朝ドラ『マッサン』は全部見ていたaoikaraです。だから今回のゲストは本当にうれしかった!というわけで、今回はマッサンならぬマーサン登場の…
ドクターX 第5シリーズ 第7話 ネタバレ
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方は見てからどうぞ。
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第7話のあらすじ・ネタバレ
内神田の娘を救え
東帝大学病院の蛭間重勝(西田敏行)は、日本医師倶楽部の会長・内神田景信(草刈正雄)の娘がガンになったと言う。外科副部長の鳥井高(段田安則)と猪又孝(陣内孝則)が娘はいないと記憶しているが…
一方、空港に降り立つ一人の金髪美女(シャーロット・ケイト・フォックス)がいた。
内神田の娘というのは、夫婦でかわいがっている犬のナナちゃんだった。東帝大では動物は専門外。蛭間は「一人だけオペをできる者がいる」と言う。
ナナちゃんの手術をしたのは、フリーランス外科医の大門未知子(米倉涼子)。獣医の免許も持っていた。肝臓がんということで、あまりない術式でオペを行う。
待合室には内神田の妻・小百合(戸田菜穂)と、蛭間の妻・華子(藤真利子)がいた。手術は無事成功。小百合はナナちゃんが大好きな霜降り牛を食べさせようと言い、未知子に「だから病気になる。飼い主の自己満足に振り回される犬がかわいそう」と指摘されてしまう。
小百合は未知子の無礼な態度に怒っていた。
小百合の頼み事
蛭間は院長室で秘書の中谷恵子(是永瞳)とイチャイチャ。ソンタくんが警報を鳴らすと、華子がやってきて即座に離れる二人。妻のことを「部外者」と言う蛭間だったが、一緒に来た小百合を見て顔色が変わる。小百合は「私は部外者ですから」と自虐する。
そんな小百合は蛭間に「お願いがある」と言う。自身のいとこが行き遅れてしまったため、独身で良い方とお見合いをセッティングしてほしいと言うのだった。美人とは言い難い女性ではあった。
未知子を知っている金髪美女
病院には未知子がいつものようにど派手なファッションでやってくる。そこに「ドクターデーモン」と呼びかける金髪美女。会えたことを大いに喜び、未知子のことを言い当てる。「言うことを効かない、口は悪い、性格も悪い。でも、オペは日本一」と。ハグまでして、未知子は「あんた誰?」と困惑。
お見合いの意外な展開
後日、小百合はいとこの萌々香(小飯塚貴世江)を連れて、華子が原守(鈴木浩介)を連れてお見合いに。
医局では、原の見合いが話題になっていた。うまくいけば内神田会長と親戚になれると大盛り上がり。
エレベーターで看護師の長森陽菜(久住小春)が「医者はみんな偉い人と結婚したいの?」と言う。聞かれた西山直之(永山絢斗)は「そんなことないよ」と答えると、長森は西山はどうなのかと聞く。しかし、西山は患者のことを伝えるだけ。不満げな様子の長森だった。
お見合いはそこそこに、二人きりになってはと小百合が進める。すると「ちょっと待った」とやってきたのは未知子。キンちゃんにお客さんだと、原に引き合わせたのは例の金髪美女。
彼女は「マーサン!」と言い、原に抱きついた。驚く一同。彼女はナナーシャ・な仁スキーという名前で、「マーサンの恋人」だとまた原を抱きしめる。萌々香は大号泣。小百合はブチギレ。未知子はそそくさと去る。
原の過去
お見合いをぶちこわしにした原は、院長室に呼ばれていた。原とナナーシャはロシアの病院にいた当時付き合っていたのは事実だが、別れて帰国したと話す。
華子もブチギレ。会長夫人のメンツも丸つぶれで、内神田自身も怒っているだろうと。さらに紹介した蛭間や華子にも連帯責任となる。原はナナーシャと別れて、お見合いをやり直せと言われてしまう。
ナナーシャは東帝大学病院にいた。
本物の医者
未知子は森本光(田中圭)と一緒に、病室の患者に手術の説得をしていた。傷が怖いという患者に対して、未知子は「手術しなきゃ死ぬ!私、失敗しないので」と詰め寄る。
