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99.9 -刑事専門弁護士- SEASONⅡ 第1話 ネタバレ 真実よりも事実を求めて

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このドラマを観ると楽しい気分になって、すやすやと良い眠りにつけるaoikaraです。このドラマ大好きなんです!SEASON Ⅰは3回くらい見倒しました。

 

というわけで今回のテーマは…

 

99.9 -刑事専門弁護士- SEASONⅡネタバレ

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼感想記事はこちら

www.aoikara-writer.com

 

 

第1話 あらすじ・ネタバレ

非常識な弁護士

2017年夏ー

 

斑目法律事務所に、刑事専門弁護士の深山大翔(松本潤)が出勤。社内で40代くらいの男性がイライラとして女子社員とぶつかって、怒りを露わにしている。深山は耳を触る

 

深山が働く刑事専門ルームに行くと、先ほど怒っていた男がさらに怒っていた。新しい室長の松尾良男(長江健次)がもう一人の弁護士と一緒に、深山担当のパラリーガル・明石達也(片桐仁)を怒鳴り飛ばしている。

 

松尾の怒りの原因は深山の非常識な調査。新幹線を15往復もして、経費が恐ろしいほど高いのだ。パラリーガルの藤野宏樹(マギー)も大赤字だと呆れている。

 

明石は、深山が松尾の許可を取ったと言うが、この怒りっぷりで事実ではないことは明白。明石が深山に助けを求めようとすると、すでに部屋から出ていった後だった。

 

その深山はカフェを訪れて、サンドウィッチを食べようと「いただきマングース!」とダジャレでひとすべり。当の本人は満面の笑み。食べる前に自前の調味料セットで味を調えてから、サンドウィッチにかぶりつくのだった。

 

元通り、が元通り

一方、以前企業法務ルーム室長で、所長の斑目春彦(岸部一徳)に頼まれて仕方なく1年契約刑事専門ルーム室長になった佐田篤弘(香川照之)は、念願叶って企業法務担当に戻ることができた。明るい色のスーツを着て、過去に担当していた会社と再び顧問契約を交わし、うれしそうだ。

 

斑目法律事務所に戻ると、所長の斑目から松尾と新しい弁護士の2人が辞めてしまったことを聞かされる。佐田が推薦した人物はこれで3人目。

 

斑目は刑事弁護を学ぶために留学している立花彩乃(榮倉奈々)の補填もできていないので、佐田に刑事専門ルームに戻ってもらうと言い出した。

 

そんなことを許せるわけもない佐田は、自分のおかげで刑事弁護の実績を積み斑目が弁護士会の会長になれたことを理由に詰める。自分のクライアントも喜び、自分のおかげで莫大な利益を生んでいるのだと。

 

しかし、「刑事弁護をおろそかにはできない」という斑目の一言で、佐田の言い分は吹っ飛ばされてしまう。「3つ言いたいことがある」と斑目は佐田に向き直る。

 

1つ目は立花の後任が見つかるまで、佐田には民事と刑事を兼任してもらうこと。2つ目はきちんと仕事をすればマネージングパートナーを譲ること。3つ目は…

 

「特に…ない」

 

感情の激しい現場

刑事専門ルームでは、藤野が娘の運動会のためにダンスを覚えている。明石は落ち続けている司法試験に向けて勉強している。

 

深山は松尾ともう一人の弁護士がいないことに気づき、不思議がっている。藤野が胸に手を当てて、思い当たる節があるだろうと伝えるが、深山は半笑いで「ありません」と即答するだけ。

 

明石は「深山の常識は俺たちの非常識、俺たちの常識は深山の非常識」と言うと、深山は「仕方ない!」とまっすぐに言い切る。

 

一緒に働いていたパラリーガルの戸川奈津子(渡辺真起子)は、企業法務の弁護士・志賀誠(藤本隆宏)と結婚して寿退社。立花は留学。すっかり刑事専門ルームも様変わりしてしまった。

 

明石は次は自分が弁護士として活躍すると意気込んではいるが、立花がいないことを寂しがったりと、藤野に感情の起伏の激しさを指摘される。

 

