中卒フリーライターほぼ無職。

在宅Webフリーライターaoikaraの日常ブログです。

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2018年9月6日(木)のこと

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北海道出身、北海道在住のaoikaraです。平成30年9月6日(木)3時8分、北海道で地震が起きました。私が住んでいる地域も揺れました。幸い、大きな揺れではなく、住んでいた家やその周りでも大きな被害はありませんでした。6日は1日中停電していましたが、今日になった復旧し、日常を取り戻しつつあります。

 

8日の深夜には、99%の世帯で停電が復旧したそうです。6日の未明からの停電で、長い期間でした。それでもずいぶんと早いペース。ありがたいことです。

 

まだまだ苦しい状況にいらっしゃる方もたくさんいます。きっと、もうすぐ良い方向に向かってくれる、なるべく早く全ての方が日常に戻れることを願っています。

 

感謝

まず、おそらく休まずに電力復旧に努めている電力会社の皆様、そして作業員の方々、本当にありがとうございます。そういう方がいてくださって、私たちの日常があるのだなと思うと、感謝してもしきれません。

 

また、北海道に来て、さまざまな場所で救助活動をしてくださっている自衛隊や消防の方々もありがとうございます。交通整理をしてくださっている警察の方々も、ありがとうございます。本当に心強いです。

 

そして、SNSやメールその他を通して、ご心配の声をいただき、そしてお気遣いいただき、本当にありがとうございます。停電で充電できないスマホの節電のために、個別にご返信できず心苦しかったのですが、きちんと全てに目を通しておりました。その気持ちが本当に本当に嬉しかったです。心細い状況下では、とても励みになりました。

 

さらに、有益な情報をSNSやHPで発信してくださった方々もたくさんいて、本当に助かりました。停電でテレビが見られる状況ではなかったので、最新の情報を放送しているだろうと思いながらも、何も情報を得られなかったのは不安でした。

 

それでも、ネットやSNS等で定期的に情報を確認することで、その都度何をすべきなのか考え行動することができました。こういう時代で良かった。たくさんの方の善意に感謝いたします。

 

そして、北海道をこんなにも心配し、こんなにも応援してくださっている方がいるんだと感じると、何よりも心強かったです。「頑張らなきゃ!」と自分を奮い立たせる思いにもなりました。

 

また、言葉にはできなくても、北海道のために祈ってくださった方がいることも知っています。こういう状況だからこそ、どんな言葉をかけて良いかわからないけど、心の中では祈り、応援してくださっている方のその思いも、届いております。

 

まだまだ、完全に生活を取り戻す状況にない方がたくさんいます。それでも、たくさんの方のおかげで、少しずつ前に進んでいると思います。そんな全ての方に感謝いたします。本当に本当にありがとうございます。

 

役に立った情報

寝ているときの地震は寝具に潜り込む

今回の地震は深夜でした。多くの方が就寝中だったと思います。寝ている時に地震が起きたら、布団を被るなどして身を守ったり、ベッドの下に潜り込むのが良いそうです。

 

▼参考元

消防庁 地震防災マニュアル

 

スマホは低電力モード

スマホは低電力モードに設定しました。画面が暗くなる時間が短くなったり、通知を控えたりしてくれます。自分で画面の明るさ設定を暗くするのも、充電が持つそうです。

 

▼低電力モードの設定の仕方

iPhoneを低電力モードにする方法 | iPhone Wave

(Galaxy)省電力モードを設定する方法を教えてください。 | Galaxy Mobile Japan 公式サイト

 

断水のために水をたくさん溜めておく

水道管の破裂や停電に伴い、北海道の一部地域では断水もありました。北海道は雪解け水が多く、日常で断水になることはほぼありません。私も、今まで生きてきて断水を経験したことはありませんでした。しかし、可能性があると感じたので、対策を調べました。

 

生活用水や飲用水として不足しないように、風呂桶やバケツ、鍋などあらゆる容器に水を溜めました。断水の際、トイレでは思いきりバケツの水を流すことが良いようです。詳しくはリンク先をご覧ください。

 

