中卒フリーライターほぼ無職。

在宅Webフリーライターaoikaraの日常ブログです。

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誰が悪い?小室哲哉さん引退騒動に対する世間な意見と会見から責任を考える

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ここ数日で小室哲哉さんについていろんな騒動がありました。文春が不倫疑惑を報じ、それを否定したが、釈明するという形で開いた会見で突然の引退発表。非常に多くの人の関心を集めて、小室さんだけでなく、メディアや世間に対してさまざまな意見が飛び交うことになりました。

 

bunshun.jp

natalie.mu

b.hatena.ne.jp

 

会見を中継で見ましたが、痛々しくて途中から見てられなくなりました。なんか、もうつらそうだなぁって感じで。だから最初の方しか見ていないです。

 

引退を受けていろんな人の意見を見る中で、なんだかもやもやとして私も言いたいことがあったので、自分のブログで書くことにしました。あ、長いです。長くなりました。

 

※動画で見るのはしんどい部分と、書き起こしたログを全文読み、その上で書いています。

logmi.jp

リンク先に全文あります。

 

前提として

私は小室哲哉さんのファンではない

私は小室哲哉さんのファンではありません。というか、一般人レベルよりも知りません。軟式globeの方が先に知っていたぐらいです。音楽を聴いて、ああなんとなくこういう系統の音楽の人か、とふわっと理解している程度です。

 

ただ、どういう人でどんな音楽のジャンルを作ってどうすごいのか、よくわかっていません。騒動前の知識はこれくらいです。

  • カリスマ音楽プロデューサー
  • 90年代に一世を風靡した
  • 過去には女性問題もいろいろあった
  • 詐欺で逮捕された
  • 現在の奥さんはglobeのKEIKOさん
  • KEIKOさんはくも膜下出血で後遺症が残っていて、その介護などもしている

人となりとか、音楽性とかは、よくわかってないです。Wikipediaで読んだりもしましたが、正確ではない情報もあるでしょうし、リアルタイムでハマったわけではないので、情報としてしかわからないです。

 

正直に言えば、一番最初に名前と顔を一致して認識したのは、申し訳ないけれど小室さんが逮捕されたときです。それ以前は知りませんでしたし、どこまですごい方が存じ上げなかったので、逮捕されたとて衝撃は大きくはなかったです。

 

そんな人間の感想なので、見る人が見たら「全然違うわ!」って突っ込みたくなることがあるかもしれません。それは最初に謝っておきます。申し訳ないです。そういう人間のただの自己満足な戯れ言です。

 

「不倫はダメ」というスタンス

基本的に不倫は嫌です。もし自分のパートナーが浮気していたら傷つくので、自分もしないし相手にもしてほしくない、というスタンスです。

 

ただ、外野が叩きすぎるのとかは不倫を罰したいのではなく「正統な理由で叩きたい」「いかにも正義で人をこき下ろしたい」という気持ちを具現化しただけに過ぎないと思います。あくまで不倫なんてその家庭の問題ですし。まあ、被害者側が「叩いてくれ!」って思うなら本望なのかなぁ…。でも、やっぱりやりすぎた批判を見ると嫌な気持ちにはなります。

 

とはいえ、例えば家庭によってはそれもありだという形もあるかもしれない。その家庭を否定するつもりはないし、それはそれで家族の形の一つだとも思います。

 

基本は、個人的な意見として「不倫はダメ」という気持ちです。

 

www.aoikara-writer.com

www.aoikara-writer.com

 

さまざまな意見

ここからは世間の声をいろいろと掲載します。私の意見ではないですが、少し言い分は書きます。

 

文春(週刊誌、メディア)が悪い

週刊文春の報道を受けて小室さんが引退するという形になったため、名指しで批判されています。

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出典元:https://twitter.com/eharamasahiro/status/954215329483247616

 

