最終学歴は中卒のaoikaraです。ブログで「中卒フリーライター」を謳っているのに、ほとんど中卒に関しての記事がないな~と思い、この記事を書いています。今回のテーマは、
中卒からの人生設計
高校を中退したり、進学しなかったり、さまざまな事情で中卒になった人がいるでしょう。中卒になってしまったときに「この先どう生きれば良い?」「もう人生終わりだ…」なんて将来に不安を抱えてしまうと思います。実際に、私も何度も悩んだことがあります。
そこで、中卒になってしまってから、人生にどんな選択肢があるのかを考えていこうと思います。
中卒からの道①進学
「中卒から脱却したい」という方は、進学をして学歴を更新しましょう。
高校に入り直す
高校の選び方
もう一度受験をして別の高校に入り直し、卒業すれば「高卒」になれます。新しい高校を選ぶ基準としては「自分に合っている」こと。
中卒になる人のほとんどが、高校を中退したからではないでしょうか。中退した理由もさまざまだと思います。たとえば…
- 学力:授業についていけなかった
- 人間関係:同級生といざこざ、いじめ、教師と合わない
- 病気:授業に遅れて
- 校風:自分のキャラクターと合っていない、自分とはタイプが違う人が多い
などなど。挙げてない理由も、まだまだあるでしょう。その中退した理由にまた悩まないように、今度は自分に合う学校を選んでみるということ。
自分に合う学力の学校を選んだり、人間関係でごちゃつくのが嫌なら通信制にしたり病気がちなら在宅の通信制にするとか、キャラクターと合っている校風を選ぶとか、学びたいことに合わせて選ぶとか…いろんな選択肢はあります。
実際、私の過去の知り合いに(私が人間関係リセット癖があったために“過去”になってしまいます)一度高校をやめて、新しく入った高校では楽しく過ごせて卒業できたという人がいます。
一度やめてしまうと「自分はダメだ」と思ってしまいますが、環境を変えてみればうまくいくこともあります。高校入学からやり直すというのは、環境を変える一つの方法です。
高卒から、その先の大学や専門学校への進学、就職にもつながるチャンスにもなります。
定時制・通信制
働きながら通うのであれば、定時制という方法もあります。全日制は昼間に授業が行われますが、定時制は夕方から夜。実際に高校に通いながら働いている人も多いです。学費など経済的な問題が気になるなら、定時制もありです。
人間関係を築くのが苦手だったり、高校に通うこと自体が億劫だという人は、通信制という手もあります。
また、高校を中退したり、不登校経験がある生徒を受け入れているという高校も全国にたくさんあります。そういう高校を調べてみるのも一つの手です。
専門学校や大学に行く
高校は行かなくても良いので大学や専門学校に行きたいという人はその選択肢もあり。実際に、高校を卒業していなくても大学を受験することはできます。
高認(高等学校卒業程度認定試験)の取得がマスト
中卒でそのまま大学や専門学校を受験することはできません。(専門学校の中には中卒でも受験できる施設もあります)「高認」を取得するのがマスト。「高卒認定」とも言われており、正式名称は「高校卒業程度認定試験」。過去には「大学検定」通称「大検」と呼ばれていた試験のことです。
要は「高校卒業程度の学力があることを認めますよ」という資格のようなもの。詳しくはまた別記事で書きます。この資格があると、大学や専門学校を受験できます。
ただし、注意してもらいたいのが、高認を取ったからと言って高卒ではないということ。大学や専門学校を受験する資格が与えられるというだけで、高認を取っただけでは学歴は「中卒」のまま。
大学や専門学校を卒業しない限り、永遠に「中卒」です。
中卒からの道②働く
学校という環境が合わない人なら、改めて学校に通い直す必要もありません。学校に通っている時期よりもその先の人生の方が長いのですから、すでに考え始めるという手もあります。つまり「働く」方法を模索するということです。
就職
場所を選ばなければ、中卒でも就職できる会社はあります。多くはないです。なかには、お笑い芸人さんが多く所属している事務所「吉本興業」も中卒採用を受け入れています。公式サイトでも明記されています。
