中卒フリーライターほぼ無職。

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メゾン・ド・ポリス 第4話 感想 角野卓造さんの言葉がいらない演技力がすごい

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すごい人を見ると妬むというより「すごいな」って普通の感想を抱くaoikaraです。いや、妬むときもありますよ。でも、すごさに圧倒されると、「すごい」としか思えないんですよね。

 

というわけで今回のテーマは、嫉妬も関係している…

 

メゾン・ド・ポリス 第4話 感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼メゾン・ド・ポリス 第3話 記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

第4話 あらすじ

ある日、貫井秀之(山本涼介)という大学生がバットで殴打される事件が発生した。幸い命に別状はないが、所属するバスケ部に復帰できるまで1年程度かかるという。

 

迫田保(角野卓造)は牧野ひより(高畑充希)がこの事件を担当だと知っており、無理やり捜査に加わる。

 

迫田はひよりと夏目惣一郎(西島秀俊)を伴い秀之の病室を訪ね、言葉巧みに秀之から新たな情報を聞き出す。

 

毎日自宅の駐車場でバスケの練習をしているのだが、そのボールが画鋲だらけになったことがあるというのだ。秀之が語った“画鋲事件”は昨年12月に起きていた。

 

また、過去には練習音が原因で近隣と揉めたこともあるという。そして秀之の同級生・櫻井陽斗(福山康平)が捜査線上に浮かんだ。

 

着々と捜査が進む中、柳町北署では刑事課長の新木幸司(戸田昌宏)が迫田の捜査への関与を露骨に嫌がっており、ひよりは監視しろと命令される。

 

そんなひよりは迫田たちと陽斗に話を聞きに行くが、浪人生の陽斗はオドオドした様子であまり多くを話さず部屋に入ってしまう。しかし、母親の貴美子(村松恭子)は事件の時間に陽斗がPCでネットゲームをしていたと証言する。

 

翌日、ひよりがメゾンを訪れると迫田や高平厚彦(小日向文世)たちおじさま全員がネットゲームを始めていた。高平がゲーム内の掲示板で目撃情報を集めていると、そこには暴行の依頼が。

 

迫田たちは最初のターゲットとして名前が挙がっていた田口哲也(清水章吾)に接触して…。

 

参考元:あらすじ|TBSテレビ 金曜ドラマ『メゾン・ド・ポリス』

 

GOODポイント

  • 迫田さんが腰痛めているのを見ながら、笑みを浮かべるひよりちゃん。ちょっぴり悪い子!
  • 夏目さんの作るスイーツが不味すぎて、気遣いでご近所に配ったのを、おじさまたちは「嫌がらせ」と断言。「味が不味いのがまずいよー」という高平さんの言葉には笑っちゃいました。
  • 高平さんは、スナック完落ちの“ママ”なんですね。マスターではなく(笑)
  • 野口五郎さんが郷ひろみさんの歌を歌って、しかもモノマネしていましたね!貴重!
  • 「マッポの手先!」と高平さんに言われたひよりちゃん。「いや、マッポですから」ってその通り。
  • 高平さん、せっかく晩ご飯の手料理作ったのに、みんな飲みに行っちゃってお冠。その気持ちわかるわ~。事前に言えばいいのにね!作っちゃったのにね!雰囲気も柔らかいし、お母さんっぽいんですよね。
  • 酔っ払ったら他人の家にやってくる杉岡さんと瀬川君が迷惑すぎるー!そして、ひよりちゃんを送ってあげた夏目さんとばったり鉢合わせ(笑)
  • 高平さん、ネットゲームやり込んでてすごい!レベル100だし、全国順位1位!

 

気になったポイント

  • 警察官の訓練とはいえ、ひよりちゃんと夏目さんの柔道の組み手は、さすがに体格差ありすぎですよね。夏目さんは大柄だし、ひよりちゃんは小柄だし、余計に。とはいえ、自分より体の大きい犯罪者もいるわけで、訓練としては必要ですよね。
  • 子どもの前だからと、大人は使う言葉を油断してはいけませんよね。「老害」は子どもの前で使う言葉じゃないし、品がないですよね。
  • 夏目さん、酔った女性を背負って送るのは良いですが、「意外と重い」はセクハラですよ!まあ、実際正体なくしている女の子を送ってあげるなんてものすごく紳士的ですけどね。酔って迷惑かけたひよりちゃんも、危なっかしいからお酒はセーブしてほしい…。
  • 物語の本筋と関係ないんですが、実は高平さんが公安刑事…って可能性はないですかね?公安なら身分を隠すと思いますし。実は切れ者とか!

 

感想

ひよこ、卒業!

