中卒フリーライターほぼ無職。

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私のおじさん 第1話 感想 おじさんのいいとこ取り

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おじさんではないaoikaraです。当たり前か。いや、当たり前じゃないかも。おばさんかもしれないよ。

 

というわけで今回のテーマは…

 

私のおじさん 第1話 感想

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

 

第1話 あらすじ

恋に破れ、働き口も無くし、人生崖っぷちの一ノ瀬ひかり(岡田結実)が就職したのは、テレビ制作会社『テレドリーム』。超過酷ロケで有名なバラエティ番組『限界MAX★あなたも私もヤッテミー!!』に配属されたひかりは、適当プロデューサー・泉雅也(田辺誠一)の雑な指示で、さっそくロケ現場へ。

 

しかしそこには、理不尽すぎるデブチーフADの出渕輝彦(小手伸也)、働き方改革を盾にするイマドキADの九条隼人(戸塚純貴)、お局APの馬場桃花(青木さやか)、そしてやり手だが“超クソ男”の番組ディレクター・千葉迅(城田優)といった、とんでもない人達との出会いがあった。

 

無理難題ばかり押し付けられ、一生懸命頑張っても怒られるばかり。「もう辞めてやる!」とトイレの個室に泣きながら駆け込むと、「おじさんが慰めてあげようか?」という声が。おそるおそる振り向くと、便器に座って微笑むおじさん(遠藤憲一)の姿が…。

 

え、変態!?ストーカー!?と絶叫するひかりに、おじさんは自らを「妖精」と名乗り…?

 

その日から、ひかりにしか見えないらしき“妖精おじさん”は、会社でもプライベートでも四六時中そばにぴったりと張り付き、何かにつけて横から愚痴や文句を挟んでくるようになる。

 

そして、言いたいことも言えず、何事も笑ってやり過ごすひかりに「嬉しくないのに、なんで笑ってるの?ムカついたんじゃないの?」と言い放ち…?

 

GOODポイント

  • 最初、プロデューサーの泉さんが、最高につまらない人だな~と思っていたんですが、自分の番組のことがちゃんと好きだとわかり、良い人なのかもと思いました。着信音も「ヤッテミー」でしたしね。ただ、手柄横取りはダメでしょ!
  • ADの出淵チーフは、本当に何言ってるかわかんない。あと着ている服がいつも食べ物。糖質オフのコーヒーとパンを買ってこられて、「いや、糖質とかオフしなくて良いのは体型見りゃわかるでしょ」って、まあたしかにね。
  • おじさんが外でちゃんと防寒しているのには笑いました。あ、気温とか感じるのね。
  • おじさん、消えるけど瞬間移動とかはできないんだ。ちゃんと歩いてるのね。腰ぎっくりやっちゃうし。いや、どういう仕組みなの(笑)
  • 城田優さんのキスがエロかった~。

 

気になったポイント

  • ひかりちゃんはお金がなさそうな割りに、けっこう良い部屋に住んでいるのが、若干気になりました。

 

感想

おじさんがいるから良いんでしょ!

好きな役者さんである遠藤憲一さんが妖精役で、なぜか主人公の女の子にしか見えない、という謎ストーリーに惹かれて見ました。感想としては、途中ぼーっとして飽きてしまう部分もあったんですけど、ツッコミながら楽しく見られたかな。

 

感想で「おじさんのいる意味がわからない」「おじさんの役割は千葉Dがやってる」というのを見かけて、それは違うでしょと思いました。

 

だって、このドラマ、妖精のおじさんがいなかったら、ものすごーくベタですよ。婚約破棄されて、やりたくもない仕事をして、しかもブラック企業で全然成果を認められないダメダメ女子。口も態度も悪い上司だけど実は仕事に熱意があって、そのうち自分も仕事が楽しくなって、新しい恋も生まれて…みたいな。

 

いや展開知らないけど、こんな感じだとしたら、めちゃくちゃベタでしょ。進研ゼミの漫画みたいな。挫折を乗り越えて、何もかもうまくいって成功しちゃう、ベタな展開。こーんなドラマ見ても面白くない!

