中卒フリーライターほぼ無職。

在宅Webフリーライターaoikaraの日常ブログです。

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相棒19 第2話「プレゼンス」(後篇) 感想 こういうタイプの敵もいるのか

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VRを使ったことがない、aoikaraです。車酔いしやすいので、たぶんVR酔いもするだろうなぁ。やってみたいですけどね。

 

というわけで、今回のテーマはそんなバーチャルな世界を描いた…

 

 

相棒19 第2話「プレゼンス」(後篇) 感想

 

です。

※ネタバレも含みます。

 

▼相棒19 第1話「プレゼンス」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

 

相棒19 第2話 ゲスト・スタッフ

  • ゲスト:石丸幹二 日南響子
  • 脚本:輿水泰弘
  • 監督:橋本一


相棒 第2話「プレゼンス」(後篇)あらすじ

白バイ警官・出雲麗音(篠原ゆき子)が銃撃された事件への関与を疑われていた万津の所持品から拳銃が見つかり、被疑者死亡のまま送検されることになった。

 

ただ、男の恋人だった朱音静 (日南響子) の不自然な行動に疑問を持った、特命係の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は捜査を続行。

 

彼女もまた、VRの世界に作られた仮想国家『ネオ・ジパング』の“国民”であったことを突き止める。その中にこそ、手掛かりがあると踏んだ2人は、再びVRの世界に入り込み、小さな疑問点を見つける。

 

その発見を、『ネオ・ジパング』の生みの親であるIT長者・加西(石丸幹二)にぶつけるが、のらりくらりとかわされてしまう。しかし、加西がVR内で行っていた、数億円もの大金をプレゼントするという企画に話が及ぶと突然、風向きが変わって…!?

 

警官銃撃事件の手掛かりは仮想現実の中に?

右京と亘は真相を求め、再びVRの世界へ!

リアルとバーチャルが複雑に交錯する難事件を

特命係は解き明かすことができるのか!?

 

参考元:拡大スペシャル 第2話「プレゼンス」(後篇)2020年10月21日(水)|ストーリー|相棒 season19|テレビ朝日

 

GOODポイント

  • 社さんのKGBこと女子会に参加したがっている衣笠副総監、狙いは何でしょう?甲斐さんも出てくるそうで、「私の方からお誘いしようとしたくらいだよ。果敢に女子会に乗り込みましょうってね」と心にも思ってないこと言う衣笠副総監が面白かったです。もはや女子会じゃないよ、それ。
  • 右京さんが朱音静の部屋にあるパイプオルガンの写真を見て、「音楽が好きなようには見えない」と言ってて、すごい決めつけ!と思っていたんですが、きちんと部屋を観察した上で言っていたんですね。やはりさすがでした。
  • 調べさせようとしてくる特命係に対して、ちゃんと記者としての報酬は得ようとする風間楓子、こういうところ好きですよ。知らない振りしているところとかもねw
  • 青木君が特命係のこと、捜査一課に陰口たたいてましたね。こういうところが友達いない理由だからな!さらに特命係を「しおしおのパー」と言っていて、謎の表現に笑いました。
  • 刑事の仕事といえば張り込み、だけど仮想現実でもやるってなると面白いな。やはりあんパンと牛乳持参かな?ジャムパンがいいかな?(このネタわかる人いますように!)
  • 朱音静に対して、服を脱いで弾痕を見せる麗音さんはとても痛々しかった…でもそうなっちゃうよなぁ。彼女は何度もあの傷跡を目にしているわけだし。伊丹が服を着せてくれてよかった。優しい男になったよね、伊丹。
  • 万津の母親に対して、「捜査一課は悪いヤツ。俺らは味方」アピールする冠城君、なかなかにずるかったな~。それに便乗する右京さんも!まあ、それが特命係の良いところですよねw
  • 万津に因縁をつけられたヤクザの人、女性がいたかとかいないかとか言わなかった理由について「あまりにもバカバカしい」と言ってて、本当にそれなってなりました。よっぽどちゃんとしているよなぁ、この人。
  • 突っかかってくる青木に対してちゃっかり働かせて、「グッドタイミングでしたー」とうきうきで言う右京さんが最高でした。
  • 冠城君、VRでの入力で「杉下右京は偏屈親父!」という直球悪口に笑いました。本人後ろにいるのにwそのあと撃たれてびびってましたねw
  • 加西社長のランニングに同行する冠城君、スーツで走ってて大変そうでしたね~。加西社長の「一緒に走ろうよ。聞きたいことがあるんだろ?」に対して、右京さんが「冠城君が走ってます」って答えるのひどいwパワハラですよ!
  • 週刊フォトスの風間さんの記事に出てくる「有力筋」、絶対特命係ですね。
  • バシッと決めたいときにタキシードを着ていた特命係の二人格好よかった!
  • 右京さんが加西社長から6億円の提案をされたとき、「どうしてそんな大金を我々に?」と完全にあおっていて良かったですね。ああいうしゃれた言い方したいわ。
  • こてまりさん、社さんに対して「誘蛾灯」とはなかなかひどい表現ですねw飾りがないさっぱりとした人なのかな。でも女子会があの店でやるなら見てみたいな~。

