落語を見てみたい、aoikaraです。テレビでちらほら見たことはあるけど、最初から最後までってのはあんまりないかもなぁ。舞台はないし。でも、一度はきちんと舞台で見てみたいですね。
というわけで今回のテーマは、落語の話だった…
相棒19 第13話「死神はまだか」感想
です。
※ネタバレを含みます。
▼相棒19 第12話「欺し合い」感想 記事はこちら
相棒19 第13話 ゲスト・スタッフ
- ゲスト:林家正蔵 立石晴香 笹野高史
- 脚本:輿水泰弘
- 監督:橋本一
相棒19 第13話「死神はまだか」あらすじ
噺家の椿家一門の師匠である椿家團路(笹野高史)が、公演中、高座で古典落語『死神』をやっているさなか、突然倒れ、そのまま息を引き取った。
『死神』は、今にも消えそうなろうそくが、「お前の寿命だ」と死神に宣告された男が、死神から渡された新しいろうそくに火を移そうとするが、うまくいかず、そのまま命を落とすという演目。團路は、そのオチの部分で、高座に倒れ込む“仕草”をしたまま、動かなくなってしまったのだった。
團路は高齢の上、がん闘病中で余命宣告を受けていたことから、病死と判断。しかし、たまたま現場に居合わせ、一部始終を目撃した特命係の杉下右京(水谷豊)は、事件性を疑う。冠城亘(反町隆史)や捜査一課の面々は、右京の見立てに半信半疑だったが、それでも右京には確信があるようで、独自の捜査を始める。
調べると、團路の周囲には、弟子たちをまとめる小ん路(林家正蔵)、團路のセクハラに悩んでいた路里多(立石晴香)のほか、テレビでの活躍に苦言を呈されていた弟子や破門されたばかりの若手など、クセモノ揃いの弟子たちがいて…!?
舞台上で倒れた落語家の死は、病死か殺人か!?
疑惑の渦中には、それぞれに動機を抱えた弟子たちが…
右京が落語になぞらえた“死神”の正体を暴き出す!
GOODポイント
- 右京さんが特命係の部屋で寝てしまっているのって珍しいですよね!留置場で眠っているシーンはあったけど(その方が珍しいはずなのに)。レアなのでちょっと興奮しました。
- 紅茶目線のカメラアングルで私は気づきましたよ、橋本一監督ですね。
- ぴょーんと飛ぶ右京。
- 「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん」どうした、伊丹w
- 新生きれいな内村刑事部長、面白すぎます。たしかにご本人が言う通り、真っ当なことしか言ってないはずなのに、これが面白いというのは今まで長年積み重ねて築き上げてきた人間性があるからこそ。長い長いフリだったなぁ。
- てるおもいい味出してましたね。「何かおかしなことを言ってるか?」と言う内村刑事部長に対して、「いいえ、正しすぎて面食らっております」もなかなかひどい発言だけどねw内村刑事部長は満面の笑みでうなずいてましたw
- あら課長、右京さんの席に座っちゃって。
- 右京さんが他人の家のお手洗いを借りるとき、だいたいやってますね。
- 青木君は調べたことを読み上げるだけのために、着物で出てきたの!?出囃子つきで!?そういえば青木君って特命係にいるときも、のれんみたいなの自前で用意していましたよね。もしかして落語好きって裏設定があるのかも?
気になったポイント
- 下ネタ・セクハラは個人的には笑えない感じだったので、ちょっと「うっ」となりました。
- いろんなパターンで殺されている映像がある…。相棒あるあるだな。
感想
一つの話がまるで落語のような
今回は落語がテーマの話でした。冒頭の右京さんの夢から、たぶん今回はおふざけ回なのかなと予想しながら見ていましたし、そうでしたね。全然悪いことじゃないです!むしろあり。
Season2 第3話「殺人晩餐会」とか、Season9 第12話「招かれざる客」みたいな、大胆で面白い話はあって、それを思い出しました。もちろんシリアスで巨悪に立ち向かうような展開も良いのですが、人情味に寄った話も私は好きです。
脚本家の輿水さんは、内村刑事部長の新生っぷりも描いていて、今シーズンは大胆で面白い話が好きなのかなぁ、とか思ったり。
一つの話がそれこそ落語のような展開で、青木君がただ口上のためだけに着物で出てくるとか、面白かったです。こういうユニークな話も、どんどんやってほしいなと思います。
気になるのはトリックと人物像
全体的なテイストとしては、とにかくふざけていて私は好きだったのですが、そこに隠れているトリックや動機がちょっと粗いかなと個人的には感じました。
みんなで殺したとしても、舞台上のスタッフとか当然いて、あの位置って絶対見えそうだなとか。証拠がないので、言い逃れしようと思ったらできちゃうなとか。
トリックを明かしたところで「そんな証拠ありませんよね」からの、証拠が出て言い逃れできないみたいな説得力があってもいいのかなと。すぐみんな白状しちゃって。証拠がないのに捜査一課が俄然やる気になっているのも不自然かなと。右京さんの予想でしかないからなぁ、とか。
あとは人物像として、殺された師匠を私は好きになれなかったかなぁ。下ネタが生々しくて、からっと笑えるような感じではなかったですね。
セクハラを笑って流すのも、時代の流れからいうとかなり不自然というか。ちょっと置いてけぼり感ありました。それだけ師匠と弟子という関係性が、特殊で閉鎖的という物語上の演出なのかもしれませんが、どうなんでしょうね。
いかんせん演じてらっしゃる笹野さんがとてもうまいので、本当に嫌な人っぽくて、見ている側としては「うわー嫌な人だなぁ」という気持ちになって、それを覆す展開もなかったので。
個人的には、ダメな部分も含めて人間味があるけれど、味わい深い人だったなというような人物像であれば、見ている側としても気持ちが入ったかなぁと思います。みんなで殺したんじゃなくて、舞台上で演出のために自殺をして芸だけを追い求めた人だったんだな、とか。
弟子一人一人も個性はあったし、なんとなくの人物像はわかったけど、女の子に関してはもっと知りたかったかな。なんで噺家になったんだろうとか、全然想像がつかなかったので。
でも、それは私の個人的な要望で、作り手が描きたかった物語ではないので、好みの問題ですよね。私のは演出でもなく、ただの希望ですから。そこを批判にはき違えないように、自分の感覚と発言を慎重に吟味していきたいですね。
次回:こてまりさん、またもや難儀!?
小料理屋「こてまり」に飛び込み客の男性がやってきて、忘れ物をしたために小手鞠が届けに行くと、なんと高校の同級生であることが判明。しかし、男はこてまりをつれて逃走。暴力団に追われていると話し、こてまりは手助けしたいと言うが…
宮川一朗太だんは3度目の出演でしょうか。Season17に出演されていたので、かなり最近に出てきたよなぁという記憶があり、再出演が早い感覚。宮川一朗太さんが出てきたら、こりゃあ一筋縄ではいかないですよね、という期待。
次回も楽しみです。
aoikara
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