新年まであと1ヶ月弱とか信じたくないaoikaraです。毎回こんなこと書いていますね。ドラマで「ニューイヤー駅伝とかまだまだじゃん!」と思ったら、もうすぐでした。恐ろしい…。
と言うわけで今回はそんな駅伝が見られた…
陸王 第6話 ネタバレ
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方は見てからどうぞ。
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第6話 あらすじ・ネタバレ
期待を胸に
いよいよ2018年のニューイヤー駅伝がスタート。第六区を走る、ダイワ食品陸上部の茂木裕人(竹内涼真)とアジア工業陸上部の毛塚直之(佐野岳)の激闘が注目されている。
スタート地点の中継テレビでレースを眺めている、老舗足袋屋・こはぜ屋の社長、宮沢紘一(役所広司)。息子の大地(山崎賢人)もいる。アリムラスポーツの有村融(光石研)や飯山晴之(寺尾聰)も「いてもたってもいられない」と駆けつける。
レース展開
ダイワ食品は2区の外国人選手オリユク(ジョセフ・オンサリゴ)が快調な走りを見せて3位でたすきを渡す。4区はエースの立原隼人(宇野けんたろう)が走るも、足の付け根を痛めて減速。
関係者席では、アトランティスの営業部長・小原賢治(ピエール瀧)が、営業担当の佐山淳司にキレている。立原が履いているのはアトランティスのRⅡ。小原は茂木がRⅡを履かなかったことを後悔させてやると息巻いている。
ライバル
第六区の選手達が準備中。RⅡを履いた毛塚が茂木のもとにやってきて、陸王を見て鼻で笑う。「勝つ気あんの?」という毛塚。茂木は何も言わず立ち去る。
みんなの思いをのせて
立原は8位まで下がってしまい、5区の選手にたすきを渡す。トップとの差は2分以上ある。会場に駆けつけたこはぜ屋の社員たちも不安に思っていた。と、強い風が出てきた。
第6区を走る選手たちがやってきて、ウォーミングアップを行う。観客達は大盛り上がり。陸王を履いた茂木も、RⅡを履いた毛塚もやってくる。
こはぜ屋の社員たちが心配そうに茂木を見つめるなか、飯山だけが笑顔で「大丈夫」と言う。「緊張もあるが、今のあいつには走れる喜び、戻れた喜びがある。俺がここに来たときと同じだ」と。
毛塚ら上位選手たちが次々たすきを受け取る中、8位のダイワ食品の出番もやってくる。茂木もスタート地点に立つ。こはぜ屋の社員たちは茂木を応援する横断幕を掲げる。それを見て、茂木は笑顔に。
5区の選手からたすきを受け取り、その選手の背中を励ますように叩いて、茂木はスタートした。
「いけー!!!茂木ー!!!」大地が声を上げる。続いて紘一も応援する。「走れ!陸王!」
こっそり応援
一方、宮沢家では茜(上白石萌音)が勉強中。こっそりスマホで駅伝を見て、「いけー茂木!」と大声で応援していた。
茂木のレース
茂木は快調なペースでどんどん選手を抜いていく。関係者も茂木の走りに大賑わい。アトランティスの小原と佐山だけが、焦りを感じていた。
6区は高低差がありどう乗り切るかが大切だと有村は解説する。また、シューフィッターの村野尊彦(市川右團次)は強い向かい風があるので茂木が有利だと言う。選手というのは秒刻みでペースを考えている。しかし、ちょっとしたことで狂いが生じる。今回の場合は風。
しかし、茂木は対応力がある。それが茂木の走りの強みだと村野は言うのだった。
ライバル対決
3位の毛塚も快調な走りを見せる中、すぐ後ろには茂木の姿が見える。それを見たこはぜ屋の社員たちは大いに盛り上がる。観客達も興奮。
毛塚は後ろを振り返り、茂木に気づく。二人の差はどんどん縮まり、並んだ。しかし、茂木が抜かすことはなく、同じペースで並んで走っている。
関係者たちは茂木が区間新記録を出すと盛り上がっている。それを効いていた小原は、佐山に「これがおまえの仕事か?」と皮肉たっぷりに言う。
茂木はそのまま毛塚の後ろになり、縦に並んで走る。前半に飛ばしすぎたせいか、ペースは落ちている。しかし、村野だけは「あいつ…」と茂木の考えを察していた。
残り1km。思いきり強い向かい風が毛塚を遅い、ふらつく。それを見計らっていたかのように、茂木が前に出て追い抜き、その差をぐんぐん広げていく。観客たちは最高潮に興奮。こはぜ屋の社員たちも叫びながら歓喜。アトランティスだけが肩を落としていた。
村野が解説する。あえて毛塚の後ろに入って体力を温存し、残り1kmでラストスパートをかけたのだろうと。茂木は5人抜き。縫製課リーダーのあけみは紘一に電話をして「茂木ちゃんも陸王もカッコイイよ!」と興奮気味に語る。
紘一は「みんなでやり遂げたんだ!俺たちみんながかっこいい!」と喜ぶ。
最後の走り
