カルテットを見ると心がぶわあああああって揺すぶられてしまうaoikaraです。見終わった後の興奮、なんでしょうね、これ。ねえねえ!
というわけで、興奮してしまう…
カルテット 第5話 感想
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※一部ネタバレもしています。ご了承ください。
あらすじ:カルテットの正念場。マキの夫の真相とは?
マキの義母、未だに疑う
マキ(松たか子)と夫の家に鍵を開けて入ってきたのは義母・鏡子(もたいまさこ)だった。さりげなく寝室を見て浮気を確かめたり、「息子(マキの夫)が死んでしまったのではないか」と心配しているフリをする。
それに対してマキは義母に心配をさせていたことを謝る。義母が彼氏からもらったという、個性的なバッグを褒めたりなんかしながら…。
すずめは義母の仕事を断る。代わりは…
まだマキを疑っていてそんな話をする鏡子に、すずめ(満島ひかり)はマキを信じて仕事を断り立ち去る。と、鏡子が残っているところに、有朱(吉岡里帆)が現れる。
家森もすずめの様子をうかがうが…
カルテットはいつものように演奏するレストランを訪れていた。そこで家森(高橋一生)がすずめに本当のことを話してほしいという。
自分もマキが夫にケガをさせたらしいことを言ったのだから、と。しかしすずめは夫の思い込みではないかと相手にしなかった。
そこに別府(松田龍平)やマキもやってきて話は中断。レストランのオーナーである夫婦が携帯を見るか見ないかでケンカをしだした。と、そこで働く有朱は、こっそりとがっつりとマキのスマホの中身を見ていた。
カルテットの別荘を売らなければならない?
レストランでの演奏に別府の弟がやってくる。兄弟ふたりで、別荘を売りに出さなければならないことを話す。
カルテットの中には働いてない人もいるから、仕事をしてくれとのこと。弟が仕事を紹介するという提案を別府は断るが、それでも受け入れるしかなかった。
夢を捨てて、カルテットの夢のために頑張る
そんなカルテットに音楽関係者(浅野和之)から誘いが。大きなホールのとあるフェスティバル演奏してほしいとのことだった。演奏に注文はつけられるものの、褒めてもらえた。そのことが四人はうれしかった。
そこで、別府が四人それぞれの夢はとりあえずおいておいて、カルテットドーナツホールとしての夢のために頑張ろうと提案し、みんなも乗るのだった。
マキが夫の失踪翌日に笑顔だった理由
ある日、マキとすずめが話す。するとマキが偶然、夫が失踪した翌日に友達の結婚パーティーに参加したことを話し出す。夫は過去にも義母から逃げたことがあり、今度は自分から逃げたのだと思ったそうだ。
だから「クソ野郎!」と思って楽しもうとパーティーに行ったのだと。そのときの笑顔の再現は、あの笑顔の写真そのものだった。それを聞いて安心するすずめ。
すずめの服についていたとある飾りを取ったマキ。それは、義母が持っていた個性的なバッグについていた装飾だった。
予想外すぎる仕事にカルテットのやる気も…
もらった仕事はとあるピアニストとの五重奏。演奏のしやすさ、良さよりも世界観を大切にする仕事だった。そのせいでコスプレさせられたり、変なセリフを言わされたり、ダンスを踊らされたりして、まともにリハーサルもできない。
仕事をくれた人に不満をぶつけても、「別府君の弟から紹介された」と。「何かおかしい」と思って、演奏者としてやりたいと思っていても、「ていうか、仕事だし」とスタッフの女の子に論破されてしまうのだった。
当日には信じられないミスが発生!?
