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【ラジオ】ジェーン・スー 生活は踊る 10月20日(木)放送 相談は踊る「メンタルが弱い自分をなんとかしたい」書き起こし

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メンタルが弱い、aoikaraです。今日のテーマは、

 

メンタルが弱い自分との向き合い方

 

について。

 

毎週月曜~木曜の午前11時から、TBSラジオにて『ジェーン・スー 生活は踊る』というラジオ番組が放送されています。私はその前の時間帯にやっている『パンサー向井の#ふらっと』を聴いている流れで、ときどき『生活は踊る』も聴いています。

 

その番組を始める前から、ジェーン・スーさんは『相談は踊る』というラジオ番組を務めていて、朝の番組にもコーナーとして引き継がれています。それもまたときどき聴いて、他の人の相談への言葉だとしても、自分の力になることがあります。

 

2022年10月20日(木)に放送された、「メンタルが弱いから鍛えたい」という相談も、メンタルが弱い私にとって、気づきがたくさんある回答でした。

 

せっかくなら文章に書き起こして、また読み返したいと思ったので、書き起こしをします。問題があるなどのご指摘があれば対応するので、お申し付けください。

 

相談の内容

スーさん、蓮見さん、初めまして。いつも移動中などに楽しく拝聴しております。私は26歳のもちこと申します。今日は私の悩みについてご相談させてください。それはずばり、メンタルが弱いことです。

 

たとえば、仕事で少し注意をされただけで、くよくよと悩んで、頭の中がそのことでいっぱいになってしまいます。もちろん注意されたことは改善すべきで、聞き流してはいけませんが、受け止めすぎてうまく切り替えられず、しばらく引きずってしまいます。

 

気持ちを切り替えようと夫に話しても、「本当にメンタル弱いよね。そんなこと気にしなくていいんだよ。みんないろいろあるんだから、君だけじゃないよ」と励ましてくれているんですが、私からすると「こんなことで悩むのは私だけなんだ」と孤独を感じます。

 

ちなみに、他の人が傷ついたり、悲しんでいるのを見ても、自分に起こっていることのように感じ、勝手につらいです。

 

自分のメンタル遍歴を遡ると、中学生の頃から悩むことが増え、白髪がたくさん生えてきたときには、自分の精神の弱さを恨みました。大学生のときもストレスから胃潰瘍になり、親も心配して「気にしないことだよ」と声をかけてくれましたが、その“気にしない”が一番難しいことに感じるのです。

 

私は自分の心の弱さが嫌いです。変えたいです。どうやってメンタルを鍛えていけばいいか、ご意見いただければ幸いです。乱文ですが読んでいただきありがとうございました。

 

スーさんと蓮見アナウンサーの回答

※敬称略

スー:いやぁー、多かれ少なかれ、多少はみなさん誰でも、注意されたり失敗したりしたことを何年もくよくよ悩んだりとか、突然フラッシュバックして思い出してね、かーって恥ずかしい顔をしたりとか、恥ずかしくなったり、お風呂の中でわーっと思わず何年も前の失敗を思い出して声を出したりあると思いますよ、本当に。

蓮見:そうですね。

スー:うん。蓮見さんだってそういう経験あるよね。

蓮見:ありますねぇ。なんかこういう仕事をしていると、基本的にメンタル強い部類の人ってたぶん見られちゃうから、何を言ってもちょっと説得力に欠けちゃうなと思うんですけど、やっぱり僕も人なんで、自分が何に対して弱いのかっていうのはやっぱ40年生きてきてなんとなくわかってきましたね。

スー:はぁ、どうしてます?