って、これは私の記事を書く上での話です。ひよりちゃんのことをずっとひよこちゃんと書いてきたんですが、普通にひよりちゃんって認識するようになったので、今回から「ひより」ちゃんと書きます。それだけ。

 

迫田さんの聞き込み方法は間違ってはいない

迫田さんや夏目さんって、聞き込みのときにさらっと嘘を吐くんですよね。驚くほど自然に。それにひよりちゃんはちょっと拒絶反応があって。「家族のことまで嘘を吐くなんて」というひよりちゃんの気持ちもわかります。

 

でも、相手に寄り添って共感を引き出して、証言を得るという迫田さんの方法も、間違いではないと思います。事件を解決するために、いかに本音を引き出せるかって、本当に大切なことですし。

 

そして、迫田さん、もしかすると嘘を言ってないかもしれないんですよね。自分の経験談で話を広げているように感じます。息子さんのことも、自分のことも…。

 

そんな迫田さんのやり方で、ひよりちゃんも酔っ払いながら自分の本音を明かすようになってきましたしね。ちゃんと、引き出せているわけです。

 

前を向く被害者と、後がない加害者と

襲われてしまったバスケ選手の大学生である貫井君は、気の毒でしたね。それを仕組んでしまった浪人生の櫻井君が、追い詰められていたというか、妬んでしまう気持ちもわからなくはないですが…。

 

櫻井君は自分が仕組んだとはいえ、本気ではなかった。だから、自分を犠牲にして、襲った人間を捕まえようとした…。本人は「もう死んで償うしかない」みたいなことを言っていました。

 

うーん、それは良くない。それは償うというより、ただ逃げてるだけだなと思ってしまいました。受験に失敗して、浪人して、活躍している親友が妬ましくて、襲うようにけしかけて。

 

人生は逃げても良い場面もあると思います。でも、他人を傷つけるよう仕向けるのは、卑劣です。すごく反省はしていましたけどね。

 

迫田さんが平手打ちして、「きちんと謝れ!」って言うのもわかります。誠意ってそういうことじゃないだろうと。手を出したのはもちろんダメだと思うんですが、そうなってしまう気持ちはわかる。

 

そして、暴行の被害を受けた貫井君は、「こんなことには負けない」と言ってて、本当に強かったですね。リハビリも始めて、もうすでに前を向いている。

 

一方で、加害者側の櫻井君は、泣いて詫びていました。深く反省しているんだろうな、というのは伝わってきました。しかし、もう受験どころではないですよね。暴行教唆?とかなんでしょうか。犯罪者になってしまい、後がない。

 

それでも、親友である貫井君が受け止めてくれたのだから、櫻井君も前を向いて、きちんと反省して生きていってほしいです。今度は、人を傷つけない方法で。

 

悪意がいつどこから飛んでくるかわからない

本当に悪意はいつどこから飛んでくるか、わかりませんよね。自分を恨んでいたり妬んでいる人間がいるとして、当人ではなく別の人間から被害を被ることがあるなんて、重いも寄らないです。でも、確実にそういう理不尽が世の中にあります。

 

つながりやすい世の中で、悪意も連鎖するようにつながっていくのでしょう。それが自分に襲いかかるかもしれないと思うと怖いです。

 

でも、連鎖を断ち切る力もまたつながっていくとも言えます。メゾン・ド・ポリスのおじさまたちの働きは、そういう正義のつながりだと思いますし。プラスになる力でつながっていく世の中になったらいいのにな。

 

活を入れる迫田さんにぐっと来た!

暴行など犯罪の依頼をする掲示板を作ったのは、定年退職した孤独な老年の男性、駄口さんでした。ちょっと予想外でしたね。まさか、こんなに年齢が上の人だとは思いませんでした。

 

自殺しようとして、自分の名前を書き込むのは、あまりにも哀しかったです。でも、動機がなんというか、上から目線なんですよね。ゲームなんかしている若者を使うとか、有効活用しているとか。偏見すごまじいですよ。

 

緊張感があることで人生の活力になるとか、わからないでもないですが、年を取るってこんな寂しいのか…と哀れにも思えました。その人に対して、迫田さんが一言。

 

「気持ちわりいな、おまえ」

 

一刀両断!ズバーン!さらに、

 

「あんた構ってほしかったんだろ?」

 

まさかのかまってちゃん。かまってほしくて犯罪の温床作るとか、ツイッターでバカ騒ぎして、拡散されている人となんら変わらないじゃないですか!自分が見下している人間そのものだし!