ダイワ食品のアンカー第7区は引退する平瀬孝夫(和田正人)だった。レース前を回想している。選手みんなに思いを伝えている。「俺が死ぬとき、今日のことを必ず思い出す。そんな走りを約束する。悔いのない走りをしよう!」皆がその強い思いに応えた。
全力で走る茂木からたすきを受け取り、平瀬の走りもスタート。茂木も「いけえええ!」と平瀬に声をかける。
アトランティスの暗躍
毛塚はそのままペースを上げられずにゴール。右足の痙攣を起こしている。レースを見ていた小原はいらだち、「足袋屋が目障りだ。潰せ」と命じる。
レースの行方
紘一らはゴール地点に移動。タチバナラッセルの社長・橘健介(木村祐一)も来ている。紘一の顔を見ると、どこか気まずそうな表情を見せる。ただ、喜びに満ちた紘一は気づかない。
村野は平瀬について話す。最後のレースだから、自分のために走っているのだろうと。その全力の走りで、平瀬は2位まで上がっていた。紘一は平瀬にも陸王を履いて走ってもらいたかったと言い、全力で応援する。
ダイワ食品の選手たちも、そして城戸明宏監督(音尾琢磨)も、涙して平瀬を応援していた。そして、ゴールの迎えに行く。1位の選手がゴールし、平瀬も見えている。必死に走って、2位でゴール。みんなが平瀬を抱きしめて祝福した。
絆
レース後、紘一と大地は茂木に会う。区間新記録を称える紘一。茂木は「陸王だからやれた」と言う。「早く商品化してください。陸王が売れれば、こはぜ屋さんは潰れないですよね?」とも。
「俺、陸王履いてどんどん勝ちます。今度は俺が陸王の力になります」
茂木の力強い言葉に、紘一は感動。「ありがとうございます!」と感謝し、「これからも良いシューズを作るために頑張ります!」と誓う。三人は固い握手を交わした。
いよいよ夢を現実へ
こはぜ屋では関係者を集めて陸王デビューの祝杯をあげていた。紘一はまだ夢見心地だった。みんなが喜びにあふれている。
陸王開発には反対していた専務の富島玄三(志賀廣太郎)も「この気を逃すべきではない」と言う。紘一が村野と有村に意見を求めると、二人ともうなずく。
そして紘一は「本格的に陸王を商品化する」と宣言。注文が殺到するかもと、みながやる気に満ちていた。
認められるために
翌日、ニューイヤー駅伝について新聞記事が出る。しかし、どれもこれも茂木が区間新記録を出した内容はなく、毛塚が体調不良で負けたと報じられているものばかりだった。
飯山が言う。「勝ち続けるしかない。勝ち続けて本物だと認めさせるしかない」と。
新たな始まり
平瀬と茂木は銭湯にいた。平瀬が記事を気にするなと茂木を励ましている。茂木は、平瀬がまだ現役と走れると言う。みんな思っていると。
平瀬は、茂木に野球をケガでやめてマラソン選手になったことを後悔しているかと問う。茂木は最初は不幸を恨んだが、マラソンに出会えたことを今は幸運に思っていると話す。平瀬は「俺もこれからそういう何かを探す」と言うのだった。
そこに風呂上がりの城戸監督も現れる。平瀬のことを「恥ずかしいくらい盛大に見送ってやる」と言う。「見つかるといいな、そういう何かが」と平瀬に声をかけ、「頑張れ」と激励。平瀬は涙をお湯でこっそりとぬぐっていた。
現実は厳しい
1ヶ月後、陸王が商品化された。店舗に並んではいるが、買う人がなかなかいない。こはぜ屋と取引がある大徳スーパーにも、紘一自ら話を持ちかけるが、値段が高いと取り合わない。茂木のスポンサーだと名前を出しても、毛塚が負けたと記憶している人しかいない。
手段は選ばない
アトランティスでは、小原の指示で陸王のシューズが入念に分析されていた。ソールとアッパーの技術はRⅡを上回っていると聞いて、苦々しい表情の小原。
それを上回るシューズを作れと部下に命じる。ただ、部下はどうしても足にフィットする縫製技術で上回ることはできないと断言。小原は策を練る。
苦難と希望
陸王は商品化されたものの、全く売れていなかった。紘一は社員を集めて今後のための会議。富島はまた開発を中止するようにと言い始める。
村野は「履きたがっている人間がいる」と言う。交渉をして、芝浦自動車の彦田知治(菅谷哲也)ら有名選手の何人かが陸王を履きたがっているとのこと。なかにはアトランティスから乗り換えたいという選手もいる。
選手を支えるのにはコストがかかる1人80万円。売れなきゃ無駄になってしまう。すると珍しく大地が「やるべきだよ!」と言う。「ここまで来るために頑張ってきたんだろ!ここでやらないぶん、いつやるんだよ!」と。
飯山やあけみも賛同。富島だけが渋い顔をしている。
紘一は村野に「彼らを全力でサポートする。それぞれに合ったシューズを作ります」と伝えてくれと言う。いつか陸王の良さが世間やマスコミにも広がり、必ずヒットすると希望を込めて。
実際に彦田に会いに行き、陸王を履いてもらう。フィット感に驚き、喜び、茂木の走りにも納得していた。気になるところも特にないと話す。
