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スキャンダル専門弁護士 QUEEN 第8話 感想 目的は同じようで、実は別々のところにある

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全然理系ではないaoikaraです。バリバリ文系です。作者の気持ちとか考えてやります。

 

というわけで今回のテーマは…

 

スキャンダル専門弁護士 QUEEN 第8話 感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼スキャンダル専門弁護士 QUEEN 第7話 記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

第8話 あらすじ

ニュース番組を見ている氷見江(竹内結子)、与田知恵(水川あさみ)、藤枝修二(中川大志)、真野聖子(斉藤由貴)たち。

 

氷見がチャンネルを換えようとすると藤枝が止めた。番組で特集しているのは医療ベンチャー『フィニシス』を立ち上げた帝都医科大学の研究者、和久井純菜(森矢カンナ)。

 

純菜は共同研究者の柏木さつき(伊藤麻実子)と髪の毛1本で様々な疫病が判別出来るという検査キットを開発し、いまメディアからも注目の的だ。藤枝は純菜が帝都医科大学では珍しく女性で成功している研究者だと、氷見たちに向かって褒め称える。

 

そんな純菜がネットで叩かれる。彼女の過去の論文に不正があったと疑われ、検査キットも嘘ではないかとネットニュースになったのだ。

 

純菜は鈴木法律事務所に助けを求めて来る。氷見はまず大学の様子を純菜に尋ねた。純菜によると、大学は男性優位で女性にはセクハラやパワハラは日常茶飯事らしい。

 

『フィニシス』の件も、大学側にとっては女性である自分たちが活躍することが目障りなのではないか、と言う。

 

次に氷見はパートナーのさつきのことを聞く。純菜はさつきには才能があり、とにかく研究に専念したいタイプなので、自分は彼女が研究に没頭出来る環境を作っていると答えた。

 

氷見と与田は帝都医大を訪ねる。さつきに話を聞くが、研究のことしか考えていなかった。大学理事長の楽山大作(長谷川初範)も純菜の言葉通り、男尊女卑の塊のような人物だった。

 

事務所に戻ると真野が純菜の論文に盗用があったことを突き止めていた。氷見たちは、論文についての謝罪会見を純菜に開かせることにする。

 

参考元:スキャンダル専門弁護士 QUEEN - フジテレビ

 

GOODポイント

  • 女性として魅力ありまくりの和久井さんに対して、無意識に肩を持ってしまう鈴木副所長を見て、「おまえはなんだ?」の顔をする与田ちゃんに笑っちゃう。
  • 鈴木副所長、和久井さんは「純菜ちゃん」呼びで笑いました。
  • 論文の不正と、研究の成果が出ているのか調べて、というだけで全てを調べる真野さん、優秀すぎませんか。
  • 真野さんの潜り込む技術力ハンパないです。今回も教授に「ええ、はいはい」と危機ながら、ハンディモップがまさかマイクとは!絶対スパイやってたわ…。
  • 藤枝君の紹介で、柏木さんがアメリカに行けて良かった!やっと、藤枝君のハーバード大卒設定が役立ちましたね。でも、空港で迷いまくり。彼は本当にハーバードなのか…。

 

気になったポイント

  • 和久井さん、なんで鈴木副所長の名刺を持っていたんだろう…。
  • 「グレーは気持ちを落ち着かせますから」ってグレーのジャケットを和久井さんに着せる氷見さんと与田ちゃん。って、与田ちゃんのジャケットの柄強すぎ!逆に目がチカチカして、気が散りそう…。
  • 和久井さんが論文を盗用していたってのは、そもそも大学側が嘘を吐いたってことなんですかね。引用を認めていたなら、そもそも盗用ではありませんし。それか、真野さんが「なんとかする」と言っていたので、大元の教授の方に掛け合ったとか…?

