ストーリーを書くだけでかなりの文字数を打って、腱鞘炎になりそうなaoikaraです。毎日キーボードを叩いているだけに、よけいにですね。
というわけで今回のテーマは…
相棒15 最終回「悪魔の証明」後編 感想
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※一部ネタバレもしています。ご了承ください。
▼前編のネタバレ記事はこちら
▼第17話「ラストワーク」記事はこちら
- 最終回のGOODポイント
- 最終回の気になったポイント
- 伏線だけ作って回収しない、釈然としない最終回
- だって、ほぼほぼ何も起きてない
- まあ、でもキャラは面白かった
- 右京さんの様子がおかしい
- なぜ、特命係の亀裂を作る?
- カイト君を出したかったんだろうなぁ
- 回収されなかった過去の伏線
- 新たに生み出された伏線
- 次シーズンに期待を込めて
最終回のGOODポイント
- 暇課長(山西惇)のヌード写真、見たくないね~。ってときの右京さん(水谷豊)の表情がおどけすぎw
- 「ないということを証明するのは難しい。まさに悪魔の証明」って、成宮君にも向けた言葉なのかな、なんて思ったり…。
- 「僕は何があっても冠城さんの味方」とかしおらしい青木(浅利陽介)が憎たらしい!
- 暇課長曰く、特命係の二人は「小生意気にマイカー通勤」
- 【話題】右京さん、プリキュアについてまで網羅しすぎw
- 【悲報】捜査一課、大河内監察官(神保悟志)と特命係に良いように使われる。今回は捜査一課が関わるような事件じゃないし、仕方ない。まあ、ちょっと無理やり感も否めない。
- さすがに冠城君(反町隆史)の「濡れ衣ってのは着せられてみないとつらさがわからない」には同情。
- 冠城君「俺、こう見えてロマンチストなんですよね」
右京・視聴者「はい~?」 - 内村刑事部長(片桐竜次)、おまんじゅうを食べたいのに、衣笠副総監(大杉漣)が茶々入れて食べられない。のに急かしてくる!そして3秒ルールで落ちたの食べてるしwそうそう、虫歯って前言ってたから、ちゃんと歯磨きしないとねw
- 内村刑事部長→中園参事官(小野了)→捜査一課の伊丹(川原和久)&芹沢(山中崇史)という、悲しいパワハラの連鎖。
- ヤバイ状況でも美しい女性を口説くことは忘れない、マタギの孫・冠城亘。(プロフェッショナルの肩書きみたい)
- カップルを調べて「リア充爆発しろ」状態の伊丹&芹沢。「公然わいせつ罪で逮捕してやる!」って、職権乱用ですよw
- 大河内さんがラムネ食べてる!!!わー!!!
- は、花の里に客がいる!?
最終回の気になったポイント
- 全体的に照明暗くない?
- 内部犯行だから解き明かすのが難しいとはいえ、冠城君がやってないと見抜けないサイバー犯罪対策課、ざるすぎない?
- やだわーよってたかって「娘の父親は誰か」「ふしだらだ」って、あなたたちだって愛人の一人や二人いるでしょうが!女だからって叩いてる感が否めないよね。そういう警察組織としては、うまく描けているのかも。
伏線だけ作って回収しない、釈然としない最終回
うーん、見た感想としては、正直もやもやが大きいです。いろんなことが釈然としない。伏線を作るだけ作っておいて、全然回収しない。
まあ、写真をリークしたのは社さんというのは意外でした。青木君と思ってからのミスリードは見事だったと思います。そこは面白かったです。でも、うーん…。
だって、ほぼほぼ何も起きてない
冠城君が社美彌子のパソコンに侵入した→娘の写真が週刊誌に載った→父親は誰だ
から話が全く進まないんですよ。右京さんも調べなさすぎじゃない?探りを入れる方法少なすぎない?安易にリークとか最後の一手が早くない?の割りに展開遅すぎない?遅かった割りに全然回収できてなくない?
まあ、でもキャラは面白かった
GOODポイントでもいろいろ挙げましたけど、キャラは面白かったですよ。撮り方も良かったですし。演技も良かったです。
社美彌子のしたたかな感じとか、すごく良かったです。あれは良いキャラクターですよね。相棒はああいう女性がいるのがすごく楽しい。歴代相棒の恋人たちとか、片山雛子とかね。今後も出てくれるのは、単純にうれしいですけどね、ちょっと消化不良。
右京さんの様子がおかしい
って思いました。天野元室長の動機を調べるためとは言え、社美彌子の娘の父親について詮索しすぎ感がありました。右京さんは厳しくても正しい正義を貫くところがありましたが、今回は自分の正義感が突っ走りすぎ。亡くなった小野田官房長の言葉を借りるなら
「杉下の正義は暴走するよ」
のまさにそれ。
それより、目の前の同僚が冤罪になってるんですよ。その謎をいろんなルートから解き明かしていくのが右京さんの役目じゃないですか?なーに安々と見過ごしてるんだ?ってなりました。ダークカイトも見逃してましたし…輿水脚本の右京さんは無能なんですか?
なぜ、特命係の亀裂を作る?
