時間を巻き戻したいなと思ったことがあるaoikaraです。覚えているのは、高校1年生の夏休み最後の日。宿題をやってなかったんです。自己責任じゃないかい。
というわけで今回のテーマは…
刑事ゼロ 第3話 感想
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。
▼刑事ゼロ 第2話 記事はこちら
第3話 ゲスト
竜雷太、中原果南、佐伯新、大浦龍宇一
第3話 あらすじ
貴金属買取チェーンの会長・夏富輝一郎(竜雷太)の家に、ある夜、「身代金は受け取った。誘拐した息子は解放する」という奇妙な電話がかかってくる。電話を受けたのは輝一郎の娘婿・武臣(佐伯新)。武臣と妻・紗輝子(中原果南)のひとり息子で高校生の輝(中島凱斗)には何事もなく、いたずら電話かと思っていたが…。
翌日、京都市内の地下駐車場で、輝一郎は1億円の現金を強奪される。海外バイヤーとの取引のため現場を訪れたところ、買い取り資金として用意してきた1億円を、バイクに乗った男に強奪されたという。
捜査を始めた京都府警捜査一課刑事・時矢暦彦(沢村一樹)と新人刑事・佐相智佳(瀧本美織)は、武臣から昨夜、奇妙な電話がかかってきたことを聞き出す。とはいえ、息子の輝は何事もなく…。
しかし、もっと奇妙なことが起きる。夏富家の郵便受けに1枚の1万円札が投函され、そこに「現金1億円を夏富会長に持たせて駐車場まで来い」というメモと数本の縮れた毛髪が挟まれていたのだ。
科捜研で鑑定したところ、その毛髪はアジア系男性のもので、夏富家の誰とも一致せず、ますますわけがわからない。
ところが、衝撃の事実が判明する――! なんと郵便受けに入っていた1万円札はその日の朝、強奪された1億円の中の1枚だったのだ。
それを聞いた時矢は、誘拐から身代金要求、人質解放へと続く通常の誘拐とはまったく逆の流れで一連の出来事が起きていることを直感。つまり、誘拐事件はこれから起きるのではないか、と推理するが…!? “超絶逆回転誘拐事件”――はたしてその真相は…!?
参考元:第3話|ストーリー|木曜ミステリー 『刑事ゼロ』|テレビ朝日
GOODポイント
- 福地刑事の「調べたのは俺だ!」って毎回出てくる決め台詞なんですかね?だいたいの当てが外れているという(笑)
- 自分の肖像がを自宅に飾ることについて、「下品だとか、田舎者だとか、言ってないよ!」って言っちゃってる時矢刑事に爆笑w
- 超絶逆回転誘拐のネーミングね。根本さんの「“超絶”っていらなくない?」という指摘に、それなってなりました。
- 家政婦さん、主人である夏冨輝一郎のこと「守銭奴」ってすごい言う(笑)
- 娘婿の建彦さんGPSつけておくとかナイス!ものすごくファインプレー!
- 猟銃を手にした犯人を捕まえるときに、福地刑事が時矢刑事にホットライン(合図)を送っているのに、全然わかっていないシーンは笑っちゃいましたね。緊張と緩和。そりゃあね、記憶ないもんね。
- 佐相さん武道の腕がすごい!
気になったポイント
- 鑑識の背川さんのタブレットカバー、デコレーションしまくりでチップとか現場で落ちそうだから、やめた方がいいよな~と勝手に思っていました。
- 佐相ちゃんもなんですが、女性でも捜査する刑事がヒール靴履くかな?走って追いかけなきゃいけない場面とか出てきたら、走りづらくて仕方ないと思うんですよね。スニーカーじゃダメなんでしょうか。男性刑事の革靴でも同じこと思いますが…。
- 永久君が復讐する手として、いきなり「誘拐したらどうかな」って思いつく輝君の発想が怖い…。唐突に「誘拐」って出てきますかね?
- 金を奪おうとしていたお付きの人、犯行に及びながらすごい自白してくれるからありがたーい。猟銃を手にしている時点で、全然良くないんですけど。
- 毎回エンディングの入り方が悪いよなぁ…。
感想
「超絶逆回転誘拐」発想が斬新!