ちなみにエハラさんは文春そのものが悪いのではなく、今回のようなニュースの選定はいかがなものか、という意見もきちんと述べています。

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出典元:https://twitter.com/eharamasahiro/status/954220882133532672

 

また、堀江貴文さんもかなり強い言葉で文春を批判しています。

 

堀江さんに関しては文春にブチぎれるのも仕方ないと思います。いや、むしろ怒らない方がおかしいことをされたわけで。あの報じられ方は本当にひどかったし、あれは何を意図したいのかもわからなかった。ゲスの勘ぐりでしかないなと。だから堀江さんの言い方はどうなのかなと思う部分がありますが、気持ちとしては理解できます。

 

エハラさんや堀江さんだけでなく、そういった意見は多いようで、週刊文春のTwitterが炎上しているようです。

rocketnews24.com

 

世間が悪い

一方で、メディアだけが悪いのかという意見を投げかける方もいます。

 

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出典元:https://twitter.com/indigolaEnd/status/954353935992565763

 

2016年の1月に週刊文春でタレントのベッキーさんとの不倫が報じられたり、19歳の彼女が飲酒したとき同席してたとか騒動になってバンドが活動停止したり、それでも音楽性は非常に素晴らしいと評判の川谷絵音さん。 

 

紹介だけだとすごく悪意があるみたいな感じなんですけど、一般的な認知のされ方としてご紹介しました。「おまえが言うな」と反論というか、また批判されてしまっているのですが(私は別に何言ってもいいじゃないかと思う)、私は理解できる部分もあるなぁと思う意見でした。

 

メディアに取り上げられて世間から非難されたという側面もある一方で、音楽についても言及されているので、音楽家としての意見なのかなとも思いました。

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出典元:https://twitter.com/indigolaEnd/status/954343747482890240

 

ほかにも「読者」や「世間」の問題でもあると言う意見もあるようです。

news.yahoo.co.jp

 

因果応報

あまり多くはないですが、小室さんの不倫疑惑騒動が出たときに「別に驚かない」という意見を見かけました。というのも、小室さんは過去に3度の結婚をしていて、その間に別の女性との交際トラブルなどもあって、女性問題が多い人というイメージも強くあったからだそうです。

 

そのため、引退という結論に対しても、驚きも悲しみもせず「因果応報」と結論づけている人もいます。要は今までも女性問題でいろんな人を苦しめ、どん底に陥れて、犯罪に手を染めてそのときにも苦しめて、そういう人間が女性問題でつまづくなんて当たり前ではなかろうか、という厳しい意見です。

 

多くはないですが、そう思う人もいるようです。

 

責任重大すぎる“謝罪”の正当性

fujipon.hatenablog.com

私が購読させていただいているブログでの言及です。その一部で、AKB48の峯岸みなみさんの丸坊主謝罪なども例に挙げて、過剰な謝罪行為で批判を抑えているような形になるのはやりすぎだし間違っている、というような意見を述べていらっしゃいます。

 

介護の問題や、文春の報じ方に対してマイナスだけではない意見などもあり、なるほどなぁと思わせられた意見の一つです。

 

「ん?」

いろんな意見があるんだなと思ったなかで、私が「ん?」と思ってしまった方の意見があります。前東京都知事の舛添要一さんのご意見です。

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出典元:https://twitter.com/MasuzoeYoichi/status/954299636205809664

 

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出典元:https://twitter.com/MasuzoeYoichi/status/954349959570075648

 

私が感じたのは「情報だけで語っている」ということ。「週刊文春による不倫疑惑報道」「釈明会見」「引退発表」っていう情報だけ受け取っての意見というか。小室さんに対しての思い入れがあるわけでもなく、あの会見を見たわけでなく、「ただ自分の意見を述べたい」っていう感じにしか見えなくて。

 

