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相棒17 第17話「倫敦からの刺客」感想 敵は思っている以上に手強い

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ロンドンアイに乗ってみたいaoikaraです。あの大きい観覧者は一生に一度で良いから乗ってみたいですね。って、前も同じようなこと書いたかもしれない…。

 

というわけで今回のテーマは…

 

相棒17 第17話「倫敦からの刺客」感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼相棒17 第16話「容疑者 内村完爾」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

第17話 ゲスト・スタッフ

  • ゲスト:伊武雅刀 池内万作 ニコラス・ぺタス
  • 脚本:徳永富彦
  • 監督:橋本一

 

第17話「倫敦からの刺客」あらすじ

元スコットランドヤードの警部で、警視庁特命係の杉下右京(水谷豊)のイギリス時代の相棒・南井十(伊武雅刀)。

 

右京は、南井が歪んだ正義感から、更正不能と見なした犯罪者を死に追いやっているとの疑いを持つが、決定的な証拠をあげられず、1年前の来日時にはイギリスへの帰国を許したのだった。その南井が、ロンドンで再び不穏な動きを見せていた。

 

数日後、都内で同じ犯人によるものとみられる連続殺人事件が発生。捜査一課は無差別殺人とみていたが、右京と冠城亘(反町隆史)は、すべての殺人に共通して、死の直前、不審な電話が掛かっていたことから、被害者に何か共通点があるのではないかと推理し捜査を開始。

 

そんな中、花の里でツアーガイドの立入(池内万作)とロンドンから来たという外国人観光客のジャック・モラン(ニコラス・ペタス)と偶然知り合う。そのジャックが何やら不穏な動きを見せた同時刻、花の里の近くで再び殺人事件が発生してしまう。

 

さらに、右京の携帯にもダークウェブを通じて不審な電話が掛かってくる。右京は、ダークウェブを駆使する狡猾な人物として真っ先に南井の関与を疑うが…。

 

GOODポイント

  • 右京さんのチェスのお相手、珍しく暇課長でしたね。最近は冠城君とか青木君とか、インテリばっかりでしたから。いや、課長もインテリ…かな?
  • 紅茶のカップにヒビが入るという嫌な予兆の演出、今までありそうでありませんでしたよね。おそらく。
  • 仲良く現場にやってきた特命係。冠城君が「出勤中に見つけた」と言うと、「ほーお二人でご出勤。一緒に住まれているんでしょうか?」となぜかおっさんずラブに持っていく伊丹でした。どういう嫌味!
  • 凶器に小刀ってなるほどなと思いました。凶器となると買うのにも証拠が残りますけど、これなら購入者を探すのが困難。現場に捨ててしまえば、自分で処理して見つかるというリスクも減ります。たしかに手慣れた犯人です。
  • 右京さんが事件現場で何かの音が聞こえて、耳を澄ます!冠城君も一緒に耳を済ます!同じポーズをとる二人がかわいかったです(笑)
  • 冠城「おまえは誰目線なんだよ!」
    青木「公平且つ客観的と考えると、神目線でしょうかね」
    うわー、うざーい、むかつくー!面白いから許すw
  • 『黒猫』って小説怖い…。
  • 薬を体内に入れて運ぶって、昔『ブラック・ジャック』で読んだなぁ。

 

気になったポイント

  • 池内万作さんの格好が、ドラマ『TRICK』に出演した姿と似すぎて驚きました。最近アマゾンプライムで見ていたので、なんとなく偶然。
  • 南井さんが今さら右京さんを狙った理由は何でしょう。以前に合ってから年以上経っていますよね。放送日程の都合以外だとしたら、時間を空けて油断させるためかなぁ。
  • 警視庁の近くにある公園に不思議な置物がありましたね。あれなんだ、って気になりました。
  • その遺体が発見された現場で、今まで聞いたことのない不穏なBGMが聞こえた気がします。
  • 青木君前髪伸びてちょっとカールしてて、髪型変わった?ってなりました。
  • 伊丹「殺人事件があった時間帯に飲んでいたんじゃないでしょうねえ」
    いやあ、それは事件があったかどうかわからないから、飲んでるでしょ。ひどいつっかかりだ。

 

感想

期待値が高すぎて、推理も当たったけど、きちんと面白い

今回の話は、前シーズンの相棒16 第7話「倫敦からの客人」の続編でした。

 

スコットランドヤード時代の右京さんの元相棒、南井十さんが実は犯人を操り、贖罪を意識を持たない犯罪者を自らの死を持って購わせていた…という展開でした。

 

▼相棒16 第7話「倫敦からの客人」記事はこちら

www.aoikara-writer.com

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その話がとても面白かったので、続編である今回もかなり期待していました。見ながら推理しつつ予想通りだった部分もありました。ただ、良い意味で裏切られたりもして、見れば見るほど味わい深く、きちんと面白かったです。

