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西郷どん 第22話「偉大な兄 地ごろな弟」感想 兄と弟とは彼らのことか

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兄弟姉妹って難しいよなぁと思うaoikaraです。近い分いろんな感情が出てきてしまいますよね。

 

というわけで今回のテーマは…

 

西郷どん 第22話「偉大な兄 地ごろな弟」感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。
※ネタバレ記事はしばらくお休みします。時間ができたら追加します。

 

▼西郷どん 第21話「別れの唄」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

第22話「偉大な兄 地ごろな弟」あらすじ

大久保一蔵(瑛太)の働きにより、3年ぶりに薩摩に戻った西郷吉之助(鈴木亮平)。

 

国父である島津久光(青木崇高)と対面するも、上洛計画は無謀であると批判。また先代藩主の島津斉彬(渡辺謙)との器の違いを指摘し、「地ごろ(田舎者)」扱いされたと思った久光は激怒し、吉之助に対する目がますます厳しくなる。

 

一方、郷中仲間の有馬新七(増田修一朗)たちが京で他藩の浪士たちと、倒幕ののろしを上げようとしていた。

 

吉之助は久光に命じられて、村田新八(堀井新太)と共に上洛車を下関で迎えるように命じられていたが、新七たちが気がかりで京へと向かう。そこには、新七の影響を受けて血気にはやる弟の信吾(錦戸亮)もいた。

 

新七たちは命を捨てでも世に倒幕の流れを作ろうとしていた。その姿を見た吉之助は、自身も命を懸けて止めて、新七も納得をした。そんな兄の姿を見て信吾とも和解し、兄弟で仲良く語らう。

 

が、命を破った吉之助に対して、久光は「切腹」の命令を下す気になっていた。

 

GOODポイント

  • 緊迫したときでも場を和ませようとしてくれる俊斎みたいなキャラ、私は好きだな~。
  • お虎さん久しぶり!大好きな吉之助が帰ってきてうれしそうでしたね。大声で言うなと言われたのに「西郷はんが!西郷はんが!」と叫びまくってて笑いました。

 

感想

吉之助が大島で得たこと

大島編になったときOPの唄の部分に歌詞が入ったんですよね。大島編ではなくなったら変わるのかな、と思っていたのですがそのままでした。個人的な解釈として、吉之助にとって島で得たことは大きかったので、島にいたことも含めてこれからの「西郷どん」だよ、という意味なのかなと思いました。

 

では、吉之助が大島で得たこととは。一つはやはり妻の愛加那。そして二人の子ども。恋慕としての愛情とか、守るべき家族ができました。吉之助は愛に溢れる人物ではありましたが、恋愛関係はこれまでなかったので、大きなことだったと思います。

 

あとは今まで以上に広い視野ですかね。自分が信じてきた斉彬の存在を疎ましく思う存在がいたという衝撃。もっと広い視野を持って、救うべき民の存在を実感することができたのではないかなと思います。この島での経験が今後活きてくるといいなぁ。

 

大島三右衛門、良い名前だ

さて、大島に三年いたということで「大島三右衛門」と名を改めた吉之助。とはいえ、やはり「西郷吉之助」の方がしっくり来ますよね。ほかの人も同じように「西郷さあ」「吉之助さあ」と呼んでいたように思います。

 

吉之助は二度島流しになるわけですが、じゃあまた島の名前と年数が増えた名前になるのか、なんてふざけたことを考えてしまいました。この時代は名前がころころ変わるなぁ。正助も一蔵になったし、みんな変わるのかな。

 

三右衛門、久光にストレートに言いすぎ!

久光が実権を握ってから初めて吉之助が相まみえることになりました。が、「今の国父さまでは無理かと思いもす」とまあびっくりするくらいどストレートに全否定しましたね。見ながら「やめろやめろー!」「もうやめてあげてよ!」と言っちゃいました。

 

吉之助の言いたいこともよくわかります。命を懸けて使えていた斉彬とは全く違う。また斉彬と思いを同じくする人たちにはカリスマ性がありました。一橋慶喜も、松平春嶽も、徳川斉昭も、敵ではありますが井伊直弼も。

 

じゃあ久光はどうか。斉彬が三年前にできなかったことをなぞらえているだけで、自分自身で策を練ったわけでもなければ、同志がいるわけでもない。誰がついてくるのだと言われてしまえばその通りなんですよね。本当にごもっとも。

 

ただ、そんなことを言われた本人が面白いはずもなく。元々斉彬にくっついていた吉之助を良く思っていなかった久光ですから、そりゃあ「切腹」にしたいでしょうね。

 

一蔵も三右衛門も、別の意味で苦労するなぁ

一蔵としては久光にカリスマ性がないことなんてわかっているはずなんです。それでも「国父」と名を与えて良い気持ちにさせて、裏からうまくコントロールしていたはずです。ど正論の全否定をされてしまっては、久光が余計なことで怒り出して困るはずです。心の中では吉之助に「えええーもっとうまくやってよー」と思っていたかも?

