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西郷どん 第46話「西南戦争」 感想 西郷が死ななければ日本の戦は終わらない?

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年の瀬に年末ジャンボを買いたいaoikaraです。大河の最終回が近づくと、一年の終わりを感じます。

 

というわけで今回のテーマは…

 

西郷どん 第46話「西南戦争」 感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼西郷どん 第45話「西郷立つ」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

 

第46話「西南戦争」あらすじ

「政府に尋問の筋これあり」。50年ぶりの雪の中、西郷隆盛(鈴木亮平)は私学校の生徒たちと共に政府の真意を問いただすため、東京へ向けて進軍する。

 

鷹もが立ったことに衝撃を受けた大久保利通(瑛太)たちは直ちに征討令を発する。賊軍となった西郷たちは戦う覚悟を決める。

 

激しい戦闘の中、隆盛の弟・小兵衛(上川周作)は戦死。菊次郎(今井悠貴)は足を銃弾で撃ち抜かれる。そして、西郷軍は次第に劣勢となる。敗戦が色濃くなる中、西郷は軍の解散を宣言する。

 

GOODポイント

  • 三条実美が普通に元気で驚きました。あのまま死にそうな感じだったのに、まあでもお元気で良かったです。
  • 大山の「先に行って、有馬と待っちょっで」はなんだか格好良かった。死を覚悟しても、ちゃんと自分の信念を貫いていて。でも、あんなの行き違いなのに投獄されてかわいそうですよね、大山も。調べて知ったんですが、演じられた北村有起哉さんが用意した言葉だとか。それを知らなかったけど、心に響いたなぁ。すごい。

 

気になったポイント

  • そういえばなんで隆盛は犬を連れて行ったんでしょうか。戦に巻き込まれて、結局放すことになってしまいましたよね。鹿児島の実家にいても良かったのでは…。

 

感想

悲しい戦

いろんなことの行き違いで、西南戦争になってしまいましたね。薩摩としては隆盛を刺殺されそうになって、東京へ話し合いに行こうという主旨で。政府としてはあくまで視察として見張っていたら、まさか西郷が立ったので賊軍と見なしたという。すれ違いだよなぁ。

 

薩摩側と政府側に分かれた同志の者たちが殺し合うってあまりにも悲しすぎます。なかには兄弟もいたとか…切ないなぁ。良い戦なんてないですよ。絶対に人が死ぬんですから。

 

一つの国としてまとまろうとしているのに、真逆になってしまうような戦なのがあまりにも悲しいなと思ってしまいます。

 

西郷が死ななければ日本の戦は終わらない?

大久保は投獄された大山に呼び出されて言いました、「日本で最後の戦にする」と。そして、「西郷隆盛が死ななければ、戦は終わらない」とも。

 

政府への不満が募る者たちにとって、隆盛はいつか力になってくれる精神的支柱のようなものなのでしょう。だからこそ、隆盛がいる限り戦は終わらない、という大久保の言い分も、理論としてはわかります。

 

ただ、大久保という人間としての意思はどうなのか。隆盛を討つべきだと言う大久保は、

 

「わしが政府じゃあ」

 

とも言ってました。でも、それは大久保の意思なんですかね。大久保利通、大久保一蔵、正助って人間の本当の気持ちなのかな。

 

大山も言ってましたが、気になるのは大久保自身の内面の変化なんですよ。立場とかではなくて、人間としての話し合いがしたかったんだと思うんです。隆盛も。でも、大久保はもう政府の者という立場でしか話さない…。

 

だから、大久保の真意が読めませんでした。政府としての冷徹な判断だったのかな、その本音は…うーん。

 

もしかすると、西郷を討たなければ日本で戦は続くという大久保の意思を見越して、隆盛が自ら殺されに行ったとか…そういう可能性はないかなぁ。結局、二人は通じ合っていたんだと思えるラストだと良いけどなぁ。

 

これだけ言わせて、久光ありがとう

薩摩の者たちを呼び戻すよう勅使に命じられた久光は、先に仕掛けたのはどちらかと尋ねるんですよね。“刺殺”だったのなら、立ち向かった西郷側に道理があると、政府からの言い分を突っぱねました。

