中卒フリーライターほぼ無職。

在宅Webフリーライターaoikaraの日常ブログです。

スポンサーリンク

相棒17 第18話「漂流少年~月本幸子の覚悟」感想 少年と過去に“呼び止められた女”

スポンサーリンク

f:id:aoikara:20190307165819p:plain

幸子さんに癒やされたいaoikaraです。美しくて優しくて、ほっこりします。私も花の里に行きたいなぁ。

 

というわけで今回のテーマは…

 

相棒17 第18話「漂流少年~月本幸子の覚悟」感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼相棒17 第17話「倫敦からの刺客」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

第18話 ゲスト・スタッフ

  • ゲスト:浦上晟周 鶴田忍 長谷川ティティ
  • 脚本:太田愛
  • 監督:橋本一

 

第18話「漂流少年~月本幸子の覚悟」 あらすじ

品田虎彦(鶴田忍)という古道具店の主・通称“シナトラ”が、孫の直人(長谷川ティティ)と共に不法投棄現場で死体を発見。あらぬ疑いが掛けられるのを避けるため、“親切な第三者”を巻き込んで、改めて死体の発見者になろうと一計を案じる。

 

親切心から、その浅はかな計画に巻き込まれてしまった月本幸子(鈴木杏樹)だったが、なぜか現場から死体が消えてしまう。

 

そんな中、幸子から「身元不明の遺体が見つかっていないか」という問い合わせを受けた杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は、事情も分からないまま所轄に問い合わせを。

 

するとその日、小さなリフォーム店の店主が、自殺と見られる状況で発見されたことが判明。右京はその現場に不審を覚え、所轄の担当刑事に司法解剖を促す。すると、店主は自殺ではなく他殺で、闇金まがいの会社に借金があったことも分かる。

 

一方、奇妙な形でシナトラと顔見知りになった幸子は、シナトラの自宅でもう一人の孫で高校生の彬(浦上晟周)を紹介される。幸子は、思い詰めたような彬の様子から、何か困ったことに巻き込まれているのではないかと心配するが…!?

 

不運な人生を乗り越えた幸子に忍び寄る複雑な難事件…。鍵を握るのは幸子に救いを求めてきた青年!?事件の背後に“それぞれの思い”が交錯する!

 

GOODポイント

  • 幸子さんにハガキを送ってくれた椎名智弘君は、相棒16の元日スペシャル「サクラ」で、幸子さんの部屋に匿ってあげた子ですよね。あの後どうなったんだろうと密かに思っていたので、こういう後日談があるとうれしいです。
  • シナトラさん、声をかけてくれたのが思いの外美人だったもんで、デレデレでしたね。孫の直人君もかっこつけていましたし(笑)
  • 幸子さんからの電話を、右京さんに替わらない冠城君が面白すぎました。右京さん、ずっと受話器を手にしたそうに、手を挙げているんですよwしかも、調べ物の雑用に回されるし!
  • 幸子さんからの電話の用件に対して、「“私もよくわかんないんですけど”」と言っていたという冠城君。聞いた右京さんも“よくわかんない”ですよね。
  • 所轄で自殺と処理された案件をほじくり返す右京さん。当然、所轄の刑事が良い顔するはずもなく…。冠城君が「間違ってたらあの人(右京さん)のせいにしちゃえばいい」とまで言うので、許可を得られました。ひどい言い様ですが、逆に右京さんは間違うことがないという信頼でもあります。二人が手でグッジョブを送り合うのが良かったです。
  • 私も幸子さんの肉じゃが食べたいなぁ。
  • 彬君が幸子さんに「なぜ人を殺したのか」と理由を聞いていたときのBGM、昔の相棒でよく聞きましたが、最近は聞かない曲でした。懐かしい。
  • 冠城君、お弁当もらったのにラーメン食べるとか何事!と思ったら、彬君のバイト先の調査だったんですね。心の中で責めてごめんね。
  • 私も写真のスカイツリーには気づいていた!えっへん!
  • 昼ご飯を食べ損ねて、午後3時にやってお弁当を持ってきた冠城君に、右京さんは若干いらっとしていて、
    冠城「プリプリしないで」
    右京「プリプリなどしていませんよ!」とプリプリしていましたねw
  • 弁当がかたよっちゃったーもうー!冠城君のせいでー(笑)
  • 警察署で事情聞かれて返ってきた直人君、「かつ丼出ないんだねー」と肩を落としているのに笑いました。いやいや、被疑者じゃないからね。というか今は出ないからね。
  • まん丸の出てきた!かわいい!かわいい!