そしてコンサート当日。ピアニストが遅れているせいでリハーサルができないことに。しかし、やらないわけにはいかないので、なんと音源を流して当て振りしろと言われてしまったのだった。
それを頑なに拒絶するすずめ。家森も「こんな仕事やる必要ない」と「帰ろう」と帰り支度を始める。しかし、マキは「やろう」と言う。
三流でこんなホールでやれるわけないって思ってて、やっぱりできなかった。三流がもらえる仕事がこれだから、これを精一杯やろうと。三流のプロとして、演奏してるフリをしようと提案するのだった。
道端で演奏して、それでも幸せ。
仕事を終えた四人は、道端で演奏を始める。次第に人が集まってきて、楽しそうにしてくれる。そんな姿を見て、四人も幸せで満足そうな表情だった。
鏡子に真実を話そうとするすずめ…
鏡子にマキが夫の失踪の翌日にとびきりの笑顔だった理由を伝えようと、すずめは連絡を取る。しかし、「あなたはもういらないの」と言われてしまう。別荘に帰ると、そこにはマキと、いらなくなった衣装を届けにきた有朱がいた。
有朱が止まらない
衣装の縫い合わせをしながら、マキ、すずめ、有朱の三人で話す。有朱はマキにぐいぐい聞く。「彼氏の携帯見たことあります?」「私は浮気されてもバレなきゃいいと思います」そして
「夫婦に愛なんてない」
「嘘を真実だと思うと全てが裏返る」
「大好き、大好き、大好き、殺したい!」
だから「夫さんのこと殺したんですか?」。と、同時に、すずめが「ロールケーキ食べましょう」と提案。それにのるマキ。
追いかける有朱、をすずめが止めようとして、ボイスレコーダーがこぼれおちる。それを見たマキは拾い上げ、過去の音声からすずめがマキの会話を録音していたことを察する。
とっさに、有朱が鏡子に頼まれていて“私たち”で調べていたと告げる。すずめはたまらず別荘を飛び出した。
マキの夫は…
すずめは泣きながら歩いていた。と、男性とぶつかってしまう。その人の持ち物を拾うと、自分たちカルテットのパンフレットを持っていた。声がとても小さい。
別荘では部屋が真っ暗で、マキは夫のことを語り出す。スマホで夫との2ショットを家森と別府に見せる。その顔は、すずめがぶつかった男性と同じだった。
というストーリーでした。いやあ、有朱ちゃん怖いわ。コスプレ吹っ飛んだわ。見終わった後、動悸で心臓がバクバクしていました。というわけで、詳しく感想を書いていきます。
第5話のGOODポイント
- マキさんの夫さんの名前、巻幹生なんですね。マキマキと、マキミキだ。
- 勝手に携帯見るの、私は夫婦でも嫌だな~4人は「一人ずつしゃべって!」
- プレッシャーが強くなると弱気になるマキさんがかわいいw「生卵ぶつけられちゃう!」「(演奏後に)殺されなかっただけましです」ないない(笑)
- 4人それぞれの夢がそれぞれらしくてなんかいい。
別府「ワガママし放題にして破天荒」
すずめ「お布団の中に住む、家に回転寿司を置く」
家森「ジュノンボーイ、と(省略)」
マキ「家内安全、無病息災」 - マキさんがめっちゃ笑顔だったのは、むしろ夫への当てつけで「クソ野郎!」って思ってだったの、本当に良かった。すずめちゃんがほっとして心からの笑顔になれたくらい、すごくうれしい。
- コスプレに質問ある人…全員毎度挙手w
- マキさん「ありがとぅショコラ」…アラサーっぽいの?w
- 大きなホールじゃなくて、道端で演奏しても喜んでくれる人がいて。その方がよっぽど幸せだなって、演奏者として思えているのがなんだかステキだ。残酷な現実でもあるんだけどね。
- 「浮気してもバレなきゃ良い」と「ズボン履いてるけどノーパン」、たしかに似ているような。そして人間誰しも「ズボン履いてるけどノーパン」なこともある、たしかに。
- 家森「僕に割烹着って似合うと思う?」似合うと思う。ってか、バイトなのにそこで悩むの?w
第5話の気になったポイント
- 仲良いフリして浮気を探ろう、嫁が殺した犯人だと思い込んでいる義母の方がよっぽど怖い。義母が嫌になって夫さんは逃げ出したんじゃないの?(と言ってやりたいくらい、憎らしい)
- 義母の彼氏…も夫さんがいなくなった理由に関係ありそう。