アレも違和感でした。相棒はシーズンを通して一つの物語を作っていくはず。なのに、最終回で問題丸投げ感が本当に嫌でした。
「想像が及ばないなら黙ってろ!」
って敬語を使わず怒る右京さんにも違和感。こんな言葉使いしないよなぁ。わざと煽っているのかと思いきや、まさかのマジギレ(更年期?)。別に冠城君、そこまで怒られること言ってなくない?神戸君の方がよっぽど皮肉ってたし…。それに対して冠城君も
「右京さん、あなた何様だ」
って返すわけですけど…えっ、なんで対立させるの?これ、次シーズンへの卒業フラグをびんびんに感じるんですけど。今までの相棒、亀山君以外は3年のルーティーン。次が3年目…もしかして、なんて思っちゃうわけです。
なんか、それに従っちゃうと、ドラマの世界観じゃない大人の事情とか裏側を感じて嫌だなー3年契約なのかなーって感じちゃう。
カイト君を出したかったんだろうなぁ
再登場の噂
成宮君の再出演って、この最終回の予定だったんじゃないでしょうか。社美彌子が初めて出てきた事件は、カイト君のときでしたからね。それが今回の話に関わる重要な伏線だったわけで。
そのため、社美彌子のために罪を犯した、社美彌子の元上司・天野(羽場浩一)が拘置所の面会室で会った。きっと、この流れでカイト君も出演する予定だったんだろうなぁ、と思いました。
過去の映像では、きちんとカイト君が出ていましたね。成宮寛貴さんのファン、そして相棒のファンの方もうれしかったのではないでしょうか。私は割と自然に見てたのですが、良い意味で衝撃的な人も多かったようですね。それは良かった。
「覗き見」もキーワード?
今回の作品は「覗き見」というのが一つのキーワードだった気がします。覗き見が好きな青木が考えついた、人のパソコンを盗み見るという犯罪をなすりつける行為。そして、大衆の覗き見趣味を体言化した週刊誌。
これも、なんとなく成宮君の件が週刊誌にすっぱ抜かれたことへのメッセージ性も感じるような…。まあ、良くないよね、覗き見は。いろんな意味で。
回収されなかった過去の伏線
いつもは1つのシーズンで回収されるはずなんですよね…仲間由紀恵さん出しておいて、全く解決しないってなんだ。父親がヤロポロクってだいたいわかってたこと今明かされたところで…。
初回で死んでいた人物は誰?
そして日下に命じられて冠城君を見張っていた何者かが何者かに殺されてしまいました。結局あれは誰だったのか、青木君は関係あるのか、これがどうつながってくるのか。おそらく最終回か映画に関わるのでしょう。
引用元:当ブログ「相棒15 第1話「守護神」感想 ダークナイト化している青木が怖い! - 中卒フリーライターほぼ無職。」
って予想してたんですけど、まさか1mmも触れられないとは!なーんにも関わんないよ!びっくりだよ!
青木の思惑は?
特命係に復讐するつもりの青木。個人的にだけでなく、衣笠副総監にすり寄って特命係を潰そうと企んでますよね。このシーズンだけかと思いましたが、まさかの何も変わらないという。
「あれ?」って思いましたけど、青木君のキャラは好きなので次シーズンも出てくれるならうれしいことです。
衣笠の「特命係潰す」宣言は?
衣笠副総監も娘のことで詮索されたのもあり、特命係に良い印象を持っていません。そのため、特命係を潰そうとしていたけど…それもお預けですね。来シーズン以降に持ち越しかな?
まあ、大杉漣さんも好きな役者さんなので、次シーズンも見られるのはうれしいんですけどね。相棒で演じている役柄は、まーあ、怖い。バイプレイヤーズとのギャップにびびります。
▼娘との確執についてはこちら
新たに生み出された伏線
そして、最終回で伏線が回収されないどころか、また新たな謎や伏線が出てきてしまいました。
青木の冠城への罪のなすりつけ
青木君の計画により、冠城君が社さんのパソコンを覗き見してたってことになっていますが…目の前で冤罪が見過ごされてるよー失望されても仕方ないよー右京さん!
ってことはまあさておき、青木君との対決も含めて、ここもきちんと解決してほしい問題です。
甲斐峯秋の「私はここで終わらない」
そもそもカイト君が逮捕された後も甲斐さんが出ているのは驚きでしたが、さらに上を目指すようですね。あの発言は権力者らしくて良いですね~。衣笠を追い詰めて地位を奪うのかな?トップの争いも楽しみです。
甲斐峯秋がなぜ社美彌子に肩入れするのか
甲斐さんは個人的に社さんに介入しすぎですよね。あんな偽証…ちょっとひどいなーってくらいに。何かしらの関わりがあるのでしょうか?男女とは見えません。
日下部が「震源地」
また法務省の日下部もなにやら動き出しそうですね~。もう問題が多すぎて何が起こるか予想ができない…とりあえず、伏線は全部回収してくださいね!
次シーズンに期待を込めて
Season15はとても良い話が多かったです。たくさんの脚本家さんや監督さんが参加していて、いろんな相棒が見られました。よく「マンネリ」とか「話が面白くない」という人がいますが、とても面白いシーズンだったと思います。
加えて、最終回の謎や伏線は次シーズン以降にきちんと明かされて、回収されることを期待したいと思います。そのためのシーズンだと後から見直すことで、再評価できるように。次シーズンもあるよね、という期待も込めまして。
というわけで、私の相棒の半年が終わりました。また半年間は寂しい時間が過ぎますが、その間にまた新しいシーズンがやってくることを楽しみにしたいと思います。
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aoikara
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