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【ドラマ感想】相棒21 第1話 亀山君が帰ってきた!!!最高かよ!!!

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相棒に亀山君が帰ってきて、大興奮が止まらない、aoikaraです。もうね、感無量ですよ。14年待ってて良かった、生きていて良かった…。

 

というわけで今回のテーマは、

 

相棒21 第1話 感想

 

です。

※ネタバレを含みます。

相棒21 第1話 ゲスト・スタッフ

  • ゲスト:勝村政信 宮澤エマ サヘル・ローズ 木村佳乃 柄本明
  • 脚本:輿水泰弘
  • 監督:橋本一

 

相棒21 第1話「ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状」あらすじ

南アジアのサルウィンで腐敗政府を倒した、アイシャ(サヘル・ローズ)という反政府運動のリーダーが親善目的で来日する。なぜかパーティーに招待された、警視庁特命係の杉下右京(水谷豊)が、興味本位で会場に向かうと、そこにはサルウィンに渡っていた元相棒・亀山薫(寺脇康文)の姿があった。

 

パーティーには、鑓鞍兵衛(柄本明)や片山雛子(木村佳乃)といった政治家や、外務省幹部の厩谷(勝村政信)など要人が招かれていた。厩谷は外交通で、アイシャをサポートするミウ(宮澤エマ)らサルウィン側との関係も良好な人物。

 

会場はお祝いムード一色だったが、そんな中、薫のスマホに不穏なメッセージが届く。それは、『アイシャを殺さなければ、旅客機を墜落させる』という脅迫文だった。該当の便には、薫の妻・美和子(鈴木砂羽)が搭乗していた。

 

到着までのリミットは4時間。右京と薫は、手分けして脅迫者を追跡するが、その矢先、会場の一角で、思いも寄らない事件が起こる。

 

ターゲットは腐敗政治を正した女性活動家。刻一刻と旅客機テロのタイムリミットが迫る!守るべきは彼女か、それとも乗客の命か…!?究極の選択を前に、右京と薫が動き出す!!

 

参考元:第1話|ストーリー|相棒 season21|テレビ朝日

 

感想

相棒に亀山君が帰ってきた!!!!!

相棒のドラマで、右京さんと、亀山君が、また一緒にいる!!!!

 

本当にね、これだけで感無量でした。ご本人たちも脚本を読んで「あっさり会うんだな」とインタビューでおっしゃっていて、本当に「それな」って思っちゃうくらいあっさり会いましたね。

 

亀山君の「右京さん」の言い方が「あーもう懐かしい!」って感じで、序盤から心がウキウキしっぱなしでした。

 

寺脇さんは「それぞれが事件を追っていくうち、最後に出会うのかなと思っていた」とも答えていて、「それはカタルシスがあっていいな!今でいうとエモい!」とめちゃくちゃ共感したのですが、まあ私たち(相棒ファン)は14年間ずーっと待っていたわけですよ。それでドラマの中でも待たされたら、もう待ちくたびれてしまう!

 

というわけで、始まってすぐ右京さんと亀山君の2ショットが見られたのはよかったのかもしれません。

 

あとね、亀山君時代の音楽を取り入れてくれたのもうれしかった!ものすごく懐かしかった!音楽ご担当の池さんなのか、演出なのか、めちゃくちゃナイスでした。最高かよ。

 

 

相棒の相棒たちは、みんな大好きなんですよ。神戸君も、カイト君も、冠城君も、みんな好きよ。でもね、やっぱり亀山君は特別なんです。

 

視聴者として、相棒ファンとして、本音では「もう二人は見られないんだろうな。でも夢を見させてよ」なんて、思っていたのですよ。でも、右京さんと亀山君が一緒にいる姿をまた見られて、夢見心地です。特別ゲストでもうれしいのに、また相棒として戻ってくるってもう出血大サービスすぎて私が鼻血を出しそうです。ありがとうございます。

 

そして寺脇康文さんはすごいね。14年いなかったという歳月の長さを感じさせないほど、「亀山君」で「薫ちゃん」でした。14年間サルウィンで生きてきたんだろうという亀山薫がそこにいて、もううれしくて、泣きそうで、たまらなかったな。

 

伊丹の「元特命係の亀山ぁ~!」も聞けて最高でした。タイミングが悪すぎて、「そんな気分じゃない」とそっけない対応されていましたけどね。そういうタイミングが悪くて、結局また仲が悪くなるのも、亀山君と伊丹っぽいよね。

 

歴代相棒みんなに会ってほしいし、米沢さんが警察学校の先生になったよとか、暇課長は相変わらずだよとか、青木っていう厄介なやつがいてさとか、陣川君も刑事になったよとか、三浦さんは退職されたよとか、官房長はお亡くなりになったよとか、花の里もないのよとか……あーもういっぱいいろんなシーンやって!見るから!絶対に見るから!

