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【ドラマ】陸王 第1話 ネタバレ 足袋屋とランニングシューズ、発想は面白い!

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日曜の夜はやっぱりこの演出を安心してしまうaoikaraです。半沢直樹の衝撃ったらなかったよね。というわけで今回のテーマは、同じスタッフの方々で作っている…

 

陸王 第1話 ネタバレ

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方は見てからどうぞ。

 

▼陸王 第1話 感想記事はこちら

www.aoikara-writer.com

第1話のあらすじ・ネタバレ

これは足袋屋の話

 男が走っている。その男は足袋製造会社「こはぜ屋」の4代目社長・宮沢紘一(役所広司)。工場のミシンが壊れてしまって、急いで現場に駆けつけていた。

 

足袋を作るのには8つの行程がある。その中でつま先を作るのに使われるのがドイツ式つまぬい八方ミシン。ふっくら立体的なつま先を作る。壊れたのはこのミシン。現代のミシンでは細かな作業ができない。しかし、すでに作られていないミシンで、部品を手に入れるのも難しいのだ。

 

息子の大地(山崎賢人)と、係長の安田利充(内村遙)が部品を探しに行くが、見当たらない。宮沢は取引先に連絡して納期を延ばしてもらうが、向こうも困った様子。なんとか明日までに延ばしてもらうが、策はない。

 

ふと、同業者で潰れた菱屋を思い出す。差し押さえられたはずだが、もしかしたら例のミシンがあるかもと宮沢自ら見に行くことに。しかし、その行き先は三重県だった。

 

ミシンを探して

宮沢は安田を連れてトラックで三重県桑名市に向かう。夜通し走って、菱屋の跡地に着く。しかし、そこは空っぽだった。その連絡をしていた宮沢だったが、ゴミの山の中にミシンを発見する。

 

その喜びと共に、職人も機材もなくなってがらんとした菱屋を切なそうに見ていた。宮沢はトラックでこはぜ屋に戻る。

 

こはぜ屋という会社

こはぜ屋があるのは埼玉県行田市。かつでは足袋のまちだった。時代と共に淘汰されて、残りも数えるほどしかない。こはぜ屋は100年以上続く老舗。宮沢は57歳の4代目だった。

 

足袋屋の今後

 菱屋にあったミシンは無事に動く。その日の0時までに納品したいと宮沢は社員に頼む。縫製課のリーダー・正岡あけみ(阿川佐和子)が声かけをして、皆作業を進める。

 

こはぜ屋はかつて栄えており、現在で言うところの70億円も稼ぐ会社だった。当時の従業員は200人。現在は20人。年齢も年配の人が多い。

 

深夜0時、納品は間に合わなかった。またミシンの故障が出てしまったのだ。社員は謝るが、宮沢は事態をきちんと受け止めていた。

 

専務の富島玄三(志賀廣太郎)は宮沢に、損失をどうカバーするのか問う。

 

新しい事業

宮沢と富島はメインバンクである埼玉中央銀行の融資担当・坂本太郎(風間俊介)に、2000万円の追加融資を頼み込んでいた。坂本は受け入れるものの、売り上げ減少も気になり、新規事業を考えてみないかと話を持ちかける。

 

こはぜ屋の強みを活かした新規事業をと。強みは必ずあると坂本は言う。でなければ、100年も続かないと。宮沢は坂本から新規事業を検討するように、念押しされる。

 

時代の流れ

宮沢は会社から検針漏れがあったという連絡が入る。つまり足袋に針が入っていたのだ。早めに納品を求めたといってGOサインを出したのは息子の大地。厳しく叱りつける。再度検針をすれば問題はないとのことで、富島は怒る宮沢をなだめる。

 

宮沢は取引先である大徳デパートに自ら謝罪に行く。担当者からは納品の数を減らすと言われる。検針の成果と思いきや、関係なく売り場が減るとのこと。今までの3割ほど減ると言われる。こはぜ屋にとっては大きな打撃だった。