蓮見:私は、もう物理的に、たとえばその「ちょっと合わないな」とか、よく言うじゃないですか、その生理的に合わないとか、うーん…語気がちょっと強めな人とか、なんかなんとなく体感として「合わないな」っていう人っているんですね、僕の中にも。だから、なるべく関わらない、接点を持たない。そのために、じゃあどういう生活、あるいはどういう仕事をすれば、自分の気持ちが安定していられるかっていうのは、ここ10年ぐらいもうそれを守っていて、すごくストレスフリーで居心地のいいところにできるだけ長くいようという考えで暮らしてますね。

スー:蓮見さんの今の話、すごく、実は、その相談者さんのもちこさんに知ってほしいなと思っていて。蓮見さんは、たとえば自分がストレスを受ける、たとえば怒られる、注意をされる、あとはなんか相手の気分で態度を変えられるとかっていうことを、自分の中にストレスとして溜めないで、「それは彼ら彼女たちの問題だから」ってう向こうの属人的な問題として扱うことによって、それを回避するっていう手段が取れているんだよね。

蓮見:あっ、そうですね。

スー:もちこさんはもしかしたら、単純にそれを「性格が合わない」とか「気持ちが寄り添わない」っていう人からばんって乱暴に投げられた球を当たるばかりになっている可能性あるからね。

蓮見:そっか、そうですね。

スー:で、性格や特性って、やっぱり私もう50に来年なりますけど、直せないと思うんですよ。ひとつだけ可能性があるのは、さっき蓮見さんが言ってたように、何かを避けたり、場所を替えたりすることで、突然自分が苦手だったことができるようになったりするのはあります。

蓮見:はい。

スー:私は小学校の頃からずーーっと、もっと言えば幼い頃から、「粘り強さがない」「諦めが早い」「すぐ継続できずにやめてしまう」…「持続力・継続力がない」「諦めが早い」「粘り強くない」って、ずーーっと親にも周りの人にも言われていたんです。今仕事で「こんなしつこい人勘弁してくれ」って言われてます。

蓮見:(笑)

スー:だから、それは仕事っていうものにたまたま出会ったからなんですよ。そうじゃなかったらたぶんずーっとそうだったから、もちこさんももしかしたら「気にしない」とか「強気でいける」っていう場所がどこかあるかもしれないって、まずひとつ「そういうところがあるんじゃないかな」、「自分は全方位360°に対してこうではないんじゃないかな」ってまず思ってみる。

蓮見:はい、はい!

スー:まず大前提として性格・特性ってのは基本的には直らない。でも、もしかしたら、場所を替えたり、蓮見さんみたいに環境を変えたり、自分で作っていくことで、問題を属人的、相手に…相手の問題とすることによって、自分が避けられるっていう可能性がある、ふたつめね。

あと、もう1個あるのが、ストレスっていうのもね、これほら「中学校の頃から悩むことが増え、白髪がたくさん生えたり」「胃潰瘍になったり」っていうところもあって、たぶんメンタルがすごく弱いってことを自分のコンプレックスに感じてるんだと思うんですけど、たぶん“感受性が強い”っていうことだと思うんですよ。

蓮見:あ~はぁ、はぁ!

スー:感受性が強いことによって、その特性で他の人が感じられないような感動だとか、小さな変化ってのを感じられたり、あとは「人の気持ちに寄り添いすぎちゃうことを悩んでる」ってあったけど、それによって「あの人のおかげで自分のことをすごくわかってもらえたから心強かった」っていう風に言ってもらえるとか、得をしたりいいことがあったりっていうのもいっぱいあると思うんですよ。

だいたい思うのは、欠点って長所と背中合わせだから。長所も欠点と背中合わせ。だいたいそれ両方持ってると思うんで、この欠点と自分で思っていること「メンタルが弱い」っていうところでいいこともたくさんあったはず。そっちに目を向けるってのもひとつ。それは書き出してみたりするといい。

蓮見:はい。

 

スー:あとは宇多田ヒカルさんにあのインタビュー*1を私したんですけど、そのときに宇多田さんがおっしゃってたのは、宇多田さんもいろいろ自分のメンタルとの向き合い方のために、あの海外だとよくあることなんですけど、精神分析道のセッションというのをもうずっと何年もやってらっしゃるんですね。