 

何も感じない人間が“愛”を感じられたけど…

南井さんは、ロンドンで男性と英語で会話をして、杉下右京をターゲットにするというような指令を与えていました。右京さんの前に、日本で連続殺人事件を起こして挑発…実は真の目的があった、話をまとめるとこんな感じでしょうか。

 

最初は日本にやってきたイギリス人のジャックさんが右京さんを狙っているのかなと思いましたが、途中からやはりミスリードだろうなと思い始めましたね。いや、むしろ通訳の立入さんが犯人だろうと。理由は「ただ怪しいから」というのが大きいです(笑)

 

犯行時間にジャックさんが予定をキャンセルすれば、立入さんにも時間があったということになります。花の里を探して選んだのは立入さんでしたし、わざわざ近づこうとしてできたのはジャックさんではなく立入さんだと思いました。

 

個人的に「あ、これ立入さんが犯人だ」と決定だになったのは、毒物で自殺したと思われていたジャックさんの顔が、全然晴れ晴れしていなかった点。冒頭で、南井さんが死に導いたと思われる犯罪者たちは、みんな晴れ晴れとした表情で死んでいったんですよね。ジャックさんの遺体は、むしろ無念の表情に見えました。

 

小説の『黒猫』とか、自分と相手の境界線とか、まあいちいち中二病っぽいなと思いましたが、嫌いなキャラ設定や言葉選びではありません。むしろ相棒の世界観としては、私は好きです。

 

立入さんは南井さんから指令を受けて右京さんを狙ったわけですが、右京さんに対する殺意も感じました。「杉下右京という名前が出るたびに殺したくなった」的なことを行ってたので、自分よりも南井を知っているという、嫉妬心でしょうか。

 

立入さんは自分と自分以外という世界観で生きてきて、だからこそ自分以外の人間を平気で人を何人も殺してきたんですよね。今回の回想でも、楽しい作業をしているような、明るい表情で淡々とこなしていました。

 

そんな人が、南井さんに対しては、友情やそれ以上の親愛を感じていたわけで。それ自体は喜ばしいことなんですよね。自分とそれ以外だった人が、他人に踏み込んだ、逆に踏み込まれてくることを許可した。

 

そこにたしかに喜びもあったわけです。立入さんが南井さんを「必要だ」と言っていたわけで。利用されているとわかりながらも、そうなることを望むというのは、うれしい感情だったのでしょう。

 

どんな人の心の中にも入り込むことができるという南井さんは、あまりにも人をコントロールできて、恐ろしすぎる存在です。改めて、そう感じました。

 

伏線回収がしっかりしている

今回はいろいろと伏線もあったなと感じました。特に印象的だったのが、花の里でのシーン。立入さんがジャックさんを連れて花の里にやってきたときに、幸子さんが「道がわかりづらくてごめんなさいね」と言ってたんです。

 

このとき、「お客さんが“道に迷った”と言ってこの発言ならわかるけど、私ならそう言われてから言うのにな」みたいなことを考えていたんですよね。でも、別に気に留めるほどのことではないので、気にもかからずスルーしていました。

 

実は、それはジャックさんがタクシーで来て道に迷い、運転手さんから幸子さんに電話があったという伏線だったんですよね。そのことを立入さんは知らず、アリバイが不成立になってしまった。

 

その伏線か!うまいことやりよる!と思いました。気になってたけど、まあいいかって流していたところちゃんと伏線にしていたので。すごいなぁ。

 

“相棒”感が出ていて良かった

右京さんにダークウェブを通じて電話がかかってきて、次のターゲットになったのにも関わらず、右京さん一人行動するんですよ!危ない!「冠城君、こんなときくらいそばにいてあげてよ!」とか思っていたら、勝手に単独行動していたんですね。

 

特命係の部屋に戻ってきた右京さんに、「ここにいてくださいって言いましたよね!」と冠城君が怒っていました。本気で心配して、自ら捜査する冠城君にぐっと来ましたね。右京さんは全然平気に動き回るから本当に怖いです。

 

こういう“相棒”だからこその関係性も感じられて良かったです。二人は皮肉を言い合ったりもしますが、良い相棒です。

 

右京さんの危機は回避できても、警察官としては2戦2敗…

ターゲットにされたとはいえ、右京さんは無傷でしたね。そして、真相を暴くことはできた。

 

立入さんが自らのことを語り出したとき、冠城君は凶器を取り上げようとしましたが、右京さんは冠城君を止めて、話を聞こうとしていました。立入さんがやっと本音で話し始めたと感じ、本心を語らせて、そこから真実のほころびを見つけ出そうとしたのかなと思いました。右京さんの刑事としての執念かな。