新しい人

と、見知らぬふくよかな女性がたくさんの荷物を持って刑事専門ルームにやってきた。パラリーガルの中塚美麗(馬場園梓)で、今日から刑事専門ルームの担当になったと人当たり柔らかそうな口調で言う。

 

明石と藤野は驚くが、深山は無反応。「私もさっき佐田先生に言われた」と言う中塚。彼女が荷物を机に出すと、プロレスグッズが次々と出てくる。立花と同じプロレスファンだった。

 

イライラする男

事務所内では荷物の移動が頻繁に行われているようで、運送会社まで来ている。何事かと見ていると、明らかに怒っている表情の佐田が通りかかった。深山はニヤニヤしているだけ。佐田は戻ってきて、刑事専門ルームに入ってきた。

 

佐田はおまえのせいでと深山をにらみつけて、刑事に戻ってくることを伝える。「僕一人でもできます」とにやけながら言う深山に対して、「戻りたくて戻っているわけじゃない!」と佐田はぶち切れる。

 

部屋に入電があり中塚が出て、話を聞いている。電話中にも関わらず、二人は大声で罵倒し合っている。

 

「あの!」

 

思わず中塚が大きな声で言う。依頼人が来たと。部屋には二人の女性の依頼人がやってきた。

 

依頼の内容

佐田と深山が、女性二人を連れて別室へ。佐田は二人に名刺を渡して自己紹介するが、深山は名刺を渡そうとして「おまえはいい」と佐田に止められる。仕方なくにやけながら「深山でーす」と一言あいさつ。

 

ショートカットでジャケット姿の女性と、ミディアムヘアにスカートの女性が二人。ショートヘアの女性が「被告人の娘さん」とミディアムヘアの女性を紹介する。被告人の娘と言われたのは、鈴木加代(谷村美月)。

 

加代の父親が殺人容疑で逮捕されてしまい、その弁護をしてほしいという依頼だった。加代は「やってない、無実なんです!」と訴える。ショートヘアの女性は、その言い分を暗い表情で聞いている。

 

今の弁護士が親身になってくれないので、元裁判官である友人に相談したとショートヘアの女性のことを言う。尾崎舞子(木村文乃)という女性だった。そして、この事務所を紹介してもらったそうだ。二人は中学の同級生だとか。尾崎は「今は司法の世界から距離を置いてる」と説明。

 

佐田は契約書にサインをしてもらうと、中塚を呼び出して加代を連れて行ってもらう。尾崎は事件記録と言って大量の資料を手渡す。

 

「残念ですが、これを見る限り有罪です」と言う。犯行を裏付ける証拠がそろっていて、疑いの余地がないという。佐田は困惑して、加代が無実だと言っていたと話すが、「家族だから」と尾崎は答えるだけ。そのため、父親に罪を認めさせて、情状酌量してほしいとこっそり頼むのだった。

 

深山は資料を受け取り、さっそく接見へ。尾崎は弁護士バッジを身につけて、自分も同行させてほしいと言う。加代が会えていないので、様子を見てきたいと言うのだ。

 

尾崎は佐田にまだ加代には父親は有罪になるだろうということを言わないでほしいと釘をさす。頃合いを見て自分が話すと。

 

噂の弁護士

深山は外に出るなり、尾崎に「手持ちある?」と聞く。尾崎は戸惑いつつも「持ってますけど…」と言ってタクシーに。お金は持っていないが「君が持ってるって言うから」と深山は悪びれずタクシーに乗り込み、尾崎は呆れつつも一緒に乗る。

 

尾崎はぺらぺらと身の上をしゃべり出す。深山は資料を読んでいることに集中したいので「よくしゃべるねぇ」と嫌味を言うが、尾崎は話を止めない。

 

そればかりか、裁判官の間で「やっかいな弁護士」がいると噂になっていると言い出す。「あることないこと引っ張り出して、裁判を混乱させるんです。迷惑ですよね。フカヤマって言うらしいんですけど、ミヤマ先生、ご存じですか?」

 

心当たりがありまくりの深山だが、動揺はせず半笑いで「さあ?」と答えるだけ。

 

