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西郷どん 第26話「西郷、京へ」感想 慶喜、一線を超えてしまったような

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京都に行ったことがあるaoikaraです。いろいろと行ってみたい場所がまだまだあります。

 

というわけで今回のテーマは…

 

西郷どん 第26話「西郷、京へ」感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。
※ネタバレ記事はしばらくお休みします。時間ができたら追加します。

 

▼西郷どん 第25話「生かされた命」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

第26話「西郷、京へ」あらすじ

沖永良部島から薩摩に戻った西郷吉之助(鈴木亮平)。すぐに藩主の島津茂久(茂久)に会う。そこで、大久保一蔵(瑛太)が吉之助を京に向かわせるよう求めていると、小松帯刀(町田啓太)から告げられる。茂久にも命じられて、吉之助は京へ。

 

そんな吉之助の話に花を咲かせる男たちがいた。勝海舟(遠藤憲一)に、その弟子としてそばにいる坂本龍馬(小栗旬)、一人で魚を焼いて食べている岩倉具視(笑福亭鶴瓶)だ。

 

吉之助が京につくと、弟の信吾(錦戸亮)や郷中仲間の村田新八(堀井新太)らから、薩摩が京で煙たがられているという話を聞く。なんでも、長州の人間が悪い噂を流しているからだとか…。

 

京では朝廷と幕府、そして雄藩が合議で政を行う「参与会議」が開かれていたが、一橋慶喜(松田翔太)がころころと意見を変え、越前藩前藩主の松平慶永(津田寬治)や土佐藩前藩主の山内容堂(大鷹明良)は困惑。さらに薩摩国父の島津久光(青木崇高)を愚弄し、激怒して会議は決裂。

 

一方、吉之助は大久保一蔵(瑛太)とも再会し、薩摩の評判が落ちても吉之助の名前だけは大きくなっていると告げる。その力で薩摩を何とかしてほしいとも。

 

吉之助は慶喜に会いに行こうとするも、帰されてしまう。困惑する吉之助だったが、慶喜の屋敷の周りには怪しい人影が…。そんな吉之助のもとにふき(高梨臨)が訪ねてくる。慶喜の側室になったと言い、会うための言づてを預かってきたとのこと。

 

吉之助は慶喜と会う。そこで久光ともう一度会ってほしいと吉之助は頼み込む。「民のため」と熱く語る吉之助を見て、慶喜は「なんだか似てきたな、斉彬殿に」と言う。

 

なんとか慶喜の許諾をもらうも、久光に会う気はなかった。薩摩へ戻ると言う。一蔵も止めるが久光は聞かず。とはいえ働きを認めてやるとした久光は、吉之助に「軍賦役兼諸藩応接係」を命じる。

 

それからとある日、でかけるために籠にのっていた一橋慶喜が斬られる。別の人間だったため、慶喜は一命を取り留めた。しかし、殺されに来るという恐怖からおびえきっていた。

 

吉之助は再び慶喜に会う。尊大な態度であったはずの慶喜が、久光に「謝りたい」と言い出した。それも満面の笑みで。「こういうときだからこそ、心と心で付き合いたい強き者がおる。おまえだ!」そう言って吉之助の手を取り、にっこりと微笑む。

 

吉之助は困惑。慶喜の目の奥に、何か不気味なものを感じるのだったー。

 

GOODポイント

  • オープニングの映像が変わっていましたね。今までにないシーンも盛り込まれたりして、楽しかったです。しかし、なぜこのタイミング?後半戦スタートってことかな?
  • 島津茂久めっちゃ成長してる!
  • 遠藤憲一さん演じる勝海舟。エンケンさんの最近の役柄に多い“気弱キャラ”だったら面白いな~とか思ってしまいました。勝海舟の性格上、それはなさそうですが。
  • 糸ちゃん久しぶり!
  • 慶喜、およしちゃんのことちゃんと迎えに来たんですね!「待てるか?」「待ってる!」のやりとりが実現して良かったなぁ。
  • お虎さんの登場にほっこりするわ~。およしに嫉妬したり、表情が変わったり、面白かったです。そして新八の呆れる顔よ。もう少し優しくしてあげて!
  • 絶対に、一蔵とおゆうさんは何かあったね。何かあった後の男女の雰囲気がものすごかった。

 

気になったポイント

  • なんで坂本龍馬の髪の毛あんなにもさもさなんでしょ?写真を見るときちんと整えていますよね?なんで散切り?

