中卒フリーライターほぼ無職。

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【ドラマ】BORDER 贖罪 ネタバレ あの衝撃の本当の結末

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きちんと見ていたドラマの続編があるとすごくうれしいaoikaraです。このドラマもその一つ。というわけで、今回のテーマは…

 

BORDER 贖罪 ネタバレ

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方は見てからどうぞ。

 

あらすじ・ネタバレ

こちらの世界

銃弾が頭に残り、一度死に、蘇った刑事・石川安吾(小栗旬)。彼はどうしても許せない誘拐殺人犯・安藤周夫(大森南朋)を追い詰め、屋上で脅して自白を求めていた。しかし、石川は安藤にこんなことを言われてしまう。

 

「あなたと私には決定的な違いがある。私は悪を成すために人を殺せます。あなたは殺せないでしょう?この差は永遠に縮まらないんです」

 

石川の同僚・立花雄馬(青木崇高)は、石川がいるマンションの階段を必死に走っている。

 

「また私の勝ちですね」安藤の言葉で、石川の目から涙がこぼれ落ちる。そして、胸ぐらを掴んだ手を離し、

 

安藤を屋上から突き落とした。

 

一瞬の間。の後に、石川は自分の硬度に驚き、血を流し倒れる安藤の姿を見つめていた。

 

そこへ、立花が現れて、石川を見つける。言葉を失う石川。ポンと肩に手を置かれて、

 

「こちらの世界へようこそ」

 

安藤の死者が石川の後ろでつぶやく。息が荒くなる石川。そんな石川の肩を、立花がポンと叩く。石川は体の力を失い、倒れ込んでしまった。

 

ボーダー

(石川のナレーション)

人は死んだらどこに行くんだろう。僕はある事件に巻き込まれ、頭に弾丸を撃ち込まれた。頭の中を半周した弾丸は、脳底動脈のすれすれで止まり、奇跡的に命を取り留めた。

 

ただ、その弾丸を取り除く手術は困難で、僕はしばらくこの弾丸と生きていくことになった。その結果、

 

僕は死者と話せるようになった。

 

事は起きた

安藤が転落死した現場には、多くの警察官がやってきた。石川の上司・市倉卓司(遠藤憲一)もいる。検死官の比嘉ミカ(波瑠)もやってきた。比嘉は石川を気にしている。市倉に仕事をするように命じられる。市倉は言う。

 

「あいつはまともに話せる状態じゃない」

 

石川は屋上にいた。ほかの警察官と一緒に。ただ、何も話さない。隣には死者の安藤がいる。誰にも見えていない。

 

「正義のために人を殺した気分はどうですか?嫌味では無く単純に知りたいんです。悪のために人を殺すのとどんな違いがあるのか知りたい。正義を全うして、高尚な達成感があるのでは?」

 

石川は表情を変えず、何も答えない。そのまま所轄に連れて行かれることになった。市倉は「記憶がきちんとするまで、うかつに口を開くな」と命じる。比嘉も、心配そうに石川を見つめていた。

 

市倉は当時のことを立花に聞く。ただ、立花も事が終わってから来たので、何が起きたのか何も気づいてなかった。防犯カメラもない。つまり、ここで起きたことを知っているのは石川だけ。

 

石川は監察官の取り調べを受ける。これ以後の捜査に、石川の同僚である立花は外されることになった。

 

呼び出される人々

石川が懇意になっていた情報屋の赤井(古田新太)は、いつもの店で連絡を受けていた。すると店を閉め、連中を呼び出すようにと仲間の開高(山口祥行)に命じる。

 

石川に協力していたサイモン(浜野謙太)&ガーファンクル(野間口徹)や、スズキ(滝藤賢一)が呼び出される。

 

名物監察官

石川がいる所轄には、取り調べのために名物観察管理官がやってくる。真っ白なスーツを着た男の名前は久高喬(國村隼)。山崎(高橋洋)と村田(永岡佑)という部下を引き連れてやってきた。

 

久高は部下に取り調べの準備を命じて、自分は検死を見に行く。

 

検死官・比嘉ミカ

比嘉は安藤の検死のための解剖を行う。それが終わった頃、解剖室に久高がやってきた。比嘉は同部の外傷以外に目立った所見はないと伝える。久高は遺体を直に見ようとする。比嘉は転落で生じた外傷しか無いと念押し。

 

久高は切れ者の検死官だと聞いて、比嘉を見に来たと言う。なんとも言えない空気の中、立花がやってきたのは久高は立ち去る。立花も一瞥してから。

 

