中卒フリーライターほぼ無職。

在宅Webフリーライターaoikaraの日常ブログです。

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M-1グランプリ2018 決勝を見た個人的感想 言うほど審査員に文句とかないよ!

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お笑いがそこそこ好きなaoikaraです。ライブとか見に行くほどじゃない。M-1リアルタイムで見られるほどじゃない。でもお笑いは好き。中途半端ですね。芸人さんからするとありがたくない視聴者でございます。

 

というわけで今回のテーマは…

 

M-1グランプリ2018

 

です。

 

12月2日(日)に開催された決勝を見た感想を述べます。ものすごく個人的で私の偏った意見ですので、そんなもんかーとご覧ください。

 

 

ファーストラウンド ※出演順(点数・順位)

1番「見取り図」606点・9位

私が集中し切れてなかったのか、あんまりネタを覚えていない。下ネタも微妙に生々しくて、これ笑えないんじゃないかな、みたいな雰囲気がありました。

 

「それ誰!?」というネタはものすごく面白いのですが、フリがイマイチで、見ているお客さんにはただの違和感でスッと引いちゃった感じがしました。

 

最初の方に丁寧に振って、芸人さんも「ん?」みたいなお客さんと同じ演技とか表情をして、「それ誰!?」を上手に引き出せたら、もっと笑えたのかなと思いました。

 

実際、その後も何度か見取り図さんは「それ誰!?」ネタやってましたけど、お客さんがみんなわかっているからこそウケていましたしね。あのネタは私も好きです。

 

芸人さんの間ではトップバッターだけど緊張してなくて堂々として面白かった、と言われていました。だから同世代の人とか男性とかだと、もっとウケていたかもしれないですね。若い女性が多かったから反応がイマイチだったのかも。

 

よくわからなかったからこそ、他のネタも見てみたいな~と思いました。

 

2組目「スーパーマラドーナ」633点・7位

私は田中さんのサイコ感好きなので、ネタとして結構好きですし、面白かったです。声に出して笑いました。審査員の松本さんが言っていたように、「サイコ感」が強いからイマイチ跳ねなかったのかなぁ。たしかに前半の笑いに比べて、後半の爆発力はなかったかもしれないです。

 

ものすごく個人的な話として、田中さんの「芸人なのに全然仕事なくて家にいるんです」のところで、「相方が交通事故起こした車の助手席乗ってて」ってブラックをぶっ込んでほしかった…被害者の方がいるので難しいかな。アウトだろうな。

 

武智さんが全然その件触れないので、徹底的に謝罪するとか触れるとかしてくれないと、なんか見てる側としては居心地悪い感じします。ノンスタ井上さんの助手席乗ってた、というイメージがずーっとあるんですよね。私はですよ。

 

でも、待合席での田中さんの「テッテレー」のどうでもいいドッキリ(笑)は面白かったし、武智さんのM-1に賭けるめちゃくちゃ強い思いも伝わってきたし、良かった。良かっただけになぁ…あの炎上は絶対にダメですよ。(後述)

 

3番「かまいたち」636点・5位

「もし過去に戻れるとしたら」からの「ポイントカード」ネタは、私は面白かったな。告白して振られたら振られた自分が残ってしまうけど、ポイントカードを作ったらポイントカード残る、というのはたしかにポイントカードの方がお得感ある。とか妙に説得力があるんですよね。かまいたちの屁理屈感好きですね~。

 

面白い。ちゃんと面白い。と同時に「うまいなぁ~」とも思いました。玄人なんですよね。待合とかで振られても返しも完璧で「うまいなぁ~」と感心してしまいます。あの待合、昔ほど事故がないですよね。ちゃんと笑える。

 

志らく師匠の言ってることもなんとなくわかります。かまいたちさんは面白いけど、「うまい」が勝つ。本当に面白い人はもちろんうまいけど、うまいと思わせずただ「面白い」。それもわかる。面白かったけどなぁ…うーん。

 

4番「ジャルジャル」648点・3位

「国名分けっこ」が嫌いな人はいませんよね。「ドネシア」「ゼンチン」は繰り返していたらじわじわ面白くなっちゃいますもん。発想がジャルジャルらしいですし、ずっと努力して全然違うことと新しいこと探そうとして、しかも面白いのは素晴らしいです。

 

志らく師匠がかなり絶賛して99点。「笑えないけど面白い」という褒めているのかけなしているのかわからないコメントも面白かったですが、ある意味でかなり褒めていらっしゃるように感じました。