 

気になったポイント

  • 衣笠副総監、社さんと話すとき距離近くない?物理的に。ソーシャルディスタンスしてほしいな。セクハラって言われる距離感だよ。
  • 青木の麗音さんに対する嫌みったらしい言い方、むかつきましたね~。捜査一課にいながら特命係に行くことを「不義密通」なんて言って、まあもう中学生みたいな発想で。「すぐいじけるような男たちには興味ありません」とバッサリ切る麗音さんがカッコイイ。っていうか、特命係うろちょろしている青木の方がよっぽど「不義密通」でしょうが!
  • 暇課長、またすごい柄のチョッキ!トランプみたいな柄!
  • 今回の話、全体的にみんな口悪いですよね。青木の「用もなく来るかバカタレ」は普通に嫌な気分になりました。
  • そして青木、麗音さんが取調室で服を脱いだ映像をわざわざ見せるなよ。そういうところだぞ!
  • 全体的に肌の露出が多いのがちょっと気になりました。それ脱がなくていいんじゃないかなぁ、みたいなシーンもあって。麗音さんも、朱音静も、万津も切れたときなんで脱いだんだろう。演出意図を感じる部分もありましたが、ちょっと気になるかなぁ…。

 

本編とは関係なく個人的に「お!」となったポイント

  • 加西社長の1億円をバラまくキャンペーンは、元ZOZOの前澤さんからのアイディアなのかな。だいぶイメージは違うけどなぁ。あの企画に抱いていた気持ちと、今回の事件を見て抱いた気持ちは、たしかにちょっと似ているかもしれない。
  • リアップのCMまた新しくなってる。
  • 加西社長バンバン出ている中、石丸幹二さんのお酒のCM出てきたからびっくりした~。これが仮想現実と現実の落差か!メタだなぁ。
  • 加西社長がパイプオルガンのある場所で、舞台衣装みたいなの着ているんですが、姿勢も美しいし声も良いし、カッコイイ。さすが劇団四季出身の石丸さん、似合うなぁ。
  • 麗音さんの「あたし犯人目撃してたのよ!」はカマかけだったのかなぁ。目撃したという決定的な映像みたいなのがなかったので。朱音静はだいぶ揺らいでいましたし、あれだけ言えば十分だと特命係が踏んだのかな。証拠もないのに、今回はだいぶぐいぐい行くよなぁ、特命係。

 

感想

金を持つ者と群がる者のグロテスクな世界

仮想現実とリアルが今回の話のテーマなのかなと思いましたが、前後編を見た結果、違う乾燥を抱きました。お金を持つ者と、群がる者の、おどろおどろしくグロテスクな世界を見せられたというか。

 

人間の本質的な卑しい部分を見た気がします。それこそ第1話からの流れで言えば、女性蔑視とかなんとなく「うっ」と人間の卑しさが凝縮されたような場面がちらほらあったと記憶しています。

 

あれもまた人間の嫌な本質で、それが一貫している話だったのかなぁというのが私なりに見つけたテーマ。

 

 

大金をもらって何でもする人の気持ちは、私にはわかりません。よっぽど追い詰められているとか、お金が喉から手が出るほど欲しくてたまらない、という状況になったらわからないけど。

 

正直、お金に群がる彼ら彼女らを見て、私は「卑しいな」と感じてしまいました。1億円のために全裸で公園を走った女性も、6億円のために人を殺そうとした朱音静も、3億円のためにボルダリングをした万津も、彼女がやったことを言いふらすところも、なんか、みんな卑しいというか。