深山のやり方

 拘置所につき、加代の父・鈴木二郎(半海一晃)と面会する深山と舞子。深山は二郎だけに見える形で名刺を置く。舞子は「ご無沙汰してます」と声をかけると、一瞬迷いながらも「舞子ちゃん?」と二郎は娘の友達だと気づき、笑顔に。

 

加代のために様子を見に来たと話す舞子。「情状してもらうように」と説明すると、二郎からは笑顔が消えて「情状?」と繰り返すようにつぶやく。

 

そして、深山はノートを取り出して事情を聞くことに。「ご出身は?」事件とは全く関係のない質問に舞子は驚く。二郎は疑問も持たずにすらすらと答えるが、舞子は「事件のことを聞いてください!」と怒り出す。

 

深山は舌打ちして、「少々お待ちを」と二郎を待たせて舞子と二人で話し合い。「担当弁護士は僕なんだから、黙っといてもらえる?」と深山は言う。事件は事実だと舞子は言う。「この時点で誰が事実だとわかるの?」舞子は強固な証拠があるから、犯行は決定的だと主張する。

 

「強固な証拠ね」深山は舞子の言い分を繰り返す。「だから裁判官は嫌なんだ。起訴状を読む時点で有罪だと認めている。起訴されて有罪になるのが世界一になるのもうなづける」と皮肉めいていう。舞子も反論する。「覆せない強固な証拠があるから、裁判官の手に委ねられたときは99.9%有罪に…」

 

「99.9%有罪だとしても、そこに事実があるとは限らない」と深山は食い入るように言う。

 

「残り0.1%に事実が隠れているかもしれない」と。

 

二郎は早くしてくれと面会のガラス板を叩く。と、立てかけていた深山の名刺が倒れてしまった。それを舞子が直す際に、「深山大翔」と書かれている名前を見つける。そして、「あなたがあのフカヤマ!?」と驚く。

 

深山は「ミヤマでーす!」と名刺をしっかりと見せつけながら笑顔で自己紹介する。

 

事件当時の出来事

 二郎の身の上話を2時間聞いた後、深山はようやく事件の話を聞く。「沢村ファイナンス」の社長・沢村和輝(ボブ鈴木)が殺された事件について。二郎は時間も含めて詳細を覚えていた。

 

二郎は事件当日の21:30に沢村と会う予定だったと。1000万円の借金をしていて、その返済のためにかけずり回り、なんとか500万円だけ集まったので返しに行こうとしたのだと。

 

19:30に社員が退社してから、19:45から21:00前まで仮眠していたと。会社を出る前に、社員の阿部充(長塚圭史)が材料発注のために戻ってきたところと出くわしたので証人もいると。

 

沢村の会社に向かう途中に、社員の伊藤亜紀(新妻聖子)にも会ったと言う。ボヤボーヤのやぐらが建っていて、頼まれてスマホで写真を撮ってあげたのだった。

 

21:30に沢村の会社につき、インターフォンを押したが誰も出なかった。鍵もかかっていたので、諦めて帰ったと。どこにも寄らずにまっすぐ家に帰ったそうだ。

 

深山は「また来ますね。何か思い出したら教えてください」と帰り支度を始める。帰り際、二郎は舞子に「舞子ちゃんは疑っているのかな?」と問う。舞子は強固な証拠があるのだから、罪を認めてほしいと言う。

 

二郎は「加代に伝えてほしい」と、

 

「俺は絶対にやってない」

 

狂気的とも言えるまっすぐな目で言い切った。

 

イライラ増殖中

佐田は斑目法律事務所の自分の部屋にいた。立花の後任を探さなければならない事態にイライラしていた。企業法務担当の弁護士・落合陽平(馬場徹)は佐田に同情している。

 

佐田は、持ち馬であるサダノウィンのレースのためにマレーシアに行きたくて、なんとか後任を早く決めたかったのだ。さらに牝馬のサダノモンテカルロまで手に入れた。その魅力を語っている最中に、外から揉める声が聞こえてくる。

 

接見に行っていた深山と尾崎が帰ってきたのだった。

 