 

久光は一蔵については認めている部分もありますからね。いや、かなり信頼しているのかな。一蔵としても否定するわけにはいかないし、ここはここで苦労があるなぁなんて見ていました。

 

吉之助も吉之助で、薩摩内でも意見が割れて揺れているのをどうにかしようと苦労しているんですけれどね。

 

吉之助の命がけが通じたのか

吉之助が新七ら倒幕派の薩摩藩士たちを説得するのも大変そうでしたね。向こうは命を捨てる覚悟なのだから、こちらも命がけでという吉之助の気迫が十分に伝わりました。

 

策、という意味では吉之助の方が上手なところもありますしね。一度本当に命を捨てている男でもありますから、「命がけ」の重みが違う。刀を渡して「切れ、俺の屍を超えていけ」をやる男ですから、本当に命を懸けている人間には叶いません。

 

吉之助は説得しに京に来たわけですが、これから寺田屋騒動…。その責任を負う形になるだろうし、ヘタすると吉之助がそそのかしたようにも見えてしまいますよね。つらいなぁ。

 

吉之助が「わいに命を預けてくいやい」と言っていて、主君に命を預けていたときを思い出して逆の立場になって感慨深いなぁ、なんて思ったのに…。

 

が、よく考えるとこのセリフ、一度聞きました。そう、月照を薩摩に逃がすときにも言ったんです。つまり…これを言ってしまったら死亡フラグ?うわあああ、三右衛門に命を預けたら死ぬ、みたいなのやめてくださいね。

 

二組の「偉大な兄 地ごろな弟」

斉彬と久光

このドラマでは何度も比較される斉彬と久光。たしかに偉大な兄と地ごろな弟ですよね。というより、兄の存在が大きすぎるんですよね。斉彬がいなくなったからこそ、慶喜が当時将軍になれなかったわけですし。それくらいの存在の大きさがある。

 

でも、その後に日本を作っていく薩摩を率いていたのは久光なわけですから。決して地ごろなだけではないと私は信じたいですけれどね。覚醒モードを期待しているのですが…このドラマではしなさそうな気がして悲しいです。

 

吉之助と信吾

信吾がまあダメな男で腹が立ちましたね。他人の金でほっつき回って遊んで、女を口説いて、「金は借りただけ」なんてぬかしたらそりゃあ吉之助でなくても突き飛ばしますよ。

 

しかし、それは信吾の寂しさからだったんだなぁ、と思うとかわいらしくも思えました。そっか、吉之助は弟や妹にも優しく、父親のような存在だと思っていましたが、信吾は物心ついたときから”家にいない兄”だったんだなと。

 

調べてみたら15歳も年が離れていました。当時は吉之助が34歳、信吾が19歳のようです。なるほどね。

 

みんなが吉之助のことを良く言って、弟なのに何も知らないのが寂しくて、それで変な方向性にいってしまったのは納得できます。だからこそ、二人が夜に話し合って和解できていたのはうれしかったです。良い会話でした。

 

誰も彼もが「西郷吉之助」は素晴らしい人物だったと言うのもなんだか不思議で。吉之助が言っていたように、名前だけが大きくなっていると気持ちを吐露していました。弟だけに伝えるのも良いなぁという気持ちがして。

 

たしかに吉之助としては、三年前に奔走していたときに誰も助けてくれなかったのに、島にいて何もしていなかった三年で自分の評価が上がっているのはちょっと皮肉というか。不思議な感じがしますよね。

 

久光は斉彬の背中に追いつけず劣等感を抱いてもがいている感じがしますが、吉之助と信吾という兄弟の関係性は信頼し合えるものとなりそうで安心しました。

 

次回:寺田屋騒動

命を破って京へ来た吉之助に対して、久光は切腹の命を下す。郷中仲間や信吾はその命に戸惑いを隠せない。新七はやはり意を決し、いよいよ事を起こそうとしていた。

寺田屋騒動って坂本龍馬が暗殺されかけた方しか知らないんですよね。やっぱり幕末や薩摩のことについて詳しくないなぁ。どういう展開になるのかしっかり見届けたいと思います。

 

aoikara

 

▼西郷どん 第23話「寺田屋騒動」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

▼西郷どん 記事一覧はこちら

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