 

感想

私の中にも偏見はあって…

今回は医学界と、女性の社会進出に関する話でした。髪の毛1本で疾病がわかるなんて検査ができたら、こんなに素晴らしいことはないですよね。費用も格段に安くなりますし、何より手軽ですし。本当にあったら良いのになと思いました。

 

そんな研究をしているベンチャーの『フェニシス』ですが、研究室がフェミニンで、白衣もカラーありで、ぬいぐるみが置いてあったりして…。昔あったいろいろなニュースを思い出しますね。

 

美人な研究者が、ボディラインのはっきりとわかるニットを着て、研究を大々的にアピール。女性らしさを存分にアピールする研究室で。なんとなく、それだけで胡散臭いと思ってしまうような…。

 

しかし、たとえフェミニンが趣味だとしても、ぬいぐるみが好きでも、研究者として優秀かどうかは関係ありませんよね。そもそもぬいぐるみが好きなのは、実務研究者の柏木さんでしたし。研究者としての才能を否定するのは、うがった見方なわけで。

 

また和久井さんが美人で女性らしさを存分に主張したとしても、それで研究が間違っているとも言えません。本人はむしろ自分の美貌を“客寄せパンダ”として利用し、資金集めに奔走していたわけですし。

 

でも、やっぱり冒頭はそんな見方をしてしまいました。私も偏見の目で見ているのだなと思いました。ドラマは意図的でしょうが、世の中のいろんなことを、きっと偏見ありの目で見ているのでしょう。私も。

 

目的は同じようで、実は別々のところにある

和久井さんと柏木さんは、目的が同じで、適材適所の役割分担をしていると何度も言っていました。たしかにそうなんだろうなと思いつつも、実はお互いに求めていることが微妙にすれ違っていたような気がします。

 

研究の実務を担当している柏木さんは、研究の成果を出すのが目的。和久井さんもたしかに研究の成果は出したかったのは同じです。

 

ただ、和久井さんは医学界やこの大学で、ずっと女性として差別されてきたので、フェニシスで成果を出した上で、女性の地位向上を目指していたというのが主目的だったのでしょう。それは女性として自然に抱く意思として。

 

目的が同じように見えて、実はちょっと違っているというような、今回みたいなことってよくあります。例えば恋人同士が「結婚したいよね」と言い合っていても、思い描く結婚生活は違う、というように。

 

それが成功することもあるけど、失敗してしまうこともある。よく考えると目的が別々だったので、別の道に導くことが、今回の依頼の成功だったのかなと思います。

 

それぞれの目的は、日本社会の課題なのかも

柏木さんの渡米…日本の技術・人材の流出

柏木さんの研究は、成功したら本当に素晴らしいことだったでしょう。ただ、日本ではもう悪いイメージがついてしまい、渡米して研究を続けることになりました。

 

こういう現状は少なくないように思います。日本にいても資金の関係で研究が続けられず、海外で出資してもらう。そして、その成果は日本ではない国のものになる。

 

技術や人材の流出とでも言ったら良いのでしょうか。

 

実際に、長く雇用されてきた社員だけれど、リストラの波に遭い、待遇の良いアジアに渡ったという人をテレビの経済番組で見たことがあります。日本で訴えてもお金を出してもらえなかったけれど、海外のグローバル企業がすぐに首を縦に振ってくれたという話を聞いたことも。

 

何がたしかなもので、何がたしかではないか、見極められる人がいないということなのでしょう。たしかに、胡散臭いことも多いわけで。金を出す価値があるかどうか、真贋を見分けられない人が大きなお金を動かせる立場にあるのは、どうなんでしょう。まずいんじゃないのかな。

 

組織が個人のことを考えてくれないから、個人も組織のことを考えなくなります。だから、個人は自分のために動く。結果、組織には何も返ってこない。このままだと、将来に成長していくものが、わざわざ日本でとは思わなくなってしまうかもしれない。

 

もちろん、真贋を見極めて出資して、日本国内で成果を挙げた研究も数多くあるはずです。日本の研究者を支援する団体ができた、というようなニュースも最近見ました。だから、まだ信じたいですよね。

 

個人にとって優しい社会であってほしいと思います。それが、結果的に社会のために、何倍にもなって返ってくると思います。

 

和久井さんの訴え…医学界や社会での女性の進出

和久井さんの女性の地位向上という訴えにも、最近の日本のニュースを思い出しましたね。医大の入学試験で女性や浪人生の点数を意図的に下げていた、というのが社会でも議論を呼びました。

 

私としては、「本当にこんなことがあるんだ」とドン引きしました。仮に女性に医者になってほしくないなら、最初から男性〇、女性〇人と入学できる人数を明示すれば良いだけ。

 

それをやると批判されるからこっそりって、批判されることだとわかってやっているのがより悪質で、そこに大義なんかない、と私なんかは思ってしまいます。

 

