中国で活躍されている俳優さんだと知って驚いたaoikaraです。渋くて良い俳優さんでしたね~矢野浩二さん。というわけで今回のテーマは…
相棒16 第18話「ロスト~真相喪失」感想
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。
▼相棒16 第17話「騙し討ち」記事はこちら
第18話 ゲスト・スタッフ
- ゲスト:森迫永依 矢野浩二
- 脚本:池上純哉
- 監督:橋本一
第18話「ロスト~真相喪失」あらすじ
関東一円のATMから約2億5千万円の現金が不正に引き出される事件が発生。防犯カメラの映像などから“出し子”と呼ばれる現金の引き出し役が多数特定され、特命係の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)も捜査に駆り出される。
そんな中、ある町工場の社長の撲殺死体が発見される。そこで半年前まで働いていた中国人従業員が出し子の一人であることが分かり、右京と亘は工場を捜査。
すると敷地の一角に隠れた若い中国人女性・シャオリー(森迫永依)を発見する。通訳捜査官・西村欣也(矢野浩二)を通じて事情を聞くが、警戒しているのか何も語ろうとしない。
一方、殺された社長は闇金に多額の借金があったらしく、専務の塹江悟(越村公一)によると、従業員の賃金さえ未払いだったという。さらに、シャオリーが頻繁にメールでやり取りしていたことも判明し…。
不正引き出し事件と町工場社長殺害事件に繋がりが?現場に居合わせた女性はなぜ証言を拒むのか。ふたつの事件から思いも寄らない背景が浮かび上がるー。
参考元:第18話「ロスト~真相喪失」2018年2月28日(水)よる9:00~9:54放送|ストーリー|相棒 season16|テレビ朝日
第18話のGOODポイント
- 通訳って警務部のお仕事なんだ~と地味に勉強になりました。
- 青木君の伊丹モノマネが地味に似ていました。ああ、そういう言い方しそうねって感じでw
- 「ワンタンメン」からの発覚、冠城君の耳の良さが素晴らしい。あれ、耳が良いってカイト君のキャラだったような。彼の絶対音感設定は全然いかされなかったなぁ。
気になったポイント
感想でいろいろ書いています。
感想
矢野浩二さんが渋くていいね
今回通訳の西村さん役として登場した矢野浩二さんが、渋くて格好良かったです。「中国で最も有名な日本人俳優」とも言われている方らしく、たしかに中国の雰囲気を感じました。逆輸入俳優さんですね。役柄も合っていましたし、ステキでした。
中国人のシャオリー役の森迫さんもかわいかったですね。二人とも中国語がうまい。というか、うまく聞こえる。中国語って発音が難しいらしいので、正直うまいのかはよくわからない。素人としてはうまく見えました。
名前の伏線からの兄妹というつながりは良かった
シャオリーの名前について、右京さんがずいぶんと触れるなぁと感じていたんですよね。それが、西村さんの下の名前「欣也」と同じ文字が使われているからだったとは。西村さん、警察手帳を見せて本名をばっと見せるシーンがあったので、それが伏線だったのかと後から気づきました。
兄妹がそれぞれの形でかばおうとしているのは、お互いに兄妹であることを否定しながら肯定しているように見えました。それが犯罪に関わっていなかったら、素晴らしいことだったんですけれどね。
ただ、息子と母が、互いに中国と日本でつながりを持とうとしているのはぐっと来ました。そういう絆があったんだなぁと。
専務が持ち逃げしているようにしか見えない
殺人犯は専務だったのですが、従業員のためといいながら、一人で持ち逃げしようとしているようにしか見えませんでした。好意的に見れば、隠そうと車を走らせたのかもしれませんけどね。
あと従業員が見ている前で金を持って逃げようとしていて、「従業員のためのものだ~!」と言ってますが、日本語が通じていないので守銭奴にしか見えない気が…。それを感動的なシーンみたいにしているのに違和感を感じました。そもそも、それは犯罪で得たお金で、未払い賃金を払うためのものじゃない!
あと、シャオリーが見ていたのか見ていないのか、結局のところわかりませんよね。心証としては9割は見ていたのでしょう。でも、なんで給湯室にいたのかとか、つながりがなくてよくわからない。意図せずもやもやな状況になってしまっている気がします。
「見ていたけど自分たち中国人のことを思ってくれる専務がやったから隠した」というシャオリー目線での事件再現VTRがあっても良かったのではないかと思います。
結果、お咎めなしで特命係が仕事してなくない?
特命係が暴いたことって、西村さんがシャオリーのために事件を隠したってことですよね。といっても、あまり証拠もないので、結局はお咎めなしだし。シャオリーも犯罪に関わっていたのに普通に帰国しているし。
そこはもっと追い詰めるべきでは?と思いました。犯罪に荷担していたのなら、右京さんはもっと決定的な証拠を持ってきて、「罪を償いましょう」と諭すと思います。なのに、そこを見逃してしまうのはらしくないなーと。
しかも、殺人犯の方はほぼ捜査一課が解決しましたし、特命係はそんなに仕事をしていないような…。いや、ロスト・トランスレーションという視点は良かったけど、結局それが本当なのかは照明できなかったし。やっぱり特命係がほぼ何もしていない感があります。そんなことはないんですが。
西村さんは犯罪に手を貸して、警察はやめたものの別に処分があったわけではなくて。「母から電話が…」と感極まるシーンに共感するような特命係には違和感がありました。うーん、いや、ダメでしょ。
兄妹の絆が勝った!でキレイな話になる感じはしません。私はですけれど。個人的にもやもや~とする話でした。
衣笠藤治副総監について
今回の話の冒頭で大杉漣さんの訃報が伝えられていて、また胸がきゅーっとなりました。悲しい気持ちがまた蘇ってきてしまう。
代役は杉本哲太さんが演じられることになったそうですね。私は代役って形で見るのは初めての経験です。重厚感とコミカルな雰囲気は杉本哲太さんにもあって、演技も素晴らしい役者さんですし、最終回をしっかりと見届けようと思います。
もちろん、大杉漣さんが演じていた役も心の中からは消えませんけれども。受け継がれていくんだなと思って見ていきたいなと思います。
次回:少年の再登場!
ホステスの女性が撲殺されて亡くなっている。調べに夜と、犯人がその後12時間も現場にいたことが発覚。右京と冠城は、現場近くにいた少年の様子が気になり…。
加藤清史郎君、大きくなったな~。成長がネットでも大きな話題になっていました。実は加藤清史郎君は一度相棒のゲストとして出演しているんですよね。Season11 第18話「Birthday」という話で。古沢良太さん脚本の良い話でした。すごく良い話。
今回は全く違う役柄のようで、成長も含めて楽しみにしたいと思います。
aoikara
▼相棒16 第19話「少年A」記事はこちら
▼相棒16 記事一覧はこちら