 

うーん、でも、警察官としては、南井さんという敵に対して2戦2敗じゃないかなと私は思います。前回も、犯人に辿り着いたけど自殺されて、今回も同じ。

 

って南井さんに操られている犯人は最後に自殺すると予想できるのですから、回避する方法を考えてほしかったのはあります。

 

右京さんとしては、南井さんは理解者ではなく、死によって購わせるという目的のために利用しているに過ぎない、と真実を伝えることが切り札だったのかもしれませんね。自分の味方だと思っていた人間が、そうではなかったという裏切りでもありますし。

 

しかし、立入さんは「贖罪の意識を持たない犯罪者は、死によって“救われる”」と言いました。むしろ、死は救済で、それを導いてくれた南井さんに感謝すらしていました。

 

自殺が救いだと元から思っていたかもしれないし、そうなるように南井さんに導かれたのかも。どっちかっていうと操られていた方だと思いますが。一般的には受け入れがたい考え方まで理解してくれる南井さんに、さらに心酔するってことなのかな。

 

南井さんはそこまで相手の心に潜り込んでいて、むしろ犯人の欲求として、死という救済を与えていた。じゃあ、もう説得という形での自殺は止められません。絶望の死ではなく希望の死で、南井さんの言葉だけを信じているわけですから。

 

ここをどう変えられるかが右京さんの課題。してやられているわけですから。

 

ただ、いつになく怒りに満ちた口調でした。

 

「僕はあなたを絶対に許さない」

 

警察官としての正義感と、人として軽蔑するような気持ちと。証拠を見つけられるのかな。南井さんは「善悪の彼岸」にいて、人の心を動かせるという圧倒的な差があるので、どうなるのか心配です。

 

南井さんの過去

南井さんの目的は、右京さん殺害というよりは、自分の過去を知る人間あるいは自分の真意に気づいた人間を消すということ。証拠を全て消し去ってしまう、という考え方なのでしょうね。右京さんが言ってました。

 

今回の連続殺人事件の中にも、自分の過去を知る人物を潜り込ませていました。木を隠すなら森の中ってことでしょうか。

 

おそらくは南井さんとその人物は、同じ児童養護施設で育った義兄弟なのでしょう。昔あった“みなしご殺し”の事件も、もしかして南井さんの仕業なのではないかと気になります。当時から自らの手を下すことなく、人を操っていたのではないかと。

 

南井十の本名が鏡見悟。なぜ名前が変わったのか。そして、ネットで見かけたのですが、右京さんの相棒はみんな「か」で始まり「る」で終わる…。かがみさとる…。ってことなんじゃないか説。ひええええ。怖い話みたいになってしまった…。

 

いよいよ次で決着か

丁寧に作り込んでいったキャラクターと物語なので、次でいよいよ決着するのかと、今からドキドキします。見たいけど、それは怖い物見たさな感じもありますし、決着を見届けたいという純粋な気持ちもあります。

 

前回が客人、今回が刺客と来て、次はどういうタイトルなんでしょう。宿敵とか?元相棒とか?南井さんの過去や目的が明らかになるのか。右京さんは証拠をつかめるのか。次こそ犯罪を止められるのか。

 

あ、でも贖罪の意識を持たない人間は自らの死をもって購わせるってことで、南井さんも自殺しちゃいそうなんですけど。そういう結末は嫌だけど、全然ありえそうですよね…。

 

余談ですが、ブラックパールの女と南井さんが組んだらやばそうですね。でもブラックパールの女は自分から死ななそうですし、むしろバチバチに敵対しそうです。

 

次回:またさっちゃんが何かなるー!?

古道具店の店主と孫が、とある場所で遺体を発見してしまう。面倒事に巻き込まれたくないと、親切な第三者に協力をさせて…。親切心から巻き込まれてしまったのは月本幸子。彼女は右京と冠城に連絡し、遺体の問い合わせをすると、正体がわかり…。さらに、古道具店の店主にはもう一人孫がいて、何やら思い詰めたような表情で、幸子は気になってしまい…

ゲスト:浦上晟周 鶴田忍 長谷川ティティ
脚本:太田愛
監督:橋本一

 

ええええ、また幸子さんが何かしらに巻き込まれる!?もう予告で騙されないぞ、とか思っていたら普通に退場とかありえそうなんですよね。心配です。さっちゃんやめないで!唯一の癒やし!ドラマの華!

 

また太田愛さんという安心の脚本家さんに、橋本一監督という面白い演出(すっごく褒めてる!)なので、来週も見逃せません。

 

 

aoikara

 

▼相棒17 第18話「漂流少年~月本幸子の覚悟」記事はこちら

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