 

まるで舞台のような

今回の話は舞台のようだなと感じました。それぞれの心情が劇的に描かれていて、脅迫されている者たちがそれぞれ監視しながら、同じ方向を見つめてしまうと誰もが殺人者になり得る、というような舞台設定で。

 

タイトルも「ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状」だし、舞台っぽい。ちなみに「ペルソナ・ノン・グラータ」は下記のような意味だそうです

 

外交使節を交換している国家間で、接受国が、派遣国に対し、外交使節団の構成員(外交使節および職員)である特定の者の受け入れ、滞在を拒否する通告。「好ましくない人」の意味。

引用元:ペルソナ・ノン・グラータ 日本大百科全書(ニッポニカ)の解説 / コトバンク

 

亀山君のことでしょうね。

 

寺脇さんや勝村政信さん、宮澤エマさんといった舞台役者さんが多かったのも、舞台のような印象を抱いた理由かもしれません。

 

あとは話し方とか、表情の作り方とかもかな。セリフも、「私のために、あなたのために」みたいにそれぞれの顔を見て言うところなんかも。

 

迎賓館ならぬ迎賓楼というのも舞台のようだった。踊り出したり、歌い出したり、ミュージカルでもいいくらい。歌がうまい人も多いし、ミュージカル版「相棒」やってもいいんですよ(錯乱)。ちなみに宝塚版「相棒」はもうあります。

 

1対150という命の重さの対比

今回の話で議論を巻き起こしているのが、「1対150」という命の重さの対比。トロッコ問題、ともいわれていました。

 

私も亀山君が語ったことには、正直「ん?」と思ってしまいました。この「ん?」は、亀山君はそんなこと言うかなというよりは、そんなこと言わないでくれよ、という気持ち。

 

「脅迫はブラフ。静観せよ」という右京さんに対して、脅迫されている側の亀山君は黙って見ていられない。それはめちゃわかる。そりゃそうだ。右京さんは「ならば(アイシャさんを)殺しますか?」と強い口調で亀山君に問いかけます。

 

「それができたら苦労しませんよ!でも…」と亀山君が言うのですが、この表現にもちょっと「ん?」と思ってしまいました。言葉選びとしては、嫌な仕事を上司に押しつけられて、「できません」って言いなよ、と言われたぐらいの軽いチョイスだなと個人的には感じてしまいましたな。「そんなことできるわけないじゃないですか!でも…」のほうがしっくり来るかな。

 

「人質が美和子たった一人だったら、パイロットもCAもいなくて、正真正銘美和子だけ。だったら静観できるかも…。当てが外れて美和子が犠牲になっても、あいつ怒って化けて出るかもしれないけど、脅迫に屈してアイシャを殺さなかったことに誇りを持てそうな気がします。

 

でも、状況が違う!アイシャ1人の命と引き換えに、6人にとっての大切な人が…いや、飛行機の乗員・乗客全員が誰かにとっての大切な人なんです。要するに150人以上の大切な人たちが犠牲になる、1対150!

 

アイシャがどれだけ素晴らしい人間だとしても、ひとつの命です。150の命と引き換えにしてもいいとは思えません!