 

ただ、その人に対する迫田さんの言葉が、「お前と一緒だからわかるんだよ!」と寄り添っていくのがすごいなと思いましたね。それでいて、言葉はものすごく厳しい。

 

「問題はおまえだ」「人の手を借りなきゃ死ねない臆病者」「おまえみたいなのを老害っていうんだよ」…言葉だけ書くとすごく冷たい感じなんですけど、迫田さんの熱がこもると、怒りとかも合わさって、すごく強い気持ちを感じました。

 

「次の世代の連中に残せるものがなければ、黙って死ぬのを待て」

 

という迫田さんの言葉は、なんと重いことか。大人になるとは、年を取るとは、究極そこに行き着くのでしょうか。

 

本音と言葉でつなぐのが家族

今回は「家族」もテーマでした。迫田さんは仕事人間で、退職してから熟年離婚され、今子どもとも連絡を取れない状態。

 

そんな迫田さんは、自分の家族に対して「言わなくてもわかれ」「男は外で働き、女は家を守る」とか、まあまあ偏ったことを言っていました。お互いが了承しているなら良いですけどね。

 

「そうじゃないから離婚した」とか「奥さんに見捨てられた」とか「家族を思いやる気持ちが欠けていた」とか、酔っ払ったひよりちゃんの言うことは辛辣すぎるけど、まあごもっともで。

 

「子どもの寂しい気持ちをわかってほしい…」というのは迫田さんへの言葉というよりは、ひよりちゃん自身の言葉だったように思います。迫田さんはある意味で、ひよりちゃんの本音を引き出していたんですよね。

 

ひよりちゃんは迫田さんに謝罪し、まあ迫田さんは全然気にしてなくてさっぱりとしていたんですけど、事件解決後に自分の過去を話していました。

 

ひよりちゃんのお父さんも迫田さんみたいだった。仕事人間で、たまに家に帰ってきても、無愛想で。でも、ひよりちゃんが病気のときだけは、心配して病院に連れて行って、みかんゼリーを買ってきてくれた。

 

ひよりちゃんが6歳の頃、お父さんにみかんゼリーを買ってきてと告げたのに、取引先のビルから転落死してしまった。警察には自殺とも言われた、と。

 

ひよりちゃんは、「自分との約束なんて、お父さんにはなんでもなかったのかも」と言いましたが、「そんなわけねえだろ!」と一番に異を唱えたのは、迫田さんでした。そこにうるっときちゃいましたね。

 

でも、わからない。ひよりちゃんは永久にわからないんですよね。だから、「言葉で伝えなきゃ」と迫田さんに言いました。「言葉で伝えなければ、何を考えているかわからない」「家族に伝えてほしい」と。

 

そして、迫田さんは、一人である物を見ていました。それは、大学生の息子さんがバスケで活躍している新聞の切り抜き。コメントも添えられていて、毎試合見に行っているようでした。その顔が本当に優しくて、うれしそうで、見ているこちらもほろっと来そうで。

 

その後に、奥さんがメゾンに送ってくれた漬物を食べて、いつも「への字」になっている口が、にこっと口角が上がって、幸せそうで。

 

迫田さんが家族を大切に思う気持ちが、ものすごく伝わってきました。もちろん相手に伝えるときは言葉が必要です。それでも言葉がいらないくらい伝えられる、角野卓造さんの演技力もすごいなと思いました。

 

ひよりちゃんのお父さんと夏目さんの関係は?

ひよりちゃんが酔っ払ったときに、「お父さん、みかんゼリー買ってきてね。約束だよ」と寝ぼけてつぶやいたのを、夏目さんは聞いてしまいました。

 

それを聞いたとき、「その約束をして、お父さんが死んでしまったのかな」と思ったら、やはりそうでした。そして、夏目さんはひよりちゃんのお父さんの事件を「知ってる」と言っていました。これはどういうことなのか。

 

夏目さんの回想で、墓の前で泣いている女の人の姿があったように記憶しています。あれはひよりちゃんのお母さんで、事件だと思ったのに事故で処理されて、捜査できなかったことが心残りだった…とかでしょうか。

 

ってことは、夏目さんのことを知っている上で、伊達さんはひよりちゃんをメゾンに呼んだ…なんてことも考えてしまいました。

 

日に日に結束力が強まっているメゾン・ド・ポリスのおじさまとひよりちゃんですので、その転落死が事件として解決してくれることを望みます!

 

次回:老いと犯罪

ひよりが伊達の愛犬バロンの散歩をしていると、迷子になって老年の女性に出会う。彼女をメゾンで保護すると、「人を落とした」と言い出して…。彼女の亡き夫が創業した会社の社員たちがメゾンにやってきて、発言を伝えるが「認知症」と一蹴。彼等の対応に違和感を覚えたひよりや夏目は…

高齢化社会で、犯罪をしたことがわからない、という人が増える世の中がやってくるかもしれないんですよね。そういう社会的なテーマもあるのでしょうか。次回も楽しみです。

 

 

aoikara

 

▼メゾン・ド・ポリス 第5話 記事はこちら

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