今回の事件は「超絶逆回転誘拐」でした。通常の誘拐は、人質を誘拐してからそれを伝えて身代金を奪うのですが、その真逆。身代金を奪ってから伝えて人質が誘拐されるという順番でした。
ドラマ上でも言われていましたが、ありそうでない事件ですよね。発想が斬新で面白いな~と思いました。きちんと“逆”にする理由もありましたし、よくできています。
展開は読めたけど面白かった
夏冨家には隠されている子どもがいるんだろうな~というのも写真などからなんとなくわかりましたし、その子が復讐のために自分から誘拐されたというか、自分を誘拐したのも察しが付きました。
永久君と輝君の兄弟で計画しているのも読めました。輝君が誘拐による現金の受け渡し方法や髪の毛を持ってきたときに、永久君と組んでいたらさっと取り出せそうだな~みたいに考えて。予想していた展開だな~と。途中まではあれ、このままかなと不安だったんですが…
ただ、お付きの茂木さんが猟銃ぶっ放してお金を横取りしようとするのは、さすがに読めず、どんでん返し的な展開で面白かったですけど。
いや、いかにも悪そうな顔で、事件を仕組んでいるのかなと裏を読んだりもしましたが、事件に便乗して金を奪おうとしているとは…予想できませんよね。仕えている夏冨輝一郎が守銭奴だから、部下も守銭奴になるのでしょうか。
トリックに凝り過ぎで若干雑なところはありますが、私は個人的な感想としては面白かったです。
時間も記憶も巻き戻せない、けど…
一番同情してしまったのは、やはり永久君ですね。家族写真を撮るのに自分だけ避けろと言われたりして、自分だけ家族扱いされなかったら、そりゃあ悩みますし、心折れて、引きこもるでしょうよ。
それで、養子だと知ったときに、本当のお父さんもお母さんも死んでいるなんて…やりきれませんよね。
弟の輝君が兄が引きこもってしまった理由について、全然わかっていなかったのは意外でした。LINEで理由を聞いていましたよね。あれだけ家族扱いされていないと、祖父である輝一郎に嫌われていると家族も理解し、何となく察しがつきそうなものなのになぁ、と。
とはいえそれが当たり前だと、他の家族がどうかなんてあまりわからないですしね。血のつながっている息子だからこそ、良い扱いも受けていたでしょうし、大事に育てられていたというか。兄と血がつながっていないなんて、思いもしなかったことなのでしょうね。
「時間を巻き戻す」という目的、そして自分の存在を思い出させたいという永久君の動機には、とても同意できました。夏冨輝一郎にはそれくらいしてやらないと。したところで、何も思わないんでしょうけどね。金金金…ばっかりで。
そんな永久君の気持ちを代弁するように、取り調べで時矢刑事が口に出した言葉が感慨深かったです。
「時間を奪われた俺の苦しみは誰にもわからない」
ああそうか、記憶を失った今の時矢刑事にとっては、痛いほどその気持ちがわかりますもんね。
「時間を巻き戻すことは、できない。だけど、奪われた時間を埋めようと努力することはできる」
とも諭していましたが、まさに、今時矢刑事がやっていることですもんね。
永久君とは時間の奪われ方が違うというか、まあ記憶を無くしてしまったわけですが、二度と取り戻せないかもしれない。その気持ちがわかるからこその、永久君への良い説得の仕方だったなと思います。ぐっと来ました。
今さらだけど「ゼロ」がキーワード
時矢刑事は、事件で毎度「ゼロ」と言いますよね。これもキーワードなんだな、と第3話にして気づきました。初回も第2話も言っていたんですが、「刑事ゼロだからね~」と流していましたが、ようやっとはっと気づいて。
刑事経験を全て忘れてからの、ゼロからのスタート。だからこそ、「ゼロ」がキーワードの事件にぴんと来るものがあるのかもしれません。今回はまさに自分と重なる部分があったでしょうしね。
次回:久しぶり!キョートマン!
京都市内の中古品買い取り店で、500万円相当の金の延べ棒が盗まれる事件が発生。監視カメラはあったが、なぜか犯人の姿が映っていない。実は犯人のハッキングで消されていたのだった。共に捜査するサイバー犯罪対策室の但馬は、時矢に強い恨みを持っているようで…
透明人間の犯人というインパクトより、キョートマンが出てきたのに驚きました。あれって、スペシャリストに出てきたキョートマンですよね!懐かしい~。
しかも、サイバー犯罪対策室の但馬さんを野間口徹さんが演じられるとのことで。同じテレ朝で放送されていた、ドラマ『BORDER』のハッカーを思い出しますね。次回も楽しみです。
aoikara
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