▼参考元

知っておきたい停電・断水時のトイレの流し方【北海道地震】 - FNN.jpプライムオンライン

断水時、トイレをどう流せばいい? TOTOのアドバイスは「タンクに水入れないで」《北海道地震》

 

停電中の外出はブレーカーを落とす

停電中に外出して、通電したときに火災が起きる可能性もあるそうです。そのため、外出や避難をする際は、ブレーカーを切っておくことが大切なのだとか。知らなかったので、参考にしました。

 

▼参考元

地震後の停電は「ブレーカー落として」 火災の危険、消防庁らが呼びかけ - ITmedia NEWS

 

充電できる場所・銭湯のある場所・給水場所…

これは今でもツイートしてくださっている方がいらっしゃるのですが、停電していて情報を得るスマホの残量もなくなってくると、本当に焦ります。充電場所を開放してくださっている場所も多く、助かった人も多いと思います。

 

また停電でお湯が出ないため、何日もシャワーやお風呂に入れない人もたくさんいたでしょうから、銭湯などの場所を教えてくださっているのもありがたいのではないかと感じました。

 

断水地域では給水場所など。他にも、食料品が買えるコンビニやスーパーの情報など、地域的な情報を個人的に発信している方も本当にたくさんいらっしゃいます。こういうときに人のつながりのありがたさを感じます。身近な情報が生きる術となります、本当に。

 

Twitterでの公式の情報

テレビが見られず、中継をスマホで見ても充電がどんどんなくなってしまうので、もどかしい状況でした。そんなとき、Twitterなどで電力会社のことなど、公式に発表してくださっているのは本当に助かりました。

 

ニュースサイト、テレビ局、ライフライン関係など。リツイートしてくださるだけでも、被災地にいる誰かの目に留まる可能性が高いのです。ソース元がしっかりしていることを確認して、拡散するのは大切だなと感じました。

 

防災対策を変えなければと考えたこと

防災グッズをそろえておく

わが家には、防災グッズなるものがありませんでした。必要な物をまとめて置いてなかったので、どこに何があったか探すのだけで時間がかかってしまう状況。これは一式そろえるべきだなと感じました。

 

絶対に必要なもの
  • 懐中電灯
  • 非常食
  • 簡易トイレ
  • 保険証
  • 財布(現金)
  • スニーカー
  • スマホ
  • 充電器、モバイルバッテリー
  • ライター
  • 乾電池
  • ラジオ
  • 軍手、ヘルメットなど

実際に持っていなかったものを赤字にしました。これは少ない。セットとして持っていないので、とりあえず丈夫なリュックの中にスニーカーや現金やらは入れて、身近に置いておくことにしました。

 

北海道の物流が整い次第、ちゃんとしたものを買いたいと思っています。まだ、混乱を避けるために買わない方が良いかな。

 

個人的に持っていたいもの
  • 筆記用具とノート
  • パソコン
  • 生理用品

もし被災して身の安全が確保できたときは、そのときの状況を書き記すために、筆記用具とノートが欲しいと思いました。ライターの端くれとして、記録をしておきたい。ちゃんと見たまま、感じたままを。

 

そして、仕事ができなくなると困るので、パソコン。今後はきちんとバックアップを取っておくことにしましょう。

 

さらに、女性としては生理用品は欠かせないかと。仮に避難することがあれば、きちんと確保してもらえるように伝えたいです。

 

常温保存可能な飲料・食料品

わが家にある食品は冷蔵庫に入っているものばかりで、常温保存できる物がとても少なかったです。まだ秋ですが、これが夏で長期の停電だと大変だったでしょう。

 

常温保存できて、数日は持つ食品を用意しておこうとも思いました。ツナとそうめんくらいしかなかったので。

 

今回の場合は、停電で冷蔵庫がダメなので、冷蔵庫の中の物を腐る前に食べることが先決でしたが。

 

自家発電もした方が良いのか…

停電が長く続いて感じたのが、将来的には自家発電できるようにした方が良いのかということ。自家発電のお宅もあったようです。電気が使えないというのは、思っている以上に不便なことだらけなので、考えておきたいなと思いました。

 

