リアルでもよくすれ違うaoikaraです。人間ってわかり合えると思うより、「すれ違う」って思った方が良いのかもしれませんよね。その方が「わからないのが当たり前」ってなりそうで楽かも。
というわけで今回のテーマは…
anone 第2話 感想
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。
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第2話のGOODポイント
- 舵さん、焼きうどんだけじゃなく、お好み焼きも作れるのね。舵さんはカレーを作る以外の料理の才能があるんじゃないのかしら…。
- 舵に同級生が来て、フランチャイズを勧めた人と聞いて「あー(察し)」ってるい子がなったのと同じように「あー(察し)」ってなりました。うん、ねえ、そういう人なんだよね舵さん。
第2話の気になったポイント
- ハリカはスケボーとか帽子とか、忘れ物が多いですよね。何かの伏線とか暗示なのかしら。
- 舵とるい子がガムテープを車に貼っているのを見て、一瞬練炭自殺でもするのかと思いました。別の方向性で、とんでもない方向に進んじゃいましたけどね。
感想
なんだかおかしな心の通い合い
このドラマって物語の全容が全然見えてこないんですよね。それにもどかしさを感じている視聴者の方もいるようで。私は逆にそこが面白いなと思う部分で。謎は謎のままで、解き明かされないドキドキ感があって。予測できない物語の進み方が面白いな~と思います。
噛み合っていない人たちなのに、なぜか心を通わせることになるのも不思議と面白かったです。
ハリカと亜乃音
大金を奪い合うという衝撃の初対面から、偽札で取引するという謎の関係性に発展するハリカと亜乃音。なんだか噛み合っていなくて、それでも通じる部分があって、交流する姿にはなんだかほっとしました。
なんとなくお互いが気になる存在で、ハリカは亜乃音を「良い母親だよ」って自然体で言ってくれますし(あれが嘘っぽいと心に響かないけど、ハリカは本当に思っている)、亜乃音はハリカの優しさを感じて「うちで働かない?」みたいにさりげなく誘って、自分も優しさで返そうとしているというか。
母と子ではないし、友達でもないけれど、細くてちぎれそうな絆の糸のようなものが見えた気がしました。
舵とるい子
舵って強く物を言う相手には逆らえない性格なんでしょうね。だから柄の悪い元同級生の友達の口車に乗って、自分の店を乗っ取られてしまうわけだし。るい子も強く物を言うタイプで、今はその言うこともすんなりと聞いてしまっている。
でも、るい子は舵の味方になってくれているんですよね。お金を一緒に投げたりだとか、泥棒したりとか、ちょっとやり方が荒治療すぎるんですけど。どんどん不幸になっていきそうなのが切ない…。
ハリカは愛せる人
ハリカは親がいないと言ったとき、他人に「じゃあ人の愛し方がわからないんだね」と冗談で言われたと話していました。「冗談でね」って何度も念押しするハリカの言葉が切なかったです。
でも、亜乃音が娘の話をしたように、ああやって人が傷ついたときの話をしているときに、すっと心を温めてくれるような話ができる人は愛せる人に決まっているじゃないですか。ハリカはすごく温かい愛を持っていると思います。
親がいても愛し方がわからない人もいるし、親がいなくても愛し方がわかる人もいるし。そもそも正しい愛し方ってなんでしょうね。突き詰めるとそこが難しい。でも、ハリカには確実に愛はあると思うんですよね。捨て猫を慈しむように、彦星の病気を心配するように。
ああすれ違い
心が通じ合う部分もありながら、すれ違ってしまう部分もあって、切なかったです。
お金の勘違い
舵とるい子が、亜乃音が偽札を燃やしているのに本物のお金を持っていると思い込んだせいで、厄介なことになってしまいましたね。偽札だって伝えても面倒くさいし、どうしたら良いのやら…。
実の母娘でない関係
