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相棒18 第7話「ご縁」感想 相棒×婚活のベストマッチ感が素晴らしい

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人はつくづく縁だなと思うaoikaraです。私が信頼している人たちとの出会いは、本当に縁を感じています。このブログでのつながりもね。

 

というわけで今回のテーマは…

 

相棒18 第7話「ご縁」感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼相棒18 第6話「右京の目」感想 記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

 

第7話 ゲスト・スタッフ

  • ゲスト:河西健司 山口美也子 松井紀美江
  • 脚本:斉藤陽子
  • 監督:片山修

 

第7話「ご縁」 あらすじ

警視庁捜査一課の刑事、伊丹憲一(川原和久)が婚活デートに臨もうとしたホテルのラウンジに、偶然特命係の杉下右京(水谷豊)が居合わせる。伊丹には気づかれないものの、同じ捜査一課の刑事で後輩でもある芹沢慶二(山中崇史)と鉢合わせ。

 

と、その直前でアポ電強盗が発生し、捜査への合流を余儀なくされる。被害者は、医師の息子を持つ大井川君枝(山口美也子)で、傷害トラブルの示談金が必要という電話を受けた直後、3人組の男が押し入ってきて2000万円もの現金を奪われたという。

 

多発する特殊詐欺に対し、中園参事官(小野了)の指揮のもと捜査一課・組対5課など課の垣根を超えた大捜査網がひかれる。

 

そんな中、右京は君枝が息子の結婚相手を探すために参加していた“代理婚活パーティー”から大井川家の情報が特殊詐欺犯に流れたのではないかと推理。被害者に事情を尋ねると、これまで連絡先を交換した相手は2人だけとのこと。

 

調べると、問題の2人は阿久津貴子(松井紀美江)という女性と、津田保(河西健司)という男性。右京と冠城亘(反町隆史)は、どちらかが情報を流しているのではないかと疑う。

 

その後、疑惑の2人が同時に参加する代理婚活パーティーがあることをつかんだ右京は、青木年男(浅利陽介)の“親代わり”として参加。スタッフとして会場に紛れ込んだ亘と共に、2人の動向を探るが…!?

 

婚活パーティーで情報漏洩の容疑者を探れ!捜査のさなか、中園参事官にも悪の手が…!?警視庁の面々が一丸となり現代の悪を追い詰める!

 

参考元:第7話「ご縁」2019年11月27日(水)|ストーリー|相棒 season18|テレビ朝日

 

GOODポイント

  • 昼間からホテルの紅茶を堪能する右京さん、優雅な休日ですね。独身貴族満喫って感じ。こんな休日を過ごしてみたいな。うらやましい。
  • 伊丹が普段しないようなおしゃれして婚活デートしてた~。あんな色のシャツ、今まで着たことないじゃーん!もはや保護者気分でニヤニヤして見ちゃいました。あ、これ芹沢気分だ。
  • 先輩の婚活デートの現場に来るなんて、「他人のプライベートをのぞき見する」最悪な後輩だわ。芹沢嫌なヤツ~。いいぞ、もっとやれ。
  • 伊丹、自分を「エリート公務員」なんて言うもんじゃないよ。まあでも捜査一課の刑事は、たしかに「エリート公務員」ではありますよね。嘘ではない。
  • 冒頭のBGM、昔の相棒のBGMですよね。懐かしいなと思いながら聞いていました。良い音だなぁ。
  • ひょっこり伊丹の後ろにいる冠城君、お茶目な登場。
  • 芹沢、口が軽すぎますね。冠城君にあっさり伊丹の婚活デートのこと話しちゃってさ。右京さんはちゃんと口をつぐんでいたのにね。
  • 親による婚活パーティー参加をするために、青木君のプロフィールを勝手に使う特命係。そりゃあ青木君から恨みも買うし、悪口も言われるよね。
  • 「性格がちょっと」「チェスばかりして引きこもっている」などなど、右京さん青木君に普段から思っている悪口を婚活パーティーで吹き込むとかひどい!
  • ロマンチックなくらげバーを見て、神戸君&大河内さんを思い出したのは私だけじゃないよね!あのくらげバー好きなんだよなぁ、行ってみたいなぁ。
  • 青木君って、犯罪に手を染めている系女性が好きっぽいですよね。前もそんな感じだったし。色気がある危ない女性がお好きなようで。こじらせてるなぁ。
  • 中園参事官の大作戦で、内村刑事部長にこってりやられてしまったようですね。「俺まで責められたじゃないかぁ」って特命係に愚痴っちゃうところが、てるおの人柄というか性格というか。小物感が好きです(笑)
  • 最初に襲われた君枝さん、たしかにものすごく怖くて「夜も眠れない」時期もあったのだろうけど、婚活を始めて右京さんにアプローチするとは…。元気になった良かったけど、説得力がない!右京さんスマートだし、そりゃああの年代からモテるだろうなぁ。