良いことを思いついた

深山は刑事専門ルームに戻り、自身の速記を明石に手渡そうとするがいない。しょうがなく中塚に手渡す。藤野は深山の速記は癖があると言う通りに、読めそうもない。しかし、中塚は拒否もせずもくもくと作業をする。

 

尾崎は深山の態度を怒っていた。それでも深山は「事実かどうかは今決めることじゃない」「有罪か無罪かは関係ない」と自身の信条を明かす。尾崎は「非常識!」だと怒っている。

 

佐田が二人の言い争いを止めに来る。と同時に、尾崎が元裁判官で司法に関わる者としてとても優秀だということに気づき、「優秀な弁護士として、君を雇おう!」と言う。しかし、尾崎は「お断りします」と即答。

 

深山には任せられないと、この案件を他の法律事務所に相談すると、資料もろとも持ち帰ろうとする。すると、佐田が「君の友人に契約の破棄と弁護のお断りの電話をしなければ」と電話をかけようとする。それを尾崎が止める。友人を傷つけたくないと。

 

佐田はあくまで電話は自分の誠実さと言い、深山はにやけ顔で「どこが誠実なんですか?」とツッコむが佐田は無視。電話をかけようとするたびに、尾崎にことごとく止められる。

 

この事務所の弁護士になれば、深山とも対等に意見をぶつけられるとも言い出す。尾崎は受け入れて、今回だけの特別契約として弁護士になることになった。佐田が握手をしようと手を出すが、尾崎はまったく返さない。

 

「うまく、やってくれよ!」

 

そう伝えて、後任が決まって民事に戻れる佐田は、高笑いで「イエス!」と叫びながら刑事専門ルームから去って行った。

 

事件のおさらいと食い違い

中塚が深山の速記ノートを解読し、ホワイトボードにキレイにまとめてくれた。あまりの有能っぷりに、藤野が「明石君もういらないね」と言うほど。明石は愕然とする。

 

沢村は会社の事務所で、遺体で発見された。ビルの清掃員が沢村を見つけたらしく、頭から血を流して倒れていたと。死因は脳挫傷で、1回殴られただけで即死だったとのこと。

 

死亡推定時刻は20:30。二郎が言う通り、21:30に沢村の会社を訪れたのだとすると、もうすでに死んでいたことになる。

 

しかし、二郎が証言していた社員の阿部が仕事で発注していた時間は20:00頃。伊藤の写真を撮ったのは20:10というのが、後ろに映っている時計からわかっている。つまり、二郎が20時に会社を出たのだとすれば、十分に死亡推定時刻に間に合う。

 

明石は伊藤がタイプだと大騒ぎ。それを無視しながら、この証拠がある限り、二郎は死亡推定時刻に沢村のところに訪れたことになってしまう。

 

しかし、二郎は6つもの会社をかけずり回って、500万円を用意していた。そういう人間が人を殺そうとするのか、深山は疑問に思っていた。尾崎は「半分しかなくて衝動的にハンマーで殺した」と供述調書を読む。

 

違和感があった深山は「再現してみっか」と実行することに。

 

再現

深山たちは事件現場と同じ間取りの部屋を借り、再現をすることに。沢村が倒れていたのは入り口付近。そのマークもしてある。藤野が撮影し、中塚は見守り、深山は確認。

 

深山は明石に二郎役を頼み、尾崎に殺された沢村役を頼む。しかし、尾崎は「意味がありません」と拒否。深山は「意味のないことなんてない」と説得し、尾崎は渋々つとめることに。

 

「明石、いきまーす!」と再現スタート。ドアから入り、尾崎に「殴りなさいよ」と促されて、ピコピコハンマーで頭を殴打。尾崎は倒れ込む、という再現。深山はストップをかける。

 

500万円を持ってきているのに、何の話もせずに殴るのかと。たしかにと他の人物たちも違和感を抱く。もう一度再現をやり直す。さらに、深山は尾崎にもっと役に入れと言う。被害者は“横柄な態度だった”と説明して。納得できない尾崎だが、受け入れる。

 

「おーやっときたか!ここに座れ!」尾崎は、入り口からは少し離れた場所に、二郎役の明石を連れて行く。「全額持ってきたんだろうな?耳をそろえて持ってこい、落とし前をつけろおおお!」尾崎はなんとか気合いを入れて、横柄な人物像を演じている。