 

気になったポイント

  • 昼間から人が家にいることに対して「暇なの?働いてないの?」とか、「愛人?」とか言っちゃう彬君の第一印象は、まあ良くありませんよね。
  • 幸子さんが唐突に自分の過去話を始めたので驚きました。あのタイミングで、もろもろ言うかな。前に隠してというか、話さないで揉め事があったから、最初から話すことにしたのかな…。
  • 幸子さん、彬君と会っていた帰りでしょうか、スーツ姿なのが気になりました。私服でも着物でもなく、なぜスーツなのか…。
  • そういえば今週、青木君が全く出ませんでしたね!予告で出てくるまで忘れていました!

 

感想

“ついてない女”はいろいろ呼び寄せる

ついてない女、こと月本幸子。今は花の里の女将として癒やしの存在ですが、過去にはそりゃあもういろいろありました。今回の話でご本人がおっしゃっていたような過去がいろいろとね。

 

だからなんでしょうか。たまにやっぱり事件を呼び寄せてしまうんですよね。今回も幸子さんがいなければ、一つの事件が自殺として埋もれていたわけで、その点では良かったのかもしれませんが…。

 

今回はなんでしょう。いろんな人に「呼び止められた女」でしょうか。そして、自分自身の過去に「呼び止められた」ような気もします。

 

罪を償って、人生をやり直せても、昔の自分を肯定したくもある

幸子さんは、過去に殺人未遂で服役していました。それでも罪を償い、花の里の女将として人生をやり直せています。そのことを伝えて、前を向いて生きられるようになった椎名智弘君みたいな人もいるわけで。

 

でも、幸子さんが当時の自分を思った時に、「あんなことしなければ良かった」という気持ちではないんですよね。当時は、そうしなければいられなかった、という心境があって。

 

過ちを認めて、罪を償って、人生をやり直したとしても、その間違ってしまった自分も肯定したいというか。そのときの自分にとっては、それしか方法がなかったというのも本音で、それは否定できない部分なんだろうなと思います。その気持ちが、彬君と共鳴しちゃったのかなぁ。

 

実際、旦那さんが死んで、殺した人間の情婦だったとしたら、心も身体も貪られたような嫌悪感が殺意となって、復讐してやりたいと思う気持ちも理解できますし。

 

右京さんや冠城君との信頼関係もありますが、ふとした瞬間、自分の心の中にある闇を思い出す幸子さんは、どこか遠くにいってしまったような感覚さえあります。

 

右京さんと冠城君の距離感が絶妙に面白い

今回は右京さんと冠城君の、絶妙な距離感も面白かったです。冠城君は右京さんをイライラさせる天才ですね。信頼しているからこそ、舐めてるだろっていう態度も取りますし。ある意味、対等な相棒なので面白いです。

 

最初に幸子さんから電話が来て、替わらないところとか。幸子さんが作ってくれた弁当を受け取りつつも右京さんに渡さず、 お昼を食べそびれた右京さんに嫌味を言われて。妙に突き合う二人の関係性にくすっとしてしまいます。

 

右京さんのスタンドプレーというだけでなく、冠城君も自らの意思でとことん突き詰めようと動いていましたね。二人ともが動いて真相が見えてくるのが、“相棒”っぽくて良かったです。

 

善意と悪意がごっちゃまぜ

今回の助演男優賞(笑)であるシナトラさんは、いろいろ嘘吐きすぎて、もしかして何か悪いことを隠しているんじゃないか、と勘ぐっていました。が、実はかなり良い人

 

夜中に寒空の下でこごえそうに震えている子を家に連れて帰って、ご飯を食べさせてあげたり、事情もわからず逃げている子を“孫”として匿ってあげるのですから。良い人ですよ。疑ってごめんね。

 

その孫の直人君も、簡単に騙されちゃうし、いちいち驚くおバカっぽいところはあるけど、根っこは良い人です。「死体をそのままにしておけない!」とか。突然やってきた彬君のことをすぐに受け入れているし。軽薄さはありますが、良い人だなぁ。

 

そういう品田家にほっこりさせられる話でもありました。あの二人は間違いなく、祖父と孫でしょうね。正義感が強くてそそっかしいところがそっくりですもん(笑)

 

あの二人で楽しく笑えた一方で、内容がどんどんシリアスになっていって、そのギャップも感じられる話でしたね。太田愛さん脚本の粋な人情味あふれる善意と、おぞましいほどの悪意の描き方が見事でした。

 

結局、彬君の正体は…?