 

気になったポイント

  • 今回、音楽なのか演出なのか、BGMを急に止めるのが多かったな。嫌な演出では全然なかったですけど!前もあったな。同じ監督さんかな。
  • 外科医の息子さんの職場の空気嫌だなぁ。女性たちが「嫌っても仕方ないよね」みたいな空気感出してくる感じ、私は苦手。

 

感想

シリアスも良いけど、面白い相棒が好き

先週に引き続き、面白かったです。初めての脚本家さんだったのですが、本当に素晴らしかった!今後も書いてくださったらうれしいなぁ。

 

相棒のキャラクターは、右京さんをはじめこじらせている大人たちが多いので、相棒×婚活という組み合わせがベストマッチ!

 

そんな婚活で得られる個人情報を詐欺名簿につなげる、というのも面白い着眼点でした。

 

また社会的なメッセージもありました。詐欺被害者が詐欺に加担してしまう、心の弱みにつけ込まれてしまうという重いテーマだったからこそ、コメディタッチの描き方なので重々しくなりすぎず見られました。きちんとオチもつけてくれて、最後までそつなく素晴らしい。

 

悲しい事件だったからこそ、ちゃんと未来にもつなげてくれたのが、今回の特に良かったところだと個人的には思います。

 

相棒は社会的なメッセージが強く、時に救いのない重く悲しい話も多いです。そういった話も好きなのですが、もしかすると「コメディタッチの相棒の方が好きなのかも」と最近思ってきました。楽しんで見られますし、「面白かったよ」と人に勧めやすいんですよね。

 

脚本家さんがたくさんいらっしゃるからこその、コメディからシリアスまでという、振り幅の大きさが相棒の魅力なのかなと改めて感じます。

 

相棒×婚活、面白すぎる

相棒と婚活という組み合わせが、現代的でしかも面白い。ちょっとここ、長く語ります。

 

伊丹の婚活デートは純粋にうれしかったですね。陰から見守る形だったけど、何を話したのかな~とか気になっちゃいます。やっと結婚する気になった、というのもうれしい!彼女や家族がいる同僚を妬んで「事件起きろ~」と言っていたことが懐かしいですね。

 

断られてイライラ、OKされてウキウキなんて、わかりやすいな。ちょっと叱ってくれそうなタイプの女性なんでしょうね。そろそろ伊丹にも幸せになってほしいです。

 

そして、最低の後輩、芹沢。口が軽すぎますwそもそも先輩の婚活デートをこっそり見に行くなんて、「暇か?」。芹沢も「彼女」はいるようですが、そろそろ結婚したらどうよ。まあ私が言うのも余計なお世話ですが。

 

右京さんの青木代理婚活パーティーも、皮肉がききまくってて面白かったですね。青木君の人間性を全く評価していないことが、いつも通りよくわかりました。

 

そして青木君の仮想婚活デートも。勝手にプロフィールを使われて、半ば脅されて参加して、これはパワハラですね。まあ暴行罪見逃されている青木君に、人を非難する資格があるのか疑問ですが。なんだかんだメロメロになっちゃうのが面白かったです。

 

まさに一丸となって、どんな手を使ってでも!

今回の事件を捜査するに当たって、中園参事官が「どんな手を使ってでも!」「課をまたいで一丸となって!」と言ってましたね。

 

そんな中園参事官自身も、だまされる演技をして、襲われて、まさに“どんな手を使ってでも”状態。捜査一課も組対5課も、さらに特命係も強力して、まさに“一丸となって”立件することができました。

 

自分が言ったことだから仕方ないよね、やってよね、という特命係の無理強いっぽい感じが面白かったです。こういった伏線回収もすごく良い!