 

その場で揉めて、明石が尾崎を殴る。そしてふらふらとなりながら、入り口付近まで歩いて倒れ込む。即死だったはずなのにこれは無理がある。追い返そうとして殴った可能性もあるが、揉めているのに何か取り出して抵抗しないのもおかしいのでこれもありえない。

 

尾崎は最初から二郎が殴った説を唱える。深山はそれなら「計画的な犯行」と指摘する。しかし、長所には「衝動的に」と書かれていると。「調書だけは信じちゃいけないね~」と深山はにやけながら言う。

 

証言の確認

深山と尾崎と明石は、証言をした二郎の会社の社員・伊藤に会う。伊藤がものすごくタイプだと言う明石は髪をモヒカンにして気合いが入っている。当日と同じように、20:10にスマホでボヤボーヤのやぐらと公園の時計をバックに写真を撮る。実際に二郎に会ったのも20時過ぎだと伊藤は話す。

 

もう一人の証人である阿部にも話を聞く。20時過ぎに発注のやりとりをしたと。その会社の記録を見ると、たしかにその時間。音声記録も残っていて、証拠は疑いようがない。

 

わちゃわちゃ事務所

二人の証拠はたしかに強固なものだった。尾崎は疑いようがないと述べて、情状酌量に切り替えてほしいと深山に頼み込むが、一切聞き入れられない。

 

佐田がやってきて二人の諍いをまたも止める。佐田の方針である「依頼人の不利益になることはするな」との説教も、深山には通じない。

 

と、部屋に志賀&戸川夫婦がやってきた。新婚旅行帰りなのか、旅行気分で異常にテンションが高い。志賀は「レッツビギン法律事務所」という新しい法律事務所を立ち上げたらしい。

 

言いづらいけれど伝えること

事務所には加代がやってきた。別室に行き、深山と尾崎と佐田とで、加代と話をする。尾崎は言いづらそうに、「犯人はあなたのお父さんの可能性が高い」と打ち明ける。苦しそうな表情ながら、無実ではなく情状酌量に切り替えた方が良いと説得する。

 

しかし、加代は「あなたがなんと言おうと、父は無実」と考えを変えない。「だってあの日、あんなことを言ってからお風呂に入ったのよ」と。二郎は事件当日

 

「脂肪めー…しぼうめ(萎め)!」

 

と言っていたらしい。ダジャレ好きの佐田は思わず笑ってしまうが、同じダジャレ好きの深山は低評価。どちらにせよ、人を殺した後にそんなダジャレを言えるはずがないというのが加代の意見だった。

 

「我々はお父さんのことを全力で弁護します。ただ、我々が証拠を見つけられなければ、重い罪になるかもしれない。その覚悟はできていますか?」佐田は厳しい言葉で加代に問いかける。「覚悟はできています」加代はまっすぐ答えた。

 

加代が帰った後、尾崎は佐田に怒っていた。なぜ急に考えを変えたのかと、あんな言い分は司法で通じないと。

 

「じゃあ君は、人を殺した直後にダジャレを言うのか!?」

 

佐田はまっすぐに言う。「あんな一級品のダジャレは、人を殺した直後には思いつきません!」というのが佐田の見解だった。すっかり二郎は無実だと意見が傾き、深山には1週間以内に決定的な証拠を見つけろと指示をする。

 

「まったくもってひどい!」と尾崎は軽蔑したような表情を見せて、立ち去る。そんな様子を見ていた斑目。佐田は「まったく暴れ馬でしたよ」と呆れた口調で言う。斑目は「毒をもって毒を制すって言うでしょ」と佐田に助言するのだった。

 

心の声

刑事専門ルームでは、明石が伊藤のインスタをネットストーカーして、藤野は娘の運動会のダンスとカオスな状態に。深山は阿部が発注のために電話をかけた音声記録をヘッドフォンで聴いている。

 

尾崎は加代の父親を思う気持ちを、思い出していた。そして、自分の忘れられない過去も。手でカエルを作り、心の声が漏れていた。

 

