刑事ドラマは基本は男性社会の方が面白いな~と思うaoikaraです。はちゃめちゃな女性警察官が花を添える目的で出てくると「違うな~」ってなるんですよね。ちゃんと職務を全うしている真壁みたいな警察官だったら格好良くて「見たい!」ってなるんですけど…
というわけで今回のテーマは…
緊急取調室 Season2 第4話 ネタバレ&感想
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方は見てからどうぞ。
第4話「ふたりの愛」あらすじ・ネタバレ
授業中に男子生徒が殺されそうに!?
とある高校の授業中。古文の「相聞歌」について、女性教師が男子生徒を当てて訳を答えさせている。男子生徒が席につくと、苦しみだして倒れた。教師が生徒のもとへかけより、生徒たちを補修室に避難させる。
被害者は意識不明に
捜査一課ではキントリを含めて捜査会議。被害者は春日俊介(平岡拓真)という17歳の男子高校生。青酸ソーダという毒物による中毒で、現在も意識不明。自殺か他殺かはわからず、目撃者もいない。
家族構成は父親が弁護士、母親が専業主婦、妹が中学生の4人家族。もうすぐ家族旅行に行く予定で楽しみにしていたらしく、母親(森尾由美)は「自殺はありえない」と話す。担任教師の沢本愛(矢田亜希子)に聞くと、進学のことで悩んではいたらしいが…
真壁(天海祐希)はキントリで生徒全員に事情聴取したいと言うが、磐城刑事部長(大倉孝二)が却下。しかし、梶山管理官(田中哲司)や中田(大杉漣)の説得により、許可を得る。
事情聴取は教師付き?
生徒たちを警察に呼び出して事情聴取しようとすると、クラス担任の沢本がやってくる。事情聴取に反発していて、生徒を守ろうとかなり必死。結局、全ての生徒の事情聴取に沢本が同伴することに。その必死さに真壁は違和感を感じていて…
実際に生徒たちに事情聴取をしても、何かあるたびに沢本が話の腰を折って、生徒たちからほとんど情報が得られない。
真壁と中田の不和
キントリ+捜査一課の二人組での飲みの席にて、沢本を「良い教師」と褒め称える菱本(でんでん)に対して、真壁は「何か隠していることがある」と否定。そんな真壁を中田が「ときどき度を超すから気をつけろ」とたしなめて、二人は険悪な雰囲気に…
俊介の小さな変化
翌日、真壁と中田は春日家を訪れて俊介の母親に聞き込み。自殺はありえないと繰り返し、誰かが毒を盛ったと考えているらしい。
俊介は成績優秀な生徒で、父親と同じ弁護士を目指していた。しかし、このところ塾を休んで成績も下がっていたらしい。本人に理由を聞いても余り答えなかったが、思春期なので口出しもしなかったとのこと。
沢本が家にやってきて…
と、そこへ沢本が春日家にやってきた。課題のプリントなどを母親に手渡し「できれば部屋に入って収めましょうか」とまで言ってくる。しかし、母親は「顔も見たくない」と沢本を追いだしてしまう。
名前が同じ
春日家を出た真壁と中田は、表札を見て沢本と俊介の母の下の名前が、どちらも「愛」だということに気づく。真壁は沢本を追い、中田は母親に聞き込むことに。
母親の不信感
中田は母親の沢本に対する態度について聞く。「あんな人が担任じゃなきゃ…」と口を滑らせるが、その理由は答えない。
沢本が隠したかった事情
真壁は沢本に「生徒に話されたらまずいことでもあったのではないか」と聞く。すると、沢本は俊介がいじめを受けていたと告白。相談を受けていたが解決できず、責任を問われたくなかったので生徒の話の腰を折っていたらしい。
しかし、いじめの犯人はわかっていないとのこと。沢本は、俊介が自殺を図るほど思い詰めていたと言うが…
俊介が目を覚ます
病院にいる俊介のもとには母親が寄り添っている。と、ゆっくりと目を覚ました。
沢本と俊介の怪しい関係
中田と小石川(小日向文世)は高校で俊介のいじめについて聞き込みをしていた。しかし、生徒たちは「いじめはなかった」と思っているらしい。
また、沢本は俊介を「かなりひいきにしていた」という証言も得る。補修室で二人きりで親しげにしていた様子を見たという生徒もいる。
さらに、事件当日は「相聞歌」の授業をしていたが、とっくにやった内容だったらしい。相聞歌とは、現代で言う「往復書簡」のことだと小石川が解説。
病院での沢本の様子
医師の診断が出て、俊介は会話ができず脳に後遺症があるかもしれないらしい。と、電話で報告する真壁。ふと目に付いた沢本の様子が気になっている。
沢本の“ひいき”事情
中田と小石川は高校の校長(大谷亮介)を訪ねて、俊介の病状を報告。沢本が俊介をひいきしていた理由を聞こうとするが、「事情がある」と言われ、それ以上の証言は得られなかった。
母親と沢本の関係は?