立花は久高が監察官だと気づき、「よけいなこと言ってないだろうな?」と問う。「よけいなことって何よ」比嘉も強い口調で返した。

 

石川安吾という刑事

久高は部下と一緒に、石川が安藤に関わることになった、男児誘拐殺人事件について調べている。被疑者として石川が安藤に目星をつけて、公務執行妨害で逮捕。別件逮捕のやり口に久高は「感心しませんね」とのこと。

 

そもそも、どうやって石川が安藤に目星とつけたのか気になった言える。殺された男の子がいなくなったとされるショッピングモールに出入りしている業者から、安藤が割れたと部下が説明。

 

事件発生から別件逮捕までわずか4日。それを聞いた久高は「石川くんはずいぶん優秀な刑事なんですね」と意味深に言う。

 

葛藤

石川は久高の事情聴取に応じる。「屋上で何があったのか話してもらえますか?」と久高から問われて、石川は頭痛と共に目を閉じる。目を開けると、死者の安藤がいた。

 

「自供するんですか?あの状況だと証拠はありません。全てはあなたの自供のみ。あなたが黙っている限り、連中はお手上げです。私が勝手に足を滑らせて死んだ、ということで一件落着」

ただし、正義に誇りを持っているならば、正直に自供すべき。恥じ入ることはありません

「しかし、もし捕まったらもう正義をなすことはできない。これからも正義をなし、被害者を救いたいなら自供はすべきではない

 

「どうしますか?」
「どうしました?」

 

安藤の問いに重なるように、久高の声が入ってきた。

 

「あなたが嘘の自供をしたら、殺された私の魂は救われない。あなたが何を話すのか、とても楽しみです」

 

死者の安藤は、石川に迫る。石川は「何があったのか思い出せない」と答えた。安藤は表情を崩して、「迷っているわけですね。あなたは真実と嘘の境界に立ってる。どちら側に足を踏み出すか、しっかりと見守ります」と告げた。

 

石川の取り調べの続きは、明日行われることに。ただ、自宅には帰らず、所轄に泊まることにもなった。

 

信じたい者たち

比嘉はデスクで考え事。その部屋にずっと立花がいて帰らない。「居場所がない」という立花。「おまえはどう思う?」と切り出す。石川が明らかに様子がおかしく、不安定で、綱渡りのようにバランスを崩したら落ちそうに見えたと話す立花。

 

比嘉は「何が言いたいの?」と返す。「石川君が突き落として殺したって言いたいの?」と。「そうじゃねえ」と立花も返す。「そうだとしても、気持ちが理解できる」と。そして、自分の過去を話し出した。

 

自身が巡査で交番勤務の頃、毎日小学生の女の子が交番の前を通っていたと。彼女は何科におびえた目をしていた。毎日毎日、さすがに半としたって、女の子を交番に招いて聞いてみた。1時間ほど黙っていた彼女は、ようやく口にした。

 

「お父さんに悪戯されています。助けて下さい」

 

怒りに震えた立花は父親を問い詰めた。しかし、父親は「娘は嘘吐きで困っている」と薄笑いで答えたと言う。結局、何もできなかった。

 

女の子は交番に現れなかった。大けがをして病院に運ばれていた。体中が青あざだらけだった。それでも父親は「階段から落ちた」と言った。立花は父親につかみかかった。周りに止められなければ、殴り殺していたかもしれないと。

 

比嘉も「気持ちはわかるわ」と理解を示す。立花は

 

「警察官を続けてわかったことがある。この世界はひとつじゃない。まともな世界と悪の世界がある。悪の世界は、普通の神経じゃ耐えられない。警察官は悪の世界に巻き込まれないよう、悪と戦う。正気を失うのもわかる。警察官もただの人間だから

 

と話して、「忘れてくれ」とつぶやく。比嘉は女の子のその後を気にしていた。立花曰く養護施設に入って元気に過ごしているとのこと。今でも手紙が届くと。比嘉は本当にうれしそうに「よかったね」と返す。

 

そして、決意したように「もし、石川君が正気を失っているとしたら、私たちがこっちの世界に引き戻してあげよう」と宣言する。

 

救う者たち

赤井に呼び出されたサイモン&ガーファンクル、スズキが集まった。石川が何も話していないことを聞く。

 

赤井は「俺たちのような人間は世間の道理に左右されない」と話し。「石川が殺したかどうか、どうでもいい」とし、「石川を信じるかどうか」だと話す。

 

