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デヴィ夫人「同性婚は人の摂理に反する」私「はあ?」

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 異性愛者ですが、同性婚には賛成のaoikaraです。このブログでも何度かLGBT同性婚について取り上げてきました。当事者ではないので、言葉や知識が足りない部分はありますが、LGBTだっていいじゃない!同性婚はすぐに認めてほしい!そんな主張をしてきました。

 

そんな私がちょっと、いやだいぶ腹が立つことがありまして。つい先日、とある番組でデヴィ夫人が…

 

「同性婚は人の摂理に反するから認められない」

 

って発言をしたんですね。まあ「はあ?」って思っちゃったわけです。

 

 

ことのあらまし

それは2017/05/14の日曜日に放送された、『ワイドナショー』という番組でのこと。普段ニュースに取り上げられる側の芸能人がニュースを斬る、という趣旨の番組で、私もよく見ています。

 

その中で、2015年に女性同士で結婚式を挙げて、婚姻届も不受理ながら提出した、女性カップルが破局したというニュースが取り上げられました。当事者のタレントさんも出演なさってて、その中でデヴィさんが先述した発言をなさったというわけです。

sirabee.com

 

デヴィ夫人の同性婚に関する発言の要点

ほかにもおっしゃっていたことがあるので、件の発言の要点をまとめました。

  • 同性愛は認めている。知り合いにもたくさんいる。
  • しかし、同性婚は認められない。
  • 結婚の目的は子供を生み、子孫を残すこと
  • (だから)同性婚は自然の摂理に反するから、自分は認められない

個人的な意見だとしながらも、社会的にはと言う意味を含めていた発言のように感じられました。

 

私はこの発言を聞いて「どうなんだそれは」と思いました。要するに、かなり否定的に捉えているということです。この発言は、いろんな問題点があると思います。

 

デヴィ夫人の発言の問題点

 同性愛者とそれ以外のたくさんの人を傷つけている

件の「子供を産むという自然の摂理に反するから結婚してはいけない」という発言は、言い換えれば「子供が産めなければ結婚してはいけない」とおっしゃっているのと同じではないでしょうか。その発言は、同性愛者のみならず、多くの方を傷つけることになります。

  1. 何らかの事情で不妊の人
  2. 熟年結婚

などの場合も、デヴィ夫人の考えでは「結婚してはいけない」に当てはまるということですよね?おそらくご自分が社会的地位も権力もある方と結婚して、子供を産み育て、今は孫までいらっしゃるからその役目は果たされた、ということなのでしょうが…。

 

同性愛者や1.何らかの事情で不妊の人は、その役目を果たすことは永遠にできないのだから、結婚という権利を与えてやる資格もないと、そうおっしゃるということなのでしょうか。

 

また、2.熟年結婚だと、多くの場合は子供を望むケースは少ないと思います。これもまた、「結婚してはいけない」人たちなのでしょうか。

 

同性婚以外は指摘しないの?

同番組でフランスで新しく就任したマクロン大統領について取り上げられていました。大統領の奥さんはなんと25歳年上で、マクロン大統領の前の夫との間に子供と孫もいるとのこと。マクロン氏は妻の64歳という年齢もあり、「子供はいらない」と明言されているそうです。

 

▼参考記事はこちら

president.jp

 

デヴィ夫人的価値観からすると、この結婚も子供を望めないわけですから「結婚を認めない」と言うべきなわけですよね。しかし、このニュースに対して別に否定的ではなかったように思えます。

 

では、なぜ同性婚にだけ声を大にして言うんだ、って思ってしまうんですよね。個人の中にある差別意識が表に出ているだけなのでは?

 

自然の摂理>人間のモラル?

同番組でフランス俳優のアラン・ドロンさんが俳優を引退されるというニュースも取り上げられていました。その流れで、デヴィ夫人は過去にロマンスがあったとかいう話になったわけです。その中で…

 

「社交界で、恋はゲーム。人の奥様を盗む、人の旦那様を盗む。社交界ではラブはゲーム」

 

という趣旨の発言をなさってました。個人的な感想としては「わー世の中にはわからない世界もあるもんだ」くらいに思いました。

 

ただ、人間のモラルとしてはアウトですよね。そんなモラルが乱れている社交界には肯定的なデヴィ夫人が、こと結婚に関して「自然の摂理」を説いてるのにも違和感を抱きます。

 

乱れに乱れて恋のゲームを楽しんでも結構。個人の自由です。ただ、それはOKで同性婚はNGって言う資格があるのかどうか、私にはわかりかねます。

 

というか、そもそも「自然の摂理」に反してない

“摂理”って何?

