映画が本当に良かっただけに、最終回にはかなり残念な気持ちのaoikaraです。いやー釈然としません。
というわけで今回のテーマは…
相棒15 最終回「悪魔の証明」前編 ネタバレ
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※一部ネタバレもしています。ご了承ください。
▼後編の感想記事はこちら
▼第17話「ラストワーク」の記事はこちら
あらすじ:社美彌子の秘密が明かされる?特命係に亀裂が…
企む青木
サイバー犯罪対策課の青木(浅利陽介)の家。特命係の二人の顔写真に画鋲を刺しまくっている例の部屋。パソコンを見て、いろんなフォルダを開いている様子。そのなかにある「M」というフォルダを見ると、海外の女の子の写真があって…。
社美彌子のパソコンに何か仕掛けられている?
警視庁総務部広報課長の社美彌子(仲間由紀恵)が出勤してパソコンを見ると、違和感を感じる。フォルダの順番が変わっている気がするというのだ。そこでサイバー犯罪対策課に調べてもらうことに。
美彌子のパソコンの中身は、青木が見ていたそれと全く同じ画面だった。
侵入したのは冠城!?
美彌子のパソコンに何者かが侵入したという話を、青木から聞く特命係の二人。その後、やってきたのは大河内首席監察官(神保悟志)とサイバー犯罪対策課の人物。なんと、美彌子のパソコンに侵入した形跡があるのは、冠城(反町隆史)のパソコンだと言うのだった。
冠城は当然「やってない」と言うが、信じてもらえていない。やってないことを証明するのは難しく「悪魔の証明」という右京(水谷豊)。何にせよ「覗きは悪いこと」と、青木がいる場所でもさりげなく言うのだった。
例えば誰かが冠城のパソコンを操作して、社美彌子に仕掛けるということはできると青木は言う。そんなことができるのは青木ぐらいだが、冠城はぴんと来ていない。
仕掛けられた理由は…
パソコンを覗き見できるバックドアというシステムを相手のパソコンに送ったのが、今回の犯行の手口。冠城からメールが送られて、ファイルをクリックしてしまったのが原因らしい。
そのファイルの名前は「記念写真」。しかし、明らかに写真ではない拡張子なのにクリックしたことに違和感を覚える右京。「記念写真」には心当たりがある冠城。美彌子の娘の写真の取引で特命係に来たことを思い出す。
冠城が美彌子に電話をかけるが、出ない。留守電に「課長のことは詮索しない」と告げるが…。
社美彌子のスキャンダル
今度は社美彌子の娘に関するスキャンダルがすっぱ抜かれる。「国際派シングルマザー」で、日本人離れした容姿の娘がいるという記事だった。目線は入れられているものの、週刊誌に写真付きで大きく取り上げられている。
その件で大河内と美彌子に呼び出された冠城。冠城が写真を週刊誌に売ったのではないか、と考えていた。冠城は全否定。冠城が覗き見した件については、追って沙汰するとのこと。
法務省の企み…
さらに、冠城が元々いた法務省で事務次官の日下部彌彦(榎木孝明)に呼び出されて、「やりすぎだ」と咎められる。冠城は何度も否定するが…
日下部は組織が信用ならないと言い、何か仕掛ける様子も感じられる。
右京が気になるのは写真のカレンダー
右京が週刊誌で気にしていたのは、娘と報道されている写真に写っているカレンダー。クリスマスツリーが飾ってあるので12月と思えるが、日付とプリキュアの相違から1月のカレンダーと判断。
そして、1月でもクリスマスツリーを飾るのはロシアの文化だという。
右京が訪ねた人は…
右京は東京拘置所へ行き、社美彌子の元上司で、元内閣調査室室長の天野(羽場裕一)に会う。美彌子に娘がいたことを伝えると、ひどく驚いた様子。その相手はロシアのスパイであるヤロポロクではないか、と言っても反応は薄い。
右京は事がわかったら報告すると言い、天野もそれを望んだ。
雑誌記者の意図
捜査一課の伊丹(川原和久)と芹沢(山中崇史)は、大河内監察官の命令で、美彌子の写真を掲載した女記者の風間楓子(芦名星)を訪ねていた。写真の出所を聞くが、全くもって教えてもらえない。
美彌子は幹部に取り囲まれて…