私の9月6日と7日

ここからは、私の個人的な記録です。誰かの役に立つわけではなく、日記のようなものです。自分自身の記録として。それならノートに書けば良いだけなのですが、何か形に残しておきたい気持ちもあって、複雑な思いもありますが書き記しておきます。

 

9月6日3時8分

 

睡眠中。スマホが変な音を鳴らしている。一瞬、Jアラートかと思ってひやっとした。1年前の同じ頃、北朝鮮がミサイルを飛ばして、心臓に悪い音で夜明けに起こされた。そのときの嫌な記憶が蘇ってきたけれど、よく聞くと違う音で、しゃべっていた。

 

緊急地震速報です。強い揺れに警戒してください。

 

とか、そんな声で。繰り返し、繰り返し。止めるまで言い続ける声。止める前に、もう揺れ始めた。私が住んでいる場所は、被害が出るほどの大きな揺れではないが、そこそこ揺れた。立っていたらふらついてどこかにつかまっていただろうと思うくらいには揺れた。しかも地盤が緩いから、震度以上に揺れているように感じた。

 

私は布団の中で、布団をかぶるべきかかぶらないべきか、わからないでいた。かぶった方が頭を守れるけれど、かぶって物が落ちてきたら窒息するのではないかとか、足りない頭で考えていた。

 

長い時間、揺れていたように感じた。もっと大きく揺れるのではないか、恐怖で鼓動が大きく速くなっていくのを感じて、反比例するかのように揺れは少しずつ少しずつ小さくなっていった。

 

地震情報を確認し、津波がないことを知って、少しだけほっとした。「大丈夫?」と連絡をくれる人もいて、不安だったからこそ安心した。状況を調べたりして、少し気持ちが落ち着いたから、トイレに行った。

 

電気が消えた。トイレの中で真っ暗。停電。幸いスマホを持っていたので、照らして歩いて何とかなった。ただ、余震はあった。これがもっと大きくなるのではと、とても不安になった。明日には復旧するのか、わからないけれど明日は仕事だからと、3時30分には寝た。

 

6時頃に目が覚めて、照明のスイッチを押すが無反応。まだ停電は続いているらしいことに気づく。とりあえず、同じ日常を過ごそう。そうすれば、日常は戻ってくる。

 

そう思って、パソコンの電源をつける。仕事をしよう。と、思ったがネットがつながらない。全く仕事にならない。ネットにつながるのはスマホだけ。午前中か遅くても昼間には電気が戻るだろうと高をくくって、スマホで調べながら記事執筆をしていた。これがダメだった。

 

ずっとそわそわとしていた。だから、作業も遅くて全然進まない。朝ごはんを食べる頃に、北海道全域で停電ということを知る。きっと今日は仕事にはならないから、休みになったと思うことにしようと、自分に言い聞かせてパソコンを消した。

 

テレビも付かない。冷蔵庫も電気が消えてる。電子レンジも使えない。日常のふとしたところに、電気に頼っている。トイレに入ろうとするときに換気扇のスイッチを押そうとしたり、洗面所の照明を付けようとしたり。もはや習慣。体に染み着いている。電気があることが当たり前と、思っている以上に感じている。

 

10時頃に断水の情報を見たものだから、家の水を貯めまくった。このときは行動的な心地で、「頑張らなきゃ!」「私がしっかりしなきゃ!」と思っていた。

 

1週間以内にまた震度6の地震が来る可能性もあると情報を得たのもこの頃で、血の気が引く思いだった。また、来るかもしれない。それはやっぱり怖い。今でも、まだ怖い。

 

朝にスマホを使うという愚行のせいで、昼前にはスマホの充電が50%台になっていた。しかもモバイルバッテリーも持っていない。本当に私は阿呆なのか。

 

ふと、どうせネットがつながらないパソコンは使わないからと、パソコンからスマホに充電することを思いつく。それで、なんとか足りるだけ充電ができた。ネットやSNSでちょっとずつ情報を得る。

 

最新の情報をリアルタイムで得られない感覚というのは、世間から取り残されていくような不安があった。きっと、テレビのあらゆる局で北海道の情報が放映されているに違いないのだけれど、全域で停電となった北海道でその情報を得られた人がどれだけいただろうか。