 

感想

歴史上の気になった点について確認

今回の話について、いろいろとはしょっているのか私の理解力不足なのか、歴史上の疑問点がいろいろありました。実際に調べてみることしました。個人的な補足ですね。

 

なんで薩摩は嫌われてるの?

吉之助が島に行って帰ってきたら、なぜだが薩摩の評判がガタ落ちしていたので、なぜなのかなと思いました。

 

調べてみると、吉之助が島から帰ってくる前年の文久3年(1863年)に、南北戦争で欧米の綿・茶が不足して、日本の綿・茶が多く輸出されるようになった結果、国内で価格が高騰。薩摩藩の外国との通商が物価高騰の原因だと世間で非難されていたそうです。

 

当時の薩摩は公武合体派。幕府も朝廷も一つになって国を強くしようよという考え。一方で、佐幕(幕府のみを擁護する勢力)派にも、尊皇攘夷派(天皇を君主として、外国を撃破し鎖国を強化する勢力)派にもそっぽむかれていました。

 

長州藩の立ち位置は?

ドラマでは、薩摩藩が嫌われる原因として、「長州のやつらが悪口を言ってる」的な発言がありました。

 

当時の長州は尊皇攘夷派。しかも海外と戦争して負けたり(って全然描かれてなくない?ここらへん)、いろいろ企んだりして、薩摩と会津で長州を京都から出てけって追い払ったりしたんですよね。

 

要は対立しているんで、薩摩を悪く言ってもおかしくはないんですよね。

 

慶喜の意見はそんなにころころ変わっていたのか?

ドラマだと慶喜の意見がころころ変わっている、みたいな感じなんですけど、個人的にここの歴史を知らずちょっとわかりにくかったのでおさらい。

 

まず、久光の力もあって慶喜は将軍後見職になりました。そもそも久光らは開国派だったからこそ、この任務について働きかけてほしかったんですよね。

 

その後は攘夷の実行について朝廷と交渉するために、徳川家茂が将軍としては230年ぶりに上洛。その前に慶喜は孝明天皇と交渉して、攘夷実行も含めて幕府に政治を任せるのか、朝廷に政権を戻すのか二者択一を迫りました。

 

ところが朝廷は幕府の大政委任を認めつつも、朝廷が国事に関して直接命令を下すことがあるとの見解や、幕府への攘夷実行を命じて、交渉は不成立。

 

他の幕閣が朝廷の要求に反発して辞職する中、慶喜は朝廷の言うことを実行。えっ、攘夷派になったの?逆じゃん!と思いきや、攘夷実行は本心ではないので家茂を仮病として会わせなかったりと、実行させないようにしていたそうです。

 

そこで参与会議でも久光と対立をして、攘夷派の意見を述べていたので対立していたということですね。

 

久光は本当に激怒したのか?

調べたところ久光が激怒したかどうかはわかりませんが、どうも参預会議で慶喜が煽ってるんですよね。

 

薩摩藩による朝廷の主導を警戒した慶喜は、参預諸候を朝廷から排除する動きをみせ、中川宮朝彦親王らとの酒席で故意に泥酔し、同席していた伊達宗城、春嶽、久光を罵倒、さらに中川宮に対し「島津からいくらもらっているんだ?」などと暴言を発して体制を崩壊に追い込むなど、手段を選ばぬ交渉を行なった。

引用元:徳川慶喜 - Wikipedia

 

あれも慶喜の策といえば策だった、ということなのでしょう。今回の大河ドラマで描かれている久光は、かなーり器も小さいし、そりゃ怒るのが自然ですね。実際決裂したわけですし。

 

▼参考サイト

 

新しい登場人物たちに期待高まる!

 さて、いよいよ本編の感想です。幕末を彩る登場人物たちがやってきましたね!第26話の1つ前の放送はお休みで、その新しい人物にスポットを当てた番組だったのですが、これからの話を理解する上で勉強になり面白かったです。

 

まずは坂本龍馬。小栗旬さんが演じています。この頃は勝海舟に付いている頃で、お龍さんとも出会った頃かな。ざんばら頭が少々気になりますし、まだしっくりは来ていないのですが、これからに期待。吉之助との関係性もどう描いていくのかな。

 

そして、坂本龍馬の当時の師である勝海舟。遠藤憲一さんが演じています。まだ勝麟太郎の頃でしょうか。こちらも顔見せ程度で、吉之助の存在を知り、どう動くかが楽しみです。そして、もっと先になる江戸城でのやりとりもね。築いていく関係性が生きていくだろうと期待。

 