美彌子は警視庁の幹部たちに呼ばれて、問い詰められていた。前置きとして「報道は事実であること」「娘の父親は誰なのかというのは、大きなお世話だということ」
警視総監がいない今、警視庁のトップは副総監の衣笠(大杉漣)。美彌子にも話を聞く。しかし、プライベートだからと父親に関しては「ノーコメント」を貫く。
冠城は美彌子と会う
冠城は美彌子の帰り道に迎えに行き、家まで送ると誘う。「杉下右京が動き出した」と伝える。美彌子は「あなたは杉下さんと動かないの?」と聞くが、冠城は「課長の詮索はしないって約束した」と答える。もちろん、自分の弁明も合わせて。
そして、美彌子に「愛に溺れて国を裏切る女に見えない」とも言うのだった。
花の里にて…
花の里で右京が食事をしている最中、捜査一課の二人が訪ねてくる。記者の風間の名刺を渡して、「警部殿がやるべきこと」と押しつけるのだった。
右京が調べる理由は…
ゴシップが好きでもない右京が美彌子の娘の父親を知りたいのはなぜなのか、冠城が訪ねても「必要だから」としか答えない。
右京が記者を訪ねて
右京は風間楓子に会いに行った。内密で話したいことがあると別室に行き、「社美彌子の娘の父親を教えましょうか?」と聞くのだった。
右京の狙いは天野の動機
特命係に帰ってきた右京は、冠城や捜査一課の二人に言われて、美彌子の娘の父親を調べている理由を明かす。ことの始まりは、ヤロポロクというロシアのスパイが日本に来て、情報を売っていた日本人が次々殺されたという事件。
カイトと一緒に捜査をしていた頃で、加害者が次の被害者になるというルールに則って、天野が仕掛けた犯行だった。しかし、ルールを破って天野は日本のスパイを殺した。その動機が釈然としなかったが、美彌子のことが関係していると踏んでいた。
そのため、美彌子の娘の父親を明かす必要があるとのこと。
女記者とつながっている男
風間楓子はとある男性と連絡を取る。男は「杉下右京」という名前を風間から聞かされるが、「誰だそれ?」と全く知らない様子だった。
社美彌子を引きずり下ろすため…
衣笠副総監は内村刑事部(片桐竜次)を呼び出し、社美彌子はやっかいな存在だと話していた。後ろ盾にまだ力を持っている、元警察庁次長の甲斐峯秋(石坂浩二)がいることも疎ましく思っていた。
そのことで内村は中園参事官(小野了)に当たる。そこで中園参事官は、捜査一課を使ってヤロポロクと美彌子の関係について調べさせることにするのだった。
特命係や捜査一課がヤロポロクを父親と踏んでいることを受け、内村は衣笠にそのことを伝えるのだった。
女記者に会いに来たのは…
右京は写真の出所を探るために、風間楓子に接触しようとしていた。捜査一課の二人に捜査を頼む。
それを聞いていた冠城は、自分がこっそりと風間に会いに行く。右京が何を言ったのか聞きに来たが口を割らない。冠城が家まで送り、写真を売りに来た人物だと疑われていることに同情してか、右京が風間を訪ねた理由を教えてくれる。
美彌子は甲斐峯秋に相談し…
美彌子は甲斐峯秋と二人で食事。甲斐は未だにシングルマザーということを信じられない様子だった。美彌子は特命係が自分を調べていることを懸念し、それとなく甲斐に伝える。
花の里に特命係
右京が一人花の里で飲んでいるところへ、冠城がやってくる。右京が風間に「ヤロポロク」の名前と父親であることをリークしたのに、憤慨していたのだった。何を考えているのかはわからないけど、と前置きしつつも右京の行動を否定する。
それに対して右京は
「想像が及ばないなら黙っていろ!」
と叱責。冠城も冠城で、
「右京さん、あなた何様だ」
と返すのだった。
美彌子は特命係に探りを入れて
翌日、美彌子が特命係にやってくる。捜査状況を聞く。右京はこの週刊誌は自分に向けての挑戦状だと感じると言うが、美彌子は「自意識過剰」といさめる。
さらに、右京は「なぜ冠城は広報課ではなく特命係に来たのか?」と聞く。美彌子が「言っても良い?」と冠城に聞いて許可をもらう。「あまりにも彼が特命係に行きたいとめそめそするもんで」と真実とは違う理由を答えたのだった。
美彌子が立ち去ってから、冠城は「食えない女」とこっそりつぶやいていた。
右京に挑戦状を突きつけたのは…
