中卒フリーライターほぼ無職。

在宅Webフリーライターaoikaraの日常ブログです。

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次はいつ家族旅行に行けるのだろうか

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この間、恋人と旅行に行きたいねと話していた。といっても、実際に行くわけではなく、「いつか」とか「お金があったら」という前提での会話で、実現することが近い将来あるわけではないだろうと思いながらの会話だった。私たちはよくそんな風に話す。

 

恋人が「行ってみたい」と話した場所が、私にとって最後に家族旅行をした場所だった。偶然のことだ。たしか「行ったことがある」とは話したことはあるが。思い出はきちんと記憶に残っているはずなのに、それが何年前のことだかは思い出せない。

 

スマホを見ると、写真が残っていない。ということは、私がスマホを持つよりも前、ガラケー時代に行った旅行ということか。しかし、写真を撮ったのは記憶にあるような気がして、探してみたら今使っているパソコンにもきちんと保存されていた。

 

私が初めて買ったデジカメで撮った写真だった。もう使っていないデジカメで、なかなかにバランスの取れていない写真ばかりを撮っていた。私の写真の腕は今でも一向に上がっていない。ライターとしては、きちんと写真を撮れるようにもなりたいのだけれど。

 

家族旅行と言えば、父や母が考えて、それに付いていくものだった。ただ、最後の家族旅行は行き先は決めて、あとは私が計画を立てた。観光地のルートだったり、泊まるホテルだったり、私が考えたのだということもふと思い出した。最初で最後の、私がプレゼンした家族旅行となった。

 

自分が立てた計画に対してスケジュールが合っていなかったり、決めた場所がイマイチだったりすると、自分自身も凹んだ。楽しんでくれているとは思うが、そうではないのもわかったりしたからだ。別の人が立てた計画なら、気兼ねなく楽しみ、好き勝手に文句を言っていたので非常に反省した。

 

久しぶりに写真を見ても、いろいろと思い出すことがあった。具体的な場所や出来事を書いてしまうと、それこそ特定されてしまいそうなくらいニッチなので、触れずに思い出をふんわりと語りたい。

 

まず、着いた場所で生えている植物がまるで違っていた。北海道から離れると、だいたいの場所で違う植物が生えている。同じ日本でも異国のような雰囲気を感じるほどに。

 

みんなで名物を食べた。びっくりするほどの量を出されて、食べきれないくらいだった。それでもちゃんとおいしかった。隠れ家のようなお店で、あまり観光客は来ないらしく、お店の人を驚かせてしまったのは申し訳ない。リサーチ不足を反省した。

 

有名な観光名所にも行った。旅行に行く前にとある映像作品でその場所を見て、あまりにも素晴らしくて行ってみたかったのだった。実際に足を運ぶと、画面で見るよりもずっとずっと素晴らしく圧巻だった。その映像作品がなくても有名な場所だったので人もたくさんいたが、それが気にならないほどに、素晴らしかった。

 

美しい景色を見る場所もあり、神秘的なスポットもあり、独特な体験もあり、その場所に来たからこそ味わえることがたくさんあった。他にもいろんな場所に行きたかったが、日数を重ねるにつれて体力がなくなり、断念した場所もあった。

 

写真には写っていないけれど覚えていることもあった。帰り際に予定にはなかったけれど立ち寄った場所が、なかなかに面白かったのだった。不思議なことで、記録にはなくても記憶には残る。

 

気づいたこともある。私が撮る写真には家族が映っていることが少ない。景色だとか建物だとか食べ物だとか。自分が映っている写真はたぶん10枚もない。家族が映っている写真の方がまだ多いが、それでも一般的な家族旅行に比べて少ない方だと思う。

 

それは私の家族たちはみんなマイペースで、さっさと観光を済ませる者もいれば、じっくりと足を止めて眺めているものもいて、全員集合での写真をなかなか撮れないからだった。

 

3枚だけ家族の集合写真のようなものがあったが、なんともまとまりのない雰囲気だった。私も自由奔放だし、私の家族らしいのかもしれない。

 

写真を見て、思い出を巡らせるのは好きなことだ。スマホの写真を見たりしても、同じことをしたりする。最後の家族旅行は少し忘れかけていたことだから、思い出して懐かしい気持ちになれた。

 

と、同時に今現在だけではなく、おそらく今後においても「最後の家族旅行」になるだろうと思う。あまりに時が経ちすぎた。家族みんなが変化している。

 

年老いた者もいる。体力があまりにも減ってしまっている。新しい家族ができ、幸せになっている者もいる。全く新しい人生を始めた者もいる。

 

私もいろいろ変わった。そのときから人生を挫折していたけど、また何度か挫折するとは思っていなかったし、気持ちも変化した。

 

だから、また家族みんなで集まって旅行に行こう、というのは難しいだろうなと思う。少し寂しい。けれど、それが家族というものなのかもしれない。ずーっと、永遠に、一緒にいつづけることはできない。

 

私は、今の恋人と家族になるのかな、と考えたりもする。それくらい大切な人ではあるし、あっちもそうだとは言ってくれるけれど、本当に家族になるかどうかはわからない。

 

でも、もし私に家族ができたとして(それが今の恋人とならとてもうれしいことだけど)、また家族旅行に行きたいなと思う。今の私にとっての家族旅行はきっともう二度とないから、新しい家族と旅行に行けたらうれしい。

 

そして、また今日のように、写真を見返して思い巡らせ、「懐かしいね」なんて一緒に話す日が来ればいい。

 

 

 

 

 

aoikara

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