二面性どころか多面性で勝負しているaoikaraです。でも引き出しは一個しかない気もします。ぜんぜん多面性を見せられてない!
というわけで今回のテーマは…
過保護のカホコ 第2話 感想
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方は見てからどうぞ。
▼第2話のネタバレ記事はこちら
第2話のGOODポイント
- カホコがいろんな職業を想像して、先生のところ…あれって女王の教室ですよね?脚本の遊川さんつながりだw
第2話の気になったポイント
- 母親が一緒に職場見学行くって…小学生じゃないんだから!私も父親と一緒になって「おいおい」って心の中でツッコみました。
- 母親の厚司に対して「すごい仕事よね~私はできなーい」がマウンティングにしか見えなかった…。
- 初に「世界一の画家になれるよ」と言ってくれたのは誰なんでしょうね。初自身は言いたくなさそうでしたが、それを支えに今まで頑張ってきたようにも感じるなぁ。
感想
糸の葛藤と挫折と反抗期と
今回は糸ちゃんのほころびが見えた話でした。糸ちゃんの気持ちを思うとね、やるせないです。カホコの大ショックもわかるんですけど、でも糸ちゃんの気持ちにも寄り添いたい。
糸はカホコに対して「何の取り柄もない」と言って、音楽に関しても「ど素人」とバカにしている気持ちもあった。カホコはそんなことを思われているなんて知らなくて、ひどくショックを受けていました。
初はそれを糸の“悪意”とまとめていましたが、そんな単純なことじゃないと思うんですよね。昔からカホコはかわいがられていて、年下の糸はそれがうらやましかった。だから、家族以外の人に評価される人になりたかった。自分のやりたいことを見つけて才能をめきめき発揮して、実際になりかけていた。でも、それが挫折してしまった。
それに、こんなに親戚中の仲が良いのに違和感もあったんだろう。多感な年頃だし、周りの目も気になるし、「うちの家族はフツウじゃない」って思って、反抗心を抱く頃。心の中で毒づくこともある。
そういう全部の気持ちが爆発しちゃって、コントロールできなくて、カホコに言ってしまったのだと思います。カホコに対して悪意だけではないと思うなぁ。
カホコは依存先が変わっているだけのような…
カホコが初めて母親の意見に対して「でも…」と返し、素直に従わない場面がありました。糸がケガしているのを知っていたことも、母親とだけの秘密と言われながらもあっさり初に話していましたしね。
ただ、カホコは母親の過保護から脱却しても、結局は初に頼って依存するだけのような気がするんです。そして、初も「ママに言えないことは俺に言え」とか、家に様子を見に行ったりとか、過保護になってしまっているんですよね。
誰でも過保護にさせるカホコの魔力がすごい…。しかし、「働きたい」という気持ちは自立心の表れですから、それがうまく作用すると良いのですがね。
初は何もしていないような…
初は絵を描くことを決めた割りに、絵を描いていること以上に何にも進んでないですよね。カホコには構うのに、自分のことは全然できていないような…。なんでカホコが自分の寝顔の絵を見て感動したのか、その理由がわかれば初も一歩前に進めるのかも。
最も闇が深いのは母親かもしれない
この物語で一番闇が深いのは、母親の泉だと私は思うんですよね。自分が専業主婦しかしていないってことに異常なコンプレックスを抱いていて、カホコが専業主婦になることで自分の価値を認めさせたい、みたいなものを感じます。
そして、凡才な妹から生まれた子=糸が非凡な才能を持っていて、それが妬ましくてたまらなかった。糸がもうチェロを弾けないとわかったときに、まあ意気揚々としていましたよね。「あの子も凡才だったんだわ」ってすごくうれしそうに見えました。言葉にしなくても。
泉は自分の存在意義として、何でも頼ってくるカホコが欲しいだけのように感じます。だから、自立させたくないと心の底で思っている。無意識にでも。泉をなんとかしないと、カホコは過保護の呪いから脱せないだろうなぁ。
カホコはは“普通の人”になってしまう?
カホコって今まで母親からたくさんの愛情と言う名の過保護を受けて育ってきて、知らないことが多すぎるんですよね。悪意を向けられなかったから、あんなにもショックを受けていた。
でも、あまりに過保護で物を知らないし、子供の頃とか同級生から悪意を向けられてバカにされたりいじめられたりもしたと思うんです。私の想像ですけど、母親が「そんなのは友達じゃないの。これからはママに何でも話しなさい」とか言ったんじゃないかな…。
カホコは大学で友達が全然いないじゃないですか。あれはママからの言いつけなんじゃないのかなーって思ったりして。だから、今回の“悪意”を知ったように、ママが隠してきたいろんなものを見るようになったら、人が経験することを何十倍のスピードで体感して、普通の人になるんじゃないのかなーなんて思ったり。
過保護のカホコではなく、ただのカホコ。カホコの良さって過保護だからなのか、人となりなのか、難しい部分だからなぁ。それが消えないと良いけれど…。
「ムンクの叫び」は伏線で良いのかな?
ムンクの叫びについて出てきていましたよね。描かれている人がスゴイ顔で叫んでいるように見えて、実は叫びがうるさくて耳を閉じている絵という。これって、見えていることと真実は違っていたりするよ、という暗示なのかなと思って。
そしたら、糸がとてもいい子で優しい子に見えていたけど、実は腹の中でカホコをバカにして見下していたということがわかった。という伏線だったのかなーなんて思いました。
私の勝手な解釈かもしれません。
次回:次回予告がカオス!
「カホコのことはなんて言ってくれてもいいけど、麦野君の悪口はやめてくれないかなぁ?!」
「違うから!もう全然逆だから!」
「カホコは麦野君に会うから、会いたいから!」
「黙れ黙れ黙れ、うるさいうるさいうるさい!もうこれ以上カホコの邪魔しないで!!!」
って、次回予告でしたwカオスすぎますね。どうやらカホコは初を好きになってしまって、泉との間に亀裂が生まれてしまうようです。いやはや…恋愛展開になるの早いなぁ。これは恋心なのかなぁ?
見ていて不安になる予告でしたが、気になりすぎるので次回も絶対に見ます!
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aoikara
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