みな、気持ちは同じ。

 

「暗闇におびえてるのを救えるのは暗闇にいる俺たちだけ」

 

いつもそばに

夜。監視がつく留置場に石川はいた。すぐ隣に死者の安藤がいる。話しかけたければ遠慮無く声をかけるようにと言う安藤。

 

「いつでもあなたのそばにいますから」

 

まっすぐな刑事

久高は市倉から目撃者はいないという報告を受けてきた。市倉は「これまで見てきた中で石川は1番まっすぐな警察官です。正義感に突き動かされただけ。本意ではない」と話す。

 

久高は「だいたいの警察官はうちの部下はやってませんと言う」と意外そう。久高は一目見た時から石川のまっすぐさに気づいており、また同時に「まっすぐな警察官がふとしたきっかけで道を踏み外すのも見てきた」と語る。

 

変化を求めて

2度目の石川の取り調べ。しかし「記憶が曖昧で、何も思い出せません」と言うことは変わらない。 すると、久高が現場に行くことを提案する。石川もそれを受け入れた。

 

罠を仕掛けて

事件現場のマンションには、際も何度ガーファンクルとスズキが業者のふりをして潜入していた。Wi-Fiのパスワードを解き、なにやら仕込んでいる様子。

 

目が合う瞬間

石川は久高たちと共に来るまで現場へ。すれ違った車に、スズキのような顔を見かけて表情を変える石川。その変化を久高は見逃さなかった。

 

そして、車の信号待ち。横断歩道でとある女性(中村ゆりか)と目が合う石川。車はそのまま発進し、女性を轢きそうになって息を止める石川。しかし、そこには誰もいなかった。はあっと息を吐く石川の姿を見て、久高が気になっていた。

 

屋上にて、取り調べ。久高は安藤が仰向けで倒れていたことを挙げて、客観的に判断して石川と向かい合った体勢で落ちたと話す。

 

しかし、石川の耳には先ほど横断歩道にいた女性の声しか聞こえなかった。彼女は死者だった。自分は殺されたから、犯人の男を捕まえてくれと頼み込むのだ。

 

石川は追い詰められてしまう。ひどく頭が痛いと、署に戻ることになった。女性はまだ続ける「ついさっき殺されたんです。死体も証拠も消されてしまう。あなたしか頼れない。私を殺した犯人を捕まえて」

 

キレる男

口笛を吹く男(満島真之介)がスーツケースを持って、車に乗り込む。高級そうな外車。エンジンをかけるが、動かない。じっと待つ男…突然癇癪を起こす。

 

石川の決意

 取調室には石川と、部下の山崎が二人きり。石川は「署内が慌ただしいようですが、殺しですか?」と聞く。そんなはずはないと答える山崎。死者の女性が現れて、犯人を捕まえてと懇願する。

 

石川は山崎にコーヒーが飲みたいと頼み、一人きりになった。そして、死者の女性と話す。

 

殺されてから3時間ほど経っていること。家族や友人はいないこと。一ヶ月前までデパートの販売員をしていたがやめてしまったこと。死体を見つけないと事件にならないと、許せないと彼女は言う。

 

石川は初めて出会った交差点の近くに彼女の遺体があるのではないかと推察。彼女に殺した男の素性と、殺された場所を聞いた。

 

イライラする男

先ほどスーツケースを持っていた男は、友人から車を借りようと電話をかける。しかし、借りられずまたいらだっている。

 

家に戻り、スーツケースを開く。その中には、石川が出会った女性の遺体があった。首に絞められた跡がある。

 

男は「レンタカーを借りてくるから待ってて」と遺体に話しかける。

 

「あとでちゃーんと処理してあげる」

 

石川の変化

石川の取り調べ。目の前には運ばれたコーヒーと久高。石川はにやりと笑い、「取り調べを拒否する」と言い出した。久高は「穏便に事を進めたい」と食い下がるが、石川は頭の中の弾丸の話を持ち出し、暗にストレスにさらされていると言う。

 

もしものことがあったときに責任が取れるのかと。何か思い出したら必ず戻ってくると約束し、石川は釈放された。ただし、久高は村田に尾行させた。

 

久高は石川が現場に向かう頃から様子が変わったことに気づいていた。山崎から「殺しでもあったか?」という程度の世間話をしたことを聞く。久高は違和感を感じ、石川を「不思議な男」と評する。

 

石川は尾行に気づいており、すでに村田をまいていた。

 

