半沢直樹を見ると、次の日からやる気がバリバリ出てくる、aoikaraです。いやぁ、毎週日曜日にやってほしいよ。9月で終わりなんて言わないでさ、ダメかな?
というわけで今回のテーマは…
半沢直樹 2020年版 第8話 感想
です。佳境に入ってきましたね。
※ネタバレも含みます。
▼半沢直樹 2020年版 第7話 記事はこちら
あらすじ
「タスクフォース合同報告会」で、開発投資銀行と共に債権放棄を断固拒否した半沢直樹(堺雅人)。
妻・花(上戸彩)から小料理屋の女将・智美(井川遥)が元銀行員で、かつて中野渡譲頭取(北大路欣也)の部下だった過去を聞く。
一方、大和田暁(香川照之)は「銀行員生命をかける」とまで言った債権放棄の受け入れの提案に失敗した紀本平八常務(段田安則)をここぞとばかりに追い落としにかかるが、逆に先の合同報告会が原因で中野渡頭取に参考人招致の噂があると突きつけられてしまう。
政界のドン・箕部啓治幹事長(柄本明)がついに牙をむいたのだった。紀本は政府とつながり一体何を企んでいるのか?
そんな中、帝国航空の山久登(石黒賢)からタスクフォースの再建草案を見せられた半沢は、赤字路線の羽田・伊勢志摩路線が撤退リストから外されていることに気づく。伊勢志摩は、ほかならぬ箕部の選挙地盤であり、建設に尽力した彼の功績を讃え、地元では「箕部空港」とも呼ばれていた。
すべてのカギを握っているのは箕部だと確信した半沢は、あらゆる手段で手がかりを探す。 そんな中、金融庁の黒崎駿一(片岡愛之助)もまた箕部を追っていると知って…。
こうして半沢は、東京中央銀行が抱えるとてつもない“闇”の扉を開くことになるのだった…。
面白かったシーン・ぐっと来たシーン
- 半沢と手を組もうとした大和田、だけど半沢のことは嫌い。でも頭取を守るため、「猫の手でも犬の手でも半沢の手でも借りなきゃ」はアドリブでしょうかw
- 人に物を頼むときの大事な7文字、みんなもう知ってるよね?大和田のぼそっと「オネシャス」は笑いました「オネシャス~?」と聞き返す半沢も意地が悪い。本当に、なんでこの2人が手を組むんだよ。
- 半沢と大和田の全然歩み寄らない握手シーン面白かったですね。あんなに予告でも流して、ためてためて…手が触れたの一瞬だけってのも笑います。まあでも今はソーシャルディスタンスで濃厚接触には気をつけなきゃだし、時事ネタかな。
- 東京中央銀行の生き字引こと富岡さん、いい味出してますよね~。ああいう上司がいたら職場楽しいだろうなぁ。
- その富岡さんが読んでいたスポーツ新聞に「アストロズ」のことが書かれていましたね。ドラマ『ノーサイド・ゲーム』に出てきたラグビーチームの名前!今季全勝とのことで、頑張ってるな~。ドラマを見ていた人間として、うれしいです!
- 富岡さんから「天敵」と言われた半沢と大和田。大和田は「そんなことないですよ~」と半沢を呼び寄せるけど、絶対に同じソファに座らない半沢に笑いましたw
- 富岡さんが福山に「なんなんだこいつは」と言ってましたが、本当にね、そうね。この銀行、アクが強い人が多すぎるよね。「なんなんだ」という視聴者の代弁、ありがとうございますw
気になったシーン
- 金融庁の古谷さん、ミスしたわけでもないのに黒崎に“握られて”いて、ちょっとかわいそうでした。あんな基礎的な指導まで握られるのか。セクハラで訴えられるよ…。
- 白井大臣、箕部幹事長を前にして小さくなっていましたね。この鬱屈した感情が、半沢たちへの寝返りや正義に傾いてくれるといいんだけどな…どうかな。
感想
敵役オールスター!!!
今回はまあまあ敵役大集合って感じでしたね。
まずはやっぱり大和田ね。半沢に「世界で一番嫌い」と言ってましたけど、お互い様よね。頭取を守る、恩返しという言葉には、自分の出世を見据えた狙いが感じられますが、真意のほどはまだつかめません。
そして、福山!懐かしい~タブレット野郎!あの嫌味~な感じも昔のままでしたね。まさか重要書類が見つかりそうな危機的状況で半沢を助けてくれるとは!中野渡頭取に恩返しされた、大和田に恩返しされた、ってことかな?データ分析のスペシャリストではありますから、味方になってくれると頼もしいですね。
福山はミスしたフリ、大和田は裏切ったフリをして、半沢の味方となり、見事に箕部幹事長のクレジットファイルを手に入れることができました。
最初、種明かしされていないときの福山や大和田の姿には冷や冷やさせられましたけどね。だってどう考えたって裏切りそうな人たちでしょ?(笑)
でも、予告で見た「そこで罠を張る」という半沢のセリフが出てきてなかったので、これも半沢の作戦ではないかなと信じていましたが、やはり。
大和田も福山も半沢劇場に乗ってくれて、紀本にうまく罠を張ってくれました。昨日の敵は今日の友、半沢のバンカーとしての姿は、いろんな人を引き寄せるのかも?