蓮見:へぇ~。

スー:で、感情に良い悪いっていうのをつけるのをやめたんですって。善し悪しを。つまりテンションが下がって気持ちが落ちてるときっていうのも、それもひとつも心象風景。「ああ、あそこに山があるな」っていうのと同じで、それが良いこと悪いことってジャッジするのをやめたっておっしゃっていて。あ、それはたしかにそうだな。それでできたアルバムが、『BADモード』っていう最新アルバムなんですけど。BADっていうけれども、それもひとつの心象風景。

だから、自分の「受け止めすぎてうまく切り替えられない」っていうのも、「あ、私また受け止めすぎて、うまく切り替えられてないな」っていう、そこに善し悪しをつけないっていうのもひとつ手だとは思います。

今言ってることたぶんいくつもあるけど、順番にやっていかないと、どれかひとつでまるっと解決っていうのはできないと思うんですけど。

 

で、どうやってメンタルを鍛えていけばよいかっていうことなんですが、“メンタルを鍛える”っていうことでいうならばよ?

蓮見:えぇ。

スー:もちこさんの言ってる通り、メンタルを鍛えるってことでいうならば、失敗し続けるしかないと私は思うんです。

ただこの場合、メンタルがものすごく弱いっていう自覚があって、病気にまで出てる人だと、メンタルが鍛えられて強くなるのと、体が壊れるのとどっちが先かっつったら、ちょっと私自信ないんですよ。

蓮見:あぁ~…

スー:そうでもない人だったら、メンタルの鍛え方は失敗し続けて「おっ、今日も失敗しても生きてる!」「今日も失敗しても生きてる!」体勢に影響ないって、自分を飼い慣らしていくしかないと思うんですけど。もちこさん体に影響が出ちゃうじゃないですか。そうなっちゃうと、やっぱりその鍛えるって方法は…勧めらんないかなと。

 

で、あともうひとつ、自分のね、頭の中で、注意されたこと、あと…なんかストレスを感じること、いろいろあるんでしょうね。これちょっと、あのー違う角度からの話になるんですけど。受け止めすぎてうまく切り替えられないってあるじゃないですか。これ「受け止めすぎる」ってどういうことなのかをもうちょっと深掘りしたほうがいいと思う。

蓮見:といいますと?

スー:あのー、たとえば、注意されたこと、何にくよくよする、何を受け止めすぎるか。私たちと、私ともちこさん全く一緒とは思えないけど、「どうしてあんなことことを言っちゃったんだろう」とか「どうしてあそこであんな失敗したんだ」とか「あの人にああやって注意されたから、もう嫌われてしまう」とか「信頼を失ってしまった、どうしよう」っていうことだと思うんですね。

蓮見:はい、はい。

スー:つまり、自分でコントロールできないこと、変えられないことを、支配しようとしているんですよ。

蓮見:あぁ~…

スー:それは私、エゴだと思う。だからエゴが強いってのもあると思うんですよ。

蓮見:うん、うん。

スー:失敗しちゃったことに対して、もう変えられないから、あとは挽回するわけじゃないですか。

蓮見:はい。

スー:で、「挽回したときに失敗したらどうしよう」も含めて、やっぱり、ある種、自分の思い通り自分の思い通りに周りを動かしたいっていう意欲がほかの人より強い、っていう可能性がややなきにしもあらずだと思うんですよ。

本っ当に、自分の食欲だって、朝起きる時間だって目覚ましなきゃ起きれないんだから、思い通りになることなんてほとんどないわけですよ。で、誰かの機嫌を損ねてしまったら、あとは謝ったり、そっから挽回したりっていうことが大事だし、失敗したりとか、たとえばくよくよするのはわかるよ。わかるし、私もそうだけど、私はそう思ったとき「あ、コントロールできないことをまた自分でコントロールしてる、しようとしているな私」っていうエゴなのに。これ、もちこさんは違うと思うけど、私の場合は「自分でコントールできないことにも関わらず、それにくよくよして被害者面してんな、私、自分」と思うんですよ。実際にはそれを変えようというエゴなのに、「そこの自分の強欲さを無視しているな」と思って、「ああいけん、いかんいかん」と思って。

蓮見:自意識(聞き取りにくかったから違う言葉かも)が少し強いってことですか?

