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いだてん 第7回「おかしな二人」感想 四三と弥彦、対照的な二人の家族

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おかしなaoikaraです。仲良くなった友達に「変だよね」と言われます。たぶんおかしな人間なのでしょう。

 

というわけで今回のテーマは…

 

いだてん 第7回「おかしな二人」感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼いだてん 第6回「お江戸日本橋」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

第7回「おかしな二人」あらすじ

嘉納治五郎(役所広司)の口車にのせられて自費で渡航費を用意しなければならない金栗四三(中村勘九郎)は、兄・実次(中村獅童)に藁にもすがる気持ちで資金援助の手紙を出す。

 

いよいよ出場選手として、オリンピックのエントリーフォームに名を連ねる四三と三島弥彦(生田斗真)。

 

弥彦の豪邸で海外の食事マナーを学びながら、四三は、三島家の冷めた親子関係を感じ取る。それは貧しくとも自分を応援してくれる家族とは全く異なる姿だった。

 

しかし、いっこうに兄からの便りがなく困り果てる四三。そんなとき、目の前に救いの神が現る!?

 

参考元:第7回「おかしな二人」| あらすじ | NHK大河ドラマ『いだてん 〜東京オリムピック噺(ばなし)〜』

 

GOODポイント

  • 嘉納を「と…とつけむにゃあ!」と言う四三。そりゃあ可児先生から、その言葉は出てこないわ。「都会的」って言ってましたもん(笑)
  • 学業に専念するとしてオリンピック辞退を申し出ていた弥彦に対して、競争心や闘争心を煽るような嘉納先生、見事だったなぁ。相手によってやり方を変えるのは、教育者の鑑といえるのかも?
  • 弥彦がオリンピックのポスターを見て、何か感じていることがあったみたいですね。日本国旗を見たのか。やっと、あれを見て何か感じ入ってくれる人がいましたね。四三は全然でしたから(笑)
  • 弥彦、酒とたばこをやめたのね。本気だ、いいね。
  • 弥彦がお兄さんに土下座するのかと思いきや、まさかのクラウチングスタートの練習!予告にだまされました~。当時クラウチングスタートはあまりなかったけど、弥彦は積極的に取り入れて、練習していたそうです。なるほどなぁ。(公式ツイッターより)
  • 弥彦、暑苦しいですね~。「金栗天狗!俺たちはもう盟友なんだぜ?」とかクサいわ~。良い人なんですけどね。
  • 四三が自費でオリンピックに行くことを知って、異議を唱える徒歩部の仲間たちが優しくて、ぐっと来ましたね。
  • 美川君が「あの家がお金を出すはずがない」と言ったおかげで、募金が集まりそうですしね。美川君、わかってて言ってくれたんじゃないかな。なんだかんだ、友達だしね。という美川性善説。
  • わーいきなり孔雀が出てきて、びっくりしました!孔雀は本当に三島家にいたらしいです。ついでにお母さんもようよう見張りをしていたとか。史実だから面白いなぁ。(公式ツイッターより)
  • 生田斗真さん、本当にピアノ弾いてるっぽいですね。
  • 三島家での安仁子さんご指導のマナー講座、てんでダメで面白すぎます。
  • 乃木希典だ!家にいる!すごい!
  • 安仁子ネーミングが面白い!
    四三→「Forty Three(フォーティースリー!)」=43
    可児→「Mr.Crab!(ミスタークラブ)」=カニ
  • テーブルマナーの練習でほとんど食事に口をつけられなかった四三に、シマがおにぎりを持ってきてくれました。弥彦からの言いつけだそうで。弥彦良い人だなぁ。
  • 可児先生が「飴と鞭」なら、永井先生は「鞭と肋木」は笑っちゃいました。まさにね。
  • 永井先生が安仁子さんのことを「あのでしゃばりな女!」と、大森兵蔵のことを「そりゃあ尻に敷かれているわけだ」と言ってたら、どっちも部屋にいたー!安仁子が「何も聞こえなかった」と微笑んでから鬼の形相になっているのが怖かったです。そりゃそうだ。
  • オリンピックに帯同する気満々で、シベリアで降りるようにコートまで新調しちゃった永井先生…wかわいいところもありますねw
  • キャメラも趣味の弥彦。コートを着た四三を撮ってあげていましたね。現像した写真を渡して「里に送りたまえ」ってのも、さりげなくてカッコイイ。あ、どうしよう、弥彦にキュンと来たかもしれない。
  • 四三はいつまで立ってもフォークとナイフの使い方がうまくならず。貝が飛んでって、お母さんの顔にーぎゃー!おにぎりで練習してうまくなるのかな…。
  • 徳三宝、四三の募金お願いしてくれてる!優しい!
  • お兄ちゃん赤ゲットでキター!!!

