計算は苦手なaoikaraです。まったく理系じゃないからなぁ。というわけで今回のテーマは…
相棒17 第5話「計算違いな男」感想
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。
▼相棒17 第4話「バクハン」記事はこちら
第5話のゲスト・スタッフ
- ゲスト:木村了
- 脚本:根本ノンジ
- 監督:橋本一
第5話「計算違いな男」あらすじ
証拠品の捜索のため夜の神社にやってきた特命係の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は、不審な行動をしている男(木村了)と遭遇する。
慌ててその場を立ち去った男の状況から、右京は、彼が完全犯罪で誰かを殺害しようと動いている可能性に気付く。
調べると、男は星野という優秀な天体物理学者で、イギリスの研究チームにスカウトされていて、プライベートでも結婚を控えていることが判明。幸せの絶頂にいるはずの彼がなぜ、誰を殺そうとしているのか…。
さらに捜査を進めると、星野は物理研究部に所属していた高校時代、同級生の少女が亡くなった爆発事故に関与していたという証言がもたらされ…。
参考元:第5話「計算違いな男」2018年11月14日(水)|ストーリー|相棒 season17|テレビ朝日
GOODポイント
- 冠城「ジャングルでカメレオン探す」
右京「干し草の中から針を探す」
どっちも譲らない感じが良かったですw - 落ちていたコンタクトを見つけた冠城君すごい!えらい!
- 冠城君が見つけたコンタクトをいらな~いって捨てる伊丹ひどい!ははは~って笑う芹沢ひどい!久しぶりに捜一が特命係を雑用係として使って、鼻を明かしてやったぞ感がありましたね。
- 青木「星なんか見つけるよりどこでもドア作った方がよっぽど人類のためになりますよ」
一理ある。そしてドラえもんコラボ関係のセリフなのかしら?青木君、ドラえもんの相棒に出てなかったものねw - 暇課長と特命係、仲が戻っていてほっとしました。でも大木さん…(涙)
- 青木「その代わり、ランチ一緒に連れて行ってください」
若干しょぼんとしていましたよね。青木君のデレがここで!? - 流れ星と言われて必死に願い事をする冠城君かわいい。さすが自称ロマンチスト。
気になったポイント
- 16年前に図書館で仲良くしていた二人を覚えている証言って、ちょっと無理があるのでは?誰に聞いたのかな。つじつまを合わせた感がありました。その証言の伏線とかあったら良かったのにな。生徒が察してたとか。
感想
新感覚なミステリードラマ
犯罪を企てる人、狙われている人、殺害方法もわかっているという、わかりまくりで新感覚なミステリードラマですね。とはいえ、事件は起こっていないというか、未然に間違えているというか、不確定要素が犯人というか。
今までにない描き方で面白かったです。積極的に犯人というか、犯罪を企てている星野さんの心の声が出てくるのも良かったです。
やはりネタ回
予告とタイトルから、今回はネタ回だろうと予想していましたが、ネタ回でした。良い意味で!人物に焦点を置いて、そこを軸に物語が動いていく。その人物が面白いので、話としても面白かったです。
それぞれのキャラクターも活きていましたね。捜査一課は良い意味で性格悪いですし、右京さんは天才すぎるし、冠城君はロマンチストだし、暇課長はいつも通りで、青木君がまさかのデレ。
一方で、数式書いたり過去の事例から持ってきたら、そりゃあバレるだろうということを何度も繰り返す星野さんに違和感。完全犯罪を成し遂げたいなら、それこそ不確定要素というか徹底予防要素の特命係を取り除かないと。
他にも若月が南雲さんが死ぬキッカケになった事故の原因についても、南雲さんがうっかりして取り違えた説もあるっちゃありますよね。
また星野さんの心変わり?殺そうとしていたのにすぐに死のうとするところなど、心情の変化に関しては描き方が若干わかりづらかったように。
いろんな伏線はあったんですが、もっともっと張り巡らせていたり、二転三転する裏切りがあった方が、より面白かったのではないかと思います。あくまで個人的な考えです。
星野さんにあんまり同情できない
星野さんという天文学者のキャラクターは好きなんですよ。完全犯罪を成し遂げる計画は完璧なのに、運悪くうまくいかない感じとか。狙っていた人を間違うとか、犯行場所を間違うとか、自分以外の人間に殺されるとか。おっちょこちょいだなぁと。
人間的には魅力があるんですが、殺害動機に関しては全然同情できないというか。もしかしたら過去に自分が人を殺したかもしれないというネタで、脅迫されて金をせびられていたのが殺害動機。自己保身以外のなにものでもないんですよね。
これが誰かをかばっているとか、実は婚約者と関係があってとかなら、「良い人だなぁ」と思うんですよ。でも、星野さんって仮に自分の過ちで人の命を奪ったら、それを金で隠そうとして、隠すためには人も殺すってことでしょう?かなり怖い人じゃないですか?