そもそも「自然の摂理」って何でしょう。例の如くWikipedia先生に聞いてみました。

 キリスト教における概念で「すべては神の配慮によって起こっている」ということ。

もともとキリスト教の概念なんですね。そこから転じて…

自然発生的に生まれ、よく均衡が保たれているシステムを神の御業に例える慣用表現。

出典元:摂理 - Wikipedia

というようです。

 

デヴィ夫人の「自然の摂理」の主張

おそらくデヴィ夫人は同性愛は“自然発生的に生まれ”るものだから「認める」と。ただし、結婚は子供を産むのが目的なので“よく均衡が保たれているシステム”を乱すことになる、と言いたいのでしょう。

 

日本国憲法の「自然の摂理」に反していない

でも、結婚は子供を生むことだけが目的なんですかね?日本国憲法第24条では、婚姻についてこのように記されています。

第二十四条  婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。

そして第2項が…

配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。

出典元:日本国憲法

 

結婚してお互いが平等であること、そのために法律を制定しなければならないということが記されています。同性婚を否定する言葉もなく、結婚の目的については何も述べられていません。

 

つまり、「結婚は子供を産むのが最たる目的」というデヴィ夫人の主張は、個人的な考えに過ぎず、法的根拠も何もないということです。日本国憲法が定めているシステムの中で、同性婚は何ら問題なく、自然の摂理には全く反していないというわけですね。

 

同性婚を認めている全ての国を否定している

世界の中で同性婚を認めている国は、認めていない国に比べて少ないです。しかし、決してサイレントマイノリティーというわけではありません。いくつもの主要国が同性婚を認めています。

 

同性パートナーへの法的保証が認められている国の一覧がこちら。

同性婚可能国(22ヶ国)
オランダ、ベルギー、スペイン、ノルウェー、スウェーデン、ポルトガル、アイスランド、グリーンランド、デンマーク、フランス、南アフリカ、アルゼンチン、カナダ、ニュージーランド、ウルグアイ、イギリス、ブラジル、コロンビア、アメリカ、メキシコ、ルクセンブルク、フィンランド

同性パートナー制度のある国(25ヶ国)
ドイツ、オーストリア、スイス、イタリア、クロアチア、ギリシャ、アンドラ、ハンガリー、キプロス、エストニア、マルタ、チェコ、エクアドル、チリ、アイルランド、オーストラリア(4つの地域)、スロベニア、イスラエル、コスタリカ、ベネズエラ、ジブラルタル、ジャージー諸島、サンマリノ、リヒテンシュタイン、マン諸島

出典元:世界の同性婚ムーブメント&同性婚可能国を一挙紹介 | GENXY | Page 2

 

デヴィ夫人はこの全ての国の法律はおかしいと思ってらっしゃっているのでしょうか。全ての国を否定していることになるのではないでしょうか。

 

同性愛者を無意識に見下している

デヴィ夫人は

「同性愛者の知り合いがたくさんいます。だからそれ(同性愛)は認めています」

とした上で、同性婚は「認められない」としていました。

 

言葉の揚げ足とりになってしまうかもしれませんが、そもそも「認める」って何なんでしょう。 言葉の選び方にも違和感を覚えました。完全に上から目線な気がするんですよ。

 

そもそも、異性愛者か同性愛者か、それは人それぞれで、異性愛者がマジョリティーなだけ。なぜ異性愛者が同性愛者を「認める」必要があるんでしょう。もともと、あたりまえにいる存在ではないのでしょうか。

 

マイノリティーな存在を無意識のうちに見下しているのが、言葉の節々に感じられたのも不快感を感じた理由です。

 

堀潤さんが冷静に指摘してくれたのが救い

同番組でコメンテーターとして、元NHKアナウンサーで、現在はジャーナリスト堀潤さんが同席していらっしゃいました。『ワイドナショー』でもたびたび出演されている方です。

 

堀潤さんが、デヴィ夫人の一つ一つの意見を冷静に反論し、指摘してくれていたのが救いだったなぁ、と感じました。

 

キリスト教でも法皇が同性愛を認める発言をしている

デヴィ夫人は自身の「同性婚は自然の摂理に反する」という主張を、キリスト教の考えに基づいたものだとおっしゃっていました。

 

それに対して堀潤さんは「カトリックに関してはローマ法皇も『同性愛者に制限を加えていたのは間違っていた』と言うほど。改革も進めている」と指摘してらっしゃいました。

 