 

気になったポイント

  • 日本からストックホルムに行くまで、陸路なんですね!しかもシベリア鉄道で2週間!ひえええ、昔は渡航だけでも恐ろしい時間がかかったんですね。
  • 美川君、たばこ吸ってる!どんどんグレている!
  • 四三は、マナー講座とかのストレスでマラソンでの結果が出せなさそうだなぁ…。

 

感想

四三と弥彦、対照的な性格と生い立ちと家族

四三はオリンピックに行くことを決めて、嘉納治五郎の口車に乗せられたばっかりに、お金をどうにかしなければならないという問題がありましたね。

 

それでも兄の実次は大いに喜び、「あっぱれ!」「とつけむにゃあ男たい!」「金はなんとかする」と言ってくれました。走ることを叱られていたので不安でしたが、相変わらず熱くて良いお兄さん、そして良い家族でしたね。

 

家族の思いに四三が泣き、可児先生がもらい泣きしてしまうシーンは、こちらまでほろっときてしまいました。

 

そして、もう一人のオリンピック代表に選ばれた弥彦も、行くことに決めました。これまた嘉納治五郎に青割れて、闘争心に火が付いたって感じでしたね。

 

それにしても、四三と弥彦は対照的ですよね。性格は四三が真面目で、弥彦は暑苦しい。 四三はポスターに何も思わない(「裸…(恥ずかしい)!」くらいはありましたけど)、弥彦はポスターから何か感じ取るものがあった。

 

四三は趣味は走ることだけの堅物で家は貧しい。弥彦は多趣味で超がつくほど金持ちで名家のお坊ちゃま。四三が弥彦の家を見て、「こういう人でなければオリンピック行けない」と思ってしまうほど。そんなことないのですが、現代でもお金は必要ですし、当時は余計に大変だったでしょうね。

 

そして、家族についても対照的でした。

 

四三は心から応援してくれる家族で。マラソンのことも全員が喜んで、お金のこともなんとかするとお兄ちゃんが言ってくれて。

 

そんな家族全員の期待を背負っていると、困ったように話す四三を見て、ちょっぴり切なそうな弥彦の顔。「期待されてない分気持ちは楽」と言いながらも、やはり切なそうでした。

 

そんな弥彦はオリンピック出場を決めましたが、家族の理解は得られていません。「母は兄にしか興味がない。兄は金にしか興味がない」ってなかなかパワーワードだなと。ずっしり来る言葉でした。

 

四三の言葉に、弥彦の母親を思う

弥彦から家族の話を聞かされた四三は、ぽつりと疑問を口にします。

 

「我が子に関心のない親などいるでしょうか」

 

その答えは、“いる”です。悲しいことですが。しかし、弥彦のところはちょっと違う気もするんですよね。

 

弥彦の母親は、失礼な態度の四三がいても、なんだかんだテーブルマナーの講習に毎回付き合っているじゃないですか。

 

弥彦も弥彦で、お母さんが素敵な笑顔で映っている写真を現像しながら、笑顔でしたし。

 

弥彦は母親に認められないだろうなと思っていて、母親として息子を気にしながらも素直になれない気持ちがあるのかな。この絡み合った気持ちがほどけて、通じ合うと良いなって思ってしまいました。うーん、切ないですね。

 

嘉納治五郎、10万の男(笑)、なんだかんだで格好良い

今回の嘉納治五郎はひどかったですね(笑)弥彦に対して、「金栗君も自費でオリンピックに行きたいと言ってくれてねえ」と言ってましたけど、いやいやいや、“自費で”とは言ってませんよ!あなたが言いくるめたの!ひどいもんです。

 

そして、辛亥革命などで借金は10万円にも膨らみ、「10万の男」と自称します。今だと数億円の借金で、生涯借金を返しきれなかったというんだから恐ろしいです。

 

「金がない!」と怒られる可児さんが「10万の男というのは、10万円出せる男のことで、先生は10万の借金じゃないですか!」と指摘していましたけど、ごもっとも。そんな話を聞いてしまった四三が金のことを自分から言うなんて、まあ恐ろしくてできません(笑)

 

そんな様子を見て、嘉納さんは四三を連れて外へ行きます。そして、自分が着ているコートが、海外に行くときに勝海舟からもらったコートだと話して効かせます。そのコートを質に入れて金を作り、四三に「これでコートを作りなさい」と全て渡す。

 

きっと金を工面してあげるのだと思いましたが、身を削ってと言うんですかね、ものすごく大切な物を手放してまでも伝えたかった心意気があったようで…ぐっと来ました。これはちょっと格好良すぎるなぁ。よっ、10万の男!