そして自分の罪の重さに気づいたときにも、償わず死ぬことで逃げようとしたじゃないですか。残された婚約者やそのご両親、あるいは天文台のことを考えたら、そんな無責任なことできないんですよ。星に夢中というわりに、常に自分のことばかり考えている。
人間的には嫌いではないですが、あまり良い人とも思えず、同情もできませんでした。
一番かわいそうなのは三田先生じゃないのかな
地味に一番かわいそうなのは三田先生じゃないですか?教師時代に生徒に手を出していたのは倫理的道義的にいかがかと思いますが、その生徒が亡くなってから自分はずっと結婚もしないほど純愛だったわけでしょう。やましい気持ちではなく、本気だったのだなと思います。
そして、その生徒の南雲さんが死んだキッカケがわかったら、その人物は謝るどころか開き直って、そりゃあ怒りが止められず階段から突き落とす衝動にも駆られるでしょうよ。とても純粋な動機だよなぁと。自分のためではない気持ちだよなと思うのです。
そんな三田先生は犯罪者となり、二度と愛した人には会えない。一方で星野さんは運良く罪を免れて、隣には恋人もいる。これじゃあ三田先生があまりにかわいそうだなぁと思ってしまうのです。
青木君の心変わりの可能性は…?
本編の主軸とは関係のない話ですが、青木君の心境の変化が気になります。まさかの冠城君にランチを誘っていましたよね。というか「誘ってください」というお願いというか。
青木君は自分には衣笠副総監がついていると思って偉そうにしていた部分があるのですが、衣笠さんには代わりがいくらでもいるってことを、前回で気づいたのでしょうか。久我さんのことです。
そしてよく考えると、自分の周りに仲間だとか友達がいないことに気づいた。本当に孤独だと感じて、手を差し伸べてもらいたくなったのかなぁと。
そして、人間性はどうかと思いますが、仕事はできるんですよ。今回も冠城君の指示通り動き、的確に教えていました。あれ、これ青木君が味方になったら特命係最強じゃない?
というわけで、青木君が特命係に寝返る(?)可能性に期待したいです。どうかな、やっぱり特命係を潰す敵なのかな。
前シーズンでは警察学校の鬼教官に認められていた部分もあるし、実は青木君も正義の人だった、なんて展開はどうですか?うーん…ないかなぁ。
次回:平成の毒婦
右京は弁護士の連城に呼び出され、顧問弁護士を務めている出版社が、連続殺人事件の被告人の女性から訴えられていると明かす。そこで右京と冠城が女性に会いに行くと、彼女はとある教授の話をする。その教授は事故死で亡くなっており…
ゲスト:西田尚美 松尾諭
脚本:山本むつみ
監督:権野元
「平成の毒婦」という響きは、何度かどこかで聞いたことがあるような…。何かしらのモチーフがありそうですね。そして、彼女は本当に罪を犯したのか?事故死は犯罪なのか?いろんなネタが気になります。
脚本家は苦手な話も好きな話もあって、どうなることか楽しみですね。女性を描くと面白い作品が多いので、期待しています!
aoikara
▼相棒17 第6話「ブラックパールの女」記事はこちら
▼相棒17 記事一覧はこちら