それに対してさらにデヴィ夫人は「でも結婚は認めてない」とおっしゃってて、まあそれもその通りなんですが…

▼参考サイトはこちら

www.cnn.co.jp

www.cnn.co.jp

でも、同性愛に否定的だったキリスト教も姿勢を見直すべきだとするほど、時代は変わっているということなんですよね。

 

「同性婚があると子供が減る」という指摘は当たらない

という趣旨の発言もしていました。

 

「よく『同性婚を認めると子供の数が減る』と言われている。それは極論。でも、男女間で産まれた子供でも行き場がなくて施設に預けられるとか、里親がいなくて困っている子がいる。経済的に安定しているなら、同性の家でも里親として受け入れるということもある。子供にとって親が男か女かじゃなくて、安心して暮らせることが何より大切。各家庭で周りとは違う親だとわかって、子供が嫌だと言ったら、どうしようかと話し合うそれぞれの家庭でコミュニケーションを取るべき

 

まとめられていませんが、こんな感じの内容です。とてもわかりやすい主張でした。

 

当事者が人の前に出て主張するのは素晴らしい

同番組で当事者として出てきた女性に対しても、「意思を示すために行動して、批判されても人の前に出てきて主張するのはなかなかできることではない」とおっしゃっていました。

 

特に女性とデヴィ夫人がヒートアップしそうになっていたものですから、それに対して議論をぶつけるというよりも、そっと寄り添うようにフォローを入るというのはすごいなぁというか。

 

私なんか、かーっとなってまくし立ててしまいそうですが、ああやって相手を追い詰めず、冷静に淡々と返すのが大事なんだろうなあと思いました。

 

あ、別に堀さん信者ではないですよ。

 

破局したからと言って同性婚を否定するのはお門違い

あと、同性で結婚式をしたのに破局をしてしまったということで、当事者同士を批判なさる方も多いんですよね。「同性婚が軽く見られる」とか「やっぱり同性婚は意味がないと思われる」とか「本当に同性婚したい人に迷惑」とか、同じ同性愛者からの批判も多く見られます。

 

その批判も、私は間違っていると思います。たしかに同性婚カップルとして活動して、その地位を高めてくれるというのは素晴らしいこと。でも、人と人です。異性愛者と同じように、同性愛者だって人と人がぶつかって、もうパートナーではいられないということもあるでしょう。

 

それなのに、公表していたのだから価値を下げないように破局するな、というのはどうなのかな、と。今回も当人同士の相性だったり、当人たちでしかわからない、人間関係の問題です。夫婦のことに他人が口を出さないように、それは口に出すべきことではないです。

 

離婚した夫婦に向かって「結婚というシステムのイメージダウンになった責任はわかってるんですか?」「そもそも結婚というシステムに問題があるんじゃ」なんて意見をぶつけてくる人がいるでしょうか。

 

それと同じように、同性婚で破局したからと言って、それを利用して同性婚というシステムそのものを批判することが間違っていると思います。

 

結婚する理由は人それぞれ

結婚する理由はさまざまにあると思います。

  • 夫婦になることによる法的なメリットを受けたいから(扶養、税金、)
  • 子供を産みたい・子孫を残したいかあら
  • 家を守りたいから
  • 一緒にいると精神的に幸せだから
  • 経済的に楽だから

そして、何人もその理由は否定すべきものではなく、また強制するものでもないとも思います。両人が合意していて、お互いの利益が一致するなりしているなら、他人がどうのこうの言うことじゃない。

 

デヴィ夫人の主張はデヴィ夫人の主張にすぎず、いかに功績があって女性としての価値を残してきても、それは彼女自身の結婚観です。他人の結婚観に口出しするのは、夫婦の夜の事情についてのぞき見て口出しするくらい失礼なんです。

 

さまざまな理由に基づいて「結婚したい」と思う同性愛者だけ、同性婚だけ認められないなんて、そんなのはおかしいと思うわけです。

 

同性婚は“認める”んじゃなく、当たり前のこと

同性婚って本来は認められるべきことではなく、当たり前にあることなんですから、法律が追いついてないってだけなんですよね。だから、当たり前のこととして、早く法律が追いついてほしいなと思います。

 

ただ、このような時代について行けない方々が政治家の先生方には多くおられます。頭ごなしに同性婚を否定する方もいるでしょう。ただ、そういう方はこの時代から取り残されるか、寿命が尽きるかのどちらかです。

 

それよりも、今の時代を生きていきたいと願う全ての人のために、当たり前のことが認められる法律が今すぐにでもできてほしいと願うばかりです。

 

以上です。乱筆乱文にて失礼します。

 

参考にさせていただいたサイト

 

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