 

いつものことですが、M-1に寄せないジャルジャル流の漫才ってのも格好いいですよね。と思ったら、本人たちとしては寄せていたらしいです。「小学生の頃に流行ってた遊びあるやん」みたいな最初のフリは、よくある漫才っぽいとかなり寄せたらしいです。そこなんだ!(笑)

 

あれ、どのタイミングで突っ込むのかを決めてないそうです。そのときの反応を見て決める…つまりあれアドリブだったんです。完璧にネタをこなしていると思ったら、あれがっつりアドリブのくだりあるんですよ。

 

恐ろしいですよね。強心臓すぎるし、絶対できる練習量と自信もすごい。ジャルジャルはこれからもジャルジャルで、ちゃんと面白いだろなぁ。キングオブコントを頑張りたいとおっしゃっていたので、これからも楽しませてもらいたいです。期待!

 

5番「ギャロップ」614点・8位

ベテランのちゃんと面白い漫才を見たって感じがします。安心感があって、普通に面白かったです。私はあのネタ好きだな。たぶん10分くらい聞いていられます。自虐でハゲてるけど、暗いと思わないしハゲ方が面白くないとも思わないし(笑)

 

M-1の4分間の使い方ではないかも、という疑問はありました。淡々と4分という尺に収めてしまっただけというか。おそらくM-1って爆発力が必要なんですよね。ある種の。

 

あと、おじさんのコンパ話って生々しい感じがして、女性のお客さんは引いちゃうかもしれません。若手漫才師のコンパは「若いな~」とかなんだけど。漫才がうまいだけに大御所感ある人たちだから、コンパというネタがミスマッチだったのかもしれないです。

 

志らく師匠の「ハゲ方が面白くない」は、他の審査員とのコメント被りを避けたボケみたいなものだと思います。林さんが「今まで言われたことない」ってかなり引きずっていましたが、おいしいと思うけどな。「ハゲ方面白くないでおなじみ~…」って言えて。面白かったので落ち込まないでほしいです。

 

きっと漫才は面白いのだろうなと思います。面白かったですし、うまいなぁと思いましたし。巨人師匠が「もっと面白いネタがいっぱいある」とおっしゃってましたし、「面白い!」と思ってくださってたんだろうなぁ。

 

6番「ゆにばーす」594点・10位

去年はトップバッターでもちゃんと面白くて、今後期待だな~と思っていたので、今回のちょっと空回っていた感じにびっくりしました。こんなあわあわとした感じになるときもあるのかと。

 

面白くないわけじゃないけど、なんか噛み合ってなくて、全然ハマらなくて気の毒でした。でも、ど滑りってほど面白くなかったわけじゃないです。客席との相性もあるのかなぁ。

 

でも、はらちゃんがコテコテの夫婦漫才風の口調ですらすらとしゃべれたりするのかとか、かなり万能な芸人さんなんだなと知って驚きました。ものすごく引き出しがあるので、また全然違う漫才が見られそうでかなり楽しみです。

 

あーそうか、最終的に最下位なのか。とはいえ4000組以上の10位って考えたらすごいことなんですけどね。川瀬名人さんが落ち込んでいるほど、ひどくなかったですよ。本当に。

 

7番「ミキ」638点・4位

わかりやすいジャニーズからの兄いじりが面白かったです。テンポ良いし見応えあるな~。「最近欠員多い」とか若干時事ネタとブラック入れてくるところも、私はくすっとしちゃいました。でも、ジャニーズファンはいらっとしたかもしれませんね。

 

上沼さんが高評価で、自虐が嫌いとギャロップに言ったのに、ミキの自虐は褒めている点がSNSなどで批判されていたようですね。そこも、芸人酔っ払いインスタライブ暴言事件につながったのかしら。

 

うーん、たしかにギャロップとミキはどっちも自虐ですが、質は違うというか。その違いは何かと考えると、たしかに上沼さんの言うとおり「ミキは明るい(テンポが良くて、若くて、声が高い?)」、「ギャロップは暗い(淡々としたテンポで、中堅で、落ち着いている)」なのかなと。

 

暗いのが悪いというわけではないと思います。同じ自虐だとしたら、明るい方は面白くて、暗い方が痛々しくなると上沼さんのご判断だったのかもしれませんが。そういう評価だったというだけであって。

 

落ち着きというのはギャロップの良さだと思いますし、今回のM-1という舞台ではそういう評価だった、ということなのかと。…ってここミキの感想を書く場なのに、上沼さんベースで書いちゃった!

