昨日の17時頃、ニュースを見て、びっくりした。
嵐 2020年で活動休止
えっ?まさか、嵐が?え…思考停止しました。
偶然だけれど、一昨日に嵐のことを話していたんです。松潤と相葉ちゃんが2019年の年男で、嵐もみんなアラフォーになるんだなぁ、おじさんなんだなぁ。でも、年取っても嵐は嵐で、5人でやっていくんだろうな。すごいなぁ。
みたいなこと話していたばっかりだったので。本当に、本当に、びっくりしました。
嵐だけは続くと思っていた
ジャニーズのアイドルグループって特殊ですよね。というより、男性アイドルグループが、でしょうか。
女性アイドルグループにはメンバーの卒業という制度があり、アイドルがステップにもなります。踏み台とか悪い意味ではなく。今考えると、SMAPの森君も卒業なのかな。
しかし、だいたいの男性アイドルは続けていくのがスタンダードで。個人が活動休止したり、グループが活動休止してしまったり、メンバーがつらい理由で脱退したり、前向きに辞めたり、解散したり…いろいろありますけど。
私は嵐はずっと続くと思っていて。理由なんてないんですが、でもずっと続くと思っていて。続かない理由がない、と思っていたからかもしれません。ジャニーズのTHE ALFEEになるんだって、勝手に思っていました。それ考えると本当にずっと続いているV6ってすごいですね。
なので、活動休止するという報道を知った当初は、否定のコメントはあるけど「仲違いしたのかな」とか、大野君が自由になりたいって言うから「もう疲れちゃったのかな」とか、ジャニーズのこと考えて「タッキーが社長になったからかな」とか、どんどん想像が膨らんで「結婚したいのかな」「年齢を重ねてからのアイドルって大変なのかな」とか勝手にいろいろ思ってしまいました。
先に言っておくと、これは全部私の浅はかな想像に過ぎませんでした。ごめんなさい。
嵐への印象
私の嵐に対する印象は、「圧倒的国民的アイドルグループ」。老若男女が知っていて、みんなでテレビを見ててもほっとできるようなアイドルって、嵐が最高峰じゃないかなと。
子どもの頃は、正直に言うと、嵐をあまり知りませんでした。国民的アイドルグループというとSMAP。どっちが上とか下とかではなくて、SMAPは私が生まれる前からあって、嵐は生まれた後だから、SMAPはずーっといるよなぁ、という印象だったのです。
嵐はというと、顔の濃い人が松潤で、演技がうまいのがニノで、頭良さそうなのが櫻井君で、あとは…ファンの方に怒られるかもしれませんが、ごめん本当に小さい頃は知らなかったんです。そもそも、あんまりテレビを見ない家庭だったもので。
中学生になって、仲良くなった女の子が偶然嵐のファンでした。嵐やメンバーの魅力をいっぱい教えてくれて、私も嵐の番組を見るようになりました。今はもうない「ひみつのアラシちゃん」とか「嵐の宿題君」とかも、見てました。
そしたら、バラエティとして面白い番組だし、メンバー一人一人キャラが立ってて、毎週見るようになったんだよね。櫻井君のダブルパーカーとか、未だに覚えています(笑)それですっかりメンバーを覚えました。友達からアルバム借りたりして、曲を覚えたりもしました。
あ、でも、ファンクラブとか入っているわけではなく、コンサートにも行ったことはないので、ファンとは言えません。ただ、すごく好感度の高いアイドルではありました。話は面白いし、バラエティ全力だし、歌もダンスも上手だしで。
今は、嵐のテレビ番組を見てはいないのですが、たまに出て「人気だよな」「すごいな~」とはずーっと思っていました。
そして、今、活動休止という報道で、どんな印象か。まず、2017年6月話し合いをしてきたという期間の長さがすごいなと思いました。ちゃんと納得するまでとはいえ、8ヶ月も辛抱強く話し合うってなかなかできないなと。本当に真剣に考えていたんだなと伝わりました。
且つ、全然外に漏れなかったというのがすごいなとも。メンバーはもちろんスタッフ漏らす人もいなくて、ファンはもちろんですが、嵐を思う本人と周りの人たちの愛を感じました。
活動休止の理由
活動休止のきっかけは、リーダーである大野君が「嵐としての活動を終えて、何にも縛られず、自由になりたい」という気持ちから。
国民的アイドルグループなんて、なかなかなれるものではありませんよね。ましてや嵐は世界にたった5人しかいないわけで。本人たちも言ってますが、一人欠けたら嵐ではないのですから。