それを見ていたナナーシャがCT画像を見て症例や術式を英語で言い当てる。未知子の術式は傷が少ないと励まし、患者も安心した様子。
病室を出てからも、ナナーシャは未知子と術式について生き生きと会話をかわす。未知子は「あんた外科医?」と察する。ナナーシャは「元外科医」と言う。もうやめたのだと。
さらに未知子に「間違っている」と指摘する。「失敗しないなんて患者の気持ちがわかっていない。本当の医者は患者の心に寄り添わないと」と。未知子はナナーシャが外科医をやめた理由を聞くが、何も答えない。
彼女が日本に来た理由
医局では、原が鳥井や猪又にもこのままだと出世できないと諭されていた。と、未知子が医局にナナーシャを連れてきた。ナナーシャは原を愛おしそうに見る。鳥井と猪又は「ダメだ」と言うように首を振るが、原は…
そのまま原とナナーシャは二人でおでん屋へ。なぜ外科医をやめたのかという原の質問に、ナナーシャは「マーサンと一緒にいるため」と答える。「別れたのは間違っていた」と。原はうつむいてしまう。
原は「実は結婚を考えている人がいる」と言う。驚いたナナーシャは「その人のこと、本当に好きですか?」と聞く。うまく答えられない原。思わず酒をあおる。
ナナーシャは日本に3ヶ月いるらしく、その間だけ一緒にいてほしい、デートをしてほしいと原に言う。しかし「今さら勝手なこと言うなよ!僕の心を揺らさないでくれ!」と語調を強める原。
そんな原にも「マーサンらしい。やっぱりマーサンが好き」と笑顔のナナーシャだった。
悩める原
原は神原名医紹介所の事務所にて、未知子や神原晶(岸部一徳)と一緒に麻雀。ナナーシャのことについて、悩んでいる様子。もし東帝大を首になったら、フリーランスとして雇ってほしいと頼むが「名医じゃない」と即座に断られる。麻雀でも負けて、散々な原だった。
外科医をやめた理由
医局では森本がナナーシャについて調べている。スタンブリッジ医科大学の教授で、華々しい経歴。同じく経歴を見ていた西山が、最後のオペの「メディカルエラー=医療ミス」を指摘する。
心臓のオペで、縫合の際に謝って横隔膜を傷つけて締まったという。患者の命は助かったが、後遺症は残って病院が訴えられている。ナナーシャはやめたのではなく、やめさせられたのか。
そんな話題の中、医局にはナナーシャが来て、お土産を落としてしまっていた。いたたまれず、その場を去る。原が追いかける。未知子はオペのミスについて気になっていた。
ナナーシャが望むこと
原とナナーシャは二人きりで話す。オペを完璧にこなすナナーシャがなぜ?と原は気にする。「私の責任」と言うだけのナナーシャ。それが辞めた理由なのかと問う原。ナナーシャは「マーサンに話したいことがある」と言う。
そこに未知子がやってきて「検査したい」と言い出す。結果、ナナーシャは左前頭葉に7cmの脳腫瘍があった。運動野にも浸潤していたので、オペのミスは腫瘍が原因だろうと。未知子は、ナナーシャの手が震えていたのを気にしていたのだった。
ナナーシャも自分の病気を認める。「それでも私は患者を救いたかった」と。未知子は「オペなめないでよ」と言い放つ。「そんな状態でオペされる患者の身にもなって。あんたは外科医失格」と。ナナーシャも「失格です。だから外科医をやめました」と受け止める。
医者として失敗して、患者になってしまったナナーシャは、マーサンを思い出したと言う。どんなときでも患者の心に寄り添うその姿を。「本物の医者だった。私にも寄り添ってほしいと思いました」と涙ながらに話すナナーシャ。
未知子は「私に切らせて」と言うが、ナナーシャは「No Thank you(結構です)」とのこと。「私はマーサンと最後の時を過ごしたい」と言う。「だけど…」と口を開いた原には「No!」と取り乱すナナーシャ。「私は手術を拒否します」と英語で宣言する。
病院としての判断
院長室にて、原は蛭間に事の次第を報告。症状を見た見解として、手術は難しいというのが鳥井と猪又の見解でもあった。蛭間は原に休暇を勧める。ナナーシャの思いに応えて、寄り添えばと。全てが終わったら医局に戻っても良いと伝える。
未知子は後ろでずっと「オペする!」と主張するが、スルーされるだけ。蛭間の提案に対して、原は「御意」と小さく答える。
