夏みたいな北海道にいるaoikaraです。暑さにも寒さにも弱くてバテバテ…。
というわけで、関係ありませんが今回のテーマは…
警視庁捜査一課9係 Season12 第6話 ネタバレ＆感想
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方は見てからどうぞ。
第6話「犬の毛の殺意」 あらすじ・ネタバレ
殺された女社長
犬たちが散歩している朝の公園で、女性の水死体が発見される。一緒に発見された所持品から、高級ブランドばかり身につけている女性とわかる。女性は小池真奈美（山本南伊）という女性で、どこかの会社の社長らしい。
現場には9係ともなじみのある、鑑識の猪狩（伊東四朗）がいた。9係の捜査に着いていくらしく、若手に現場の捜索を任している。
その様子を眺めるたくさんの人たちの中に、トイプードルを連れた女性もいた。
被害者は派手な暮らしをしていた？
青柳（吹越満）＆矢沢（田口浩正）コンビは直樹（井ノ原快彦）と猪狩を伴って、被害者・真奈美の自宅へ。管理人によると、6年前から住んでいてその当時はホステス、2～3年前からペットショップを経営していたらしい。
鍵を開けてもらって青柳が家の中に入ろうとすると、猪狩が止める。ドアの持ち手の指紋を調べたのだ。指紋が残されておらず、誰かが拭き取ったかもと考える。つまり、事件現場は自宅かもしれない。
家の中はペットのペの字もないが、ブランド品はたくさん。ブログでブランド自慢までしていたことがわかる。ホステス時代に分譲マンションを買ったことや、洗面所に男性物の香水があったことから、真奈美には親しい男がいたのではないかと推察される。
殺人犯の目星
一方、志保（羽田美智子）と村瀬（津田寬治）は監察医の早瀬川（原沙知絵）による解剖に伴う。首に紐状のものによる索条痕が見られ、死因は窒息。ほかに外傷はない。
9係全員での捜査会議。死亡推定時刻は午後9時～11時。監視カメラの映像によると、午後8時25分に帰宅してから、外へ出ていない。9係はなぜ自宅で殺したのに、わざわざ池に遺体を遺棄したのか気になっていた。
また、監視カメラには事件当時は住人以外の出入りは映っていない。しかし、裏口を使えば監視カメラに映らずに出入りできるため、犯人を特定できない。
さらに、マンションの登記を調べたところ、持ち主は被害者ではなく佐野山電機の社長（せんだみつお）。同じ時期に同じ場所に真奈美は旅行、社長は出張していることから、二人は不倫関係だったと推察される。志保と村瀬はこの社長を調べることに。
実は被害者に別の男がいた！？
実は情報を隠していた青柳＆矢沢コンビ。実は、監視カメラの映像に、真奈美が最近、別の男と腕を組んで部屋に入っていく様子がとらえられていたのだ。それを元に、男の身元を調べようとする。
会社ぐるみの不倫関係
志保と村瀬は佐野山社長のもとへ。「愛人だった」と過去形を使う社長。6年前に知り合って付き合っていたが、金遣いが荒くて別れを考えていたらしい。
しかし、真奈美はマンションを引っ越す代わりに慰謝料をよこせと言ってきた。その交渉は総務部長の宇野（朝倉信二）が行っていたとのこと。半年前に別れ話をしてから、社長は一度も会っていないそうだ。
志保と村瀬は、一緒に交渉していたという経理課長の津村（青山勝）にも会う。彼は刑事ドラマオタクらしく、志保と村瀬を見て少し驚く。真奈美への援助は会社の経費を使っていたらしい。
さらに、真奈美のペットショップで社員たちがペットを飼わされたとか。経理課長はトイプードル、総務部長はアメリカンショートヘア。そんなこんなで、真奈美との交渉はなかなか進んでいなかったらしい。
ペットショップは大繁盛
直樹は真奈美が経営していたペットショップを訪れる。トイプードルがトリミングをしている。飼い主をしている女性（松本紀保）が「デイジーちゃん」と呼ぶ。その女性は、事件現場を見ていた人物だった。
浅輪はペットショップの店長に話を聞く。店は繁盛しており、2号店をオープンするそうだ。客との間にトラブルもなかったと言う。
さらに、別の店員にも聞き込み。特徴的な道具を使って掃除している店員に話しかけると、ストッキングで作ったモップらしい。「お客様に教えてもらった」そうだ。ただ、真奈美は「貧乏くさい」とそのモップを嫌がっていた。
そのくせ、犬の餌はけちっていた。「子犬は大きくなると売れないから、飢え死にしない程度にエサをあげれば良い」と。真奈美にとってペットは商品だったと、店員は語る。
真奈美が一緒にいたのは…
青柳がほぼサボっているなか、矢沢は苦労して監視カメラから真奈美が一緒にいた男性を特定。それは佐野山電機の経理課長・津村だった。家族写真には、あのトイプードルを飼っている女性も一緒に映っている。
重要参考人の取り調べ