いや、私も長々と述べていて、個人のブログの時点で「自分の意見を述べたい」なんてのは一緒なんだけれど。でも、やっぱり会見の全文はきちんと読むし、週刊誌は取り寄せられないから一応Wikipediaで舛添さんのことはきちんと読みましたよ。その上で書かないと失礼だと思うし。薄い情報だけで意見を述べるのは、それこそ舛添さんが批判している人そのものなのではないか、と思ってしまうのです。

 

あとは「なんでこんなに偉そうなんだろう」というのも感じました。意見に関しては、一般的なこととして間違ってはいないと思います。興味本位だけのメディアに踊らされて、自分を省みず他人だけを叩く行為はとても恥ずかしいし、非生産的だと私も思います。

 

でも、舛添さんが辞任されたのは、たしかに週刊文春の報道による「政治資金不正使用疑惑」による騒動の収束と責任を取る形だったと思います。

 

そういう意味では、舛添さんは今回のように「メディアに興味本位で報じられた被害者」(しかも小室さんの場合は疑惑は完全に否定されている)ではなく、「法律は犯していないことは確かだが、違法性はないが不適切な行為を繰り返していた報道は事実の当該人物」ではないかと思うのです。

 

舛添さんがメディアの被害者だとは思いませんし、当時の問題については、たしかに違法性はないと思いますし、報道は過熱していたとは思いますが、「すぐにすみませんって謝るところじゃないのかな」って印象が過去も今もあるわけで。

 

だからご自身も“小室哲哉の辞任会見に正義漢ぶってコメントする者”だし、“「汝らのうち、罪なき者まず石を なげうて」”を引用するなら、金銭問題で辞任された方に“金儲け第一主義”とお金のことで批判することはできないのではないかと思ってしまうのです。

 

言ってることは間違ってないんですよ。「おまえが言うな」とも思わない。でも、私だったらあんな形で辞めたら、“「汝らのうち、罪なき者まず石を なげうて」”なんて引用できないなって思ってしまいます。

 

ああ、長くなった。そんなことが書きたいんじゃない。

 

個人的に思ったこと

ここまでは長い前置き。ここからが本題。私が思ったことです。

 

文春報道は引退の原因ではなく、一因もしくはきっかけに過ぎない

私も、成宮寛貴さんが急に芸能界を引退されたときは、週刊誌によってそこまで追い詰められてしまうってどうなのよ、とかなりメディアに否定的な感情を持っていました。

www.aoikara-writer.com

時間が経って考えてみると、たぶん週刊誌の報道だけが原因ではないと思うんですよね。成宮さんの件も、そして今回の小室さんの件も。

 

文春に追い詰められて小室さんは引退したんだ、という人がいて批判している人がたくさんいますが、私はそうは思いません。もちろん、文春のことがあって、引退を決意されたというのはある。

 

でも、会見を見たり内容を読んだりすれば、それよりずっと以前から小室さんは「引退」を考えていたんだなってことがわかるんですよ。ご自身がそうやって説明してらっしゃいますし。だから、文春が全責任ある原因ではなくて、最後の最後の決意するキッカケに過ぎなかったというか。

 

変なたとえ話をします。とある女性が、自分の寝坊で会社に遅刻し、上司にこっぴどく叱られました。女性の気分は最悪です。それなのに、後輩の勘違いで仕事が思うように進みません。休憩のランチに行ったら、お店で間違えて水をかけられてしまいました。仕事は残業までしてもうへとへと。疲労とイライラ感がマックスになり、彼女は同棲相手の待つ家に帰ります。すると、早く帰ってきたのにもかかわらず、服は脱ぎ散らかしっぱなし、食事の後の皿は洗ってない。それなのに相手はテレビを見て楽しそうに過ごしている。

 

「もう、いい加減にしてよ!」

 

彼女が切れました。悪いのは誰でしょうか?彼氏ですか?後輩ですか?ランチに行ったお店の店員ですか?叱った上司ですか?そもそも遅刻した彼女ですか?