真壁は沢本に再度の事情聴取を依頼するが、断られる。キントリに戻ってからは、沢本が病院にいたときに心配しているというより、ほっとしているように見えたことが気になっていると報告。
まだわかっていない、俊介の母親と沢本の関係を洗うことになった。
沢本と俊介の本当の関係
中田と真壁は俊介の部屋を調べる。と、古文の参考書に沢本と俊介の恋文のようなやりとりが見つかる。その文面からは恋愛関係にあること、俊介が塾を休んだときに沢本の部屋を訪れていたことがわかる。
まさに相聞歌。中田は沢本が春日家に来た際、俊介の部屋に入ろうとしてのも、この参考書を回収したかったからと考える。
しかし、参考書を母親にも見られてしまい、怒り心頭。「だから殺人犯の娘は嫌だった!」と叫ぶ。
沢本の母親
調べてみると、沢本の母親は娘の虐待から守るために、内縁の夫を殺したことがわかる。母親はすでに刑務所で亡くなっている。
弁護士である俊介の父親が沢本の名前を知って、事務所で管理している過去の事件と同一人物であることがわかる。それを母親に知られてしまい、殺人犯の娘である担任を替えろと校長に詰め寄っていたらしい。
そんななか、沢本が退職願を提出したという情報が入る。
真壁の揺さぶり
真壁は沢本に会いに行く。退職願を出したのは教師として、教え子が自殺未遂をした責任を取るため。しかし、真壁は沢本の真意を疑い「相聞歌」の話や自分が過去に「交換日記」をしていたことを話す。そして、取り調べに来るよう頼むのだった。
真壁と中田の対立
キントリにて、真壁は沢本の取り調べをしたいと言うが、強引なやり方に中田が怒る。沢本が追い詰められてしまうと。沢本が聴取に応じるという話を聞いて、中田は梶山管理官に真壁を外すよう頼む。しかし、管理官は逆に中田と真壁を事情聴取に指名。
中田は「一対一で話したい」と言い、真壁と二人きりに。
俊介の思い
翌日、真壁は病院へ行き俊介と母親に会う。沢本が退職願を提出したことを告げると、俊介の表情に変化が見られて…
事情聴取でも真壁と中田は火花を散らし…
沢本の事情聴取。真壁は古文の参考書にあった恋文から俊介との恋愛関係を疑う。しかし、沢本は俊介が小説を書いていて、疑似恋愛をしたがっていたから協力しただけだと話す。
また「いじめはなかった」という真壁に対して、全否定する沢本。真壁が強く追い詰めようとすると、中田が腹を立てて二人で言い争い。中田に取り調べを代わってもらうことに。
中田は沢本の心に寄り添い、穏やかな姿勢を見せる。しかし「いじめはなかった」という主張は同じ。「あなたのような熱心な先生が担任だからないはず」という理由で。その後も沢本に寄り添う発言をするが、恋愛関係については全否定。
と、さすがに中田もブチギレ。本当のことを言わない沢本に「あんたなんか教師失格だ!」と言い捨てて、取調室を出て行ってしまうのだった。
真壁と中田の作戦
取調室を出た中田は疲れ切った表情。実は怒ったように演じただけだった。取調室は真壁と沢本の二人きりになる。
真壁の推理
真壁は出て行った中田を「真面目だから」とかばう。そして、この事件の真相を仮説として話すと言う。沢本に答えは求めないので、ただ聞いてくれと。
沢本は俊介の母親から何度も執拗に責められ、ストレスを溜めていた。そこで息子の俊介を誘惑し、母親にとって一番の宝物を奪って満足していた。俊介は勉強ばかりしてきたから、初めての恋愛に溺れたのだろうと。
しかし、そんな関係を続けるわけにもいかず、沢本は別れを切り出した。俊介は逆上。「先生を殺す」「淫行ってバラす」などと脅した。
そんな俊介が邪魔になり、沢本が毒を飲ませて殺したのだと言う。しかし、証拠はない。
「あなたを理解したい」
真壁は沢本に「あなたを理解したい」と訴えかける。すると、やっと沢本が「あんたなんかに絶対わからない」と口を開く。そして、事件の真相を話す。
俊介は家族旅行に行きたくないと言っていたらしい。仮病を使えば良いとアドバイスしても、母親にバレるのを恐れている様子。そこで、教室のみんなに証人になってもらえば良いと、全員の前で倒れようと計画したのだとか。