なかなか戻ってこない青柳＆矢沢コンビを待たず、残りの9係で捜査会議。直樹の調べによると、真奈美は金遣いが荒くてほとんど貯金がなかったらしく、今でも佐野山電機から月に300万円が振り込まれていたらしい。しかし、社長とは関係が切れたと思っている志保と村瀬はその情報に驚く。
と、青柳と矢沢が重要参考人を連れてきたという。もちろん、津村。しかし、真奈美と接点があったことを知らない青柳と矢沢は「仕事で会っていた」という津村の言い分を聞かない。「昼間の刑事に聞いてくれ」という津村の言葉で、青柳たちはようやく事情を理解する。
青柳と矢沢は主任の志保からお叱りを受ける。真奈美なら関係のない男性でも腕を組むくらいはすると。しかし、1回の訪問で2時間の滞在、男女の関係があってもおかしくないと青柳たちは言う。
津村は家に帰宅。ペットショップにいたあの女性が妻だった。そして、トイプードルのデイジーを抱き上げて「大丈夫」とほほえんでいた。
徹底的な捜査で新たの証拠発見！？
村瀬をぎゃふんと言わせてやりたい青柳は、矢沢を伴って猪狩に遺体発見現場の再度捜索を頼む。同じく現場にいた志保と村瀬は驚くが、新しい証拠を発見。スーツケースのキャスターで、何らかの毛が絡まっていた。
真奈美の過去のブログを探ると、どうやら真奈美が持っていたスーツケースのキャスターらしい。しかし、部屋にはなかったので、犯人が持ち出しただろうと推測。キャスターからは津村の愛犬デイジーの毛が発見。そして人間の毛髪は経理課長・津村のDNAと一致した。
猪狩は現場を任せた若手鑑識の捜索の甘さを叱るが、同時に違和感も抱いていた。
津村の供述
青柳と矢沢が津村の取り調べ。「彼女に利用された」と言う津村。交渉のために真奈美の部屋に行くと、誘惑されて舞い上がってしまったと言う。お金が欲しいという彼女に、会社の金を送っていたのも津村だった。しかし、こんな関係はやめたいと話していた。
事件当日は「すぐ来てくれなかったら死んでやる！」というメールをもらい、駆けつけると紐で首を吊って自殺していたらしい。殺人犯と疑われるのが怖く、遺体を移動させようとスーツケースに入れた。指紋などを消したのは刑事ドラマ好きだったから。
しかし、途中でスーツケースが壊れてしまい、やむをえず湖に遺体を捨てることになった。スーツケースやスマホなどを遺棄した場所を供述通りに調べると、発見される。
自殺はありえない？
自殺と結論づけられそうになっている真奈美の事件。しかし、監察医の早瀬川は索条痕の形状からありえないと否定。さらに、自殺に使ったという紐とは違い、もっと幅が広くて柔らかい素材のものが凶器だとも言う。
さらに鑑識の猪狩もほかの犯人がいることを疑っていた。と、津村の愛犬であるトイプードルのデイジーの話になる。すると、浅輪はペットショップで津村の妻に会い、トリミングされていた犬が津村の愛犬だと気づく。そして「もう一度調べてほしい」と言い…
ストッキングの行方
仕事後、志保と早瀬川と村瀬が食事。女性陣は心証として真奈美が自殺するとは思えなかった。話の流れで真奈美が素足で高級ブランドのパンプスを履いていた話題に。すると、早瀬川が「素足はありえない」と言う。
遺体なマニキュアにストッキングの繊維の跡が残っていたのだ。そして、凶器となった幅があって柔らかい素材の紐状のものが、ストッキングと一致することに気づく。
真犯人は…
直樹は津村の妻・燎子のもとを訪ねて、キャスターから発見されたデイジーの毛の断面が鋭いと伝える。それはデイジーがトリミングをした直後の毛だからと。
しかし、デイジーがトリミングをしたのは、死体が発見された後。順番としておかしいのだ。その理由として、直樹は、小池真奈美を殺した犯人、その罪を津村になすりつけようとしてキャスターの偽装工作をしたのが燎子と、本人に伝える。
妻が浮気相手を殺した動機
取調室に来た燎子は「龍の餌」について話す。浮気した夫が朝帰りしたときに妻に送るプレゼントを龍の餌と言うらしい。
夫と結婚していつかできる子供のためにマイホームを買ったが、子供は産まれなかった。結婚20年目の記念日に夫がトイプードルの子犬をプレゼントしてくれた。そして、燎子はトイプードルのデイジーの世話に夢中になった。
そんなある日、ペットショップで真奈美が店員に「妻がペットに夢中になっている間に夫は浮気し放題。ペットは最高の龍の餌」と言ってるのを聞く。不安になった燎子が夫の様子を調べると、真奈美と浮気していることが発覚。
事件当日は真奈美の家に乗り込んで、夫と別れるように説得した。しかし、真奈美はバレても笑っているだけ。津村が横領していることを教え、使い古したパンストでモップを作るような女だと、燎子をバカにする。
さらに自分のストッキングを脱ぎ、「伝染したからあげる」と真奈美に手渡した。「あんたみたいな女は、おとなしく家の掃除と犬の世話でもしていなさい」と言って…殺意が燃え上がった燎子は渡されたストッキングで真奈美の首を絞めた。