 

原因は全てです。全てが積み重なって、最後の最後にぶち切れてしまうキッカケが彼氏のだらしなさだったというだけの話。全て彼氏が悪いわけでもないですし、そもそも叱られたのは自分の遅刻が原因なのですから、そこは他人を責められません。

 

小室さんの引退も同じように感じます。かつては一時代を築いた方ですが、詐欺容疑で逮捕されて、執行猶予付きでもあるが有罪判決を受ける。自身にとって厳しいことだったとおっしゃっていましたが、まあご本人の責任であることは確かなんですよ。(私だって他人のこと正義感ぶって罰したり責任追及するような立場ではないけれど、人間性を否定したいわけではなく、事実として)

 

その後、奥様のKEIKOさんがくも膜下出血に倒れ、高次脳機能障害で身体的には問題ないものの、精神的な部分での介護は必要になり、その大変さもあった。妻として女性としてのパートナーではなくなってしまった。加えて自身もC型肝炎や摂食障害、突発性難聴に悩み、音楽を捜索することに苦しみ始めていた。「引退」の文字が頭に浮かぶようにもなった。そんな中、自分の思いを吐露できる相手がいて、「良くない」とわかっていても頼り、依存してしまう部分もあった。男女の関係でないにしろ。それを週刊文春に「不倫」と報じられてしまった。家族や妻、多くのファンを悲しませる。

 

「引退しよう」

 

って、会見でおっしゃっていた部分だけでもこんなに理由があるんですよ。だから、文春の報道はきっかけや一因に過ぎなくて、その他にいろんなものが積み重なった結果だと思います。原因がないとは言いませんが、文春だけを攻撃するのは短絡的なように思います。ファンの方が責めたくなる気持ちもわかりますが。

  

「言い訳」ではなく「引退に至る心境と経緯を小室さんなりの言葉で説明」

記者の質疑応答になるまで、小室さん自身の言葉での説明というのが非常に長かった印象を受けました。先述しましたが、まずは奥様や家族への謝罪、奥様のKEIKOさんの介護について、自身の病気について、近年は自分の才能の枯渇を感じる部分もあったという点について、など。その後にA子さんとの関係は不倫ではないという否定をなさいました。

 

この否定までが少し長かったように感じました。そのため、不倫釈明の言い訳のように聞こえる、という意見も見かけました。会見を全て見ると、言い訳ではなく、「なぜ引退を決断するに至ったのか」という経緯を説明するために、自分なりの言葉で述べていたのだろうと理解できるんですけれど。

 

 

構成として先に結論を言ってしまえば良かったのかもしれないです。「精神的に頼りにしていて、依存していたという面はあった。けれど、肉体的な関係はなく、不倫はしていない」「責任を取る形で引退したい」「ただ、報道の前から引退は考えており、タイミングが今だった。その経緯を説明したい」とか。

 

でも、まあ会見をきちんと見るか、ニュースの文でもきちんと読めば、それは理解できることなんですよ。小室さんの落ち度だとは思わない。それは一部の受け手の思い込み。ただ、ふわっと批判するのは良くないなと思うのです。

 

もちろん、全て見ても「言い訳」という印象を受ける人はいるでしょうし、それも一つの意見です。私は、真摯に自分の言葉で答えている、という印象でした。

 

肉体関係はない、不倫ではないが…

会見では小室さんご本人が、自身のことを「男性としての能力はない」とおっしゃっていたんですよね。記者の質問を受けての回答だったんですけれど。


自らそこまで言うのって、かなりきついことなのではないかなと思ってしまうんです。肉体関係に関しては潔白ですよ、という証明としてそんなことまで言わなきゃいけないのかっての思うほどに。

 

その言葉だけではないですが、会見の言葉から考えると、たぶん本当に肉体関係、男女の関係ではなかったのではないかと、私は思いました。

 

一方で、精神的な部分で甘えて、頼っていたとは言っています。そして「好意も持っていたと思います」とも。ただ、小室さんも否定するように、恋だの愛だのとは違うのだと思います。

