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西郷どん 第23話「寺田屋騒動」感想 こんな結末を見たくはなかった

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幼馴染みとは連絡を取ってないaoikaraです。私は友達が少ない、マジで。吉之助くらい人が好かったら、そりゃあ周りに人がいますよ。

 

というわけで今回のテーマは、そんな幼馴染みの運命を切り裂くような…

 

西郷どん 第23話「寺田屋騒動」感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。
※ネタバレ記事はしばらくお休みします。時間ができたら追加します。

 

▼西郷どん 第22話「偉大な兄 地ごろな弟」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

西郷どん 第23話「寺田屋騒動」あらすじ

 西郷吉之助(鈴木亮平)は、倒幕の狼煙を上げようと考えていた有馬新七(増田修一朗)を引き留めることに尽力する。が、命令した下関から離れたことを激怒した薩摩の国父・島津久光(青木崇高)は、吉之助に切腹を命じる。

 

その命を知らない吉之助は新七や村田新八(堀井新太)、弟の信吾(錦戸亮)と共に京で他藩の者たちとも会っていた。そこに怒りを露わにした大久保一蔵(瑛太)も吉之助と差し違える覚悟でやってきた。さらに失態を犯した海江田俊斎(高橋光臣)に、大山格之助(北村有起哉)もやってきて…。

 

なぜか久しぶりに郷中仲間が集結。吉之助が切腹を命じられたことに皆うなだれるが、当の本人はさっぱりとした表情。皆でうなぎを取りに行こうと誘い、皆立場を忘れてうなぎ取りを楽しんだ。その後、吉之助は久光の元に連れて行かれたが、一蔵の尽力もあり切腹は免れる。

 

一方、信吾は新七と合流。他藩の藩士たちと寺田屋に集結し、いよいよ事を起こそうとしていた。それを察知した久光。一蔵が内々に止めることを提案し、受け入れる。一蔵は自ら向かうと言うが久光は一蔵の身を案じて止める。

 

寺田屋には格之助ら薩摩藩士を向かわせることになった。新七と格之助が面と向かって話す。ここで留めれば厳しい沙汰を下すことはないとも伝えて。信吾も吉之助の言葉を引き合いに出し、こんなことをすべきではないと新七を必死に止める。

 

が、血気にはやる倒幕派の一人が刀を振りかざしたのを皮切りに、薩摩藩士たちの斬り合いが始まる。すさまじい光景に、信吾はただ呆然と立ち尽くす。

 

新七は自らの身を犠牲にして刺され、我に返った格之助が止める。慟哭と共に。死にゆく新七の体を支えながら。

 

全ての事が終わったとき、一蔵が現れた。寺田屋は血まみれになっていた。格之助は体についた返り血を拭きながら一蔵の姿を見つける。何も言わず、ただ血を拭き取った紙を手渡す。世に言う寺田屋騒動であった。

 

牢の中で処分を待つ吉之助の元にも、寺田屋騒動の顛末と、新七の死が伝えられる。吉之助は呆然とし、言葉にならない声で嗚咽していた。

 

GOODポイント

  • 海江田のやらかしは命に関わることで絶対にダメなのですが、おちゃらけキャラが過ぎててもう笑えるくらいでした。久光の「切腹」の言い方なんてもうコントじゃないかな?ってくらい。

 

感想 

みんな仲間なんだよ

吉之助が久光の命を背いて京に行き、他藩の藩士たちとも接触しているとなり、「切腹」の命は揺るぎないものになっていました。

 

そんな中、郷中仲間が京に大集合しましたね。有馬は自分たちが犠牲になって世の流れを変えようとしましたが、吉之助に命がけで止められてなんとか思いとどまってくれました。そんな吉之助に付いてきてくれたのが新八。

 

一蔵は久光の命を背いた吉之助に対して、「差し違えた」として共に命を捨てようとしました。吉之助がいなければ自分がいても意味がない、それは友情と尊敬と愛情も混じったような、本当に熱い思い。

 

さらに格之助と海江田も集まって、泣いたり腹の虫が鳴いたりと、まあもうカオス状態。思わず吉之助が笑ってしまったのもわかります。

 

そして、川に行って「うなぎを一番最初に取った者の勝ちじゃ!」と笑顔で言う吉之助は、子どもの頃と変わらぬ姿のままでした。それは郷中仲間たちも同じで、今違う方向を向いていても、心の内に思うことは薩摩のため日本のためであって。

 

久しぶりにうなぎを取ろうと必死になり、笑い合っている吉之助と郷中仲間たちにこちらも笑顔になりました。この楽しかった日々がね、永遠に続けば良かったのにね。そうはいかないのが幕末の悲劇というか…時代が悪い。悲しいです。

 

吉之助の首を守ったのは本人か、斉彬か、一蔵か

久光は吉之助のことを切腹する気満々だったのですが、一蔵が必死に止めていました。さらに若い家臣たちの中からは、斉彬の生前の言動を用いて吉之助は必要な人材だと暗に示して。なんとか切腹を免れました。

 

吉之助の命を救ったのは、何だったのか。評価してくれていた斉彬なのか。そもそも、斉彬にそうまで言わせる吉之助自身だったのか。私は、一蔵が吉之助を救うために、家臣達を説得しておいたのかなと思いましたが、そういう描写はなかったし違うのかな。

 

だとすると、やはり吉之助を救ったのは吉之助の在り方なのかな。家臣の中には斉彬を崇拝している人物も少なくないでしょうし、その斉彬が認めていた吉之助という男を簡単に死なせるのには抵抗があるのかもしれませんね。

 

ああ、寺田屋騒動

私は寺田屋騒動を知らなくて、まさかこんな…こんなに酷いことがあったなんて知りませんでした。幕末の悲劇、と言ってしまえば簡単ですが、こんなことってないよ。

 

同志である薩摩の者同士が斬り斬られ、血を流し、死んでいき。有馬の「おいごと突けええええ!」という叫びと、「もう良かあああ!わいたちを斬りたくなかああ!」という格之助の慟哭は、本当に見ていてつらい。本当に、どうして薩摩の者同士で斬り合わなければならない?死ななければならない?

 

視聴者としては、信吾と同じような気持ち。斬る側にも斬られる側にもなれず、ただただ目の前で起こっていることを信じられず、それでも目の前が血の色に染まっていくような。受け入れたくないよ、こんなこと。

 

騒動が終わって、一蔵がやってきたとき、自らが浴びた血をぬぐっていた格之助。何も言わず、血を拭った紙を一蔵の懐に入れました。何か言葉を交わすのかと思ったのですが、何もなかった。言葉がないからこそ、この重みをずっしりと感じて。あれはすごいシーンでした。

 

寺田屋騒動と、有馬の死を知ったときの新八は泣き崩れました。吉之助は、きちんと受け止めているように見えましたが、崩れるように腰を下ろし、何も言えず叫ぶような嗚咽を見て、その悲しみをずっしりと感じました。

 

こういう感情があって、思いがあって、西郷隆盛という人は作られていくのかもしれないですね。それにしても、やっぱり切なすぎるし悲しすぎます。

 

次回:また島へ行くよ

吉之助はまた遠島処分が下される。最初は徳之島で驚くような喜びもあったが、さらに遠い沖永良部島に飛ばされることに。それは「死」を命じられたような処分でもあった。

また島か。また死ぬ、生きる、という境界線に立たされるようですね。良く言えばドラマチック。すごい人生です、本当に。

 

 

aoikara

 

▼第24話「地の果てにて」記事はこちら

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▼西郷どん 記事一覧はこちら

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