部屋の中にあるテレビでは、元アイドルが薬物使用で捕まった裁判が行われたとニュースで報じられていた。担当の裁判官は川上憲一郎(笑福亭鶴瓶)。泣かせるような良い訓戒を言っていて、尾崎もそれを見ている。

 

聞こえてきた音

深山は音声から何か不思議な音が聞こえたので、スピーカーに流してみんなにも聞いてもらうことに。いつのまにか尾崎は外に出ていた。

 

ざーっ、ざーっ、と規則的なノイズ音のようなものが聞こえる。水の音のようにも聞こえる。しかし、電話をかけた当時、会社には阿部しかいなかったはずなので、水道やトイレの音ということはありえない。

 

「おい、マジかよ、嘘だろ!?」

 

明石が叫ぶ。伊藤のInstagramを見ていたら、彼氏らしき男がいたというだけの話だった。

 

心からの訴え

尾崎は一人で二郎の接見に行っていた。このままでは加代に会えなくなると、罪を認めて情状酌量してもらおうと提案する。

 

二郎は、尾崎が娘を何度となく助けてくれた優しくて正義感の強い子であることをしっている。そんな尾崎が言うから、この裁判はとても厳しいだろうことにも気づいてる。

 

「でもねぇ、やってないものはやってないんだ」

 

二郎はきっぱりと言う。舞子は肩を落とす。

 

楽しい写真

深山は住み込みの「いとこんち」という店を十ずれる。店主は深山のいとこの板東健太(池田貴史)。深山のことが大好きな歌手の加奈子(岸井ゆきの)に、なぜか志賀&戸川夫婦もいる。

 

深山は料理をしながら、事件について振り返っていた。できた料理は彩り豊かなパエリアとサラダ。

 

加奈子は喜び、同席していたアフロの客(佐藤蛾次郎)にスマホで写真を撮ってもらうように頼む。しかし、小柄な客が下から撮った写真は鼻の穴が目立つと加奈子は怒る。志賀が撮ってくれると、鼻の穴は目立たなかった。

 

深山はふと、伊藤とボヤボーヤが映った写真を思い出していた。

 

裁判官としての弁護士の仕事

尾崎は一人で阿部を呼び、二郎の情状酌量のための証言の練習をしてもらっていた。そんな様子を斑目が見ている。

 

その後に斑目が尾崎に声をかける。自分が法廷に立つつもりはないという尾崎。自分がいなくても刑が軽くなるようにとリハーサルしていたのだった。「覆ることはありません」と言い切る。斑目は「深山先生は新たな事実を見つけようとしているけれど」言う。

 

裁判官は何件もの事件を効率良く裁くことが求められる、とも斑目は言う。それに対して弁護人は細かく検証し、ひとつの冤罪を許さないと。そして、「裁判官は被告人の利益を軽んじているのでは?」と尾崎に疑問を投げかける。

 

写真の違い

深山は藤野を連れて、また伊藤に会う。今度は藤野に2つのパターンの写真を撮ってもらう。

 

事務所に戻り、尾崎は落ち込みながら、また手でカエルを作り「やってないものはやってないゲコ…」と心の声を漏らしていた。

 

深山は伊藤が映る2つの写真を見比べて、やってきた佐田に「違いは?」と質問。佐田は「服が違う」と答えるが、深山は「センスないですね~」とバカにする。

 

イラついた佐田はよく写真を見て、伊藤とボヤボーヤの位置に違いがあることから、撮った角度が違うと改めて説明する。

 

一つは、小柄な二郎と同じく身長が160cmの藤野が撮った写真。もう一つは藤野が脚立に乗って、180cmの身長になって撮った写真。事件当日の20:10の時計が映っている写真は、角度から推察すると180cmの身長の人物が撮った写真ということになる。これでは二郎が撮れるはずがない。

 

その理由について、深山は「わかりません!」と笑顔で言う。

 

見ていた男

深山は、伊藤とボヤボーヤが映る証拠写真の奥に、スマホを構えている男を見つける。画像が不鮮明でよく見えないが、落合に頼んで画像を解析してもらうと、男が持っている紙袋から企業名を割り出すことに成功。