スー:そうです…うーんと支配欲が強いって思います、そういうときの私は。人によると思いますけど、そういうところがないのかなっていうのを考えてみたりとかすることで、自分の性格とか特性を変えるんじゃなくて、自分の捉え方を変える。

それで蓮見さんがさっきおっしゃていたように、自分の捉え方を変えた上で、じゃあどうすればいいか。「そこから避ける」、「そういうところと接点を持たない」ことによって自分の過敏なところを刺激しないっていうことですよね。なんかだって、さっきおっしゃていた苦手な場所とか、苦手なこととか、それは誰にでもあるわけじゃないですか。

蓮見:ありますよねぇ。

スー:で、克服するばかりが、ねぇ、手じゃないよね。それこそ「逃げるは恥だが役に立つ」っていう話で。

蓮見:あぁ~はい。

スー:恥なんて思わなくても良いぐらい。ど~しても、気になっちゃうこともあるし。そういうときには「うわぁ~~~」ってやって……慣れるしかない。慣れるっていうか「うわぁ~~~」ってやって、「私はまた、過去の取り戻せないことについて、事実を変えようなんていう、不遜なこと思ってるな」って思うしかないです。

蓮見:そうですよねぇ。

スー:もう、だってもう思い出すだけでヤバイ失敗とかいっぱいしてんじゃん!(笑)

蓮見:(笑)言えないこともね。

スー:たくさんあるよね。

蓮見:多々あるよね。

スー:あるよね。26歳だからまだこれから自分の捉え…、性格を変えるのは難しくても、捉え方を変えるっていうのは、絶対できると思うんですよね。で、悩むこと、悩みって何かっていうと、「もしかしたら自分の思い通りにしたいだけなんじゃないか」。で、「周りの人たちが悩んでいないのは、自分の思い通りにならないにならないんだから、っていってもう最初からギブアップしているだけなんじゃないか」と思うことで、ちょっと変わったりするかもなと思いますけどね。

 

蓮見さんは、なんかもちこさんに…かける言葉はありますか?

蓮見:いやぁ、もう本当、スーさんが話してたすごくうなずけることばっかでしたね。

参考になるかはわからないんですけど、僕はよく小中学校の講演会で先生にリクエストされるのは、「蓮見さんはこれまで大きな壁を乗り越えるときに、どうやって乗り越えてきたのか、子どもたちに教えてあげてください」ってリクエストされるんですけど、「え、乗り越え方じゃないとまずいすかね」っていう話をまずします。「といいますと?」、「僕、割と避けるタイプなんで」っつって(笑)。

要はだから、僕たちって「ひとつのことに向かって突っ走って、集中してがんばりなさい」とか、えーそれから、「壁を避けずに乗り越える力を」っていうふうに、僕は少なくとも教わってきたんですけど、けっこうそれでしんどい思いをしたんですよね。

目標は高くなくてもいい、低く設定してみたら?そしたら目標って越えられるものだっていう実績になるかもしれない。“避ける”っていうことも、“逃げる”じゃなくて、“遠回りして新しい道を探す”っていう方法を身につけたら、また最高の人生を歩めるかもしれないっていう、「そういう話し方でもいいすかね?」っていう相談をするんですけど。

僕もそんな考え方の人間なんで、もちこさんも避け方と、自分とどう付き合うかを考えていいんじゃないかと。

スー:そうだねぇ。

 

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