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相棒15 第15話「パスワード」感想 点字の伏線がすごい!疑り深い二人の愛情が泣ける。

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今季の相棒は良い話が多くてびびっているaoikaraです。今回も良い話でしたね。

 

というわけで今回のテーマは…

 

相棒15 第14話「パスワード」感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※一部ネタバレもしています。ご了承ください。

 

▼第14話「声なき者~突入」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

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あらすじ:ヘルパーの男性が殺された。容疑者は盲目の女性?

幸子の見舞いに訪れた特命係が意外な人と出会う

花の里の女将である月本幸子(鈴木杏樹)が胃潰瘍で入院。特命係の右京(水谷豊)と冠城(反町隆史)が会いに行く。

 

すると、病室に入ってくる捜査一課の伊丹(川原和久)と芹沢(山中崇史)と鉢合わせ。聞けば同室に入院している真奈美(橋本真実)という盲目の女性に話を聞きたいらしい。

 

特命係の二人も話に加わると、どうやら真奈美がよく指名していた介護ヘルパーの小松崎(小林且弥)という男性が胸を刺されて殺されたそうだ。

 

真奈美が入院したのは、2日前の大雪の日に買い物をしようとして転んだかららしく…。真奈美のことを心配して、恋人である吉田(田中幸太朗)も見舞いに来ていた。

 

さらに、真奈美の姉・貴子(池津祥子)が吉田と別れろと説得もしているところだった。

 

青木から情報を得て捜査へGO

サイバー犯罪対策課の青木(浅利陽介)は捜査一課の伊丹と芹沢に絡まれて、特命係の捜査状況を探ろうとした。右京は、そんな青木から小松崎が職場を転々としていたという情報を得る。

 

一方、冠城は鑑識へ荷物を届けに行っていた。物証を調べている益子(田中隆三)から、右京が先ほど鑑識に来たことを聞く。そして、冠城は、殺された小松崎の遺留品から独特な香りがすることに気づく。

 

真奈美が受け取った手紙とは?

入院している真奈美は、誰かから受け取った点字の手紙を読んでいた。

 

小松崎の部屋からは気になることが次々発覚

先に小松崎の部屋に訪れていた右京を追いかけて、冠城も到着。どうやら小松崎は漫画喫茶を毎日のように利用していたらしい。自宅にあるパソコンでは見られたくない情報を、漫画喫茶のパソコンで観ていたのではないかと推理。

 

また、冠城は部屋にあった「ciel bleu」という香水が、小松崎が着ていた服についていた香りと同じだと言う。さらに、真奈美の姉・貴子からも同じ香りがしたそうだ。

 

姉と真奈美の関係性は…?

特命係は次に貴子の家を訪れる。聞けば香水は真奈美が趣味で作ったものだとか。しかし、小松崎とはよく言い争いをしているので、あげるはずはないと言う。

 

また、真奈美とは腹違いの姉妹だとも発言。父親が死んで遺産について書かれた遺言状で、初めて妹がいることがわかったそうだ。それでも気に懸けていたというが、立ち去っていく特命係の様子を注視していた。

 

真奈美にも不可解な点が多く…

特命係は入院中の真奈美を訪ねる。遺産のことを聞いても知らないと言い、小松崎に香水は渡してないと言う。勝手に持っていたのかもしれないとも。「だって私は何をされているかわからないことの方が多いから」と言うのだった。

 

真奈美も恋人の吉田には心を開いているよう

そんなところへ真奈美の恋人・吉田がやってくる。聞くと在宅でウェブデザイナーをしているらしい。点字でラブレターも書くのだとか。

 

特命係は真奈美がケガをしたときのことを聞くと、実はデートに向かう途中だったという。東京駅の階段で転んでしまったのだとか。聞けば駅の地下にあるグルメ街で食事をしようとしていたのだとか。

 

小松崎は誰かとやりとりをしていた?