 

でも、肉体関係がないにしろ、不倫ではないにしろ、そういうことも乗り越えた感情というか思いがあるようにも感じました。ちょっとニュアンスは違うんですが、「プラトニックラブ」というか。肉体関係だけよりも、心でつながっているというか、心が求めているというか。

 

これって浮気や不倫ではないにしても、下心がないにしても、なんというか…なんだろう。心は持っていかれているというか。難しいですね、言語化するのは。

 

依存していた部分があると小室さんはおっしゃっていますが、なんというかそういう関係性です。不倫ではないのですが、奥さんちょっとやりきれないんじゃないか、という関係性のようにも思えてしまうのです。小室さん自身が「良くない」と思っていたようなことを、感じます。

 

小室さんの気持ちもわかる

いや、私ごときがわかることはないんですよ。あんなに栄光を手にしていて、時代を作って、それで捕まってしまって、奥さんの介護もすることになって、っていう気持ちを完全に理解するのは不可能。理解できる、というのは失礼です。

 

ただ、愛していた人が自分を夫婦として男女のパートナーとして認識することができなくて、子供のようになってしまった、という感情はね、すごく切ないなって部分は共感してしまう。

 

パートナーって、単純に男女で肉体関係になるってだけではないじゃないですか。その人の性格や才能に惹かれて、人として好きになって、それで体も求めたいってなって。その人と一緒にいるだけで安心して。他愛もない話も深い話も、会話するだけで心が落ち着いて。

 

っていうのが全部なくなってしまうっていうのは、すごくしんどいと思います。段階的にお互いに少しずつなくなって、パートナーとしてステージが変わっていくというわけでなく、病気で突然に一方のパートナーだけが変わってしまったわけですし。

 

当たり前のように感じていたパートナーとの交流がなくなってしまって、存在はあっても自分の思っていたのとは違っていて。そんなとき、ちょっと心を許せる相手がいたら、パートナーと語らって安心していたことを思い出すように、頼って依存してしまいたくなる気持ちはわかるんですよ。肉体関係がなくても、そうなってしまう気持ちが。

 

それが異性でなくても良かったのかも、とは思います。異性というか、その人にとっての恋愛対象でなくてもってことかな。やましいことがなくても、客観的に見るとやっぱりゲスの勘ぐりをする人がいるのでね。いや、でも、恋愛対象であるからこそ、自分をさらけ出して見せられるって部分もあるのかなぁ。

 

奥さんの気持ちを思うと胸が痛い

小室さん視点で考えれば、気持ちがわからないでもない。でも、奥さんのKEIKOさんの気持ちで考えると、すごく胸が痛くなるんですよ。

 

自分が同じ状況、あるいは病気で看病してもらっている状況とかで。パートナーの支えになれなくて、自分の方がつらいからと弱音も吐かずに自分ばかり助けてもらって。「申し訳ないな」と思ってしまう気持ちはあると思うんですよ。

 

それで、もし自分のパートナーが不倫や浮気をしたとか、あるいは心を許せる相手がほかにいたということを知ったら、「そうだよな」って自分で納得してしまう部分はあると思うんです。でも、やっぱりすごくすごくショックですよ。

 

自分では支えきれない部分を誰かに頼るなんて当たり前だし、自分ができないから誰かに行くのもわかるし、申し訳ない。でも、自分だって好きでこうなったわけでもないし、今の状況を自分でどうにかすることもできないし、どうにもできないですよ。

 

すごくしんどいと思います。今回のことって。小室さんにとってもKEIKOさんにとっても。想像しただけで、しんどい。だから、報じるときに1mmでも想像しなかったのかな、と思って週刊誌を責めたくなる気持ちもあります。でも、それが仕事だし…難しい。

 