結局、今回は終わらなかった。もう終盤でも全然明らかにならないので、続編パターンだろうと思ったら、やはりでした。前後編。次週、どのように解決するのでしょうか。

 

最初、彬君は幸子さんに悪態付いていたので、正直良い印象がありませんでした。というか、今でも良い子なのか悪い子なのか、その内面を見極められないでいます。

 

どちらにしても、逃げていたので最初は自分の顔を見られたくなくて、幸子さんをさっさと家から追い出したかった故の言動なのかなと思いました。でも、幸子さんを見て、むしろ自分のことをわかってくれる人なんじゃないか、とさえ思った。のか、利用できると思ったのか…そうでないと思いたいですが。

 

悪意があれば恐怖におびえたり、悪夢にうなされることもありませんが、意図せず“巻き込まれている”のだと思いますけどね。オレオレ詐欺の中締めなのではないか、という疑惑が浮上していますが…。

 

もしかして彬君、オレオレ詐欺をやっていないのでしょうか。やっていたとしても、そうしなければならない理由があったのか。脅されているとか、他にお金を稼ぐ方法がなかったとか…どうなんでしょう。

 

一方で、頭が良いというのも感じるんですよ。幸子さんがいる場所がすぐにわかったり、カバンから何のことを言われているからすぐにわかったり。

 

ひどいこと言うのに、愛想良くバイトしたり缶コーヒー手渡したり、という二面性も気に掛かります。人の心に付け込んでいるのか、本当に善意なのか…わからなくなってしまいます。

 

どちらにしても、自分の顔を使い分けられて、観察眼もあるという頭の良さから、オレオレ詐欺の中締め・仲介役をやっていそうではありますね。

 

間違っていたとしても、そうしなければならない、理由もあった。予告で「悪いことをしたのは大人なのに、捕まるのは子ども」という幸子さんの言葉もあったので、悪いのは大人だけれど、彬君も実行犯の一人ではあったのかなとも思います。

 

彬君がそうするだけの理由はありそうです。殺された人の手口があまりにも鮮やかだったり、相手はおそらく犯罪のプロでしょう。一人で逃げ切るのは、あまりにも恐ろしい…。

 

右京さんと幸子さんの対立が怖い…

右京さんが彬君の居場所を突き止めるために、何かを知っているであろう幸子さんがいる花の里を訪ねました。しかし、幸子さんの答えは、

 

「彼はやっていません」

 

その言葉を聞いて、右京さんの柔らかな笑みが表情から消えていくのがなんとも怖かったです。

 

幸子さんが、また犯罪者の“そちら側”に行こうとしている、と察したのかもしれない…なんて。

 

対立と呼べるほどではないかもしれませんが、おそらく思いはすれ違ってしまっています。幸子さん…どうなるの!?

 

次回:衝撃のラストとは!?

右京は「何かあったら知らせてほしい」と幸子に伝えるが、彬の思いがある幸子はその依頼を断る。別の手がかりを探す右京は、彬が金銭的に恵まれない子ども達のバスケチームに所属していることがわかり…。一方、幸子は彬に接触し、協力を申し出る。さらに、リフォームの店主殺しの真実も見えてきて…

ゲスト:浦上晟周 鶴田忍 長谷川ティティ
脚本:太田愛
監督:橋本一

 

予告で「衝撃のラスト」と煽ってくるのが気がかりです。幸子さんがまた塀の中とか、死んでしまうとか、退場でなければ良いのだけれど…。でも、前後編で丁寧に作り込まれていますし、ありえない話でもないかも…。

 

だとしたら花の里はどうなるの!前に花の里がなくて調子悪くなった右京さん、また調子がおかしくなるー!と次回まで心配事が尽きず、相棒を後篇を見届けることにします。

 

 

 aoikara

 

▼相棒17 第19話 記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

▼相棒17 記事一覧はこちら

www.aoikara-writer.com

スポンサーリンク