど。でも、あまりのヒーローぶりというか神格化されすぎというか「人となりもわからないのに?」という疑問はありました。

 

父と子の鬼気迫る演技は見応えあり!

この大河ドラマでは斉彬が正義、斉興が悪のように描かれていますが、私はそんなことないと思うんですよね。それぞれに正義があって。もちろん悪い部分もあって。

 

調所だってやり方はどうかと思うけれど、家臣としての筋は通っていました。調所なりの正義がありました。そんな調所が主君として使えていたのは斉興なわけですよ。だから、斉興にも正義がないわけではない。

 

この父と子の関係性ってとてもスリリングで、今回の“最後の闘い”は非常に見応えがありました。渡辺謙さんと鹿賀丈史さんの演技が素晴らしかったですね。

 

斉興のずるくて小物っぽい感じがなんというかね。鹿賀さんがやるから妙に重みのある演技で、大物っぽい小物なんですよ。その演技が絶妙で。

 

斉彬が銃を引くシーン、本当の恐怖で震えているような震えと表情がありました。父が引き金を引かなかったとき、覚悟の強さが斉彬にはあって勝負には勝ったけれど、父が死ななかったという安堵からの涙もあって。

 

良い演技でしたね~。もうこの二人の共演はないのでしょうか。残念だな、と思うほどに素晴らしい演技でした。

 

時代考証と違うのは…ちょっぴりうーん

時代考証の方がツッコむほど史実とは違う、みたいなことが話題になっていました。

smart-flash.jp

私としては、時代考証も織り交ぜながら創作していくのが大河の面白さではないかな~なんて思ったりします。いや、もちろんさまざまな時代考証の中で全てを採用するわけにはいきませんし、そこはチョイスする箇所の違いなのでしょうけれど。

 

とはいえ、やっぱり明らかに歴史と違うんじゃないかな~みたいな違和感があると気になります。

 

ロシアンルーレットは時代的にありえない?(2018/3/9追記)

藩主の座をまさかロシアンルーレットで決めるとは思いませんでした。“西洋かぶれ”の斉彬らしいなと思う一方で、ちょっと待て。

 

歴史に詳しくないのでロシアンルーレットについて調べてみました。すると、「ロシアンルーレット」という言葉が初めて出てきたのは1937年らしいのです。

「ロシアン・ルーレット」という言葉が初めて登場したのは1937年。アメリカの「コリアーズ・ウィークリー」誌に、フランス系スイス人の作家、ジョージ・サーデスの「ロシアン・ルーレット」という記事が掲載された時。記事は北アフリカのフランス外国人部隊の兵士が退屈解消のために採用していた、リスクの高い娯楽に関するものだった。

 

1917年にルーマニアにいたロシア人軍曹との会話について書いているドイツ人傭兵の手紙を、サーデスは引用。

出典元:ロシアン・ルーレット発祥はどこ - ロシア・ビヨンド

 

しかし、1905年と1921年に出版された、退役ロシア帝国軍人が書いた回顧録には、様々な自殺的、自暴自棄な行動が描かれているが、ロシアンルーレットを思わせる記述は無い。

ロシアンルーレットを髣髴とさせる古い記述として、ミハイル・レールモントフの『現代の英雄』(1840年)の最終章である「運命論者」に、ロシア軍のセルビア人中尉が拳銃の銃口を自分の額に当てて引き金を引くという賭けを行う場面が登場する。しかし作中では賭けに特別な名称は示されず、またその賭け自体もそれを行ったセルビア人中尉が即興で思い付いたものとして描写されている。

出典元:ロシアンルーレット - Wikipedia

 

仮に最も早くアイディアがあったとしても1840年以前。セルビア人経由でヨーロッパに知れ渡って、斉彬の耳にも入った…という可能性はゼロではないのかもしれないけれど、可能性としては低いのではないかなーと感じました。時代考証の先生、教えて!

 

まあドラマ上でも「ロシアンルーレット」という名前が出てきたわけではないので明らかに間違っているというわけでもない。斉彬が拳銃から同じアイディアを思いついたのかもしれませんね。とはいえ…うーん若干は無理があるような気がしました。史実だったらごめんなさい!

 

以下から追記(2018/3/9)

中園ミホさんのインタビューを拝見したところ、NHKのスタッフの方から「薩摩の武士が火縄銃でロシアンルーレットのようなことをやっていた」という資料をいただき、脚本につながったそうです。史実がないと書いてしまい、申し訳ありませんでした。

 

▼下記サイトをご参考までに

dot.asahi.com

 

追記ここまで

下戸設定だったら面白かったのに

上記のリンク先で、西郷は実際は下戸だったようだが今回の大河ドラマでは酒を呑むシーンがあるんで下戸設定はない、という記述を見つけました。このキャラクターが採用されなかったのはちょっと残念だなと思いました。

 

西郷隆盛って大男ってイメージで、なんとなくご飯もたくさん食べて、大酒飲みで…みたいな印象なんですよ。初回で「うちの夫はこんな人じゃなか!」と奥さんに言わせる意外性を出すなら、下戸ってうってつけのキャラ付けのような気がするんですよね。

 

知らない人がみたら「意外」と思いますし、歴史に詳しい人が見ても「ああ、そうなんだよね~」と思うような。まあ、これは私の個人的な感想ですけれども。

 

伏線かと思ったら伏線じゃなかった

第1話の妙円寺詣りで、一等になった郷中に御祝いを言いに久光が来るシーンがありました。そこで、赤山が斉彬の存在に気づいて、そちらに注目が集まってしまうという展開になりました。いわば久光がちょっとないがしろにされていたんですよね。

 

私は、門弟たちが赤山の切腹を止めるために久光に頭を下げるシーンで、久光がその過去のことを思い出して断るのかと思いました。が、普通に「知らん!」で断るとはwまさかの伏線かと思って、全然伏線じゃなかったパターン。

 

というか、久光はそれくらい阿呆という設定なのかしら。そんな久光も愛らしくて隙なのですけれども。斉彬が藩主になっても、兄弟としては仲が良かったらしいですが、このドラマではどう描かれるのかも気になります。

 

次回:斉彬の時代がやってきた!

藩主になった斉彬は、斉興の重臣たちを罰せず、むしろ重用した。このやり方に父が遠島になった正助は反発。吉之助は、藩主に間見えることができる相撲大会に勝って、真意を聞こうということに。また、糸の縁談相手も出ることから、正助が恋い焦がれているのでその恨みも吉之助が晴らすこととなった。

いや、敵方の重臣をあえて重用するのは、争いをうまないためでしょ。また遺恨が残れば、同じ事になるだけだし。って私は思うのですが…。たしかに、身内が罰せられて、敵方が何も罰を受けないとなると腹立たしいのはわかるけど、恨みを生むだけですからね。

 

って、むしろ賢い正助はわからないのかな?いや、私が思っていることが斉彬の真意かもわかりませんけどね。来週は篤姫も出てきそうで、楽しみです!

 

 

aoikara

 

▼西郷どん 第5話「相撲じゃ!相撲じゃ!」記事はこちら

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