 

もともと島が離れている北海道だけれど、もっと、日本から孤立してしまったような感覚になった。

 

ただ黙って、じっとして、何かしようにも電気がないとできないことも多く、掃除やら洗濯やらもできず。電気が必要だから。

 

コンビニは閉まっていて、開いていても人だかりで。スーパーも食品があまりなくて。モバイルバッテリーを買おうと思ったら電気屋も人が並んでいてもうなくて、ガソリンもいっぱいで、信号がないから人が指示を出していて。全然日常じゃなくて。

 

そんな日なのに天気だけは良くて。夏が戻ってきたかのような暑さで。どこかでかけたくなるくらい気持ちいい天気だけれど、地震が来るだろうと思うとそんな気分には到底なれない。家でじっとおとなしくする。

 

完全に復旧するまでに1週間以上かかるかもしれないという報道を見たときには、もう…全身の力が抜けた。その間、何もできないのかと思うと、目の前が真っ暗になった気分。

 

昼を食べた後に、冷凍庫の冷凍食品が溶けかけていることを知る。ダイエットに成功したら食べようと、ご褒美予定のアイスも柔らかくなっていた。捨てるのもどうなのかと思って、食べた。ジェラート失敗作みたいに、どろどろだった。おいしくなかった。なんでこんなことしてるんだろうと、すごく虚しい気持ちになった。

 

そこでたかが外れたように、お菓子とかをバクバク食べ出した。ダイエットだからずっと我慢していたことと、電気が使えないという不便さで、ストレスがたまっていた。それを忘れるかのように、貪るように食べていた。

 

家もある、ガスも通る、揺れだって大きくなかった。ただ電気がないだけで、また揺れるかもしれないという恐怖はあるけれど、もっと大変な人だっていっぱいいるのに、自分は何をしているんだろうと情けなくなった。

 

何もできないから、本を読んだ。途中まで読んでいた本を読み終え、新しく読んだ本も読み終え、さらに新しい本の3分の2まで読んで、夕方に近づいてきた。

 

昼間は電気が使えないという不便さだけだったけれど、夜になると暗さがやってくる。それでも私は大丈夫と思っていた。大丈夫、暗いだけだからと。

 

本来はもっと早い時間に晩ご飯を作り、食べるべきだったのだろうけれど、私はいつもの時間に実行した。あまりにも非日常すぎるから、なるべく日常でいたかった。仕事もできないし、いろんなことができないし、状況がわからないし。

 

だから、ご飯を食べる頃には本当に暗かった。日が沈んだその名残は空にあっても、家の中に届くほどの強い日差しではなく、影の中食べる。彩りも見えないから、何を食べているのかもわからなくなるくらい。

 

あ、でも、懐中電灯を水が入ったペットボトルに照らして、官位的な電灯を着くってみた。以前、SNSで見かけていたから。思ったより強い灯りのように感じられて、少しだけほっとした。

 

本当は食器の片付けもしたかったのだけれど、暗すぎて見えないから翌朝にすることになった。片付けたかったのは、別にまめな性格なのではなくて、やっぱり日常に踏襲したがっていたからだった。

 

いつも私は食後に運動をする。ダイエットの習慣として、たっぷり汗をかくまで動き、夜にシャワーをするのが最近の日課だった。当然ながら部屋は真っ暗で、何も見えない。スマホで数秒だけ照らしたり、ほんのわずかな光で、部屋のあらゆる場所の輪郭らしきものが見えるだけ。

 

そんな真っ暗な中で、私はいつもの運動メニューをこなした。見えないから塩梅がわからないことばかりだったけれど、それでもいつものようにと思いながら運動した。避難するとしたら、電気が復旧しないとしたら、これから体力が必要なのに。何も必要のないところで、体力を消耗していた。

 

非日常を日常として過ごしたかった。電気が付かないだけであとは同じで、次の日からはまた同じ日常を送れるのだと思い込みたかった。だから、いつものように運動をしたのだと思う。

 

いつものように汗をたっぷりとかいた体。さすがにお湯も出ず灯りもつかないお風呂場でシャワーをするわけにいかず、水を絞ったタオルで体を拭いて、べたつきをごまかした。

 