 

そこに、よくわからないおじさんの妖精がいるからこそ、カオスで面白いんじゃないですか。しかも毒舌で、言いたいことだけ言って、まあまあ自由で。ためになるのかならないのかわからない話して。そのよくわからない感じが面白いのでは?と私は思うんですけどね。

 

自分がない

主人公の一ノ瀬ひかりを演じる岡田結実ちゃんは、演技が上手でした。タレントさんというイメージだったので、ちゃんと演技ができるのに驚きました。いや、驚いたというのも失礼か。違和感のない演技でした。

 

なんというか、ひかりちゃんは自分がないんですよね。いらっとしてもへらへらと笑うだけで、浮気されても怒りをぶつけられなくて。自分がなくて、自分を見せられないから、本音を明かせる友達もいないのかも。辞職願だって書き方調べて、自分の言葉ではありませんしね。

 

そんなひかりちゃんが、自分にしか見えない妖精のおじさんの意見を聞きながら、“自分”を見つけていく物語なのかなと思います。

 

良いこと風、なこと言わないから良い

エンケンさん演じるおじさん。めちゃくちゃ口悪いんですよ。「男に捨てられちゃって」とか「なんで怒ってるの言わないの?」とか。

 

でも、いざというときに良いことを言うのかなと思ったら、なんかそうでもない。仕事で認められなくて褒められなくて、心が折れそうになっているひかりちゃんに、おじさんはなんか良いことを話しそうな雰囲気で、話し出すんですよ。

 

例えばテレビにはいろんなネジが使われていて、そのネジがあるからこそ面白いテレビが見られるのに、普段自分たちがネジを作っている人に感謝することはない。だから、ネジを作っている人も、そんなことを考えて悶々としているんじゃないかな…。

 

で、普通だったら、そこから「それでも頑張ろう」とか、悶々とした気持ちをどうするのか、まで続けて良い話になるんですよ。でも、おじさんの話は「悶々としている」で終わり。“良い話の押しつけ”じゃなくて、よくある話ってこと。

 

もしかしたら、ひかりちゃんにそこからは自分で考えさせる意味もあったのかもしれませんね。自分がないから。じゃあ、自分ならどうするのかって、おじさんが答えを出しても意味がないからね。って、すごく好意的に解釈してみました。

 

おじせんの妖精の正体は?

なぜかひかりちゃんにしか見えないおじさん。よく行く居酒屋の店員さんもどうやら見えているっぽいですが、それがまた謎で。

 

もしひかりちゃんにだけ見えているとしたら、彼女の想像が作り出した産物って可能性があるんですよね。彼女にない“自我”の正体なのかなとか。なぜおじさんなのかは謎ですが。

 

ただ、店員さんが見えているとしたら、全く別物の可能性もあります。ってなると、仕組みのよくわからない妖精なのかなぁ。うーん。

 

おじさんのいいとこ取り、もしくはおじさんの搾取かも?

私はこのドラマを観て、「いいな、私もおじさん欲しいな」と思ったんです。エンケンさんみたいな、自分の本音でぐだぐだ話せるような、おじさん。

 

でも、これって結構失礼じゃないかなって思ったんですよね。おじさんのいいとこ取り、というか。

 

最初、おじさんが見えたとき、ひかりちゃんはものすごく警戒していたじゃないですか。変質者か不審者か、みたいに。つまりは自分の家にまでやってくるなんて、自分に何かしようとしているのではないかと。

 

でも、視聴者としては「たしかに怖いけど、違うよ。それ良いおじさんだよ。というか妖精だよ」みたいにつっこむわけです。その意図の通り、ひかりちゃんも結果的に存在を受け入れて、一緒に行動するようにはなっていましたが。

 

