ドラマの感想を書くと、どこも余さず伝えたくてついつい長くなってしまうaoikaraです。書き手としても弱点ですね~。
というわけで今回のテーマは…
嘘の戦争 最終回 感想 後編
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※一部ネタバレもしています。ご了承ください。
▼前編のネタバレ記事はこちら
▼第9話の記事はこちら
最終回のGOODポイント
- 浩一(草彅剛)の正体を知っても協力しようとしてくれる守さん(大杉漣)に泣きそう。ずーっと良い人!
- 守さん、六車(神保悟志)に拘束されてたけど脚を蹴ってグッジョブ!
- 楓ちゃん(山本美月)、かわいそうだけどかわいい。
- 浩一が海に背中からダイブしていく様子、初回のプールダイブを見ているようで演出が良かったです。
- なんだかんだで騙されちゃった百田(マギー)。まあ、したたかすぎるより、抜けているくらいがやっぱりいいよ。まさか落ちた浩一をボートで助けに行ったとは思いませんでしたw騙し合っても信頼してる、詐欺師の関係性がなんだかいいね。
- 「地獄におちろー」のインコがかわいいw
最終回の気になったポイント
- 爆発させる小屋にはテレビやカメラを仕掛けておかなくても良いのでは?もったいない!
- 二科家がいちいち「こんなことのために?」とか「社員が路頭に迷う」って言うけど、ひとつの家庭を皆殺しにしている人間が言えることじゃないんだよな~。
どこまでが嘘なのか、嘘だらけの最終回
最終回ということもあり、今回の話は本当にたくさんの嘘が出てきましたね。最初の方は「これは嘘だな」と思って見ていたのですが、段々とどれが本当でどれが嘘かわからなくなってしまうような、そんな展開がありました。
楓のことを殺したフリをして、興三に本当に懺悔させたというのは「あっ、嘘だな」と気づきました。最初から映像のトリックがわかっちゃいましたからね。
ただ、晃が浩一を刺したのまで嘘だとは気づきませんでした。たしかに、浩一が晃を追っている姿はあったので、あの伏線はどうなるんだろうと思っていたら、まさかの協力者!
その動機も30年前の事件を償うことができないから。嘘で罪が償えないのなら、嘘で罪を償えば良い、っていう隆の考えは良かったですね。やっぱり憎むに憎めない、アホなんですけど良い人。
隆が拘留場にいる晃に対して
「いつから一ノ瀬と組んでた?この嘘吐きが!」
と言ったとき、嘘にまみれたせいで隆がおかしくなってしまったのかな、なんて一瞬思ってしまいました(笑)
でも、その後にニヤッと笑った隆、良い表情でした。兄弟三人が、なぜか嘘を吐かれていろんなものを失ったはずなのに、妙にスッキリとして表情で笑顔なのも、なんだか良かったです。
みんな嘘を吐く
浩一がタイに行く前に隆を呼び出して話をしたのも良かったです。復讐後の決断として、まだまだ自分は嘘を吐くという。それは他の人が吐く小さな嘘と変わらないと。誰かを守るための嘘と変わらないと。
嘘が本当になることもあるから、そうなるまで嘘を吐き続ける、というのは詐欺師らしくて良かったです。ここで足を洗って改心しますっていうのも、変ですしね。
それに対して、隆も家に帰って娘にいろいろ聞かれたときに、傷つけないように嘘を吐いている姿が清々しかった。人間誰しも嘘を吐くということ、だけどそれは決して悪いことだけではないということを感じました。
そう考えられるようになった浩一は、9歳のときに嘘を吐いてしまった自分自身を許せたのではないかな、と思います。ラストシーンのタイで詐欺師をやっている顔も、最高に良かったです。良いラストでした。
総括:まさに嘘の戦争
興三を本当に懺悔させて、謝罪させて、絶望を味あわせてやるというのが浩一なりの復讐でした。だから、その相手を殺したり本当に陥れてやろうってわけじゃない。絶望を味あわせたら、それがカモフラージュの嘘でも良い。
だからこそ「物足りない!」と思う人もいるかもしれませんが、私は「嘘の戦争」だからこそ、嘘で復讐するという結末は良いと思いました。嘘を吐いて、嘘で返して、まさに嘘の戦争だなぁと思えました。
みんなが不幸になるわけじゃなくて良かった!
まあ、興三はきちんと懺悔もして、罪が裁かれることがなくても浩一にとっての謝罪は済んだわけで。浩一はきちんとロボットの情報も二科家に返していましたし、誰もが不幸になるラストではなくて本当に良かったです。
ハッピーエンドかと言われると微妙ですが、上手にまとめているな~と感じました。もう崩壊しか見えないと思いましたが、ここまできれいにまとめているのは本当に見事です。すごい。
ってなわけで、今クール見続けていたドラマが1つ終わりました。これからどんどん最終回がやってきます。いろんなロスになりそうです。うわー今から寂しい!
嘘みたいにおいしいクッキーだったりしてー。
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aoikara
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