面接で「なぜ中卒か」って聞かれる可能性はあるので、その答えは必要ですね。どんな方法を選んだとしても、中卒という事実に向き合うことは必要だってことですね。
水商売は受け入れられやすい
水商売と聞くと、夜のお店を想像される方も多いですが、それだけでなく飲食業や芸能界、農家、漁師も水商売のひとつです。本来の意味は…
水商売(みずしょうばい)とは、先の見通しが立ちにくく、世間の人気や嗜好に大きく依存し、収入が不確定な業種や職業、およびそうしたものに従事する人を指す日本の俗語である。
出典元:水商売 - Wikipedia
なのでね。要するに学歴を必要としない仕事の場合が多いということ。まずはアルバイトから始めて、その業界になじんでいくってこともできると思います。
職業に必要な資格を取る
仕事を始めてみて、必要な資格を取得してスキルアップすることもできます。資格の多くは中卒でも受けられます。司法試験だって中卒でOKなんですから!(予備試験を合格した場合)
最低限、普通運転免許は持っておくと働き口は増えると思います。
アルバイト・派遣
正社員ではなくアルバイトや派遣なら、働き口は広がると思います。高い収入を得ることは難しいですけどね。でも、特別な資格が必要だったり、特殊な職業だったりでなければ、だいたいのアルバイトは中卒でも雇ってもらえます。
個人事業主
自らが仕事を得て働く方法を考えるという手もあります。個人で働くということですね。一応、私もフリーライターなので個人事業主に当たるのかな。
クラウドソーシングで仕事に応募
SOHOやクラウドソーシングサイトに登録して、仕事の募集から応募して、地道にコツコツ稼ぐことができます。有名なサイトとしては「クラウドワークス」や「ランサーズ」があります。
私はライターとして、この働き方から始めました。
「商品」を販売
自分でお店を持って、商品として「能力」を売る「coconara(ココナラ)」というサービスもあります。「似顔絵を描きます」という実用的なことから、「電話で悩み相談に乗ります」というものまで、どんなことも「商品」として売れます。
手芸やアクセサリーなど捜索が得意なら、ハンドメイドサイトで販売するという方法もあります。「minne」とか「Creema」とか、私もよくハンドメイドサイトで商品を購入しています。
やりたいことを「発信」して自己アピール
やりたいことをSNSやブログなどで発信して、そこから仕事につながったという人もいます。たとえば漫画を描いて投稿サイトにUPして書籍かしたり、実写化された人もいます。「ブロガーになる」と宣言して、ものすごいアクセス数を稼いでいる人もいます。
今はどんな場所でも自由に「発信」できる時代なので、やりたいことを自己アピールして稼ぐことにつなげるのもありですね。才能に中卒とか学歴は関係ありませんから。
ブログ・サイトのアフィリエイトで稼ぐ
ブログやサイトを作って、広告料を得て稼ぐという方法もあります。実際、働かずにアフィリエイトだけで生計を立てているという人もいます。成果を上げるまでの資金繰りが大変なので、副業としてブログやサイト運営に取り組むのがリスクヘッジになるでしょうね。
私もブログでほんのちょっぴり広告収入を得ています。Amazonで商品紹介したり、GoogleAdSenseで広告を載せております。
ユーチューバー
今や小学生がなりたい職業ランキングでも名前があがっているユーチューバー。YouTubeで動画を上げて、広告収入を得て稼いでいる人のことですね。これも中卒かどうかなんて全く関係ありません。
ただし、もう第一線と言われる人たちがいて、同じジャンルで頑張ろうとしても二番煎じになってしまうでしょう。全く別ジャンルで、なおかつ個性的で、そして人気のユーチューバーになるというのはかなり大変そうです。
起業する
いっそのこと起業してしまうというのも一つの手。私は起業したことがないのでわかりませんが、「実業家」になったら中卒とか関係なくカッコイイじゃないですか。という短絡的な考え方。
そんなおちゃらけた話ではなく、実際に中学校を卒業して高校に進学せず、コーヒー豆販売店を開業した15歳の方もいます。
リアル中卒が思う最善の方法
今までは考えうるこれからの人生設計のご紹介。そして、ここからは私が超個人的に思う、中卒になってからどうしたら良いか、の話です。