右京が推理するに、写真を週刊誌に売ったのは美彌子本人とのこと。パソコンが覗き見された形跡があるので、それを利用して、弱味に付け込まれる前にあえて自分の秘密を明かしたというのだ。
そうすることで誰が敵で誰が味方か見極めようとしているとも推理。
美彌子の真実に迫るには…
美彌子の娘の父親がヤロポロクというのは疑惑でしかない。ならば本人に口を割らせる以外ないと、衣笠副総監と大河内監察官が話していた。
写真の中継地点
捜査一課は風間と連絡を取り合っていた男を調べる。かなり深い仲の様子。男は軍司森一(榊英雄)という出版社編集部の人物。美彌子とは東大で将棋部の先輩後輩だったらしい。右京は軍司が美彌子が週刊誌に写真を売った中継地点だと考える。
美彌子の回想…自宅に軍司を招いて、自分の娘の写真を見せていた。
風間は父親の名前を明かしても興味を示さなかった。それは、事件について興味がないから。記者としてはありえない行動。つまり、彼女の意思で出した記事ではないということ、だからこそ別の人物が働いて記事が出版されたということだった。
つまり、美彌子の自作自演だったと結論づける。
美彌子を吊し上げ!?
美彌子がまたもや警視庁の幹部たちに呼び出された。右京は「よってたかって返り討ちにあうのでは」と懸念。会議が始まる直前に、中園参事官が美彌子の自作自演であることを伝える。幹部たちは慎重に聞くことにしたが…
今度こそプライベートを包み隠すことはできないと言われた美彌子。父親は
「ヤロポロク・アレンスキー」
だと明かす。スパイの子だったのだ。しかし「あなたたちが考えているようなことはない」と言い…
全てがなかったことに?
美彌子の会議が終わった後、娘の父親のことについては箝口令がしかれた。内村刑事部長はこの結末に明らかにいらだっており、右京も釈然としていなかった。
美彌子が明かしたことは…
美彌子は拘置所にいる天野に会いに行く。「国を裏切ってない」と伝える。そして思い返すのは、会議のこと…
美彌子は「ヤロポロクに乱暴された」と答えたのだった。つまり強姦。そのときにできた子供だというのだ。疑う者もいるが、問い詰めることもできない。
証人として甲斐峯秋がやってくる。当時、相談された訴えるように言ったが、せっかくスパイの情報を握っているのに逃げられることを懸念して訴えなかったと。そして子供には罪がないから産んだと答える。
そして、「私は国を裏切ってなどいません」と力強く言い放つのだった。
その後、右京が天野を訪ねても、美彌子について何も答えることはなかった。
冠城の処分は…
冠城のパソコンにはバックドアが仕掛けられていないことがわかった。つまり、冠城が犯人だと裏付ける証拠になる。
冠城が写真を売ったことは認められず、美彌子のパソコンを見たことだけが処分対象となる。美彌子本人の「穏便に」という言葉から、「減給」というかなり軽い処罰を受ける。
思わず冠城は「食えない女」とつぶやき、大河内も「それについては同感だ」と答える。
新たなる震源地は…
冠城は処分について美彌子に報告する。また右京に問い詰められることがあるかも、と気になっている美彌子。冠城は日下部のことを思い出し「震源地は別の場所かも」と伝える。
右京が真実を調べに行ったのは…
右京が向かったのは甲斐峯秋のもと。美彌子の会議に参加していたのではないかと聞き、その通りだと答えられる。美彌子に肩入れする理由を、警察のためではなく甲斐峯秋という個人のためではないかと聞く。峯秋は
「僕はこのままでは終わらないよ」
と答える。
特命係の亀裂
冠城は右京に言われた「考えが及ばないなら黙っていろ!」という言葉を思い出し、迷うような切ないような表情を見せていた。
一方で右京は、冠城の「右京さん、あなた何様だ」という言葉を思い出し、ほくそ笑んでいたー。
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という最終回でした。長いわりに内容があんまり…まあ、というわけで詳しい感想は次回書きます。
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aoikara
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