久しぶり

サイモン&ガーファンクルのもとに電話がかかってくる。相手は石川。「原口知幸」という男の素性を調べるように依頼する。ポーカーフェイスな彼らには珍しく「元気?」と心配していた。

 

接触

石川はサイモン&ガーファンクルからもらった原口の情報を見て、マンションに行き、チャイムで呼び出す。が、出ない。

 

一旦引き下がると、偶然車に乗ってマンションの駐車場内に入る原口と鉢合わせる。石川は窓を開けさせて、警察の者として話をする。「原口さんの部屋で女性の悲鳴が聞こえたという通報があった」と事情を聞こうとする。しかし、原口は「部屋には僕一人だった。他の部屋と勘違いしてるんじゃ?」と言うだけ。

 

石川は引かず「参考までにどこに行っていたのか?」聞く。原口は「近所のレンタカー屋」と答える。予定を聞くと「部屋に戻って寝るだけ」と答える。

 

原口の車は走り去ってしまった。石川は虚ろな目で車を見ていた。

 

考える男

原口は部屋に戻り、石川に勘ぐられていることを心配していた。ただ、「君が見つからない限り事件にならないから大丈夫だね」と遺体に話しかける。石川が見張っていることを察して、警察に踏み込まれても大丈夫なように安全に隠す手立てを考える。

 

にやりと笑いながら。

 

女性の思い

石川は原口が住むマンションの向かいにあるカフェで張り込み。頭痛と共に、死者の女性が現れる。石川の行動に感謝していた。彼女は石巻出身で、例の震災で両親を亡くしていた。

 

身寄りがないと知った原口は何かにつけてお金を借りるようになったという。今思えば、利用し尽くしてから殺そうとしていたのだろうと。最初はデパートの客で誠実な人だと思っていて、結婚もしようとしていたと。

 

部屋に訪れていたのも結婚の話をするためだった。しかし、部屋に入った瞬間に首を絞められ、殺されたのだった。

 

石川は原口と同じように平気で人を殺すような奴に会ったことがあると話す。賢くて、周囲にうまく溶け込むと。だから、殺されたのは「あなたのせいじゃない」と。ほかにも犠牲者がいるかもと考えていた。

 

“同じような奴”

と、隣に座っているのは安藤だった。「また正義ごっこ?」と石川の行動を揶揄する。「事件を解決することで自分の犯した罪を償ったなんて思うな」と。石川は何も答えない。「早く事件を解決して、こっちの世界に戻ってきて下さい」

 

石川が安藤を見ようとすると、そこにはもう誰もいなかった。

 

心配する者たち

比嘉に立花から電話がかかってくる。石川が釈放されてから行方不明だと心配していたのだ。石川の身を案じている。

 

スズキのお仕事

原口がマンションから出てきたのを見て、石川はスズキに連絡を取る。一仕事終えたというスズキもすぐに行くとのこと。

 

スズキが出てきたマンションに向かって、喪服姿の夫婦が互いに支え合いながら苦しそうに歩いている。それは、安藤が殺した男の子の両親だった。スズキはその後ろ姿に一礼。

 

何もない

石川はスズキにカギをあけてもらって、原口家に侵入した。原口は手ぶらだったので、死体はまだ家にあるはずだと。覆われた空気清浄機や、動物の毛らしきものがいっぱいついた粘着クリーナーなどがあるだけで、死体らしきものはない。

 

石川はスズキに見張りを頼み、自分は3日間風呂に入ってないので着替えに戻ることに。

 

つかの間の

石川が寮に戻ると、比嘉が待っていた。ベンチに座る二人。ただ、比嘉は何もしゃべるでもない。「生きてるのがわかったから話さなくていい。こうしてるだけでいい」と。比嘉が自殺を疑っていたことを察して、石川は「頭の中の弾が俺を殺すよ」とその意思はないことを示す。

 

「こうやって、同じ時間を共有した人が死んじゃうってことは、このとき一緒に感じたものの全てを話せる人がいなくなるってことだよ。それって、悲しくて切ないことだと思わない?」

 

だから、手術をして弾丸を取り除いて生きてほしい、と比嘉は伝える。石川は「殺しても死にそうにないやつが現れた」という。目線の先には、徒競走している小学生のように全力で走る立花がいた。

 

やっとついて、思わず石川と比嘉は笑う。その姿に、立花も笑顔になる。

 