 

でも、そうやって俯瞰して「卑しい」と感じてしまう自分ってずるいな、とも思っていた。そこまでしてお金が欲しい、とは思わない状況にいるっていうのは、別に私の力ではなく運が良かっただけだから、そこに関して彼ら彼女らを蔑む資格も、えらすに言う資格もないわけで。

 

私自身どれもやらない。「6億円あげます」と言われても、やらないと思う。途方もないお金すぎてピンとこないし。

 

でも、人間としての卑しさはあると思う。お金をあまりにも持っている人は、その卑しさをコントロールすることができるだろうなと思う。私だって、自分の生活や将来のためにお金は欲しい。

 

その隙を突かれて大金でコントロールされてしまうかもしれない、とは思います。私もそれほど強くないし、強くないってことはたぶん卑しいから。

 

そうやって私の心に潜んでいるもの、誰かしらの心に潜んでいるものをくすぐれば、いとも簡単にコントロールされてしまうんだと思うと、今回の話ってものすごくこわいです。みんな、コントロールされちゃうかもよ。

 

ショートカット美女の正体は

一目見たときから個人的に惹かれていたショートカット美女こと朱音静さんですが、ただお金が欲しい人だったんですね。もっと芯があるとか、したたかなのかな、小ずるいのかなと思っていたけど、ある意味お金にまっすぐというか。

 

もちろんずるさもあるんだけど、悪人にはなりきれないというか。とはいえ、麗音さんを殺しかけているから、その危うさは相当こわいけど。

 

付き合っている彼氏に拳銃を撃ったと放してしまう不用意さと、それをなすりつけようとする狡猾さ、隠そうとしていたと語る図太さ、でもすぐにバレてしまう隙、彼女には一貫性がないように見えて、

 

「お金が欲しい」

 

という基準で見ると、ある意味で一貫性があったのかもしれないなと感じました。

 

麗音さんを見て、罪の意識が芽生えたのはまだ良かったのかなと思いますけど。加西社長と比べたら、ですけど。自己嫌悪にさいなまれる、おびえるっていうのはやってしまったことの重大さを自覚してるってことですから。

 

仮想現実の恐ろしさ

仮想現実の恐ろしさとしては、ありえないようなことでも、現実世界に近いバーチャルの世界で何度もやっていると、恐怖心というのは減っていくということでしょうか。慣れてしまうというか。

 

朱音静がバーチャルの世界で何度も拳銃を撃って練習していたように。万津がボルダリングのイメージトレーニングをしていたように。現実世界でいきなり「人を殺せ」「高層マンションをボルダリングで登れ」なんで、「そんなことはありえない」ってわかるはず。

 

と私が思ってしまうのは、私が仮想現実ではなく、本当の現実にだけ身を置いているからかもしれない。頭の中で何度も何度も想定しても、実際にやるのは別だからなかなかできない。それがバーチャルな世界で五感に働きかければ、頭が“リアル”と感じても不思議はないというか。

 

そういう意味で、現実でしてはいけないこと、それこそ犯罪も安易に慣れてしまう怖さはあるのかな。とはいえ、ゲームでも言われていたことだから、何でも規制しろってのは違うと思うけど。

 

何にせよ、こんな事件があったら、ネオジパングのサービス自体は終わってしまいそうですね。とはいえ、加西社長はこれだけで財をなしたわけではなさそうなので、それこそ痛くもかゆくもなさそう。ひとつの暇つぶしがなくなっちゃったな、くらいなんだろうな。

 

お金持ちサイコパスという敵

加西社長、最初はまあお金が有り余っている人特有の雰囲気があって、ミステリアスでした。正体がどんどんわかっていくと、どんどんこわくなっていきましたね。

 

お金で人をコントロールするのが楽しくてたまらないのかな。お金がありすぎる人ってこうなるのかしら。

 

人を殺したら6億円って。きっと殺し屋だってそんなにもらってない。でも、殺し屋に依頼したいわけではないんでしょうね。いなくなったらいいのになーくらいは思っていても、完全犯罪で殺したいわけでもないし。

 

犯罪をおかすことなんてなさそうな人間が、大金を前にして従うというその姿が楽しくてたまらないわけで、ついでに自分の都合が合えば最高、みたいな。恐ろしい。

 