なんか、映画版だけ強い味方になってくれる、ドラえもんのジャイアンを思い出します。半沢直樹にはジャイアン多すぎるなぁ。
思っているよりも紀本たちの闇は深そう
思っていたより、紀本たちの闇は深そうでした。智美さんの上司、副頭取だった牧野さんが不正融資の全てに関わっていたとして自殺したわけですが…真相はどうなんでしょう。
9月6日がその牧野さんの命日だったんですね。大和田を演じている香川照之さんが、9月6日に放送される大きな意味がある、みたいなツイートをしてらしたので気になっていたのですが、そういうことでしたか。
編集時間が足りないとのことで、放送は1週遅れになってしまいましたが、より日にちを強く意識するようにもなったので、なるほどなぁと思いながら見ていました。
智美さんは牧野さんを信じたいけれど、牧野さんが潔白かはわからない。いわゆる部下たちみんなの不正を背負って亡くなった、あるいは殺されたのかもしれないのかなと。
淡々と書いてますけど、恐ろしすぎますよ。私だったら負い目を感じてずっと閉じこもっちゃうかも。紀本さんみたいに、あんな堂々としていられないな…。あ、だから国外でほとぼり冷めるまで待っていたとか?
牧野さんが不正に関わっていた証拠はある(箕部幹事長が作った)としても、それだけやるってことは、箕部幹事長は万全の準備をしているでしょう。つまりは本当の証拠はない。それ以外の人の不正の証拠は、全てもみ消されているでしょうね。それかこれからもみ消すか。
箕部幹事長がこわすぎる…
攻撃が成功するには作戦が大事。半沢がやった作戦は見事でした。しかし、どんな攻撃でも勝てないのは、鉄壁の守りがあるから…。箕部幹事長がやった“鉄壁の守り”は恐ろしかったです。
箕部幹事長はこの問題がどうとかいうことではなく、銀行そのものや社会を揺らがすようなことを引き合いに出して、防御をしているわけですよね。さらに亡くなった牧野さんまで巻き込んで。
半沢がどういう性格がわかっているからこそ、亡くなってまで不名誉を明らかにするのかという脅しができた。半沢にはそれはできないでしょう。恐ろしい…
あんなに真正面から立ち向かっていく半沢が、何も言えず頭を深々と下げる姿は、今まで見たことがありませんでした。倍返しする意欲さえ湧かない、屈服に近い敗北でした。
大和田が「あんな化け物」と称していましたが、本当にそんな感じ。恐ろしい。どうやって立ち向かっていけるのでしょうか。
それにしても箕部幹事長個人に20億円の融資って…いやはや、ちょっと巨額すぎて。空港関係なのかな?闇を暴いてほしいです。
最後の最後まで黒崎らしく
箕部幹事長を追っていた黒崎は金融庁を去ることになってしまいました。癖の強い感じだから部下から嫌われていないかな…と心配していましたが、身を引くときの部下たちのつらい表情を見ると、良い上司だったのでしょうね。
銀行嫌いもあって敵になると厄介な人間ですが、金融庁として全うな仕事をしているという意味では、黒崎も正義の人ではあります。「やられたらやり返す、倍返しよッ!」なんて宣言もしていましたし、信念としては半沢に近いところがあったのかも。
それでも金融庁を去ることになって、最後に半沢に「アタシが大嫌いなあなたでいてちょうだいッ!!」と言うのは、実に黒崎らしくて格好よかったなぁ。だからこそ、切ない。
最後に「伊勢志摩ステートを調べなさい」という置き土産の言葉までくれました。黒崎の分まで、闘わなきゃね!
今回は以上!
次回、もうみんな叫ぶ叫ぶ叫ぶ…半沢が三人まとめて倍返しするのは誰なんでしょう?箕部幹事長、紀本は確定として、残り一人は?裏切り者?タスクフォースの乃原がむかつく(今回いなかったね)ので、彼かな?
この屈辱を晴らさないと!倍返しだ!!!
aoikara
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