悪魔の取引
こはぜ屋のアッパー部分の布地を取引しているタチバナラッセルに、アトランティスの小原と佐山が訪ねていた。アトランティスから取引したいと持ちかけられていた。しかし、こはぜ屋を思う橘はきっぱりと断る。
しかし、小原はこはぜ屋の100倍の取引ができると話し始める。駅伝などではなく、オリンピックメダリストを輩出するために、新型RⅡを作りたい。そのアッパー部分にタチバナラッセルを使いたいと。
世界的なビジネスだと話し「何を迷うことがありますか?」と詰め寄る。
裏切り
紘一は大橋から電話を受け、タチバナラッセルが別の大手メーカーとランニングシューズの取引をしているという話を聞き、怒りが爆発。橘も相談するために大橋に打ち明けたらしい。
大手メーカーはアトランティスだと話す大橋。「アトランティスを本気にさせましたね」と言う。
怒りに震えたまま、紘一は車に乗り込もうとする。大地が危ないから自分が運転すると止めて、二人でタチバナラッセルへ。
紘一と大地は橘社長に会う。橘の方から、こはぜ屋との取引を3月までにしてほしいと提案し出す。紘一はアトランティスの仕業かと聞く。タチバナラッセルの素材供給がなければ陸王ができないと、思いとどまってほしいと懇願する。
橘は業績が良くないことを挙げて、大量のロット注文は申し訳ないがありがたい話だとつらそうに打ち明ける。紘一は怒り、「うちのライバル企業ですよ!うちを切って乗り換えるっていうんですか?」とまくし立てる。
「でしたらうちを助けてください!」と橘も必死だ。「陸王の開発にどれだけ努力されたかはわかります。ですから裏切るようなことはしたくない。でも、家族や社員のためにもアトランティスとの取引は、うちの収益の柱になる」と。
大地が「うちじゃダメなんですか?」と口を開く。サポート選手が増えて、陸王と一緒に成長してほしいと話す。こはぜ屋を邪魔しようとしただけの企業で、技術や品質を考えていない企業と、将来性があるのかと問う。
「百も承知」と橘は返す。「成長のためにもこの決断は間違っていない」と。3月までの素材供給という意思は曲げなかった。「本当に申し訳ない」と何度も謝って。
紘一は「わかりました」と承諾する。「同じ会社を営む物としては理解できる。でも、うちにとっては大迷惑だ!許しがたい裏切り行為だ!もう二度と御社とは取引しない!金輪際うちに関わらないでいただきたい!!」
そして、紘一は立ち去り、大地もその後を追いかける。
思いを継いで
と、タチバナラッセルにやってきた小原、佐山と鉢合わせ。小原は得意げな表情でタチバナラッセルの素材を褒める。「それを聞いて安心した」と紘一は言う。
「橘さんの技術の素晴らしさをわかっているなら良い。うちを潰すだけ出今回の契約をしたなら、私は心の底からあなた方を軽蔑するところでした」
それを聞いた小原は「図に乗るな」と言う。世界市場のアトランティスと、地方の零細企業では比べものにならないと。
紘一は「零細企業だからこそわかることがある」と話す。タチバナラッセルが特許を取るのに、どれだけ血のにじむ努力をしてきたのか。だから、大企業の都合で利用をしないでほしい。素晴らしい技術を活かしてくださいと頭を下げる。「アトランティスさんなら可能でしょう。それこそが大企業の役目だ」と。
小原は「大企業のなんたるかを言われる筋合いはない!」と一喝。それでも紘一は続ける。「同じ仕事でも金にやらせるのと、一緒にゴールを目指すのとでは、全く違う。後者は絆がある。次のビジネスチャンスを生む。いい年してやっと気がついたんです。陸王が教えてくれました」と。
「私は諦めませんよ!」
と言い、紘一は笑顔を見せる。「違う素材を見つけて、陸王を世界一のシューズにしてみせます」そのまま、小原や佐山を振り切って、帰って行く。大地も追う。
立ちすくむ小原と佐山。橘は「私は会社のためにあなた方と契約するつもりでした。しかし、誠心誠意、RⅡを良くするために全力で取り組ませていただきます。そうでなければ、彼らにあまりにも失礼だ!」そう言って、紘一の後ろ姿に頭を下げる。
希望を捨てず
大地は「俺が探すよ!」と紘一に声をかける。「タチバナラッセルに代わるアッパー素材。俺が絶対に見つけてみせる!」紘一は涙をこらえきれず、うれしそうだった。大地が頼もしく紘一の肩を抱き、二人は歩いて行く。
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という話でした。陸王を完成させたと思ったらまたもや苦難ですね。でも、希望を感じさせるラストでした。長くなりましたので、感想は次回書きます。
aoikara
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