未知子の抗議
退室してから、原が「これでいい」と自分に言い聞かせている。「ナナの希望は僕と過ごすこと。最後まで寄り添うよ」と。それを聞いた未知子は「あんたそれでも医者?」と問いただす。「患者に寄り添っても病気は治らない」と未知子は言う。
原は何も言い返せなかった。
患者の思い
事務所にて、ナナーシャの決断を聞いた晶は悔しがる。ナナーシャの父は、アメリカンメディカルクラブの副会長で、いくらかふんだくれると思っていたのだ。
未知子は、晶が病気だったときに寄り添ってもらいたかったのかと聞く。「未知子は寄り添っていないわね」と答える晶。「オペの怖さを知ってたから、させたくなかったのよ」とも。
ナナーシャが事務所にやってきた。未知子にさよならを言いに来たと言う。明日から原と東京を離れるらしい。
未知子は「外科医なのに自分の命を諦めるの?」と聞く。「外科医だからこれがベスト」と答えるナナーシャ。「あなたに会えて良かった」と、ナナーシャは握手を求めるが、未知子は返さない。差し出した手が痙攣を起こしている。
3ヶ月で原は戻るということで、未知子に原のことを「よろしくお願いします」と託す。
静けさ
東帝大学病院の術前カンファレンス。蛭間は原が休暇を取ることを皆に知らせる。未知子は不満げだった。
原とナナーシャは金沢に向かうために空港にいた。ナナーシャは「やりたいことがいっぱいあります」と言う。いろんな候補を挙げて、「一番は桜を見たい」とも言う。「でも、これは無理ですね」と切なそうにつぶやく。
原は未知子の言葉を思い出していた。「患者に寄り添ったって病気は治らないの」という言葉を。立ち止まるが、ナナーシャに呼びかけられて、その足は飛行機へと向かう。
一方、カンファレンスの続き。その途中、誰かが部屋にやってくる。
それは原だった。
全てを捨てても
原は前に出て、ナナーシャの脳腫瘍のCT画像を見せる。医者たちはざわつく。原は蛭間を目の前にして土下座をして、「オペをやらしてください!」と懇願する。
猪又が院長に逆らう気かとキレるが、「休暇はもう必要ない」と原は辞表を出す。「彼女は桜を見たい、春まで生きていたいと言いました。生きたいという患者にただ寄り添うだけ。そんなのは医者じゃない!」と強く言う。未知子はうれしそうだ。
「日本最高峰の病院なら患者を救いましょう!そんなことができないならここにはいられない!彼女のオペをさせてください!僕はもう寄り添わない。オペをして治します!お願いします!」
そう言って再び土下座。皆も息を飲んでみている。
長い間の後に、未知子も「あたしもやる!」と挙手をする。原は未知子に感謝する。
蛭間は原の気持ちを理解した上で、日本医師倶楽部や東帝大学病院に多大なる迷惑をかけて、最大の温情と最高の条件ということで休暇を認めたのに、それを無視するのかと詰め寄る。原は呆然。
オペは勝手にしろ、オペ終了後に東帝大を去りなさいと命じる。原が書いた辞表もびりびりと破いてしまう。また未知子にも原のオペによりそうなら東帝大との契約は破棄すると命じる。
医者として
オペ当日。緊張した面持ちで手術室へ向かう原。準備をすると、なんと森本と西山もいた。首になるかもしれないが、森本は原に寄り添いたいと考えていた。西山は未知子の手術に興味があると言う。味方はいた。
鳥井や猪又は手術の見学をしている。二人ともこのオペが気になっていた。
原は手術室へ。そして、執刀医である未知子も来た。術式は覚醒下脳腫瘍摘出。つまり、途中で目を覚ました状態でオペが行われる。鳥井や猪又はその目的が気になり、原もリスクの高さを気にしている。未知子曰く手に麻痺が残らないように、確認しながらオペを行うとのこと。
そして、未知子の執刀により手術がスタート。猪又は、脳腫瘍が運動野に浸潤していることから大丈夫なのかと珍しく心配している。鳥井は成功を祈っているのかと問うが、首になる奴らを見るだけと答える猪又。
慎重にオペを進めていく未知子。そして、ナナーシャを覚醒させることに。ナナーシャはゆっくりと目を覚ます。冷静な様子だ。