小室さんの“被害者”が責めるのも仕方ない

先述したように、さまざまな意見がある中で「因果応報」というものがありました。今回は誤報なのかわからないけれど、小室さんが実際に加害者になったことも、過去にはたくさんあるんですよね。女性トラブルに巻き込まれた人たち、詐欺被害にあった人たち、そういった人が小室さんを責めるのは仕方のないことなのかなとは思います。

 

それと同じように他人が責めるのはまた違う気もするけれど…。

 

「引退なんかしなくて良い」って言葉が重荷になりそう

端的に引退の経緯をまとめると、ここ数年はいろいろあってもうしんどい。ちょうどいい機会だから、自戒の意味も込めてやめるよ。って感じなのに「引退しなくて良い」って言われると、また自分にむち打って頑張らなきゃいけないのか…と小室さんが思ってしまいそうな気もしてしまうんですよね。

 

ご本人としては、そういう声もあったらその声に従いたいっていう思いもあるとおっしゃっていたので、一切の未練がないというわけではないようです。華々しい引退の花道を想像されたり、今でも音楽の仕事の依頼は多数あるようですし、声があれば応えたいという思いなのでしょう。

 

でも、今はしんどいから休みたいって気持ちが大きいような気がします。うーん、これも会見から察する私の主観でしかないけどなぁ。それとも、世間に引退という形で自分の罪を問うているのかしら。「罪」って言葉も口にしていましたし。

 

どうなんだろう。小室さんを思ってくれる言葉なら「お疲れ様」「待ってるよ」「今でも好きだから音楽作れよ」も激励になるのかなぁ。鬱のときのようじゃないけれど、「頑張れ」が重荷にならないと良いなぁとは思います。

 

それぞれの責任とは

文春とかメディアの責任

疑惑を事実のように報じすぎ

今回のことに関して言えば、小室さんは看護師の女性を何度か自宅に泊まらせていた、ということが「不倫疑惑」につながったのでしょう。客観的に見れば、確かに不倫に思われても仕方がないような気がします。

 

文春はたしかに相当調べた情報を記事にしていますよ。でも、あくまで疑惑ですよね。もちろん、「こういうことがありました。どう思うかは皆さんにお任せします」ってスタンスですけど、事実ですよねって報じているような印象を受けます。

 

文春に限らないですけど、週刊誌とかネットニュースとかメディアとか、無責任に「疑惑」を「事実」に見立てすぎじゃないかなーと感じます。ファンが騒ぐアイドルの熱愛疑惑とかも、「え?」「は?」みたいなこじつけも多いですし。

 

私もメディアではないけど、書き手としての自戒を込めて、疑惑は事実ではないぞ。その現場を目にしない限り、事実とは言えないんだぞ。客観的見解だぞ。

 

事実だとしても一線を超えている

事実だとしても、それは報じても良いのかと疑問に思うことがあります。月並みな言葉で言うなら、誰も幸せにならないことを報じるのは、報道として何の意義があるのかなと。

 

今回の報道に関して言えば、小室さんが引退するきっかけになったという意味で、本人は少し良かったと思っているかもしれません。でも、誰も喜んでないですよね。誰一人、「引退やったー!」「不倫うけるー!」って感じではなかった。いや、いるのかもしれませんけど。

 

そもそも不倫ではなかったと説明しているわけですし、でも不倫でなくてもそういう関係性だってことはわかるし、そう思われてしまう小室さんの行動が軽率だったからっていう責任はあると思いますよ。でも、誰が報じられたいことなんだろうと。文春は何を求めていたんだろう。

 

報道も超えてはいけない一線があると思います。犯罪であれば、その一線が守られることもあります。でも、不倫は犯罪でもないし、それ以外にも犯罪ではないスキャンダルなんてたくさんあります。でも、これって報じる必要があったのかな、って感じには思っちゃいます。

 