- 謎のコンサートは二次元の世界観?それなら演奏者がコスプレしても、誰もキュンキュンしないと思う。音楽はきちんと演奏して裏方に徹して、アニメの映像とか流した方が絶対に盛り上がるでしょ。っていう意味でもずれてるよね。
三流が一流だと思い込むとやっかい
三流の仕事を認めるのが三流、受け入れられないのが四流
正直、演奏家を無視するようなわけわかんない仕事には、視聴者のくせして腹が立ちました。家森さんが言うように、帰ってしまえばいいのにって思いながら見ていました。
でも、演奏者として三流なんだよね。だから、三流の仕事が来る。それを自覚したからマキさんは受けようと思った。そして、カルテットもそれを受け入れた。
「志のある三流は四流」
これ、けっこうグサァッと来るセリフでしたね。私事ですけど、ライターとして三流なんでね。だけどいっぱしのライター気取りで志を語っていて。そういうのって人から見たら「四流」なんでしょうね。認めきれない姿が。
ああ、私も四流だなぁ、と思いました。あのシーンで「帰れば良いのに」って思ったから。四流は、四流の仕事をしないと、と思い直しました。
すずめは嘘を墓場まで持っていくことに決めた
のかな、と思いました。義母の仕事を断り、これ以上マキさんを裏切るのをやめようと考えた。そして、その嘘は自分だけで隠し通す。だから、家森に聞かれても何も答えなかったのだろうと思います。
だから、義母から調べるように言われたのがマキさんにバレたときは、すずめと同じくらい(にはとうていなれないけど)心臓がキューってなりました。その前にマキさんが「すずめちゃんは嘘がない人だから」って言ってたから、よけいに。
あのポロって流れ落ちた涙は、何も言い訳できない罪悪感みたいなのを感じて。つらい。
有朱が怖すぎる
いや、ちょっと、えっと、怖い!
まず躊躇なくマキさんのスマホ見ていて怖すぎる。
そして、対面したときのあのまくしたてるような目、顔、言葉。マキさんが言い返さない代わりに、私がガーって、ガーって言い返したくなるほどに。もう一度見られないかもっていうくらい恐怖。
パチン
って猫だましで手を叩いて「マキさんだって嘘吐き!」「みんな嘘吐き!」っていうのには狂気さえ感じる。有朱は何にそんなに飢えているんだろう。
かと思えば、マキの義母から頼まれてこっそり調べていたことがバレてしまったときは、急にしおらしくなりましたよね。本当はすずめが頼まれて、もうやめたから、有朱が請け負った仕事なのに。共犯者のフリをした。
すずめからすると、嘘を吐いていたのは本当で、有朱と共犯者と言われても良いのかもしれない。だけど、言い返してほしかった。罪の意識があるから、言い返せなかったんだろうな。
ああ、違うのよ。マキさん。すずめちゃんは、あなたを信じていたから。って説得したくなるほどに。でも、一度嘘を吐かれたという事実は取り戻せなくて、ぽっかりと空いてしまった心は戻らない、のかな。
えっ、マキさんの夫…この人なの!?
まず、マキさんの夫が現れて「ああ、死んでなかった。良かった」と思いました。私もマキさんを信じたくなっていたから。失踪した翌日に思いっきり笑っていた理由も判明したし、信じたくなるところのだめ押しで、信じられて良かった。
んで、まさかのクドカンこと、宮藤官九郎さんでびっくりしました。顔のない夫さんが宮藤官九郎さんで、「ああああ~クドカンさん!?」みたいな驚き。なんだろう、不思議な感覚です。
心を開いてない人には声が小さいのも、マキさんと一緒なのがちょっぴりほほえましかったですが…夫婦の闇は深そう。
次回:夫婦はなぜ、壊れてしまったのかー
マキの夫と偶然会ったすずめだが、当人の幹生は家森の先輩だと嘘を吐く。しかも、すずめはある思いから別荘に呼ぶ。一方、マキは義母と会い、腹を割って話すことに。過去の夫婦の話をし出すのだったー。
なんか、愛してるから、夫婦というものを思うが故に、二人はこじれて壊れてしまったのかななんて感じました。ああーサスペンスだ。ぞわぞわ、みぞみぞします。
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aoikara
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