未知子の「始めるよ」を合図に、脳表にプローブで電気刺激を送りながら確認していくことに。手を握ったり開いたり、今のところ変化なし。これを続けることで腫瘍の切除線を決めていく。ナナーシャの確認は原が行う。
次に手術を模したメスのようの道具と、線が描かれたボードを使って、まっすぐなぞれるかを確認する。問題はない。
と、血圧が上がって、ナナーシャの右半身の痙攣が起き始める。脳波のスパイクも起きている。未知子がすかさず対処。
「マーサン!」と叫ぶナナーシャ。原はナナーシャの手を握りしめる。うつらうつらなりながら、ナナーシャは原を呼び続ける。「私を病院に戻してくれてありがとう」と言い、涙を流す。「マーサン…I love you」そうつぶやいて、ナナーシャは再び意識を失う。
原は手を握ることしかできない。なんとか血圧も下がり、状態は安定した。未知子は「起きたら続けるよ」と言う。原が「やめましょう」と言う。「命をまず確実に救いましょう」と。見学室から猪又も確認しながらのオペは必要ないと指示する。
未知子は「外科医としての命も救う」と意思を曲げない。「でも…」と口ごもる原に対して、
「私、失敗しないので」
と力強く言う未知子。再びナナーシャが目を覚ます。未知子は、原に脳表の刺激を「菌ちゃん」と原を指名する。「僕でいいんですか?」という原に、「治すんでしょ?」と返す未知子。「治します!」原は答えた。「守、原守」と自分の生を修正しながら。
順調にオペをこなし、最後は未知子が脳腫瘍を摘出して手術は成功。経過観察は必要だが、メスは持てるようになるはず。覚醒しているナナーシャに未知子は「おかえり、ドクターナジンスキー」と声をかける。「Thank you。ドクター大門」とナナーシャも答えた。
鳥井や猪又も見事なオペにほっと一安心。
未知子は最後まで手術を済ませて、成功して無事終了。いつものように、素手で患者の容態を確認。原は「ありがとうございました!」と感謝した。
実にお得なお話
院長室にて、華子が蛭間にキレていた。原がお見合いを断ったからだった。そこへやってきた晶。いつものように、メロンと請求書を渡す。今度こそびた一文払わないと譲らぬ蛭間。原の手術に参加した医者たちは全員首にしたとも話す。
晶は内神田会長に会ってきたと、感謝の印である写真集を蛭間に手渡す。またヘネシーウイスキーももらったようだ。内神田は前々からアメリカンメディカルクラブとつながりが欲しく、副会長であるナナーシャのオペにより、協力なコネができたのだ。
つまり、東帝大は内神田に大きな貸しを作れた。それを聞いて蛭間は笑顔。会長から感謝の電話までもらいウキウキ。請求書も快く見て、
10,000,000円
という破格の金額にも「喜んで!」と払うことを承諾した。
いたしません!
病院には小百合がやってきて、お見合いを断った原を処分するようにと言う。華子が「いたしません」と答える。東帝大が決めたこと、「奥様はあくまで部外者」と答えて、颯爽と立ち去る。華子は小百合をかわしたことを「人生最高の瞬間」と楽しんでいた。
寄り添ってほしい
原はナナーシャを空港で見送り。東帝大に残れた原だが、フリーランスになってナナーシャについていく選択肢もあると伝える。しかし、ナナーシャは「やめて」と。「本物の医者はオペを失敗しない。寄り添うの意味ない」と言う。
「ばいばい、キンちゃん」と言い、一人笑顔でアメリカへ帰ってしまう。ナナーシャの後ろ姿を見つめる悲しみの原は「僕によりそってええええ!」と叫ぶ。
声を聞いているナナーシャは、独り言のように「ありがとう、マーサン」と切なげにつぶやいた。
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と言う話でした。いやーいつものドクターXにない、何この切ない終わり!キンちゃん、泣かせてくるじゃん。良い話でした。ちょっと泣きそうなくらい。良い演技だな~。長くなりましたので、詳しい感想は次回書きます。
aoikara
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