 

宮沢は時代の流れを感じずにはいられなかった。

 

新規事業のヒント

その帰り道、宮沢は娘の茜(上白石萌音)から頼まれていたスニーカーを買いに行く。その店で、五本指のスニーカーを見つけて興味を持つ。店員によると、アトランティスのR2というモデルの次に人気だと言う。

 

宮沢は、坂本に言われた「こはぜ屋の強みを活かした新規事業」という言葉を思い出していた。

 

足袋×ランニングシューズ

宮沢は足袋をランニング用に改良した製品を作りたいと、坂本に相談する。坂本はとても乗り気。しかし、専務の富島は過去にあったマラソン足袋が現在では残っていないとして、新規事業として反対している。

 

大地の面接

大地は就活のための面接を受けていた。実家が足袋屋であることを聞かれて、「斜陽産業だから継がない」という大地の言葉に、面接官も揶揄して応じる。

 

面接後、大地は友達と会っていた。走っているランナーたちもいる。友達は言う。「あいつらはいいよ。自分の好きなように走ってりゃいいんだから」。

 

大地が目を引く選手がいた。ダイワ食品陸上部の茂木裕人(竹内涼真)だ。

 

ランニングシューズ

ダイワ食品陸上部にはスポーツ用品メーカー・アトランティスのシューフィッター・村野尊彦(市川右團次)が訪れていた。茂木のランニングシューズを作った人物であり、調整を気にしていた。無理をするなと声をかけて。

 

同じくアトランティスの営業部長・小原賢治(ピエール瀧)と、営業担当の佐山淳司(小籔千豊)もやってきた。茂木のライバルであるアジア工業の毛塚直之(佐野岳)も同じシューズを履いていると言って、やる気を鼓舞させる。茂木は「俺が絶対に勝つ」と強気。

 

村野は茂木に無理をさせるとケガをするのではないか心配して声をかける。気になった佐山が村野に休ませる選択はないとした。しかし、選手がダメになっては全てがムダになると訴える村野。佐山は「調節するのがおまえの仕事」と姿勢を曲げなかった。

 

銀行の現実

坂本は上司の融資課長・大橋浩(馬場徹)にこはぜ屋の新規事業について訴えるも、願い下げられる。今後廃れていく足袋屋には興味がない様子の大橋だった。

 

父と子の思い

宮沢は家でランニングシューズを作ることを話す。茜や、妻の美枝子(檀ふみ)もうれしそう。茜は兄である大地に話を聞いてみたらどうかと聞く。過去にサッカー経験があり、今はケガでやめてしまったが大地に。

 

大地は面接から帰ってきた。宮沢は就活を心配するが、どんな仕事も足袋屋よりはマシと大地は悪態をつく。「おまえは何をやりたいんだ?」と宮沢に問われて、「俺は…いいだろ別に」と答えをはぐらかして行ってしまう。

 

美枝子は大地がこはぜ屋を継ぎたかったんじゃないかと言う。しかし、宮沢は時代の流れを考えて、継がせられるはずがないと思っていた。

 

足袋の可能性

宮沢は坂本の紹介で、アリムラスポーツというスポーツショップの店長・有村融(光石研)に会う。現在ランニングブームであること、しかしケガが多いことを話す。その一因としてシューズのソールを挙げる有村。

 

有村によると、今流行のかかとが高いシューズは、かかとから着地をしやすい構造になっている。しかし、膝への負担が大きくケガをしやすい。足裏の真ん中から着地するミッドフット着地なら、負担が減る。

 

ミッドフットというのは人間本来の走り。ホモサピエンスがほかの人類と違って生き残れたのも、長距離が走れるミッドフット走法だったからではないかという一説もあると説明。

 

安全かつ効率的なミッドフット走法は、足袋のように底の薄い靴だと実現しやすいとのこと。

 