それは、むしろ点数が優遇されている人たちが、自分に能力がないと認めていることじゃないか。その上で、裏口入学の斡旋なんかあって、ますます能力がないと認めているじゃんと。

 

一方で、医療現場の問題として、医師不足だという話を聞きました。女性が医者になったとしても、子どもを産み育てるとなると、現場を離れる。当然のように人手不足になる。多忙すぎる医者という仕事に、女性が向いているのかどうかと。

 

うーん…その意見の理解できる部分もないとは言えません。医療現場は命を扱う仕事で、体力的にも精神的にも大きな負担がかかるのだと思います。私なんかは想像しかできないほどに。

 

でも、子どもを産む女性がいなくなれば、社会は終わりますよ。家庭に入りたい女性も、社会進出をしたい女性も、それぞれに尊重すべきなんです。もちろんそれは男性も女性もそれぞれに尊重されるべきなのは同じです。

 

でも、女性が子どもを産むのは変えられない。だから女性の社会進出は良いとは言えないから門戸を減らすって結論なんですよ、現状。そんなことありますか?産みやすい社会、育てやすい社会、働きやすい社会をどう作るかって、まだまだ議論すべきことじゃないですか。理想論だとしても、じゃないと社会が立ちゆかなくなります。

 

人員が不足して多忙すぎるなら、医者の数を増やすしかないと思います。言うのは簡単で何も責任がないから言えることでもあります。でも、根本から環境を改善するなら、もうそれしかない。そして、将来を思うなら、今から始めるしかないんですよ。

 

第一、子どもを生むのは女性にしかできませんが、育てるのは男性も同じじなんです。人手不足を理由に子どもを産む女性をいらないとするなら、育児をしたいっていう男性医師も尊重されていませんよね。

 

あー熱くなってしまいました。とにかく、和久井さんは大学の理事として、内部から改革していくのでしょう。

 

女性の地位向上もですが、男性だって立場が弱い人を守る必要があります。それに、誰もが働きやすい社会を目指すための、改革です。特別優遇してって言う話ではないんです。そこで突っかかる人がいますけど、そうじゃない。

 

これは人と人が社会を形成していくための改革だと思いますよ。

 

氷見さんの真意がどんどんわからなくなる

氷見さんは、またしても今回のことを、吾妻議員のために利用していたようですね。与田ちゃんがかなり憤慨していましたが、まあはぐらかすのがうまいですよね。

 

私は、氷見さんが吾妻議員のことを信頼しているのだと思っていました。ずるがしこさがあったとしても、政治家としての能力は買っているとか。

 

でも、吾妻議員の裏口入学の記事が真実だとしたら、けっこうあくどい人物ですよね。氷見さんの事故の件も含めて、なんだか後ろ暗い印象があります。氷見さんが信頼するような人物でしょうか。政治家にしたいような器でしょうか。

 

まあ、このドラマの流れとして、吾妻議員のスキャンダルさえも本当に真実なのか疑わしいってところはありますけどね。

 

氷見さんが起こしたという死亡事故も、もしかすると氷見さんが吾妻議員をかばったのでしょうか。あるいはその事故に付け込まれて、吾妻議員に利用されているのか…。

 

はたまた利用されているように見せかけて、氷見さんは自分のために利用しているのか。騙されているようで騙してやった、という腹黒さも氷見さんっぽいからアリかな。

 

でも、今回は吾妻議員のスキャンダル記事を握りつぶせなかったっぽいですね。東堂さんがニヤリと笑っていましたし。うーん、氷見さんの真意がどんどんわからなくなります。真意は、そして真実は何!?

 

次回:氷見さんはもういない

吾妻議員のスキャンダル揉み消しについて、元秘書を使って行われたことまで、明らかにされることに。それが氷見だと特定されて、鈴木法律事務所を辞めてしまう。そして、吾妻議員が危機管理部のクライアントとして訪問。スキャンダルを握りつぶしてほしいとのことだが…。与田は調べる中で、氷見が過去に起こした事故について知ることになり…

ええええ、氷見さんいなくなっちゃった!ってことは、ここからは与田ちゃんのターン…。ってここまでも氷見さんの計算尽くっぽいんですよね。さて、どうなるのでしょうか。

 

 

aoikara

 

▼スキャンダル専門弁護士 QUEEN 第9話 記事はこちら

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