 

しかも、自分のことを「薩摩の芋侍」と言うことに、成長というか人として大きくなったのだなと感じました。「芋」と言われてプライドが傷つきまくっていた久光が、自分という器を知り、それでも渡り合っていく強さを見せつけられたようで、気持ちが引き締まりましたね。

 

久光を信じてきて良かった(2回目)。なんだか、斉彬より強いインパクトがあるくらいです。良かった。久光ありがとう。史実とは違うかもしれないですが、大久保に導かれ、隆盛を受け入れた久光を見られて良かったです。

 

菊次郎も、若い者たちも、生きなければ

菊次郎の目線というのも大事なポイントですよね。菊次郎は母親から立派な侍だと聞いて育ってきたからこそ、そんな父の背中を追いかけるように、一緒に信念を持って戦場についていきたかったのかなと思いました。

 

でも、若いです。判断や考えが、若い。若いからこそ、足を撃たれて役に立たなくなった自分を「殺してくれ!」と言ってしまう。それが人生の全てと言うように。そして、片脚も失ってしまって…。

 

もう勝ち目のない戦で、死に場所を探している者たちも大勢います。ただ、隆盛としては息子である菊次郎も含めて、若い者たちが死を選ぶことは決して許しませんでした。

 

たしかに現状は絶望だけど、まだ若い。生きないと。生きて、前を向いて、新しい時代を作ってくれないと。

 

西郷は一歩一歩、死に近づいていく

隆盛はなんというか、自分の信念のために闘っている、という感じは全くありませんでした。刃を向けられたから、それを返しているだけというか。隆盛こそ死に場所を求めているというか…。

 

そして、戦の中で弟の小兵衛が死んでしまって、また一つ魂が切り離されてしまったような…。涙をぽろっとこぼして、手を頬に添えてなでているような姿は、見ていて胸が苦しかったです。

 

そして、兵の解散宣言。隆盛も自分の運命を覚悟しているのでしょう。もう死に逝くことを。

 

妻の強さ、切なさ、愛しさ

あれ、篠原涼子さんの歌みたいになっちゃいましたね。糸さんのことです。まず政府側がやってきたときに、「敵方にお世話にはなりません!」「お引き取りを!」をきっぱり言い切ったのは格好良かった。さすが隆盛の妻。軍の者たちが帰った時に腰を抜かしてしまう人間らしさも含めてね。

 

糸さんが戦場まで会いに来るのはさすがにドラマ場の演出でしょうが、妻としてはこのまま夫が帰ってこないと受け止めてただ黙っているだけなんて嫌という気持ちは痛いほどわかります。たとえ永遠の別れだと覚悟していても、最後に一目でも顔を見て、話しておきたいことが山ほどありますもの。

 

ただ、もう死を覚悟している夫との最後の会話ってあまりにも切なかったです。

 

「旦那さぁが西郷隆盛じゃなかったら、どんなに良かったか」

 

これは糸さんの本音だと思うんですよね。もっと一緒にいて、いろんな思いを聞いて、幸せな時間をもっともっと共に過ごしたかったでしょう。

 

でも、世のため人のために精一杯生きたような西郷隆盛という人でなければ、糸さんは愛さなかったとも思います。結ばれることもなかったでしょう。

 

こんなに苦しい思いをするのは、こんなに素晴らしい人で、こんなに愛してしまったから。あんまりにも苦しい運命です。切ない、切ない抱擁でした。

 

次回:西郷隆盛の生き様を見よ!

 西南戦争、最期の闘い。隆盛は立ち向かい、大久保は迎え撃つ。そして、糸が語る西郷の真意とは。

いろいろありましたが、いよいよ最終回ですね。全ての感想をこのブログで書き記した私としても感慨深いです。しっかり見届けないと。

 

予告で「吉之助さあ!」と泣き叫んでいた声は大久保のような気がします。隆盛の生き様、そして大久保の最期まで。最終回を見るぞ!

 

 

aoikara

 

▼西郷どん 最終回 記事はこちら

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