そして、事件当日が決行日だった。俊介が苦しんだフリをして、沢本がクラスメイト全員を外に出し、「落ち着ける」と言って沢本が毒物を手渡し、それを毒と知らずに飲んだ俊介が死ぬ…予定だった。
死ぬつもりで生きてきた
毒物は母親が内縁の夫を殺したときに渡されたものだった。人殺しの娘と言われて、どうしても耐えられないときに飲むようにと。いつでも死ねると思ったら何でも耐えられてと。
殺人未遂の動機
真壁は「なぜ一番大事な生徒たちを巻き込んだのか?」と聞く。沢本は「今度だけは許せなかった」と答える。何度も沢本を責めに来た俊介の母親。ついに同じ下の名前の「愛」を持ち出し、「迷惑だから名前を変えてほしい」とまで言ったのだった。
そのときに「私は所詮幸せになれない」と悟ったと言う。
真相を話した理由
真壁が「どうして話してくれたの?」と聞くと、沢本は「理解したいなんてふざけたこと言うから」と答える。警察という恵まれた立場にある真壁なんかに、理解できるはずがないと。「私の絶望を理解できるわけがない」と。真壁は「勝手に絶望にしないで」と言い返す。
俊介が快方に向かっていること。脳に後遺症はなく、事件のことを話したくないから口を閉ざしている可能性があることを伝える。本当に慕われていたと、償ってほしいと告げるのだった。
真壁&中田の作戦
事件は無事に解決。実は中田がぶち切れて取調室を出るというのは、中田本人の作戦だった。沢本のような人は、味方が敵になるのに非常に傷つき、逆に敵が味方になるのに弱いと。そのため自分が最初の味方に、真壁を最初の味方に仕向けたのだった。
どうやら中田も父親のことで相当苦労したらしく、沢本の気持ちがよくわかった様子。
真壁はこの事件を「ふたりの愛」と名付けた。
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という話でした。事件関係者についてめちゃくちゃ言ってやりたい気持ちですので、詳しい感想を書いていきます。
第4話のGOODポイント
- 中田「事情聴取する生徒たちは17歳だが、被害者も同じ17歳なんだ」という説得の仕方、善さん良いこと言うなぁ。
- 生徒たちを呼び出すときに、地味~に堅物が金八先生のモノマネしてるのwそして言うこと聞かないの。でも、イケメンでエリート感あふれる渡辺の言うことは聞くの。不遇だねぇw
- あれ、校長先生役が相棒の三浦さん役の大谷亮介さんじゃん!うわー懐かしい!そして、なんだかちょっとうれしい。
- 同僚が争うことを否定しない小石川さん、なんだかカッコイイ。
第4話の気になったポイント
特になし
第4話の感想
事件関係者が総じて同情できない
ってのが、見て思った感想でした。うーん、ちょっとね。
犯人の担任教師・沢本愛
母親が殺人犯なんて子供にはどうにもできないことなんだから、文句を言われたってどうしようもない。そこは同情します。
でも、そのストレスの捌け口として、息子を誘惑して関係を持つことで、母親として一番大切なものを奪うって…。しかも、教師と高校生の生徒という関係で。発想としてめちゃくちゃえぐいよね。
そのせいで痴情がもつれるなんて、教師として一番やっちゃいけないことでしょ。男子生徒を誘惑している間、教師として何してたの?男女逆にしたらもっと大問題になるだろうけど、現在の性別でも十分に大問題。
いろんなことが「良い教師」の行動に見えていたけど、全部自分の罪を隠すためだったんだな~と思って見返すと、ものすごく必死すぎて自分しか大事じゃないんだなーと感じて引くレベル。
自分の状況を「絶望」って言ってたけど、ぶっちゃけ絶望まで引きずりおろしているのは自分だよね。たしかに、母親が殺人犯ということで人生で苦しいこともあったんだろうけど、彼女が「絶望」だと言ってる現状は、自分が引き起こしたことなんですから。
別に殺すまでしなくても良いと思いますし。そのせいで「やっぱりあの女が悪い!」と母親に責めさせる隙を与えちゃってますし。