 

ミキは人気もありますし、見ている人の取っつきやすさもあるのでしょうね。

 

8番「トム・ブラウン」633点・6位

な、なんと言ったら良いんだ!?見ているときも「何なんだこれは!?」ってずーっと思いながら見ていました。最初の掴みで滑って、ずっとこの調子って大丈夫なのかなー…と怖かったんですけど、合体で面白くなってきちゃいました。なんだろうあれは。

 

でも、松本さんの「お腹いっぱい」もちょっとわかる。あれ以上はちょっとしんどいかも、みたいなの。だけど、ちょっと見たい。加藤一二三さんのネタはみんな見たかったよね(笑)

 

新しいお笑いなのかな。王道ではないけど。見慣れてきたら、また面白さがじわじわ伝わってくるのかもしれません。

 

二人ともちょっとズレている感じがして、そこが心配。お笑いルールがちょっとだけズレているというか。そこが面白くもあるんだけど。

 

これからどう変化していくのかは楽しみです。爪痕はバッチリ残せたので、年末から来年によく見るだろうなぁ。 

 

9番「霜降り明星」662点・1位

王道だけど若い勢いもあって、新しさもあって、うーん面白い!やっときた爆発力、という感じでした。新世界なトム・ブラウンの後に、わかりやすい霜降り明星でお客さんに届きやすかったのも幸いしたのかも。こういう運も味方にしましたよね。

 

自由にボケて、斬新なツッコミというか説明?みたいな形式は初めて見ました。それが新しい。巨人師匠が言っていましたが、その予想のちょっと上回ってくるツッコミというのも、また面白い。それで見ている人もすとんと納得して、笑えるような。

 

個人的にはハライチの「〇〇なやーつ」の逆バージョンみたいに感じました。ハライチはツッコミが言ってボケるけど、霜降り明星は自由にボケでツッコミが説明なので。いや、全然パクリとかではないですよ。イメージとしてそんな感じというだけで。

 

段々答え合わせしながら見たくなるんですよね。「日付変更線」「倍返し」はわかったぞ、という楽しみ方もできました。笑い所を全部ハズしてなかったなぁ。

 

10番「和牛」656点・2位

優勝候補と言われて大トリって持っていますよね。いや、その後のことを考えると持ってないのか。いや、でもやっぱり持ってますよ。

 

個人的に和牛は好きで優勝してほしいと思っていたので、やっぱり期待して見てしまいました。正直最初は「大丈夫かな…」と思いながら見ちゃいましたよね。けっこう静かで。長いフリから、後半で思いっきり爆笑になる爆発力持ってくるのはさすがだなぁ。心臓強いなぁ。

 

「俺がゾンビになったら殺してくれる?」というのも、まあ取っつきにくいネタですよね。だけど、「殺す殺す殺す~」ってあんな普通のノリで言えるのと、見る側として普通に聞けるのもすごい。ちゃんと面白くなるんだもの。志らくさんの言ってた「品」があるのでしょう。持ち前の品が(笑)

 

あと見た目が変わったら殺すのか、中身が変わったら殺すのか、というのもちょっと深い話だなとか思ってしまいました。「だから俺、この話しておきたかったんや!」ってちょっと感情的になっちゃう水田さんの感じでリアリティが増すから面白かったです。

 

個人的には川西さんが「俺がこのまんまの見た目でわー言うたら…」の途中で、水田さんが「ぱーん」って拳銃で躊躇せず殺すのが一番のツボ。いや、躊躇せえ。迷え迷え。ってツッコミたくなりましたもん。漫才からのコントの流れも見事で、最高に面白かったなぁ。

 

1組目のネタだと、やっぱり和牛が1番好きでしたね。うまいし、面白いし、オリジナリティあるし。うん、すごい。なんでこのクオリティを3年連続で保てるんだろう。もう優勝してくれて良いのよ…。

 

セカンドラウンド ※出演順(票数・最終順位)

1番「ジャルジャル」0票・3位

正直、「あれこれ見たことあるなぁ…」ってなったんですよね。「これ去年やってなかった?」と思ったんですよ。「え、そういうフリ?これ去年のやつやん!ってやつ?」と思いながら見てて、あれそうじゃないぞって気づきだして…。

 