有村の具体的な説明に宮沢は感銘を受ける。同時に自分がいかに安直に考えていたのか思い知る。それでもランニングシューズを作る思いは変わらない。実際に走りを見てみようと、有村は豊橋国際マラソンの観覧に誘う。

 

その日の夜、宮沢は大地をマラソン観覧に誘う。茂木の名前を見つけた大地は、見に行くことを承諾する。

 

負けられない闘い

国際マラソン当日、観覧者で賑わう会場。宮沢は大地と有村と共に会場へ。茂木と毛塚に人気があることに驚く。有村から、二人は箱根駅伝からのライバルで、卒業後の初めての対戦だと説明される。

 

マラソンがスタート。20km地点ではケニアの選手がトップで、2位3位を茂木と毛塚が並んで走っている。どちらかが前に出ようとデッドヒートも繰り広げる。大地は思わず茂木を応援する。とある雑誌で、茂木が野球少年だったが肘をケガし、それでもマラソン選手として活躍していることを知り、自分を重ね合わせていたようだ。

 

40km地点。茂木が仕掛けて、毛塚もペースを上げるが追いつかず。ケニアの選手にも並び、そして抜いた。しかし、

 

茂木は倒れ込んだ。

 

そのままケニアの選手が抜き、毛塚も抜いていく。立ち上がれない茂木。期待しているアトランティスの社員たちも失望気味。ダイワ食品陸上部では城戸明宏監督(音尾琢磨)の指示で、茂木は棄権。立ち上がれなくても、茂木は走り続けようと必死だった。

 

その様子を間近で目撃していた宮沢と大地。宮沢は有村が言っていた足のケガについて思い出す。大地は「どんだけ努力したってできないことってあんだよな」とつぶやく。

 

宮沢は大地に宣言する。「父さん、ランニングシューズを作ってみようと思う」と。大地は「簡単にできるわけないだろ」と反対する。「わかってる」と答える宮沢。それでも宮沢は清々しい笑顔で「でも、やってみようと思う」と答えた。

 

こはぜ屋の方針は…

こはぜ屋では宮沢、富島、あけみ、安田、そして埼玉中央銀行の坂本で新規事業について話し合い。宮沢はマラソンシューズを作りたいと話している。開発費には相当のお金がかかる。

 

富島は先代もマラソン足袋を作ろうとして失敗したことを挙げて、予算を消したくないと反対。足袋だけでなんとかやっていきたいと。

 

宮沢は「そればっかりじゃ面白くない!」と言う。「古いものを守るために、古いことばっかりやるのは良くない」と。あけみや安田も新規事業に前向きで、賛同。結果、新規事業は可決された。

 

宮沢が作りたいのは「ケガをしにくい靴」。軽さとフィット感を兼ね備えた、足袋のように裸足みたいに感じられる靴が良いと。名前はまだ考えておらず、みんなで考えていこうと和気藹々。富島だけが現実を見据えて曇り顔。

 

開発の日々

シューズを作り始めて2週間、ようやく初めての試作品が完成した。知り合いで元長距離選手である椋鳩通運の社員・江幡晃平(天野義久)にも協力してもらい、品質を確かめることに。宮沢も自ら履いて走って確かめている。

 

坂本の努力

一方、坂本は銀行の家長支店長に、こはぜ屋について掛け合っていた。追加融資をする気はないらしい。しかし、新規事業をしている企業には手助けすべきと坂本は引かない。家長は検討してみると言うが…

 

坂本がいなくなってから、家長は間接的に大橋を叱る。切り捨てるよりも短い期間で再建する、もっと確実な方法を模索するつもりらしい。

 

開発は続く

宮沢が試作品を履いた結果、足はケガだらけ。大地には作れるわけがないと言われて少ししょげる宮沢。

 