生徒の心をちゃんと理解していないという意味で教師としても未熟だし、その立場を奪われたくないってもがいているのは憐れ。毅然とした態度でいれば、もっと立場を悪くすることもなかったと思います。
被害者の男子高校生・春日俊介
毒を飲まされて被害者なんだけど、彼にも同情できないんですよね。
高校生って多感な時期だから、まあメンタルが不安定なのは仕方ないよ。でも、別れるって言うだけで「殺す」とか「この関係バラしてやる!淫行でしょ?」とか脅迫してくるんですよ。将来ろくな大人になりませんよ
まあ、でも彼は気持ちを利用されただけでかわいそうなところもあります。学校へ行けば先生との関係もバレているから同級生たちから距離も置かれるだろうし…弁護士の道も、厳しいよなぁ。
被害者の母親・春日愛
この母親もないわ~。担任教師の母親が殺人犯だったから「替えてくれ」ってそりゃあ無理でしょ。そもそも、沢本先生にはなんの責任もないわけですよ。どうしようもないことですよ。って少し考えればわかるのに、自分の子供に悪影響だーの一点張りで罵詈雑言浴びせてたんでしょ。
下の名前が同じだってことも嫌がってて、「名前を変えてほしい」なんて、どんだけ自分が尊大な人間だと思っているんでしょう。母親こそ全国の愛さんに謝ってくださいよ!「私が同じ名前でごめんなさい」って。
でも、そんな女に息子が奪われたんだと知ったら…ま~発狂するでしょうね。しかも、その息子が先生を「殺す」って脅してたんだから。下手したらあなたの息子の方が殺人犯じゃないですか。これが因果応報なのかな。
一番の被害者は学校の生徒たち
だと思うんですよ。あんだけ「良い教師」として生徒を守ろうとしていた沢本ですけど、生徒を巻き込んで全員を被害者にしてる。それが本当に嫌なんですよ。
沢本が殺人未遂と淫行で捕まって、学級も学校も混乱するでしょうし、受験を控えていたり最後の部活の大会とかでも動揺するかもしれない。
沢本先生がやり直しのチャンスを与えられた、みたいなラストでしたけど、生徒たちのケアは誰もしてくれないんですよ。そういう意味でも罪を犯したってこと、あの先生は絶対に忘れちゃいけないと思います。
諸悪の根源は父親
結局ね、父親が弁護士という仕事で知り得た情報を、守秘義務があるのに母親に見せてしまったのがダメなんですよ。教師のことが気になって調べたんだとしても、きちんと情報を知れば同情する境遇だってことはわかるはず。
にも関わらず、感情に振り回される母親に見せるなんて、その後の展開はだいたい予想できたはずでしょう。弁護士なんだし。父親がしっかりしていれば、息子が被害者になることもなかったでしょう。
善さんの優しさが素晴らしい
登場人物に同情できなかったせいか、善さんの優しさが際立ちましたね。自分を悪者にしてまで、きちんと犯人の心に寄り添って供述を引き出す、なかなかできることじゃありません。演技も素晴らしかったし、作戦もお見事でした。
で、それを刑事部長が気づいてないって憐れですよね。本当に人の上に立つ器じゃないよな~とつくづく感じます。
今回の取り調べタイトルには不服
「ふたりの愛」でしたが…。二人の愛さんという女性と、それぞれの愛情から取ったという意味ではうまいタイトルではあるけど…うーん、どっちも同情できないから個人的には不服です。
なので「諸悪の根源は父親」か「善さんの名演技」か、どちらかでお願いします。
次回:被害者不明の殺人犯!?
通勤時間帯のオフィス街で血を浴びた男性が発見される。手には包丁を握り、「人を殺してしまったかも」と自首する。しかし、男性には記憶がなく、被害者もわからない。キントリが捜査することに。ふと、男性の一部の記憶が蘇り…
来週は塚本高史さんがゲストですね。おじさんになったなぁ…(しみじみ)。もはや事件なのかもよくわからない話で引きは十分。次回も楽しみです。
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