あのネタ、たしか今年の新年のネタ番組とかで見たんですよね。で、去年のM-1の2本目のネタだったと言っていたのも見てて、印象が強くてすごく既視感があったんです。そのことに気づく作業が頭の中であって、全然集中して見られませんでした。

 

好きなんですよ。面白いんですよ、このネタ。でも「これ見たなぁ…」という既視感で集中できませんでした。ごめんなさい。

 

新ネタ作ってたらしいけど、多忙で(毎日YouTubeに新ネタ挙げてるし)「無理ー!」ってなってこれになったらしくて、その新ネタ見てみたかったという叶わぬ希望もあります。まあ忙しいものね。偉いよなぁ…。

 

ラストイヤーでしたが、ジャルジャルはジャルジャルですごかった。格好良かったです。

 

2番「和牛」3票・2位

見た感想は「水田さん嫌い!」…もちろん冗談です(笑)。「きいいいい!」ってお母さんの気持ちになって見てしまいましたね。細かい描写とか表情とか演技とか、いちいちうまいし面白いんですよ。個性があって、本当にすごい。

 

だけど、1本目と比べるとちょっと弱かったのかもなぁ。十分面白いんですよ。たぶんどのネタでもあのクオリティあるんですもん。恐ろしいですよ。

 

3年連続2位かぁ。逆にすごいなぁ。毎年クオリティ上げて、新しいことして、マンネリもあんまりなくて、それで個性も出してるけど2位。来年こそは!

 

3番「霜降り明星」4票・1位

「いきなりですがあ!」「楽天カードのCMの言い方ぁ!」の掴みが完璧でしたね。テンポが早すぎて、私は1回目でそこまで面白くないんですよね。1回目でネタを理解しておいて、2回目で見て納得して見られる感じでした。頭が追いつかないのは私のせいです。

 

予想を上回ってくるボケとツッコミだから、新感覚で面白い。7代目ひょうきん者も好きだし、走馬燈の人生の薄さも好きだし、みんなが笑える感じが良いですよね。勢いもあって若い!

 

最終3組だと、霜降り明星が一番面白かったかなぁ。そして、総合力という意味でも。若いし平成生まれだしすごいですね。おめでたい!これから頑張ってください!

 

審査員について

上沼さんの審査は別のおかしくはない

審査員についていろいろ言われてますし、前情報知りながら録画を見たんですけど、「おかしくない!?」とは思いませんでした。

 

上沼さんは評価について話す時に「好き」「嫌い」とたしかに言いますが、そういう部分もあったとしても、そう言った方が面白いから言っているのは当たり前。あくまでちゃんと上沼さんの「笑い」の基準で評価をしていると感じました。

 

上沼さんが女性であることで、評価の基準はたしかに男性芸人さんとは変わると思います。ただ、それは性別と年齢とか関係のないこと。それは必要な視点でもあるんですよ。と、個人的には思いました。なんだかんだ毎年面白くて笑わしてくれるのは、上沼さん始め審査員の方々ですしね。

 

志らく師匠は一貫していた

志らく師匠の審査もおかしいと言う声もあったようですね。それも前情報がありながら見ましたが、「志らく師匠の基準で一貫している」と感じました。

 

「新しいことに挑戦している笑い」を評価しているように感じました。その上でちゃんと笑いを作っている人の点数が高かったので、ジャルジャル99点、トム・ブラウン98点とかだったのかなと。

 

私は別に批判的な気持ちは生まれませんでした。自分が思った基準で評価する人はして、ものすごーく偏っているわけではないんです。定番できちんとうまくて面白い人も、93点くらいで評価していましたし。

 

審査員はみんな同じでも意味はないので、いろんな視点があって良いのかなと思います。言うほど違和感はありませんでした。

 

その他

  • 放送時間が延びた分、審査員の人たちが全員批評するのは、評価の違いがわかって面白かったです。
  • 2017年がかなりウケていたから、今年は会場がかたいな~という印象がありました。いうほど滑ってないのに滑ったと心を折る芸人さんもいたみたいで切ないです。
  • コンビの特徴を身長で表すのはどうなのでしょう?いや、いっぱい語りすぎるのも良くないから仕方ないのか。2連続身長とかあったけど?
  • 久保田さんはそんな人だし、武智さんもそんな人だし、あーあの方々ならやらかしそうだなと思ったので驚きはしませんでした。松本さんがワイドナショーでおっしゃっていたことが全てだと思います。

 

以上です。やっぱり漫才は面白いなぁ。すでに来年のM-1が楽しみです!

 

 

aoikara

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