中卒フリーライターほぼ無職。

在宅Webフリーライターaoikaraの日常ブログです。

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「私の一人暮らし」は思い出

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ドラマ記事ばかり書いていて、他の記事を書けるのか不安なaoikaraです。だから何の脈絡もない、だらだらと思考を垂れ流す記事になるでしょう。

 

というわけで今回のテーマは

 

「一人暮らし」

 

です。

 

初めて一人暮らしをするときは期待で胸がいっぱいだった。同時に不安もあった。私が挫折しまくり人間で、また挫折するんじゃないかという心配があって。

 

▼私の挫折しまくり人生についてはこちら

www.aoikara-writer.com

 

それも実家から遠く離れた場所。帰りたいと思って帰れるような距離じゃない。あえて自分で選んだ。帰れる場所だと帰ってしまう。気軽に帰れないよう、遠くにしよう。そう思って決めた場所だった。

 

引っ越し作業をし、一人になったときにダンボールをびりびり破いていたことを思い出す。なぜか資源ゴミのくくりがない地域で、ダンボールはびりびりに細かく破いて燃えるゴミにするよう不動産屋さんに言われたからだった。細かくちぎったことをなぜか覚えている。

 

引っ越した場所は言葉が違ってて、異国にいるみたいだった。私の話す言葉と違う。小さな子どもも大人も老人も、みんな違う言葉で話す。不思議な感じ。「あ、本当に言葉が違うんだ」というのは面白かった。

 

自転車でいろんな場所に行った。名物と言われた観光地に一人で訪れて、気を遣って「写真撮りましょうか?」と聞かれたり。おいしいパンやお菓子を買いに行って、一人で食べたり。近くの商店街には何度も買い物に行った。

 

掃除も料理も洗濯も完璧にしてた。スケジュールを決めてそれをこなすのは楽しい。朝5時に起きて家事をして、夜9時には寝る。修行僧のような生活。

 

新しく始めた環境では友達もできた。別の場所で出会った恋人もできた。人生初めてのバイトを始めたりもした。元々周りに人がいるタイプではないからそのときも多くはなかったけれど、身近にいてくれる人はいた。

 

嫌な人も当然いたけれど、相手にとって私も嫌な人だったろうし、嫌な人ばかりではなかった。出会いの中で全く関わったことのないタイプの人と一緒にいて、それが楽しかったりもした。

 

けど、一人暮らしの部屋には一人も招かなかった。そもそも、家に誰かを呼ぶのが好きじゃない。でも、来てくれても良いけど。結局、機会はなかった。

 

一人は好き。一人でいる時間はとても大切。誰かと一緒にいると疲れて、一人になったときにほっとしてずーっと一人でいたくなる。一人暮らしは私のそんな願いを叶えてくれる場所。

 

でも独りは寂しい。私の一人暮らしは孤独感が強かった。音のない、電気のついていない、気配のない家に帰ってくるのは孤独。話しかけてもなにも返ってこない。テレビに相づちを打ち始めるくらいに寂しかった。私の「寂しがり」という性格を思い知った。

 

だから、なのか。理由はわからないけれどうまくいかなかった。全部。一番「やらなきゃ」と思っていたことに挫折した。朝起き上がれない。目が覚めても動けない。外から聞こえてくる人の声に胸がざわざわとする。

 

友達からの心配の連絡には答えないし、その前から恋人は音信不通で、バイトもやめていた。私の家は誰も知らない。新聞の勧誘に来る人くらい。充電器が壊れてスマホも使えないし、何のつながりもなくなった。

 

家事だってできなくなる。掃除も洗濯もできない。身支度もととのえないから外に出かけたくない。この頃は出前ばかり利用していた。とはいえ、お金は下ろさなきゃ使える額は限られている。しょうがないからシャワーを浴びて、近くで安くなったパンを大量に買って帰る。

 

もう限界だなと思って、話し合わなきゃいけないときがきたけれど、外に出たら良い人の面をしてしまう。できる人ぶってしまう。「どうしたんだ?もう少し頑張ってみよう」「支えるから大丈夫」と言われて、自分も「頑張れそう」な気がする。「大丈夫そう」な気がする。

 

「頑張ります」

 

と言って、私は次の日布団から起き上がれなかった。自分が大嘘つきのようだった。

 

そんでもって、初めての一人暮らしは幕を閉じた。逃げ場がなかった。結局、遠くにいる家族にも迷惑をかけてしまった。自分がダメ人間だと再認識させられた。

 

こうやって書くと苦々しいし、決して思い出したくない過去のようだけれどそんなこともない。迷惑をかけた人には心から謝りたい。その申し訳なさはやっぱり消えない。そのときのざらついた感情はすごく思い出して胸が苦しくなるけれど、“思い出”にできた。

 

その土地にも二度と行きたくないかと言われると全然そんなことはなくて、何度か行ってる。今度は自分の住んでいた場所を巡りたい。

 

自分が住んでいた場所に行って、自分が行った観光地に行って、自分が食べたパンやお菓子を食べたくて、あの商店街を歩きたい。よくしてくれた人もいたもの。そして「こんなことがあったなぁ」と振り返ったり、「ここは行きたい行きたいと思って一回も行ってない店」に行ってみたり、懐かしみたい。大切な人に話したい。

 

だいたいの人は一人暮らしを難なくこなせるし、こんな思いをすることはない。他人から見ると、私の経験は「なんでそんなに?」「その程度のことで?」ってことだともわかる。それは私がダメ人間なだけで、変われた部分と未だに変われていない部分もある。

 

でも、こんな惨めな思いをしても、思い出になる。それは悪い思い出じゃない。自分ってダメダメだなぁって実感はするし、今でも直さなきゃいけない部分はたくさんあるけれど、結局思い出になってしまう。その過程にはいろいろあったけれど、つらいことも思い出にできたことがちょっとうれしい。

 

やっぱり気持ちをだらだら垂れ流してしまって、きれいな描写なんてできなかったわけですが、思い出したことは良いことでした。

 

4月から新生活を初めて一人暮らしをする方に、気負いすぎず自分のペースで、孤独と上手に付き合って、頑張ってください。

 

私からは以上です。

 

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