そんなことを言い出したら、報じられないことなんかいっぱいあるのかもしれません。でもなぁ、今回の文春は自分たちが「ねえ、いまどんな気持ち?」状態になってしまっていませんか?それって本末転倒のような気がしてしまいます。

 

原因ではないが一因であることを忘れないでほしい

週刊文春だけが、小室さん引退の原因だとは思いません。でも、一因ではありますよね。良い意味でも悪い意味でも、引退を決断させたきっかけではある。

 

小室さんが引退になったのは本意ではないって文春の方がおっしゃったみたいですけど、じゃあ何が本意だったんでしょう。社会が小室さんを叩き、不倫が裁かれて「やっぱり文春砲はすごい!」って言われたかったのでしょうか。

 

news.mynavi.jp

 

しかも「不倫には絶対の自信を持っている」って…。いや、記者として報道する側として、自分たちの記事に絶対の自信を持っているのは、それだけを見れば素晴らしいことですよ。でも、今この状況でそんなことを言う意味が私はよくわからない。「宇宙人と話している」みたいです。

 

わからないです。なんか、わからない。私にはできないな、としか思えない。例えば不倫とかも、報じる側ではなくそもそも不倫している人間が悪いのはわかるけど、それと報じることの意味ってのはまた別ですからね。難しいです。今回の件はもう報じられてしまったから考えているわけだし、そうではなかったら、と考えるのもまた難しい。

 

世間の責任

字面・情報を鵜呑みにしすぎ

何でもそうなんですけど「不倫」って出たら、「はい最低」みたいに、記事や報道の内容を深く読まずに有罪判決を下す人が多すぎませんか?動かぬ証拠があるならまだしも、写真もなく文章だけとかでも大きな見出しに出たら「この人は不倫した人」って思う人が多すぎるというか。

 

「〇〇 逮捕」っていうのと似ているような気がします。その後に不起訴になったとしても、逮捕された記憶だけが強くて、無罪なのに有罪だって思い込んでる人が多いというか。

 

「文春砲だから当たってる」「文春だから間違いない」という、雑誌のハロー効果みたいになっていませんか?字面や情報だけを鵜呑みにしすぎ。周りの意見に流されすぎ。自分で見て、考えて、意見を持つべきではないかと思います。

 

流される人が多いから、そういう人が流されるように報じられるのもまた事実です。報道が悪い、世間が悪い、読者が悪い、って誰が一人のせいではなくて、それぞれに少しずつ責任があると思います。

 

攻撃するだけが正しいのか

なんか攻撃する人が多くないですか。不倫がもし本当なら小室さんを攻撃していたでしょうし、真実ではなさそうで引退まで追い込んでしまったから今は文春を攻撃しているように思います。今回の件でないにしても、ちょっとしたミスで「人生終了」レベルで攻撃されますよね。ミスしてもいないのに、容姿を叩いたりなんてこともあるし。

 

なんだろう。一方が正義でもう一方が悪なのか。何かを攻撃しないといけないのか。もちろん、悪いことをしたら裁かれるべきだし、社会的制裁ってのもある。それは世間や一人一人に委ねられている部分もある。

 

攻撃が制裁の一つの手段なのかもしれません。悪いことをした人がその報いを受けるのは当たり前なのかもしれません。

 

でも、それは悪いことをしたから叩いているという正義感なのか、日頃のストレスとかを解消するために「正当な理由で誰かを叩いている」のか、単純に叩くのが楽しいのか。まあいろんな人がいますよね。それぞれね。

 

私だってこの記事の中で批判をしている人もいるし、それは「攻撃」なのかもしれない。そうなると、私も他人のことは言えないわけで。

 

「叩かれても仕方ない」っていうのと、「そんなに攻撃する必要があるのか」っていうのと、どっちもあります。自分の中だけで考えると考えが煮詰まるな。これはいろんな人の考えが聞きたいです。

 