話し合いを始めてからは、3年以上。実際に発表してからも、2年ぐらいの期間がある。グループとして、それだけの長い期間の予定が埋まってるのかな、とも思いました。
そのままアイドルの人生を生きていくこともできると思います。実際にほかのメンバーは、続けていくことを考えていたわけですし。でも立ち止まってみるのが、まずすごい。いろんなことに流されてしまいそうだもの。
それでも、立ち止まって、考えて、「自由になりたい」と思ったのにも、不思議ではないよなぁと感じました。
2020年に大野君は40歳になります。そして、嵐は20周年。人生の半分が「嵐」。人生の大半を「嵐」として過ごしたから、「嵐」ではない一人の人間になりたいなと思うのは、ごく自然な感情でもあるよなぁと。
私たちが国民的アイドルになれないように、国民的アイドルもそのままでは私たちにあるような「自由」は手に入れられないのだろうと思います。でも、一度きりの人生で、そういう経験もしたいと思う気持ちは、とても理解できます。
責任感
大野君は記者会見で、「(好きな)釣りをしてても、仕事があるなとか考えてしまう」というようなことをおっしゃっていました。
まあ一般の人たちも、そういう部分はありますよね。会社員として、社会人として、大人として、親として、とかいろんな責任はあります。ただ、「国民的アイドルグループ」の責任って、想像できないほど重いと思うんです。
昔、大野君に熱愛報道が出たときに、その女性と「もう会いません」って答えたような記憶があって。あまりにもすっぱりと言い切っていたので、「そこまでしなくてもいいのにな」みたいな気持ちを抱いたような記憶もあります。
でも、今になって思うと、「アイドルだから」という責任感があったんじゃないかなと、思いました。熱愛が出れば多くのファンは悲しむし、だったら「もう会いません」と。責任感が強いからこその、発言と行動だったのかなとか思ったりして。
今回も当人たちだけで8ヶ月も話し合いをして、事務所も通して話をして、そしてまずはファンに伝えて、その日のうちに記者会見もして、実際の活動休止まで2年近くもあって。関係者の人たちへの配慮と、ファンのことを思っての対応だったと思います。
だからこそ「無責任」「大野さんが矢面に出て悪者」という質問をした記者は、言葉足らずというか、失言ですね。はっきり言ってしまえば。
その記者の発言に、私は怒ったわけではないんです。ただ、嵐に対して「無責任」とは全く思わなかったので、まず質問にぴんと来ませんでした。いや、活動休止の件に関しては、責任感があるからこその行動と発言でしょ、と。
すぐに櫻井君やニノがさらりと反論していて、嵐の好感度が上がる結果となりましたし、嵐と共演している人たちも憤慨していましたね。記者が一番の悪者になってしまったようです。
「嵐」の関係性が深い
嵐の活動休止報道と、本人たちの記者会見を見て、なんか嵐の関係性ってすごいなとも思いました。
今までも、嵐は仲が良いんだなとは思っていました。仕事仲間であるけど、ずっと一緒にいるから、家族みたいで。誰かが旅行に行けば、全員分のお土産買ってくるっていうエピソードも好きでした。
今回の記者会見で、今まで全員が「やりたい」ということをやってきた。全員が「やりたくない」ってことはやらなかった。逆に一人が「やりたくない」って言ったら、なぜやりたくないのか話し合ってきた、というのを聞いて、その関係性が伝わってきたんですよね。
というのも、会見でもそれぞれ意見が違っていたんですよね。食い違っているわけではなくて。もちろん活動休止する2020年まで「嵐」として走り抜きたい、という共通の思いはある。おそらく、そこに行き着く道筋がそれぞれ違っていて、みんな違う意見を持っていたのだと思います。
例えば、大野君から最初に思いを聞いたとき。櫻井君は今までの関係性から「ある程度気持ちが固まっているんだろうな」と思っていたと言ってた。ニノは「なんとか続けていく方向はないか」と伝えた。相葉ちゃんは「ひっくり返った(櫻井君「俺の横でひっくり返ってた」)」。松潤は「グループをやるには熱意が必要で、グループとしてやれないこともあって、自分も今の良い形のまま終わりたいな気持ちは伝えていたことがあったし(具体的な期限とかいう話ではなかったが)、驚きはしなかった」と。