安藤の真実

久高は市倉から目撃者が見つかる可能性が低いという報告を受ける。また、幼児誘拐殺人事件の進展についても尋ねる。未だ進まず。安藤の経歴についても市倉に尋ねる。

 

実は安藤周夫というのは五年前に行方不明になっており、安藤と言われている人物が赤の他人の戸籍を使っているだけと発覚。したがって、詳しい経歴は一年前からしかない。

 

限りなくクロに近いことに、久高は石川の見立てに間違いがなさそうだと感じる。しかし、死人に口なし。石川を聴取すれば、全てが決するだろうと言う。

 

事件の鍵

カフェで張り込むスズキの隣に、石川がさりげなく座る。特に変わったことはないとのこと。ちょうど原口がやってきて、バッチリ決めた格好でタクシーに乗る。スズキはデートだと推察。

 

石川は死体がもうあの部屋にないのか、どうやって運び出したのか気になっていた。一旦スズキは帰るとのこと。スズキも3日間風呂に入ってないらしい。石川は、現場に向かう車からスズキらしき人物を目撃したことを思い出して尋ねる。しかし、似た顔がいるだけと濁される。

 

一人、考える石川。目の前にペット連れの女性を見て、ふと何かを思いつく。頭痛と共に現れる死者の女性。原口がペットを飼っていたのか尋ねる。飼ってないとのこと。原口は異常にきれい好きだったと。

 

石川は何かに気づき、すぐにスズキに電話をかける。

 

スーツケースの居場所

石川はマンションの管理センターに警察であることを明かし、ペットを飼っている住人を尋ねる。そして、割り出したのが原口の隣の部屋。スズキに開けてもらう。

 

その部屋には猫と、スーツケースがあった。住人は海外に行っており、隣人である原口がペットシッターがてら部屋の鍵を預かったのだろうとのこと。しかし、きれい好きの原口は粘着クリーナーで猫の毛を取ることを心がけていた。

 

「異常なほどきれい好きだから」という石川の言葉に、なぜ知っているのかと不審がるスズキ。それ以上は尋ねない。頭痛と共に、死者の女性が現れる。石川はスーツケースを見て、どうするのかを考え…

 

原口の作戦

原口は別の女性とデートをしていた。借金が返せそうだというと、女性はうれしそうにする。そして、プロポーズをするとも約束。そして、頼みたいことがあると言う。「簡単なことだよ」と笑顔で。

 

原口は隣人の部屋を訪れて、スーツケースを見て笑顔。「待たせてごめんね」と。デートをしていた女性がマンションに来て、彼女に預ける。

 

翌日、原口はレンタカーでマンションを出ようとする。と、また石川が現れた。トランクの中を見せるように言うと渋る原口。それでも石川は開けさせる。が、中には何もない。車を走らせて、原口は警察を騙しきったことに高揚感を抱いていた。

 

同じ頃、石川は電話をして「始めてくれ」と指示を出す。

 

原口はデートをしていた女性の家に行き、スーツケースを受け取る。そのままとある一軒家へ。口笛を吹きながらスーツケースを運ぶ。家の中には手術台がある。

 

スーツケースを開けると、女性の遺体がいる。それと一緒に、なにやら機械が入っている。発信機のような機械が…それを見ている原口。急にチャイムが鳴る。

 

出てみると、制服姿の警官が二人。原口のGPS付きで「死体運搬リルタイム実況」というのがネットで話題となっていて、一応様子を見に来たとのこと。悪質な悪戯だとは思うが、部屋の中を見させてくれという警官の言葉に、原口は崩壊したように笑い出す。

 

原口は捕まった。

 

暗躍する者たち

野次馬のように、警察が原口の一軒家を捜査する姿を見つめる石川とスズキ。スズキは、被害者の魂も救われますねと石川に話す。石川は「スズキさんのおかげ」と言う。「いろいろありがとう」と。

 

急な感謝に驚くスズキ。そのまま去る。と、赤井に電話をかける。「例の件、早めに動いた方が良い」と告げて。

 

安藤が飛び降りたマンションから、メガネをかけた男が出てくる。やくざ風の成りをしたスズキが話しかける。児童ポルノを隠し持っていると知っていると。言うことを聞いたら見逃してやると脅す。

 

一方、赤井はさまざまな携帯を使い分けている。一つの携帯から、「事件に関する情報提供がしたい」と警察に電話をする。

 

変わり目

石川は所轄にいる久高のもとへとやってきた。取調室で久高は「何か思い出したんですか?」と聞く。石川も「はい」と答える。言葉にしようとしたその直前に、久高に報せが入って、席を外してしまう。