青木に頼んで小松崎が漫画喫茶のパソコンで何をしていたのか調べてもらっていた。どうやらメールにアクセスしていたらしい。しかし、送信・受信履歴はないという。

 

右京はメールを下書きに保存して、アカウントを共有して下書きを読んで情報のやりとりをしていたのではないか、と推理。しかし、パスワードがどうしてもわからないので、メールの下書きも見られないとのこと。

 

さらに、青木から捜査一課が調べている情報を引き出す。どうやら小松崎は親しくなった担当の人に寄付を要求していたらしい。詐欺ではないかと疑うが…。

 

小松崎の部屋から二人の指紋が一致

鑑識の益子から聞き出し、小松崎の部屋から二人の指紋が見つかる。ひとつは真奈美。そして、もうひとつは貴子だった。捜査一課は、貴子が小松崎と共謀して真奈美の遺産を奪おうとしてのではないか、と考えていた。

 

しかし、事情聴取された貴子は否定。小松崎の部屋を訪れたのは、真奈美が吉田と別れるように説得してもらおうとしていたからだという。さらに、真奈美の口座から遺産がなくなっていたとも発言する。

 

真奈美と小松崎の関係は…

右京は一人で真奈美を訪ねる。小松崎は素を出せる貴重な人だったことを匂わせる。また、小松崎から寄付という言葉は出たことがないとも発言。

 

彼女の部屋の引き出しには、小松崎の家にあったものと同じ香水が入っていた。香水を作るために大量の無水エタノールがあり、間違って注文してしまったらしい。

 

さらに、パソコンの読み上げアプリで事務の書類作成も行っているそうだ。

 

真奈美は寄付をしていた!?

一方、冠城は、貴子から情報を聞きだそうとしていた。小松崎は真奈美に寄付しろと言っていたという証言が得られる。

 

小松崎の共犯者は…

特命係の二人は、小松崎に騙されたという女性に会う。どうやら当時付き合っていた男性にも寄付を進められたのだとか。しかし、彼とは別れてしまい、詐欺について訴える気もないという。

 

一方、真奈美の家には恋人の吉田が訪れていた。昼間、真奈美はとある文書を打っていたが、それを「小松崎から」と言って吉田に手渡した。吉田は「ありがとう」と言って、悪い笑顔を浮かべていた。

 

特命係は今まで得た情報から、小松崎の共犯者は吉田だと断定。さらに、真奈美はお金のほかに伊豆の別荘を遺産として受け取っていたことを知る。

 

事件の犯人は…

吉田は伊豆の別荘を訪れていた。足元には大量の香水の瓶が置かれている。真っ暗で何も見えないので、灯りをつけようとライターを灯すと…。

 

一方、特命係は真奈美のもとを訪れていた。東京駅でケガをしたときに、本当の目的地は伊豆の別荘ではないのかと聞く。

 

大量の無水エタノールが充満した部屋で火を付ければ、引火して火事になるだろうと。別荘で吉田を殺そうとしているのではないかと告げる。

 

伊豆の別荘では、捜査一課が待ち構えていた。瓶の中身を全て水に入れ替えたため、火の海にならずに済んだ。そして、小松崎殺人の容疑で吉田は逮捕されたのだった。

 

真奈美と小松崎の想い

真奈美は小松崎を大切に思っていて、また小松崎も真奈美を大切に思っていた。いつも吉田が点字を打っていたという手紙も、実は小松崎が打っていたものだった。

 

だから、詐欺の実情がわかるメールアカウントのパスワードを、真奈美に点字で教えていた。そのパスワードは「ciel bleu」。フランス語で青空という意味。

 

吉田を殺そうと思ったのは、詐欺でだまされたからではなく、大切に思っていた小松崎を殺されたからだった。点字の手紙には辛辣な言葉が書かれていたが、そのなかには「愛してます」という言葉が隠れていたのだったー。

 

というストーリーでした。一言で表すなら、素晴らしかったです。本当に。間違いなく名作のひとつになりますね。

 

第14話のGOODポイント

  • 幸子さんの言う「胃が痛くなるお客様」って、食通すぎてプレッシャーとしつこく誘ってくるKさんかしら?元H務省にいて、現在はK視庁にいるKさんかしら?w
  • トイレで捜査一課の伊丹と芹沢に挟まれる青木君、かわいそうw「特命係の仲間」呼ばわりされています。いやいや、青木君にとって特命係は大敵ですよ!
  • 勝手に捜査にでかける右京さん、放置プレイはほかの相棒と同じですね。
  • 冠城「漫画喫茶は青木にやらせますか」とか、特命係はわりと青木君をぞんざいに扱っているので、恨まれても仕方ない気がしてしまうw
  • メールの下書きに保存して、アカウントを共有すれば記録に残さずやりとりできる。へーへーへー、めっちゃためになった!CIAの不倫、さすがやることにそつがない(バレてるけど)。
  • 青木君、特命係からは「捜査一課の仲間」認定されてかわいそう。
  • 【悲報】鑑識の益子さん、特命係に買収される。米沢さんのときは落語のCDや寄席のチケットでしたが、益子さんはがお好きなようです。こりゃあ、今後も特命係にかり出されますね。
  • 仔牛のステーキおいしそう。冠城君の店のセンスやっぱり素晴らしい。
  • 【悲報】伊丹、目つきが尋常じゃなく悪いスッポンのように噛みついたら離れない呼ばわり。
  • 別荘にある大量の無水エタノールの瓶、全て捜査一課が水に入れ替えたのだとしたらお疲れ様です。見えないところで頑張ったなぁ。