 

深山はその会社に行き、事件当日にその場所にいた男性に会う。男性はやぐらが好きで、動画で撮影していたと言う。

 

新たな証拠

その動画を事務所に持ち帰った深山。みんなで見るが、絶妙な塩梅で伊藤を撮影している人物の顔が見えなかった。いちいち騒いで見る人たち。

 

あまりのうるささに同じ部屋にいる尾崎がさすがにキレる。「私はお父さんを救いたい!不確かな証拠で無実を照明するのは不可能です!」

 

しかし、深山は動画にある音に気づく。ざーっ、ざーっ、という聞き覚えのある音に。深山は指を耳の穴に突っ込んで、今までの証拠を洗いざらい思い出す。そして、指をぽんっと耳の穴から抜く。

 

「映像もピントも…あめえいぞう

 

ダジャレを一言。佐田だけが大爆笑している。深山は手に飴を握り「あめーぞー」と再度言うと、佐田はさらに笑っている。

 

衝撃の裁判

裁判当日、深山と佐田が裁判へ向かう。尾崎は法廷に立たないらしく、後から一人でついてきた。法廷には入らず、裁判の椅子に座る。また過去の記憶に悩まされていた。

 

深山が法廷に入る。二郎もおり、傍聴席には加代もいる。裁判が始まる。

 

最初の証人は伊藤。二郎が撮影したのは20:10で間違いないと証言している。実際に撮ってもらったという写真を見せる。後ろの公園の時計はきちんと「20:10」と針が示している。

 

深山は二郎がどうやって撮影したのかと聞く。伊藤は実際に再現して見せて、顔の前でスマホのボタンを押すような仕草を見せる。

 

「おかしいな」と深山はつぶやく。もしそう撮影したなら、二郎には撮れるはずがないと言うのだ。そして、伊藤を撮影した別の写真を見せる。鈴木と同じ160cmの人間が撮影した写真。先ほどと比べると角度が違う。証拠として提出された写真は、180cmの人物が撮った高さと角度なのだ。

 

伊藤は焦ったように「間違えました」と言い、二郎が腕を限界まで上に上げて撮影したと証言を修正する。あまりにも不自然な証言に法廷がざわつく。

 

二人目の証人は阿部。深山は証言を求める。阿部が20時過ぎに注文発注した際に、社長である二郎と会ったと証言。その会社の録音にも残っている。その音声を法廷で聞くことに。

 

深山は「今、何か聞こえましたよね?」と指摘。「ざーっ、ざーっ」という水のような音を指摘する。阿部は蛇口かトイレの音と言うが、阿部以外に人はいなかったのでそんなはずはないと言う。

 

検察官は事件とは関係ないと異議を唱える。深山は「伊藤さんとはどういったご関係で?」と急に質問する。阿部は「ただの社員」と答える。

 

しかし、明石がストーカーのように見続けた画像から、伊藤のSNS写真にいくつも阿部が映り込んでいるのを発見。その写真を提示し、ただの同僚ではないと深山は言う。

 

深山は阿部に身長を尋ねる。「181cm」答えた身長は、証拠と思われている伊藤の写真が撮られた角度とも一致する。写真を撮ったのは阿部で、会社にいたのも嘘ではないかと。検察は、証人を侮辱していると怒る。

 

深山は伊藤が写真を撮られたボヤボーヤのやぐらの場所で、とある男性が動画を撮っていたと打ち明ける。「これを見れば写真を撮ったのが誰かわかる」と深山は言う。

 

検察官に確認してもらい、動画を開示することに。やぐらをぐるりと回る動画に伊藤は確かに映っていたが、その撮影者までは見えなかった。焦りを感じていた阿部だが、映っていないとわかると安心する。「誰も映ってないじゃないか」と。

 

「映ってるなんて言ってません、誰かわかるって言ったんです」

 

と深山は言う。そして、動画の音に注目するよう、言う。

 

ざーっ、ざーっ、

 

動画には噴水が映っていた。深山の指示で、録音されていた電話の音声と、噴水の音を重ねてみる。それはぴたりと一致した。阿部は青ざめ、落ち着かない。

 