 

親が婚活に驚き!?

親が婚活パーティーに参加する、という話はなんとなく聞いたことがありましたが、ドラマとはいえ目の当たりにすると面食らいました。まあ、お見合いも親の紹介ですし、それの拡大版と思えば不思議ではないのかな。

 

個人的に私はやらないし、親にそんなことしてもらうのはちょっと恥ずかしい…かなり躊躇するなぁ。

 

まあでも、結婚は家族になるってことだから、親が介入してくるのもありなのかなぁ。そもそも“婚活”という言葉が浸透したときも、「結婚のためにわざわざ出会いを求めるなんて」みたいな目で見られていた時期もあったわけで。時代とともに出会いや結婚は変化していくものなのでしょうね。

 

詐欺被害者が加害者になる哀しさ

詐欺被害者であった秋山さんが、詐欺の加害者に加担してしまった独白のシーンは、胸に来るものがありました。

 

いつも感想をスマホでメモしながら見ているのですが、その手が止まってしまうほどに。感想を書くときの手が止まる理由は2種類。書くほど面白いことがないとき。逆に見入ってしまうとき。

 

今回は後者でした。目が離せなかった。大切な家族を次々に失い、やっと悲しみを分かち合えると思ったらお金まで奪われて、全てをなくして。その重々しさや哀しさは目を背けたくなるほどで、でも目をそらしちゃいけなくて、感情移入してしまいました。

 

「子供がいるだけで幸せなのに、結婚までさせたいなんて」

 

と言っていた奥山さんの言い分にも、そうだよなぁと思ってしまって。全てを失った人間からしたら、全てを手に入れている人間から少しくらい奪ったって何が悪い。そう思ってしまう気持ちはわかります。「不公平だ」という叫びも。

 

右京さんは、「その不公平を乗り越えたら」と声をかけてしました。でも、あまりにも理不尽な不公平で、乗り越えなければならない社会の過酷さを思うと「乗り越えて」と私は言えないな。切なかったです。

 

ただ、やはり奥さんと娘さんを心から愛していた人なわけですから、良心はきちんと残っていて。「妻と娘のお墓を作る」と、罪を償った後にも希望を持ってくれたのは良かったです。

 

脚本家さんによっては、誰よりも詐欺被害者の気持ちがわかる人が、逆に加担したことを厳しく追及する右京さんを描く人もいると思います。ただ今回は、慮ってくれる優しい右京さんでした。この脚本家さんの素敵なところだなと思います。

 

犯罪に加担してしまったけど、その気持ちに寄り添いたくなる、奥山さん役の河西健司さんの演技も素晴らしかったです。物語の完成度を高めて、深いものにしてくれました。

 

いや、なんとまあ今回は絶賛してますね、私!

 

次回予告:2話連続のシリアス相棒キター!

研究費の横領容疑で逮捕された大学教授・皆藤の保釈金3000万円が奪われる事件が発生。捜査2課時代に皆藤と面識があった右京は、そもそもの事件から懸念を抱く。一方、冠城は週刊誌記者から皆藤の情報が欲しいと言われ…。図らずも二人は皆藤の事件を捜査することに。

ゲスト:中村育二 山崎樹範 中村優子
脚本:神森万里江
監督:権野元

 

2話連続とのこと。コメディタッチが続いていましたが、次回からはシリアスな物語となりそうです。まだ概要だけなので、どんな話に進んでいくのか楽しみですね。

 

またゲストは再登場の俳優さんばかりなのも興味深いところ。中村育二さんは相棒の1番最初の話や、Season4 第9話「冤罪」など、印象的な役柄で登場しています。また濃いキャラクターの予感。

 

山崎樹範さんも、Season12 第16話「聞きすぎた男」でのメインゲストでした。研究家で盗聴しちゃった、ユニークな役柄でしたが、次回の相棒では対照的な雰囲気を感じました。

 

今年も残りわずか。今年も相棒もしっかりと見届けます!

 

 

aoikara

 

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