会社では試してもらった江幡からの意見も出る。「地面のつかみは良い」「ただし足への衝撃がダイレクト」「親指と人さし指の間が裂ける」とのこと。

 

デザインは最初からやり直し、と言う言葉にあけみや安田は落胆。江幡は「最初に足を入れたときのフィット感は素晴らしい」とフォローもした。その言葉に宮沢も救われる。なかなか進まない開発に富島は心配そうだった。

 

普段の業務を減らすわけにはいかないので、マラソンシューズの開発は仕事後に行われた。社員の負担も増えるばかり。ソールの厚さを研究し、江幡の知り合いのランナーにも試してもらい意見を募る。

 

結果、試作品は200にものぼった。そして、2ヶ月が過ぎた頃ー

 

マラソン足袋のできばえ

宮沢と坂本はアリムラスポーツに来ていた。こはぜ屋のマラソン足袋の試作品を履いた有村がジョギングから帰ってきた。自然とミッドフット走法になるし、ファッションとしてはありとの評価。しかし、マラソンシューズとしては厳しいとのこと。

 

その理由はソールの生ゴム。通常のシューズよりも耐久性が著しくない。一般的にランニングシューズで最も開発が難しいのはソール。ソールは命なのだと有村は語る。

 

通常のランニングシューズとしては難しいので、矯正用にしてはどうかと有村は提案する。ケガをしたり、走り方のフォームを矯正したい選手が、ミッドフット着地走法を身につけるのには使えると。

 

ただし、売れ行きは見込めないので、有名な選手に履いてもらって知名度を上げてはどうかと。宮沢には一人思い当たる選手がいた。

 

履いてもらいたい選手

宮沢はダイワ食品陸上部に来ていた。城戸監督に会い、茂木に自分たちのマラソン足袋を練習用に使ってほしいと持ちかける。城戸は茂木を練習台にするのかと怒り気味。一応試してほしいと渡すことはできたが…

 

その足で城戸はアトランティスの佐山と村野に会いに行く。佐山はこはぜ屋のシューズをバカにして、ゴミ箱に捨てる。佐山はサポート選手となっている茂木のケガの具合を気にしている。シューズ開発のために莫大な費用をかけている。

 

城戸は茂木は厳しいと答える。本来は短距離選手がするようなケガをしたと言う。走り方に問題があるので、フォームを変える必要があると。村野も選手生命に関わることだと心配している。

 

佐山は小原に茂木のことを報告するが、一から変えて結果がでる保証はないと一蹴される。

 

足踏み状態

宮沢は茂木からの連絡を待っているが、音沙汰なし。富島も損失が出るだけだと不安な様子。あけみからは社員の本音としていつまで続くのか、せめて残業代だけでも出してほしいと優しく諭される。融資が追加されたら払うと宮沢は言うが…

 

銀行に連絡しても、担当者の坂本は出張で不在。支店長の家長は新規事業に後ろ向きで、人員整理の再建案を考えろと言われる。たった20人しかいない会社でリストラしろという言い分に宮沢は怒る。

 

富島はリストラも選択の一つだと話す。その場合は自分の首を真っ先に切ってくれと。新規事業をしなくても、リストラで20年30年は持つかもと。と、その様子を縫製課の最年少社員・仲下美咲(吉谷彩子)を見られてしまった。

 

坂本の必死の努力も虚しく…

坂本は自分が不在の間に、勝手にこはぜ屋にリストラを勧めたことを憤慨する。そして、新規事業と追加融資を認めてもらうように、頭を下げて必死に頼み込む。しかし、坂本は転勤を言い渡されてしまった。

 

社員の不満

 宮沢は社員たちから不満をぶつけられていた。リストラ話も出ていて、自分が首を切られるのではとおびえている社員もいる。宮沢は銀行からリストラという再建案が出ていると打ち明ける。しかし、そのつもりはないことも約束する。

 

軽々しく約束する宮沢に、富島は困った様子。と、有村から電話が来た。

 