 

これに対して、「亀山君はそんなことは言わない!」というファンの意見をたくさん見ました。「亀山君だったら、1人も150人もどちらも救おうとするはず」と。それはわかる。あと美和子も必死に救おうとする。大義のためとかしない、と私は思う。

 

一方で、「14年間サルウィンにいたのだから亀山君も変わっている。その姿があの言葉に表れているのでは」という考察も見て、なるほどなと思いました。

 

私は、「まあ作り手のさじ加減だよね」と受け止めています。今回のセリフだけでなくて、ドラマとか映画全般に思っていることです。俯瞰してる、ってわけでもないです。

 

相棒でいえば、私の中にも自分の「亀山君像」とか「右京さん像」があって、ドラマを観ながら「亀山君こんなこと言う?」とか、「右京さんはこういう行動を取るはず」とか、描かれ方に対して違う考えが思い浮かぶこともあります。

 

でも、結局は出てきたものが全て、観る側は受け取るしかないんですよね。だから、「作り手のさじ加減だよね」と割り切っています。もやもやが大きくなれば見ない、見る側には「見ない」という選択肢もあるから。

 

だから、亀山君の言葉に対して、私は「1対150という話もわかるけど、美和子に対してはいいって感じなのが私は嫌!」とか思ったし(これは亀山君像というより、私が美和子の立場だったらって意見)、亀山君の意見に対して、「ええ、君の言う通り」と返した右京さんにも、「いや、右京さんは全員を救う側に立ってよ」とか思っちゃったのはあります。

 

でもなぁ、描かれているのが全てだからな、仕方ないよね。

 

“おかしみ”やメッセージ性は好き

輿水さんの脚本は、推理小説を読んでいるような不愉快が愉快なまどろっこしさや、言葉選びの回りくどさと、それなのに言葉で表さない部分のおかしみを出してくるところが私は好きです。そこに橋本一監督の演出が加わると、舞台のように劇的になるから不思議。

 

右京さんの服装に対して、何人にも「結婚式?」と聞かれて、それが嫌だから着替えたであろうところに今度は「その格好はどうかしら」と言われちゃうところとか。

 

右京さんのパシリ扱いに対して、甲斐さんに“抗議”したはずの社さんが、その甲斐さんや鑓鞍先生を介して右京さんにパシリ扱いされ続けるとか。

 

あと全然触れないけど、LINEで亀山夫婦はお互いに「ダーリン」と「ハニー」で登録しているんかい!とかね。(これは美和子を演じている鈴木砂羽さんがTwitterで突っ込んでで「本当にね!」って共感したし楽しかった~)

 

 

世界観だけでなく、今回の話のメッセージ性も、私の感覚では「相棒らしいな」と感じました。「1対150」の話を出したことで、アイシャ自身が、自分を「たった1人にしかすぎない、150人の命に引き換えになる1人ではない」と理解し、「自分一人で150人の命を守り、その大切な人たちも救う」と自ら命を絶つことを選んだ重さが伝わってくるわけです。

 

アイシャを殺そうとした人たちは、罪悪感のある安堵を抱きながら、自分を恥じて生きていくことになる。そして亀山君は、自責の念と、事件を明かさなければという強い意志が生まれる。それが“相棒”に戻ることにつながるのではないかとも思います。

 

命を狙われていた美和子が亀山君の背中を押してくれたのは、短いけど大切なシーンでした。さすが元ジャーナリスト。彼氏が人質に取られているときに、テロリストに電話でインタビューするだけあるよね。(Season1 第1話参照)

 

時代性や説明口調は少し気になった

いろんなドラマを見ていると、最近のドラマは、ものすごく“現代”を描くことに長けていると感じます。それは性別だったり、愛だったり、仕事だったり、いろんなものをテーマに。現代劇だからろいうわけではないです。時代劇でも、現代の視点だからこその物語を描いていると感じます。

 

必ずしも現代的である必要はないけど、今のドラマをいろいろと観ていると、相棒は現代的とは違うかなと感じます。わかりやすすぎる感情表現とか、予想を裏切るぞという気概を感じるところとか。

 

とはいえ、全てのドラマが同じものを求める必要はないです。相棒は、相棒として面白いです。昔の相棒だって面白い。だからこれは批判ではないです。批判に聞こえるとしたら、私の言葉選びがすごく悪いということです。それは申し訳ないです。

 

 

あとは説明口調になっているところがあったのが少し気になりました。右京さんは思考回路として、難しい言葉を用いて回りくどく話すところがあるのかなと思うのですが、亀山君は直感型っぽいので説明口調になると、個人的には少し違和感でした。

 

「事実上軍事政権だったサルウィンにいましたからね」とか、口語で「事実上軍事政権」とか言うかな?右京さんなら言いそうなんだけど、亀山君が言うかな、とか。寺脇さんの演技がうまくて、ものすごく自然に言うんだけどね。