 

取調室の外では、市倉がある男を連れてきていた。スズキが脅していたあのメガネの男だった。彼は現場のマンションの住人で目撃者だと言う。

 

石川のもとには、赤井から電話がかかってくる。時間が無いので端的にあと赤井が述べたのは

 

「その先をどうするかはあなたにおまかせします」

 

という言葉。

 

贖罪

久高が戻ってきて、取り調べが再会。石川は頭痛、そして安藤が現れた。そして、事件当時のことを話す。安藤が出てくるのを見張って、自白を迫った。安藤は少しためらった後、屋上で話がしたいと言いだした。屋上で犯行の自白した。全てを話し終えた後、安藤は

 

「私は、償いきれない罪を犯してしまった」

 

「死んでお詫びしたい」と行って、石川を見つめたまま自ら身を投げ出した。石川は突然のことに激しいショックを受けた。と、話した。

 

ついさっき突然現れた目撃者も同じようなことを言っていると話す久高。安藤自ら落ちていったのを見たと。また、安藤が男の子を誘拐した目撃証拠もある。安藤の部屋を再度捜索すると。久高は「髪の毛あたりが出るだろう」と話す。石川は開放された。

 

安藤は言う。

 

「改めて言います。こちらの世界へようこそ」

 

見守る者たちの決意

取調室の外では、市倉、立花、比嘉が石川を待っていた。石川はどこか遠くを見つめるように、一筋の光を見る。久高を見て、一礼した。力なく歩く。

 

久高は石川に特別監視体制をつけることを部下たちに明言。安藤を殺したのは間違いないと考えていた。「じっくり追い詰めるだけ」と。

 

石川を迎えた立花たちだったが、用事があると帰ってしまう。その後ろ姿を見て、心配する3人。市倉は「石川がいきすぎないように俺たちが監視役にならなければ」と言う。立花と比嘉にも協力を頼んだ。

 

希望の光

石川は赤井たちのもとへ。なぜ助けたのかを聞く。赤井は「私たち自身のため」と答える。「闇の世界で生きることを決めたが、無性に光が見たくなることもある。石川に協力することは、罪を贖える機会だった」と。石川のことを「初めて信用した警察官」とも評する。

 

石川が自分が“ただの人殺し”かもしれないと話す。赤井は“ただの人殺し”なら社会から抹殺するだけと話す。それまで正義を実践してほしいと。「あなたは闇の世界の希望であり続けなくちゃいけない」

 

感謝

帰り道、石川の頭痛と共に、死者の女性が現れた。「ありがとうございました。安らかに眠ることができます」と感謝の言葉を述べる。石川は「生きているときに救いたかった」と話す。女性は「その言葉が聞けて、思い残すことはありません。本当にありがとう」そう言って、消えていった。

 

通過儀礼

向きを変えると、死者の安藤がいた。「こちらの世界はあまりの違いに心が壊れてしまわないか心配です」「罪悪感で自分の存在を消してしまいたくなってるでしょう」と皮肉る。石川は

 

「おまえには感謝してる」

 

と意外なことを口にする。「おまえは俺に償いきれない罪を背負わせてくれた」そのことに感謝していると。石川はこうも続ける。

 

「俺は死者とつながることで正義に押しつぶされそうだった。闇に陥りそうだった。おまえという通過儀礼を経て、完全に闇の世界の人間になれた。俺はそのことに不思議と開放感を感じている」

 

安藤は「負け惜しみを言うな!」と怒る。石川は「嘘じゃない」と続ける。

 

「これからは闇の世界の人間として正義を実行する。より多くの死者の魂を救う。やがてときが来たら、全ての罪を償う。犯した罪は消えない。同じ世界の人間として、いつかおまえに安らかな眠りの訪れることを祈ってるよ」

 

それを聞いて、安藤は穏やかな表情になる。「あなたは自分が本当に背負ったものに気づいてない。また私のような人間を近づかせる。そのときのあなたを見守れないのは残念です」

 

そして、「楽しかったです。さようなら」。安藤は消えた。

 

予感

公園のベンチに花束が手向けられている。誘拐された男の子の遺体が発見された場所だ。それを見つめる男が一人ー。

 

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と言う話でした。続編を予感させるような終わりでしたね。これで終わりでも良いと思いますが、続編があって良かった!ものすごーく長くなってしまったので、感想は次の記事で書きます。

 

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aoikara

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