希望の光

こはぜ屋には坂本もやってきて、宮沢はうれしそうに有村からの連絡ないようを話す。とあるマンモス校が体育シューズを見直すため、こはぜ屋にも声がかかったのだった。もし採用されれば当面の開発費も補填できる。社内は喜びにあふれていた。

 

もう一社とのコンペということで、宮沢はやる気に満ちている。坂本は「うまくいきますよ!」と応援してくれる。追加融資できなかったことを謝罪するが、宮沢はここまでやってこられたのは坂本のおかげと言う。

 

坂本は自分が転勤になったことを打ち明けられなかった。

 

宮沢はミシンをかけたくなるとき

社員が帰り、宮沢は一人ミシンをかけていた。その様子を見つけたあけみが声をかける。たまにミシンをかけたくなると言う。宮沢はずっと営業だったので、ものづくりが羨ましいと。

 

「ほんとはちょっとびびってんだ」とも。「コンペがうまくいかなかったら、首を切らなきゃいけないかも」と。自分の父親がリストラをしたことを思い出し、実は一番つらいのは親父だったかもと自分と重ね合わせながら。

 

あけみは宮沢の社長としての思いを理解していた。社員は「社長の思いを形にしてるだけだから」と。「コンペでもその思いを伝えれば?」と話す。

 

コンペのスピーチ

 コンペ当日。宮沢は学校の壇上にいた。大勢の関係者が宮沢を見つめている。とてつもない緊張感。ケガをした茂木を見たことからシューズを作りたいと決意したこと、社員の気持ちを思い出している宮沢。安田も見つめている。そして、スピーチが始まった。

 

こはぜ屋の足袋作りで培ったノウハウを活かしてランニングシューズを作ろうと思ったこと。足袋の構造が安全でケガの少ないランニングを実現すること。それに感動したと。世の中から忘れ去られつつある足袋にも、まだ存在意義が残っていたんだと。

 

自分たちがやってきたことがムダではなかったのが、本当にうれしかったと。

 

一方、同じ頃に大地は就職面接をしていた。自分に×印をつけられているのを見てしまう。

 

宮沢のスピーチ。時代の流れによって息子に後を継がせることもできなかった。しかし、形を変えることで新しく生まれ変わることができる。子供達にも足袋というのを身近に感じてもらいたいと。

 

「あえて言わせていただくと」として、「これは日本人が履くべきシューズ」と言う。「この国の未来を担う多くの子供たちに履いてほしい」と。

 

会場は大きな拍手に包まれた。

 

コンペの結果

スピーチが終わった後に会場に入ったのはアトランティスだった。なじみの居酒屋で結果を待つ宮沢と社員たち。電話が来て、結果は…

 

見送り。理由はマラソン足袋の使用例がないから。アトランティスの価格はこはぜ屋の倍以上だったが、それでも負けた。社員は皆落胆。

 

坂本が来ないことが気がかりな宮沢。江幡が「聞いてないっすか?」と言い出す。

 

坂本の思い

宮沢は坂本に電話をかける。コンペでダメだったことを明かし、また江幡から転勤の件を聞いたとも告げる。坂本は泣きながら謝るが、宮沢は謝ることはないと言う。坂本は翌日に引き継ぎをして、今後をどうするのか話を聞くことを伝える。

 

担当した銀行として「マラソン足袋の開発は、こはぜ屋さんの未来にとって必要。どうか諦めずに」と言葉をかけた。

 

諦めなければならないとき

宮沢は悩む。家で落ち込んだ様子に、思わず大地が声をかける。「リストラするなら俺をきれよ」と。足袋なんか興味がないからと。その様子を茜が見ていた。

 

宮沢は開発したマラソン足袋を履いて走る。家に戻って、ホワイトボードに書いていた名前の案を消す。そのまま、朝を迎えた。

 