さらに、岩倉具視。落ちぶれ公家ということで、笑福亭鶴瓶さんが演じています。いや、別に落ちぶれていないよ。鶴瓶さんは素晴らしい噺家ですよ。腹黒そうなところとか、公家なのに一番下っ端という劣等感を感じて、これから気になります。

 

と、主要人物としては3人が登場しました。実は以前の番組ではもう一人紹介されていたんですよね。それが、桂小五郎。玉山鉄二さんが演じます。おそらく、今回の顔見せはなかったのですが、慶喜の屋敷の様子をうかがいつつ、顔を隠していた人物ではないかなと予想。

 

時代が変わっていくのと、吉之助も新たな人たちに触れていくことで変わっていくのかなと、期待と寂しい気持ちがあります。

 

久光は呆れるを通り越して面白くなってきた

久光については「実はそこそこ頭良かった説」を推してきた私ですが、もう最近はそのセンが消えましたね。だから、バラエティ要員として楽しんでおります。

 

今回も慶喜にブチギレシーンは面白かったwなんかもう笑ってしまいました。あれ、歴史的に結構重要な場面のはずなんだけどなぁ。というか、久光って歴史的にかなり重要人物なんだけどなぁ…。

 

そういうシーンを緩急の“緩”で見せてくるところが、このドラマの面白いところなのかも。一周回って、腹が立つけど憎めないし、愛おしい久光です。

 

慶喜と吉之助、久しぶりの再会

 慶喜と吉之助、本当に久しぶりの再会でした。慶喜が蟄居させられて江戸から去ったぶりくらいですから、第16話以来ですね。そう考えると長い。年数で言うと、安政6年(1859年)から元治元年(1864年)。5年ぶりと考えるとそこまで長くもないのかな。

 

誰を信じて良いかもわからず、策も講じて何とか頑張っている慶喜でしたが、昔は志を同じくしていた吉之助のことは信頼しているようでした。「牛男」「ヒー様」と呼ぶのにも愛着を感じて良かったなぁ。

 

「守るべきものは民」だと、敵も味方もないと諭す吉之助の姿は、本当に昔と変わっていなくて慶喜はうれしかったんだろうな。だからこそ、久光とも会うって言ってくれたんだし。まー久光が「やだ」って言ったのはもうめんどくさーい!ってなっちゃいましたけどね。

 

あっ、慶喜イっちゃったな…

慶喜が暗殺されそうになり、本人が一番弱っていましたね。明確に自分を殺しに来るやつがいる、でもそれが誰だかわからない。たしかに恐怖でしかないですよね。まあ、策とはいえころころ意見が変わるもんだから、敵を多く作っちゃっていますしね。

 

再び吉之助に会ったとき、全く違う表情をしていてぞっとしました。なんというか…ドラマ上の言葉を借りるなら「不気味」。もっと言うなら「イっちゃった」感じ。

 

少し前まで精悍な顔つきというか、芯のあるような表情だったのに、その強さが全くないというか。自分の中にある脆さを必死に隠そうとして、穏やかで誰からも恨みを買わないように柔和な笑みを浮かべているのかなとさえ思ってしまって。逆に鉄仮面のように感じました。

 

吉之助にかけた言葉は「信じてるぞ」でしたが、心の底とは裏腹なような…。この全く変わってしまった姿を演じられるって、本当に役者さんはすごいんだなぁとしみじみと感じました。

 

慶喜の心を思うと納得してしまうような

慶喜の立場を考えると、ころころと意見を変えてしまうのもわかる気がします。

 

芯の考えは持っていても、自分の身が追われるのが恐ろしいからこそ遊び人になって。それでも何度も求められたからこそ将軍になる決意も見せたけれど、やはり立場を追いやられて。また戻ってきて、任されたことはあまりにも責任が重い。どの立場にいても命を狙われるような。

 

だからこそ、立ち居振る舞いを変えて、敵を作らないような仮面をつけたのではないかなと思います。うーん、つらいね。

 

次回:遠くなる慶喜

長州の過激派が兵を挙げて、京に押し寄せようとする中、一橋慶喜は長州藩を討つ準備をしていた。そこへ長州藩士の桂小五郎がやってきて、吉之助に接触し、慶喜との会談を求める。吉之助は桂を信用するが、慶喜は自身の命を狙っている薩摩藩士の存在を知って…

どうやら、吉之助と慶喜の関係性が変化していく話となりそうです。そして、ずーっと戦のなかった日本で、250年ぶりの戦。手探りな中で、吉之助もどんどん変わっていくようで…仕方ないけど切ない。次回も見届けますよ。

 

aoikara

 

▼西郷どん 第27話「禁門の変」記事はこちら

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