 

第14話の気になるポイント

  • 【教訓】恋人同士の手紙の内容なんて当人たち以外は興味がないので、他人にバラすのはやめよう。でも、あれが真奈美さんが“ラブラブなカップル”を印象づけようとしていたなら、すごいな。
  • 右京さんの紅茶の高さ、えぐい。
  • 最後のシーンで冠城君が急に「いい香りだ」とか言い出したのは、「おっ、急にどうした」ってちょっと思った。全然演出としても見られるんですけど、客観的に見たら「何この人!」ってなるな~と(笑)

 

「点字」の伏線が素晴らしい

この話で最初に映し出されたのが点字を打つシーン。ぷつぷつ、と特定の道具を使って点字を打っていました。盲目の人の話だからだろうな、と深くは考えていなかったのですが、まさかこれが伏線とは!

 

その後、真奈美の恋人・吉田が点字でラブレターを送っている話をして、点字を打つジェスチャーを特命係に見せます。左から右に、点字をぷつぷつと刺す様子を表していました。

 

実は、点字というのは右から左に刺して書くそうなんです。そういえば最初のシーンも左から右に、点字がぷくっと現れるんです。

 

でも、これ反対側から撮っているんですよ。だから、点字を打っている人からすると、たしかに右から左に打っている。この違いに気づく右京さんの観察眼もすごいし、この演出もすごい。

 

ほかにも香りで部屋に誰か入ったかわかるようにしたり、目が見えないから夜でも部屋の電気をつけないとか、時計は文字盤が手で触ってわかるようになっていたり、読み上げアプリがあったり、「なるほどな~」と思うことがたくさんありました。

 

暗闇にいた二人の愛の物語だった

いやーまさか、ラブストーリーな展開になるとは思いませんでした。目が見えず、人の好意も疑り深く捉えてしまう女性と、障がい者ばかりを狙って詐欺を行っていたヘルパーの男性。どちらも闇の中にいた。

 

お互いが出会ったことで、女性は男性に本音をぶつけられて、男性は疑り深くしたたかな女性の姿を感じて、お互いが惹かれあった。お互いがお互いを、暗闇から明るいところに連れて行ってくれた

 

だけど、なかなか正直には言えなくて。女性は自分が思いを込めて作った香水を送るのが精一杯で、男性は点字の縦読みでこっそりメッセージを送るだけで。でも、お互いに愛情を感じていたんでしょうね。

 

点字で縦読みの

 

「あ い し て ま す」

 

はもう、いやーあれはダメでしょ、ずるいよ。泣けます。ちょっと、良い話すぎて泣きます。脚本の櫻井智也さんと、監督の池澤辰也さん、素晴らしい物語でした。本当にすごい。

 

次回:一年前の悪夢が再びー!?

計6人の女性を殺し、顔を切り刻むことに終着した快楽殺人犯・北一幸が治療中の病院から抜け出した。末期のがん患者で入院していたはずだったが、見張りの刑事を殺して姿を消したという。

 

北の弁護士である連城から伊丹宛てにスマホが送られてきたり、北から連絡が送られてきたり。「他人のために罪を犯すことで喜びを感じる」シリアルキラーが再び事件を起こすー!?

ゲスト:野間口徹 松尾諭
脚本:真野勝成
監督:内片輝 

 

わー野間口徹さんだー。Season14 第12話「陣川という名の犬」に出てきたシリアルキラーが再登場。今回のターゲットは伊丹のようですね。で…どんな話だったっけ?

 

というのも、陣川君が「あ、もう出てこられないじゃん」みたいな展開だったのが悲しすぎて、記憶から抹殺したような気がします。次回のために、もう一度見直しておこうかな。次回は怖々楽しみです。

 

 

 

 

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