できれば高校や大学は出た方が良い
私は高校も大学も出てないし、今の仕事をしていてそれで困ったことはありません。キャンパスライフとかに憧れもないですし、今の時点では高校や大学に行きたいとは思っていません。
でもね、行っておいて損はないと思います。時間的に経済的に余裕があるなら、高校や大学は出ておきましょう。将来に何かしたいという具体的な案がない人は特に。
学校に通うことでやりたいことができるかもしれません。中卒のまま「この職業に就きたい」と思っても、学歴的に難しいかもしれない。やりたいことができるように、高校や大学は卒業しておいた方が、選択肢が広がります。
別に中卒で困ってはいないんですが、中卒になることをおすすめしたいわけじゃないです。学校が合わないなら無理に通う必要はないです。ただ、高校や大学を出ておいた方が将来設計の可能性は広がるんじゃないかな、とは思います。
とりあえず働いてみてから「その先」を考える
時間的に経済的に余裕がないなら、とりあえず働きましょう。どんな場所でも良いです。とにかく働く。働いてから「この職業は合ってなかった」と思ってやめても良いですし、「これが好きだから極めたい」と資格の勉強をしたり、学校に入り直したいと思うかも。そんなとき、働いていればお金が貯まりますし、自己投資できます。
中卒でも受け入れてくれる場所はたくさんありますし、わざわざ中卒と言わなくても良い場所は思っているよりたくさんあるんです。
中卒の人に伝えたいこと
中卒になってしまったときって、すごく自分を責めてしまうんですよ。「なんて自分はダメな人間なんだろう」「みんなが当たり前のようにできることが、どうして自分はできないんだろう」というように。
若ければ学校って社会は大きくて、高校中退は一大。「人生が終わった」という感覚になってしまうこともあります。年齢をそれなりに重ねていれば「若ければいくらでもやりようがあったのに」と時の流れを悔やんでしまうこともあるでしょう。
中卒で「もう終わり」と思ってしまう人に言いたいのは、
人生はいくらでもやり直しがきく
ということ。
ただ、そのためにはやっぱり動かなきゃいけないんですよね。「これからどうするのか」ということを考えて、そのために前に進まなきゃいけない。自己啓発セミナーみたいになってきました(笑)そんなつもりはないのですが。
どんなに小さな歩みでも良いから、一歩一歩前に進んで。途中で後悔したり、悩んだり、落ち込んだり、苦しむこともあるでしょう。そんなときは、立ち止まっても、後退しても良いです。でも、ちょっとだけでも前に進む。そしたら、運や人との出会いや偶然が重なって、良い方向に行けることもあるんです。
中卒ってまだ1回の失敗ですよ。私なんか何度も失敗しています。高校もやめたし、予備校もやめたし、専門学校もやめたし、アルバイトも短期間でやめたし、昨年は急に仕事がなくなるし、今の仕事以外に働いたことはありません。ものすごく失敗しているダメ人間です。
それでも、ありがたいことになんとかお仕事をいただけています。いつなくなるかわからず不安だらけなのは変わらないですが、それでもちょびっとでも前には進んでます。
そうやってちょっとずつ前に進んでいたら「中卒のせいで」って責めるんじゃなくて、「あのときの経験があるから失敗があっても大丈夫」とか「あの経験があるから今の自分があるんだ」って思えるようになります。
気持ちがどん底なときにそんなことを言われても、「そりゃあ今が幸せだからでしょ」って思われてしまうでしょう。実際にその通りで、私も余裕がない時期を思い出すと、「大丈夫」っていう言葉は信じられないと思います。
でも、こんな私みたいな人間でも大丈夫だから、だいたいの人は大丈夫です。また失敗しても、一回失敗しているから余裕!くらいに思えば大丈夫。でも無理せず、自分を追い詰めすぎず、ちょっとずつ進むこと。
中卒だけど一歩踏み出したい、こんな人間もいるんだな、こんな方法があるんだな、この記事を読んでそんな風に思っていただけたら幸いです。
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aoikara
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