近くにいる人たちは何をしたら良いのか

小室さんの話を聞いてくれる人がいれば良い

小室さんがこういうことに至った経緯の一つとして、話せる人がいなかったのかもと思いました。音楽とか仕事とかで、話せる人はいたのかもしれません。でも、家族への不満やストレスとか愚痴とか、それは家族には話せないし。だからといって、心を許せる友人でなければ、口外されてしまうか不安もあるし。

 

っていうことで、頼っている看護師さんに、家族のことだけでなく自分の体調も含めていろんな話を聞いてもらってたんだろうなと思うのです。あの会見を見て、小室さんが求めていたのは、心の拠り所とか、自分の話を聞いてくれる人だったと感じられました。そこに恋愛のような愛情もあったのかもしれませんが。それは心の内のことでわからない。

 

そういう意味で、小室さんを擁護したり、引退しないでと言ったり、週刊誌を叩く人たちがいる中、X JAPANのYOSHIKIさんの行動はすごいなぁと思うわけです。

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出典元:https://twitter.com/YoshikiOfficial/status/954319157729705984

 

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出典元:https://twitter.com/YoshikiOfficial/status/954600149686235136

 

もちろん、Twitterという見える形ではなくて、小室さんに話を聞きますよと声をかけた方は大勢いらっしゃるのではないかと思いますけど。でも、YOSHIKIさんは自分の意見を述べるよりもまず、小室さんの心配をしたんですよね。そこがすごくカッコイイなぁと思いました。

 

以前、『マツコの知らない世界』というテレビ番組で、YOSHIKIさんが自身のことを話す機会があり、そのときに小室さんのことにも言及していました。

 

そもそも、番組で「YOSHIKIさんが出したCDの数はとても少ないのに売り上げが少ない!小室さんの出したCDの数と比べても一目瞭然!」というような説明がされていて、YOSHIKIさんが小室さんを否定する形にならないかということで、フォローしていたんです。「僕は野性肌、彼(小室さん)は秀才肌、仲がいい」と言って。

 

それを見ていたときはすごく気遣いされる方なんだなーと思いました、今回の件を見てよりYOSHIKIさんの人柄に納得しました。

 

自分の親しい人とか、尊敬している人が批判される形になったとき、その人を擁護したりあるいは攻撃する人を批判することで守ろうとする人がいます。それも一つの方法だけど、何よりも「大丈夫?」って心配して「話聞くよ」ってことが大切なんじゃないかなと思ったりもするわけです。今回は特に。

 

もちろん、見えない形で声を聞こう、話を聞こうという方はいっぱいいると思います。まずはそう行動できるっていうYOSHIKIさんがすごい。過去にはカレーが辛いから帰るとかしていた方ですが、いろんなことを経て気遣いの人になったのかなぁ、なんて。

 

私も、近くにいる人が追い詰められたときに、そうやって相手の求めることに応えられる人になりたいです。

 

ファンなら叩くより音楽の素晴らしさを語れば良い

 ファンだったら敵を叩くのではなくて、小室哲哉という人の音楽の素晴らしさを伝えてくれた方が良いのではないかなーと思います。ファンだと、世の中の全員が好きだとは思っていなくても、知らない人はいないだろうくらいには考えていると思うんですよ。でも、私は全然知らないんです。私以外にも、知らない人って意外といる。

 

だから、ファンの人がどうして素晴らしいのか、どうして売れたのか、今だからこそわかるすごさとか、そういう小室哲哉さんの音楽を語ってくれたらなーなんて。もうそうしてくれている方もいますけどね。

 

考えすぎて疲れた

ってなことを、頭の中でずーっと考えていたんですよね。もうパンクしそうな感じになってしまって、文字に書いてみたら10,000文字を超えていました。それぐらい、無関係な人間でも考える。

 

だから、短絡的に誰かを批判する、不倫と報道する、その前に、それが起こったあとでもいいけど、そのことについて深く考えてみても良いんじゃないかなと思ったりします。以上です。

 

 

aoikara

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