この噴水が同じリズムで放水されるのは、20時から15分だけ。つまり、阿部はこの噴水の近くにいたことになる。20時に会社で社長の姿を見た、という証言は不可能だと深山は大々的に指摘する。

 

さらに深山は「僕、殺人犯が誰だか知ってるんですよね」とまで言い出す。怒り狂っている検察が「誰だ!」と聞く。「あれ、言っちゃって良いんですか?言っちゃだめって言われたんだけどな」と深山は佐田をちらりと見る。佐田は必死で首を横に振っている。しかし、もちろん深山は無視。

 

「沢村さんを殺害したのが、あなただからですよね」

 

と証人の阿部を見る。

 

終わりと始まり

裁判が終わり、深山と佐田がお互いに文句を言いながら法廷から出てくる。待っていた尾崎か、どうだったのかと心配そうな面持ちで聞く。佐田は二郎を救えたこと、阿部は給料が安いことに腹を立てて、社長に罪をなすりつけようと交際中の伊藤と共謀したことを話す。

 

「お金はおっかねーなー」

 

と佐田が一滑り。嫌がる深山とは「儀式」といつものように一仕事終えた握手をする。尾崎にも求めるが、「ごめんなさい」と断られる。「今回だけとは残念だなぁ!」と佐田は尾崎のことを言いつつ、じゃじゃ馬を扱わずに済んでうれしそうだった。

 

加代がやってきて、尾崎を抱きしめる。「ありがとう!」と心から感謝する加代。尾崎は言葉を返せなかった。佐田が加代を案内して、家まで送ることに。

 

深山は尾崎に「なんか言うことはありますか?」とニヤニヤしながら言う。「謝罪とか、訂正とか」。しかし、尾崎は「裁判官は弁明せず」と何も言わない。「今は裁判官じゃないでしょ」と深山は小さくツッコむ。

 

と、裁判官の川上がやってきた。尾崎と知り合いのようで、顔を合わせて話している。尾崎はテレビで見た裁判の訓戒に敬意を示す。「あんなん言わんでもええけどな」という川上の言葉を、深山は聞き逃さなかった。「言いたくなきゃ言わなきゃいいのに」と言い返す。

 

「裁判官は法廷でしか被告人と会ってない。全てを知ってるわけじゃないのに、人生を説くなんてなんて無責任なんですかね

 

半笑いの表情で、深山は川上に面と向かって言う。面を食らった川上だが、険しい顔から一転、笑顔で「面白いこと言うやないか」と言う。深山は「フカヤマです」と噂の弁護士だと自己紹介。川上も親しげに話すが、深山が去った後に顔色が変わり、その表情は暗く険しくなった。

 

渡したい物

深山は「いとこんち」にて料理中。プロレスラーのオカダ・カズチカが来店し、板東は大興奮。深山は立花のグッズのせいか見覚えはあるが、誰かは思い出せず。

 

そんな深山に電話がかかってきた。鏑木美由紀(野々すみ花)と名乗ったその女性は、「鏑木美里」の妹だと言う。鏑木美里とは、深山の父親が殺したと言われる被害者の女性。返したいものがあるので取りに来てほしいというのだった。

 

翌日、刑事専門ルームではいつもの様子。佐田がやってきた、新しくて言うことの聞く弁護士を探さなければと意気込んでいた。と、深山がいないことに気づく佐田。明石によると金沢にいると。事件ではなく、プライベートで。

 

深山は新幹線で金沢にやってきた。美由紀のアパートを訪ねる。ドアから、美里の遺影が見えた。深山の中で、あの事件の嫌な記憶が蘇る。

 

美由紀が渡したのは、赤い魚が描かれたキーホルダーだった。美里の物だと思われていたが、美由紀は姉の物ではないと言い、深山の父の物と思ったらしい。そして「はよ持って帰って!」と言われる。

 

深山は斑目に電話をかける。その遺留品は「絶対に父の物ではない」と深山は言う。つまり、現場に別の人間がいたという新たな証拠だと言うのだった。

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面白かったーと言いつつ、すでに次の事件が気になって仕方がない!ということで、感想は次の記事に書きます。

 

 

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