おじさんだって、若い女の子に対して、触れたいとかニャンニャンしたいとか、まあ性的な欲求がある人もいるわけですよね。一般論として。

 

でも、妖精のおじさんはそんな性的欲求はないとか、若い女の子を恋愛対象や性的な目で見ないと、私は決めつけていたわけです。

 

それって、おじさんはほどよく枯れているから安心できて、かわいい行動はギャップがあってかわいくて、人生経験が豊富だから厳しいことも言ってくれる、みたいな自分にとって都合の良いおじさんのいいとこ取りをしていたというか。おじさんの搾取というか。

 

これはおじさんの“性”を全否定していて、すごく失礼な考えなんじゃないか、と思ってしまいました。

 

ちょっとわかりづらいんですが、男女逆で、性的な目線も逆で考えてみると、なんとなくわかるというか。例えば、仕事も恋愛もダメダメで、自分がない男性の元に、若くてかわいい女の子が現れる。まあちょっと年上のキレイなお姉さんとかでも良いか。

 

この場合、女の子が自分だけを見て、無条件に好意を持ってくれる。人生のアドバイスをしてくれる。女の子の胸とかパンチラとか脚とか、男性はやらしい目で見ることもある。っていうドラマがあったら、女の子の優しさとか好意とかの良いとこ取りで、性的搾取するためだけの、ご都合主義で気持ち悪いなぁ、と私は思うんですよね。きっと。

 

でも、私がドラマのおじさんに求めていることも、根本は同じなんですよ。おじさんに対しては“性”を切り離していて、女の子に対しては“性”を結びつけて。自分の都合に合わせて、人としての尊厳を踏みにじっているというか。

 

別に男性には性欲があり、女性には性欲がない、と論じるわけではないです。男性だって性欲が強くない人もいますし、女性だって性欲がある。ただ相手の性を否定したり、性だけを強く求めるのって、失礼なのかなと。

 

このドラマに嫌悪感があるわけではないんです。むしろ、おじさんの妖精は好き。でも、この気持ちって失礼なのかもな、と無駄に複雑に考えてしまいました。

 

たぶん、本来の人間関係は、初めましてがあって徐々に関係が築かれていくじゃないですか。ときにぶつかったり、仲が深まったり、離れたり、関係を築いていくのって難しい。それをすっ飛ばして、自分が相手に求めることだけを与えてくれる存在が欲しい、ってのが都合良すぎるなと思っちゃうのかな。うーん。ややこしくなっちゃった。

 

まあ、そもそもドラマのひかりちゃんは、妖精のおじさんを求めてないので、都合が良いとかいうのには全く当てはまりません。私自身に対して、都合が良いなって思ったって話です。

 

結末を予想

途中経過として、おそらくひかりちゃんは婚約者と再会するでしょうね。しかも浮気相手の女と一緒に。そして、またへらへらしちゃって、おじさんと千葉Dに助けられて、やっと吹っ切れると予想。

 

結局は女たらしで口が悪い千葉Dと恋仲になって、めでたしめでたし。自分が出せるようになったおじさんは消えましたが、もう一人でもひかりちゃんは大丈夫、というようなヒカルの碁的展開ですかね。あるいは消えると見せかけて、この先ずっと消えない展開もあるかも。

 

とまあ、妙にいろいろ考えてしまうドラマでした。おじさんがまたどんなためにならなさそうな、ためになるような毒舌を言ってくれるのかを、楽しみながら見たいと思います。

 

次回:お局からロックオン!

ひかりはお局APの馬場に目を付けられてしまう。しかも、社員はみんな見て見ぬ振り。さらに、バラエティ初出演の大女優が出ないと言い出すなど、騒然。おじさんはひかりを見て楽しんでいるだけで…

次回は“お局”がテーマのようですね。お局も最初からお局なわけじゃない、的なことを千葉Dが言ってました。まあ、たしかに。どういう解決につながるのか、気になります。

 

 

aoikara

 

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