 

これも先述したように、結局は観ている側の感じ方でしかないし、作り手のさじ加減だし、仕方ないんですけどね。

 

いろいろ感じながらも、「見たい」と思うほど相棒は魅力的だし、でもたまに「女性の描き方そうなるかな?」とか「社会問題の大切な部分を崩しちゃっているな」とかはあります。

 

今シーズンで自分の感じ方として何かあったとき、それはそのとき伝えられるだけの表現が自分に欲しいし、自分の言葉で伝えたいと思います。

 

犯人予想はミウ、動機は個人的な恨み

さて、私の犯人予想です。今回の脅迫事件の犯人はミウではないかなと思います。そして、正確には「アイシャ殺人計画」ではなく、「アイシャ自殺計画」なのではないかと。

 

輿水さんの脚本の特徴として、どんなに大きな事件で、国家権力が絡んできたり、社会問題だったりしても、動機はつまるところ「個人の恨み」で、「痴情のもつれ」が多いような気がしています。

 

すごく人間的だなと思うんですよね。結局、人が人を殺そうとする理由は、感情を大きく動かされて、殺意が湧いたから。殺意が湧くほど感情が大きく動くには、人と人が密接である必要があって、となると「個人の恨み」や「痴情のもつれ」になるのは必定で、人間の本質のような気もします。

 

いつものパターンだと、アイシャに最も近いミウが、最も殺意を抱きそうだと感じるわけです。急に紅茶を頼んだミウに対して、「あの子ときどきワガママ云うのよね」とマイペースな部分をちょっとだけ呆れたように言っていました。

 

この「ワガママ」の何かしらが積もり積もって、あるいは劇的に感情が揺さぶられる大きな出来事があって、ミウの殺意が生まれたんじゃないかと。

 

亀山君が「二人は親友」と言っていたのも気になります。女性の友情は真実ではありますが、男性目線で見たときに、友情を保つために絶妙に保っているバランスの危うさに気づいていないこともあります。亀山君は性善説だし、女性の気持ちの機微に疎そうだし(すごく良い意味で言っている)、あまり危うさに気づかなさそうなんですよね。本当にただの親友なのかな、と疑ってしまいます。

 

それに「二人は同級生だけど、ミウは少し年上」と亀山君が説明していたのも気になります。ということは、ミウは苦労をして学校に入ったのではないか。アイシャは言い方はよくないけど、ミウから見ると「苦労をしていない」のではないか。慈悲深く、理想を語るけど、「ワガママ」だだよね、みたいな。

 

アイシャの性格をわかっているからこそ、今回のような1対150という命の重さを比較させるような脅迫事件が起きれば、アイシャは喜んで自分の命を差し出すだろう、つまり自殺するだろうと思って計画したんじゃないかなと思います。

 

とはいえ、こんなに多くの人を巻き込んだら大事になるし、殺すならもっと目立たない方法を選ぶんじゃないかなとか、わざわざ日本で殺すのかという疑問も残ります。

 

捕まるなら日本のほうがよかったとか、そういう理由があるのかも?英雄であるアイシャをサルウィンで殺したら、市民にとんでもなくひどい殺され方されそうだし。日本の方が安全なのかもな。

 

あとは勝村さんが脅迫されるだけで終わるとも思えない俳優さんなので、絡んでいそうな気はします。犯人の候補ではあるけど、動機がわからない。予告で「第2の事件」とあったので、勝村さん演じる厩谷さんが第2の被害者なのかなとか思ったり。

 

なんてめちゃめちゃ予想しているけど、めちゃめちゃ外れるかもだからね!外れたら「全然違うじゃん!」とセルフツッコミします。

 

相棒21 第2話 招かれざる客の行方は…

旅客機を人質にし、アイシャの命を狙った脅迫事件によって、アイシャは自ら命を絶つ。右京は謹慎処分。亀山は事件を解決したいが、右京とぶつかってしまい……。そして、また一人、新たな犠牲者が…

 

右京さんと一番激しくぶつかっていたのが亀山君かもしれないな。でもまた、最強の相棒が見たい。そして、今回の事件もアイシャのために解決してほしい。第2話も楽しみです。

 

aoikara

 

▼相棒21 第2話 記事はこちら

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