 

そろいもそろって、「おかしな二人」!

四三と弥彦をはじめ、今回は「おかしな二人」がいっぱい出てきましたね。

 

大森夫妻

 私は大森夫妻の力関係というか、夫婦漫才のような関係性が好きです。旦那さんは日本人なのに英語を話して、奥さんが日本語に訳したりして。旦那さんの言うことに、「黙ってて!」と言ったり。

 

翻訳もしてくれますし、外交的にも安心ですし、オリンピックで帯同してくれるのには心強い存在だと思います。

 

永井と可児

今回は永井先生と可児先生がちょっとかわいかったです(笑)オリンピックに帯同するのは自分たちかなってそわそわしていましたよね。どっちが行くのか、二人とも行けるのか、お互いの顔色をうかがったりしてね。

 

「もう一人は安仁子さん」と聞いて、なぜ可児先生はもう一人が自分だと思ったのかw普通に考えて旦那さんですよね。

 

永井先生も行く気満々で、奮発してシベリアコート買っちゃって、あーあーあー。くるっと回って見せたりして、今までで一番チャーミングな永井先生を見ちゃいました。二人は仲良くお留守番で学校を守ってください!

 

四三とシマ

四三とシマという初めて顔を合わせた二人の会話もなかなか面白かったですね。西洋のテーブルマナーを学ぶのに、四三は料理が出てくるたびに「いただきます」と言って、安仁子さんらに「言わない!」と指摘されてしまうんですよね。

 

それをシマは「私はうれしかったです」と言います。「いただきますって言って良いと思います。ここは日本ですし」ときっぱり。ああいうシマのはっきり物を言うところ、好きですよ。四三も少しだけでも、救われたような気持ちだったと思いますし。

 

さらに、シマは四三に聞きます。「10里も走るってどんな気持ちですか?」と。スポーツが好きで、興味を持っているシマの、純粋な疑問だったのでしょうね。走った先にわかる気持ちや、ご褒美のようなものがあるのか、四三に尋ねました。その答えは…

 

「わからんから、走っとるとです!」

 

なるほどなぁ。昭和になっても、まだわからないから四三(らしき人物)が走り続けているのかな、と思いました。ただ「好き」なだけではなくなってきたマラソンと、四三がどう付き合っていくのかも気になりますね。

 

お金は、なんとか間に合った!

四三はお金がなくて悩んでいて、売るものもなくて、ついに「これだけは売れない」と思っていた、優勝カップに手を伸ばしました。それでも手放したくなくて抱きしめているところも切なくて。

 

そしたら赤ゲットでやってきました、兄の実次!四三を見て、「韋駄天のおでましたい~!」ってニコニコ笑顔で言ってましたけど、いやいやいや、こっちはお兄ちゃんキター!って感じだよ!と思ってしまいましたね。間に合って良かった!

 

実次はスヤさんの実家に家族総出で頭下げに行ってました。最終的には、スヤさんをつてに庄屋さんから借りたのでしょう。

 

あれはもしかすると、スヤさんの嫁ぎ先なのかな、と思いました。となると、嫁入りする代わりに…?じゃあ、スヤさんが四三を想った結果、別の人のところにお嫁に行ってしまうのか…。それはあまりにも悲しすぎるし、切なすぎませんか。

 

次回:行ってきます!

四三は兄の実次からオリンピック遠征の資金を受け取る。スヤが働きかけてくれたと知り、感謝する。四三の壮行会が行われる頃、スヤは熊本で嫁入り。そして、四三と弥彦はついに出発。そのとき、弥彦の名前を呼ぶ者が…

ああ、やっぱりスヤちゃんは嫁入りか…。知った四三がショックを受けないと良いけどなぁ。

 

あとは、最後の文が気になりますよね。予告を見るとシマちゃんの姿が。でも、テレビの次回予告では、母の和歌子さんの姿があったんです。その気持ちを託されたシマちゃんが走って、見送りに来たのかなと。母と息子をつなぐ何かがあってほしい。

 

と、主人公の四三より、弥彦のことが気になってしまいました。いよいよ、出発の時!期待に胸が膨らみます。

 

 

aoikara

 

▼いだてん 第8回「敵は幾万」記事はこちら

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