あとは、夫に知らせて偽装工作をした。夫の姿を追っていて、キャスターが落ちたを利用したらしい。
捨てられなかった不思議
燎子の家からストッキングのモップが見つかり、その一部に真奈美が使用していた物が見つかる。夫は捨てても平気だったのに、モップは捨てられなかったことを、本人が一番不思議がっていた。
コーヒーの味は
事件は一件落着。9係には猪狩もやってきて、直樹が淹れたコーヒーを皆で飲む。そのコーヒーは誰かが淹れたコーヒーのような味だったー。
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という話でした。いないけど、係長のコーヒーの味だったのかな…。切ない。というわけで、詳しい感想を書いていきます。
第6話のGOODポイント
- 直樹が指輪のブランドに詳しくて、志保が「結婚前だからね」って言うのに「どもっす」みたいなノロケ顔してるのがなんとも言えませんでしたｗもう、いつ結婚すんのよ！ｗ
- 青柳「諦めんなよ矢沢！俺だって諦めずにお菓子食ってんだろ？」出た、超理論。
- 青柳「おまえ（村瀬）をぎゃふんと言わせるためだよ！ぬわははははは」いつにもましてひどいｗ
- コーヒーがおいしいのか問題、あれきっとアドリブなんじゃないですかね？12年の空気感、すごいな～。
第6話の気になったポイント
- 遺体が発見された湖にあった、コアラのスワンボートが気になりました。埼玉県にある川越水上公園にあるようで…きっとロケがそこなんですね。死体よりコアラの方が気になっちゃって。
- 髪の毛が落ちないように偽装工作するためとはいえ、さすがに女性物のナイトキャップを良い年齢のおじさんが被ってるのはおかしいわｗその方が目立つでしょ。
今回も予想が当たったよ！やったー
今回も事件の犯人と動機を予想して、当たっちゃいましたーやったー！
とは言え、犬の毛の断面から証拠をねつ造したことを突き止めるとは思いませんでした。ストッキングのモップや、デイジーちゃんのトリミングなどが伏線になっているとは！そういう点はさすが。お見事でした。
鑑識の若手はフォローされたのかな？
今回は鑑識の猪狩もゲストで、若手の鑑識の人のミスを叱責していましたが…でもあれは犯人の偽装工作だったわけですよね。あとから猪狩さんがフォローしてあげるシーンがあっても良かったかなぁと思いました。あれだと怒られただけでかわいそう。
ある意味、信頼しているからこそ叱責し、あれが偽の証拠かもと感づいたんですが…それを若手にも伝えてあげて！ってのが、ちょっと気になったことかな。
9係はもはや様式美
9係はだいたいいつも同じ流れ。誰かが死ぬ→調べる→9係内でごちゃつく→犯人らしき人物現れる→実は違う→真犯人突き止める→和気藹々とした9係みたいな。これをマンネリって言う人もいるのかもしれないけれど、私はもはや安心感があります。
水戸黄門みたいな感じなんですよね。悪いこと起きる→黄門様聞きつける→様子見る→御用だー→この紋所が目に入らぬか！→めでたし旅に出るわー、みたいな。結局勧善懲悪が好きだから、悪い奴には容赦ない9係は見てて気持ち良い。もはや様式美ですね。（ドクターXも似たところある）
脇役でも演技がうまい
ちょっとした役の人でも、微妙な表情とか、しゃべり方とか、上手なんですよね。だから単純な話でもきちんと余韻を残してくれる。「じゃあ、どうすれば良かったんだろう」って視聴者に考えさせてくれるんですよ。
夫への冷たさは愛情から
今回の動機は夫が浮気をしていて、その浮気相手から人格否定されたことでした。夫を犯人にして罪をなすりつけようとするのは、とても冷酷だと思われるかも。妻が自白して夫が焦っていた姿を見て思い出し笑いしていたのなんか、ちょっとぞっとしましたし。
でも、あれって全部夫への愛情が裏切られたからこその冷酷さだよなぁ、と感じました。愛してたからこそ、ああやって見放されるのよ。なのに節約は忘れない、そのギャップ。逆に人間のリアルなのかもしれませんね。
殺された女性はしたたかでひどい人ですが、騙された社長もアホ、金出している会社もアホ、簡単な誘惑にのる経理課長もアホです。夫を一途に愛してた奥さんが犯人で、報われないなぁ…。ちょっと切ない話ですね。
次回：殺された男は前科者！？
男の刺殺体が発見され、前科がある人物だと発覚。その男の足跡をたどると、介護施設に興味を持っていたことを知る。介護施設には、矢沢の妻も関係があるようで…。介護施設の看護師が履いていたサンダルが現場にあった足跡に一致。しかし、担当している女性が持ち出してしまったらしく…
被害者がクズパターンっぽいなぁ…矢沢の妻と言えば売れっ子漫画家先生ですが、どんな形で事件に関わるのか、気になります。
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