こういうお金持ち系サイコパスって、相棒の敵としていそうでいなかったような気がします。Season4 第11話 お正月SPの「汚れある悪戯」のボンボン息子の狂言誘拐とかは、まあお金余っている人の遊びって感じではあったかな。でも、彼は自分でやってたからな。加西社長は絶対に自分では手を下さないから、ちょっと違う。

 

そして、結局は捕まえられなかった。金を持たない人だけでなく、持っている人たちをもコントロールできるのが、お金を持ちすぎている人のこわいところでしょうか。あれだけ余裕だったのは、お金が自分を守ると理解していたからなんでしょうね。

 

特命係がかなわない敵が、ときどきいます。昔で言うと小野田官房長とか。そういう政治とか権力とかが立ちはだかったり、あとは心に何も響かない「ぷひゃおー」系犯人とか、犯罪を以て犯罪を制する頭脳マンとか。

 

今回の敵のタイプはまた違った、特命係がかなわなかった敵でした。

 

うーん、それにしても全てを金で動かせる相手に対して、どう対抗したらいいんだろうなぁ。彼が自ら手を下して、決定的なものにするしかないかなぁ。暗躍しているうちは難しそう。

 

でも、それって被害者が出ないと動けないってことで、どうなんだろうと思ってしまいます。物語としては劇的ですけど、被害者はたまったものじゃないし、麗音さんなんて当事者だし。それに暗躍しているうちは被害者出まくりですし。おかしな話ですよ。

 

麗音さんは新レギュラーに!

そして、出雲麗音さんはレギュラーになりました!おお!

post.tv-asahi.co.jp

 

第1話・第2話のゲストなのかなと思ってて、ゲスト枠に名前がないなと思ったら、レギュラー枠だからなのか!と納得。

 

ほかのキャストにはない、独特の迫力がありました。強さともろさが共存しているというか、迫り来るものがあるというか、一歩間違えれば狂気のような。そりゃあ殺されかけて、自分の仕事を一生奪われたんだから、狂気だってわきますよね。

 

服を脱いで弾痕を見せる姿はなんというか、苦しかった。あんなの見せられたら、そりゃあさすがに朱音静も罪の意識がジリジリ広がっていくよね。

 

あの後の展開で朱音静もずいぶん肌を見せるのが気になったのですが、あれは彼女の傷一つないきれいな肌と、弾痕のある麗音さんの肌との対比だったのかな、と解釈しました。

 

麗音さん、ただ者じゃないですよ。これからどうやって捜査一課で立ち居振る舞うのかは気になるな。

 

前々からね、捜査一課にも新しい刑事が配属されたらいいのにな、とは思っていました。9係みたいに、フレッシュな若手入れようよ!と。芹沢を「先輩!」と呼ぶようなね。

 

ただ、予想は裏切られましたね。一癖も二癖もある、そして強い女性。想定外だけど、面白そうです。予想ができない分、わくわくしますね。女性が容疑者の場合は積極的に取り調べできますし、これから彼女の素敵な姿が見られたらいいな。

 

ただ、いびる芹沢は性格悪くて好きじゃないから、そこはちょっと悲しいですね。芹沢、嫌な顔してるわ~。

 

伊丹はね、麗音さんのこと、何かしら思っている感じがする。伊丹はよく見るといびってないんですよね。上司として至極全うなことしか言ってない。取り調べしたいっていう要望も受け入れていたし、誰よりも早く麗音さんに服着せてあげてたし。

 

どんどん変化して新しくなっていく相棒、いろんなことが未知数で楽しみです!

 

次回:あれ、ボーダーラインの人!?

捜査二課の課長が殺された。追っていたサギグループの仕業に違いないと捜査が始まる。亡くなる前に変わった買い物をしていたと知り、特命係の二人は実演販売士の男性から話を聞く。

 

あれ、実演販売士役の山本浩司さんって、相棒Season9 第8話「ボーダーライン」に出演されていた俳優さんですよね!あの話の印象がすごく強くて、久しぶりだけど当時見た切ない気持ちを思いだしてしまいました。あれは本当にしんどい。今度の人生は報われているといいな…。

 

次回もしっかり見るぞ!

 

 

aoikara

 

▼相棒19 第3話「目利き」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

▼相棒19 記事一覧はこちら

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