翌朝、茜がこっそりとマラソン足袋を履いていて、宮沢に見つかる。ぶかぶかだと。昔、新しい足袋を先に履こうと、大地と競っていたと話す。茜は兄である大地はお父さんが作る足袋が好きだったと話す。だから、大地にも作ってあげてと話す。

 

坂本の思いを胸に

朝、あけみがやってくる。坂本はこはぜ屋のせいで転勤になったらしいと話す。転勤先は島流しのような場所だと言う。

 

宮沢は悩む。もうすぐ銀行が来る。安田が会社で何かを見つけて、宮沢に手渡す。その中身が意外なものだった。

 

こはぜ屋とは、宮沢とは

坂本がやってきた。引き継ぎ担当は融資課長の大橋だった。大橋は新規事業と言い出したのは銀行の責任として、強制的に坂本から謝罪させようとする。宮沢は断るが、半ば脅すようにして坂本を謝らせた。

 

大橋はリストラをすれば融資すると言い出す。あなた方のためを思っていると。しばらくは何とかなると言う。

 

宮沢が口を開く。「しばらくってのは?また延命ですか?会社のためになるんですか?何か次につながることを始めなければ意味がない。そのためのマラソン足袋だ」と言う。だから、開発は続けると結論づける。

 

宮沢と銀行のやりとりを社員も聞いていた。

 

大橋は反論するが、宮沢は続ける。足袋屋の売り上げが減るのは時代の流れのせいだと言い訳していたと。しかし、坂本はそれじゃダメだと、ビジネスとして成功させるために真剣に考えてくれたと。

 

「坂本さんは同志だ!同志をバカにするのはやめていただきたい!」

 

そして、安田が会社で見つけた物を持ってくる。それは、先代が作ったマラソン足袋の失敗作だった。宮沢は語る。こはぜ屋が100年かけてやってきたことは、足袋作りだけなかったと。これを見て、同じ間違いを繰り返すなと言う人もいるかもしれない。しかし、そうは思えないと。

 

「これはたすきです。常に新しいことに挑戦する。その魂が受け継がれている。技術が進歩した今なら実現できるかもしれない。そう簡単にリタイアはできない。マラソン足袋は、こはぜ屋の悲願なんですよ」

 

大橋は、「それは社長一人のわがままでは?」と返す。聞いていた安田は、思わず話し合いの場に出ていく。マラソン足袋の開発中だと、伝えて。その言葉に社員達も拍手で応援した。社員の気持ちも一緒だった。

 

宮沢は大橋に言う。「坂本さんは新しい商品ができるたびに、足袋を履いてくれた。今ではご意見番だ。あなたには何がわかる?何を見ている?自分の出世のための目先の利益、支店長の顔色しか見ていない。自分のことだけ考えてるのはあなただ!うちの未来をどうこう言えるんですか?」

 

そう言って、マラソン足袋開発のためと言って、宮沢は坂本を伴って出ていく。大橋は富島の謝罪も聞かず、怒りを爆発させていた。

 

ランニングシューズの名前

宮沢は坂本を連れて、社員の前へ。マラソン足袋の名前を決めたと言う。それは、

 

陸王

 

茂木の手元に

ダイワ食品陸上部にて、茂木が同僚から手渡されていた。それはこはぜ屋のマラソン足袋だった。掃除のおばちゃんがゴミ箱から見つけたらしい。中身を見る直前、監督に呼ばれて見ずに行ってしまった。

 

新しい希望

宮沢は坂本に別れの挨拶。坂本は、顧客の資料からソールに使えるのではと新素材を見つけていた。「シルクレイ」という素材で、飯山晴之(寺尾聰)という人物が特許を持っている。

 

その男は、寂れた工場で一人たばこを吸っていた。

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という第1話でした。書き起こすと長いですね。見ていると割とあっという間だったんですけどね。長くなったので、感想は次の記事で書きます。

 

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▼陸王 第2話の記事はこちら

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