亜乃音と娘の関係性も切なかったです。娘が失踪して、心配するのは当たり前だけど、見つけても声をかけられなくて。だって、自分は実の母親じゃないから。それなのに夫は隠れて娘と会っていて。それでも「生きているなら良かった」と微笑む亜乃音なのに、娘は何にも反応してくれなくて…。
愛されてたって、愛してくれなかった人のほうが心に残るもんね。
という亜乃音の言葉は、娘のことであり、自分のことですよね。育ての母が愛してくれても、愛してくれなかった実母が気になって仕方がない娘。夫に愛されていても、愛してくれない娘が心残りの母。そんな言葉のように思えました。
失踪した当時は、思春期とか反抗期が重なって「実のお母さんでもないのに、何でそんなこと言われなきゃいけないの!」と反発したのかもしれません。そして、実の母親が優しくしてくれたら、その気持ちが強くなってしまうのも理解はできる。
でも、亜乃音の気持ちを思うと、切ないですよね。勇気を出して会いに行ってみたけれど、見て見ぬ振りをされてしまって、きゅうっと胸が痛くなりました。
希望的観測を述べるなら、もしかするとレイは「合わせる顔がない」と思って、自分はもう他人だからと、亜乃音に申し訳なく思っていたのかもしれないですよね。そうであってほしい、いつか理解しあってほしいと思ってしまいます。
また、亜乃音が娘と夫の動画を見ているとき、何かを見つけている表情にも見えました。あれはもしかすると、娘の実の母親が映り込んでいたのかも。亜乃音にしたら、娘だけでなく夫からの裏切りにも感じられるような…。
夫も、もっと今の奥さんを大切にしなきゃダメだよと思ってしまいます。まあ、当時何があったのかはわかりませんし、他人の家庭に口出しするなんてルール違反なのは私の方なんですけど。まあ、その前にドラマなんですけど。ついつい見入ってしまってね。
ハリカと亜乃音の絆のようなもの
ハリカと亜乃音には、たしかに細くてもろいけれど絆のようなものがあったように感じられました。でも、舵とるい子が家を荒らしてハリカも連れ去ってしまったせいで、ハリカが物取りのような形になってしまった。亜乃音もハリカも傷つくことになってしまって、「ああ違うのよ」って説得しに行きたくなってしまいました。
予告では「娘さんを誘拐しました」とるい子が告げていましたが、ハリカではなく玲のことだと思うでしょうし、誤解が解けないのではないでしょうか…切ないなぁ。
瑛太、過去の人説しゅうりょーう!
第1話を見て、瑛太さんが演じている男性は、亜乃音の夫の過去なんじゃないかと推理しておりました。それなりに自信を持っていた推理だったのですが、見事外れましたーざーんねーん!
だとすると、偽札を持っていた彼は何者なんでしょうね。亜乃音の知り合いのようですが…印刷所で働いていたのかしら?気になります。
次回:偽札が生んだ騒動
るい子と舵は亜乃音が大金を持っているかと思って忍び込み、娘だと思っているハリカを連れ去ったことを西海に告げる。西海は上司を撃って逃走中。すると西海は身代金を取ろうと言い出した。
一方、荒らされた家を見た亜乃音はハリカの仕業だと思い込み、打ち解けたと思っていた心が痛む。そんなとき、林田印刷所の元従業員だった理市が訪ねてくる。なにやら目的があるようで…。
舵はハリカを逃がそうとするが、ハリカも舵を置いて逃げられず。るい子は亜乃音に会って実の娘ではないことを知り、パニック。しかし、亜乃音は意外な行動を取る。
うわーもうなんか刑事ドラマかな?いやいや、人間ドラマですね。逆にこんなにややこしくないもの。
拳銃を持っているけれど、たぶんハリカは撃たないんじゃないかな。外で亜乃音に抱きしめられる予告映像もありましたし…。ハリカが家を荒らした犯人ではないとしって、亜乃音が助けてくれることを期待したいなぁ。次回も楽しみです。
aoikara
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