大野君の話から受けた印象も違うし、個々と5人での話し合いでもいろんな意見があったのでしょう。それが賛成とか反対とかではなく、良いとか悪いとかでもなく。
逆に全員が同じ意見だったら変だよな、とも思います。「こうします」「そうです」って5人いて5人それって、変ですよね。
そうではなく、それぞれが、それぞれの思いを、それぞれの言葉で考えて、話し合いに話し合いを重ねて、2020年に活動休止がベストだと辿り着いたんだなと、伝わってきました。
これって、人間関係の理想形なんじゃないかなとまで思ってしまいました。友人でも恋人でも家族でも、どんな関係でも、これが理想なんじゃないかと。
人はみんな違います。同じ方向を向いているときは良いけど、別の方向を目指したいときもあるでしょう。違っているから「さようなら」ってするのは簡単だけど、そうはしない。関係を継続させていきたいから。
まずは違いを認めてから、どちらかの意見に従うんじゃなくて、お互いが納得できるまで向き合って話し合おうとする。そして、お互いにとってベストな答えが出る。できるようでできないし、嵐の5人は本当に仕事仲間以上に、深い関係なんだなと思いました。
大野君は最初、嵐を終えたいと思うのなら事務所を退所した方が良いと思っていたとも話していました。ということは、嵐は解散ってなる可能性もあったのでしょう。
しかし、20年近い年月一緒にいる人たちだからこそ、8ヶ月もとことん話し合って、それで活動休止をして、芸能活動や休業するけど、事務所は退所しないと、気持ちも変わったわけですよね。
結果、「解散はしない」とも明言していたし、ファンも救われた気持ちだったと思います。
ファン
嵐はファンに対して誠意のあるグループだなとも思いました。
まず活動休止の第一報がファンクラブからだったわけですよね。そして報道でも発表があり、本当にすぐに、本人達が記者会見がありました。本人達の口から語られるからこそ、変な憶測も広がらずに済んだように思います。
そして、活動休止まで1年11ヶ月。およそ2年もファンに時間をくれました。活動休止と向き合う時間を、一緒に過ごしていく時間をくれたんだなぁと。
ニノが「前を向くっていうとつらいファンの子もいるから、向き合っていきたい」と言っていたんですが、良いこと言うなぁと思いました。
「2年間応援していく!」と前向きになったファンもいる一方で、まだ心が整理できずついていけなかったり、2年後のことを考えてすでに嵐ロスになっていたりするファンもいるでしょう。ファンもそれぞれいろんな思いがあるでしょう。
でも、当人の口から記者会見したことで、その表情を見たことで、ざわざわとした不穏な気持ちはクリアになったんじゃないかな。あの会見すら、5人の魅力を感じて、うれしくなったファンも多いと思いますし。
こういうアイドルグループで、ファンは本当に幸せだなと思いました。活動休止をするまでの2年間、ファンは寂しいけど幸せな時間を過ごせるんじゃないかな。
「嵐、巻き起こしちゃいますか?」
記者会見では、「もし、再結成ということがあるのであれば…」みたいな質問もありました。デビュー当時、相葉ちゃんが「嵐を巻き起こします」って言ったことが話題になったのにかけて、リーダーに聞くんですよね。「巻き起こします?」みたいに。
それに対して、もし、またみんなが同じ方向を見るとしたら、「嵐、巻き起こしちゃいますか?」みたいに大野君が言ってて、ほっこりしました。
いろんなことが、まだまだわかりませんよね。活動休止まで2年。その間にも、それぞれのメンバーの心の変化もあるだろうし、休止中に思うこともあるだろうし、大野君が戻るって言っても違うメンバーの気持ちもわからないし。
でも、表に出ていないとしても、「嵐」はずーっと5人で嵐なんだなと思います。人と人の関係性として。ファンの心の中に「嵐」はあるわけですし。
ただ、2021年からは、それぞれの人生を尊重することにしようという、それもまた素敵な決断なのかも。
本人たちは悪い嵐を起こすような関係ではありませんが、活動休止の報道で確実に世間に嵐は起きましたよね。そして、今度はいつか、いつの日か喜びの嵐が巻き起こるのか…。と思うと、寂しいけどわくわくします。私なんてファンでもないのに。
簡単にまとめると、「嵐っていいな」って思いました。2020年まで、頑張ってください!
aoikara