本当に真っ暗だった。近所の窓から、おそらく懐中電灯で照らしているのだろうと思われる光が見えるだけ。わずかに差し込んでも、家の中は見えない。歩くのも怖い。

 

寝るまでの間は家族と話したりして過ごしていた。こんなに真っ暗だと、有効に時間を過ごすことができた読書さえできない。ただ、相手の顔は見えない。顔だけでなく、姿形さえわからない。声と音だけしか頼りにできない。

 

懐中電灯を使えば良いのかもしれないが、あいにくわが家には電池が少なかった。だから、極力懐中電灯を使うのを避けていた。だからといって、揺れる可能性を考えてろうそくやライターを使うのも怖い。日が落ちてからは、ただただ真っ暗な中を過ごしていた。

 

ブレーカーを落としていたので復旧したことがわからないと困るから、カーテンを開けて他の家の様子をときどき確認していたりもした。そこからたまに入ってくる、遠くで走る車のライトで会話相手が照らされて、見えることにほっとする。すぐに光は消えて会話相手の姿も見失ってしまうのだけれど。

 

暗い中でずっと目を開けていると、目がおかしくなることにも気づいた。なんだかじりじりとして見える。目が頑張って光を極力取り入れようとした結果、ざらついた表面のような画を映し出してしまうのかもしれないなと感じた。

 

そして瞳孔が開いたり閉じたりしているのか、暗い中で明るくなったり暗くなったり妙に明度が変わって、酔いそうにもなった。ときどきスマホを見て、明るさを取り入れないと何もかも見失ってしまいそうだった。本当に真っ暗だった。

 

真っ暗だと、音さえ消える。テレビなどを付けないからだろうか。家の中も、家の外も、とても静かだった。しんと静まりかえっている。

 

ふと見上げたときに、星空がとんでもなく美しいことに気づく。停電で一つも灯りがないと、こんなにも空がきれいなのかと少しだけほっとする。星が綺麗だった。本当に。

 

朝からここまで、何度か余震はあった。最初に比べると大きくはないが、心臓には良くない。ふらふらとしている感覚。数日経って、ちょっと風がふいて家が揺れても、身構えてしまう。そして、立ちくらみのように揺れているような感覚に襲われる。感覚だけで、本当は揺れていないのに。

 

深夜0時前になり、床に就く。もっと早く寝ようと思っていたけれど、本当に明日はやってくるのかなとか、日常が戻ってほしいとか、いろいろ考えてしまうと寝付けなかった。

 

ただ、早く早く、元に戻りますようにと願いながら、目を閉じた。

 

 

9月7日(金)6時20分

 

7日は7時過ぎに起きようと思っていた。見通しがつかないし、仕事も出来ないだろうから、いつもより遅く起きても大丈夫だろうと考えて。

 

目を閉じてからも、深く眠ることはなかった。数時間おきにふわっと目を覚まし、物音にびくつき、ふわっと眠る。浅い眠りを何度も繰り返していた。

 

起きて、意外と早く目を覚ましたことを知り、おそるおそる照明のスイッチを押した。灯りが付いた。声を漏らしていたように思う。ああ、良かった。戻った。良かったと。

 

その後は、せっかく電気がついたならとパソコンで仕事を始めた。充電ができるようになったスマホで、個別にメッセージをくれた方への返信もした。それでもまだ日常に戻れていない人がたくさんいることを知り、胸が苦しくなった。

 

私は日常に戻りたかった。電気が戻ったのだから、日常に戻れた。けれど、そうではない人がいるという事実は頭から離れず、罪悪感を抱いてしまった。

 

ネットの通信の関係なのか、パソコンが古いせいもあるけれど、動作が遅くてなかなか作業が進まなかった。自分自身もダメダメだった。いつものペースを取り戻さなければという焦りと、そうできないじれったさがあって、自分自身がとても窮屈になっていった。

 

思っている以上に、電気がないという状況、そして先が見えないことに不安とストレスを感じていたのだと思う。7日は本当に元気がなかった。被害が大きいわけでもなくて、ただ電気がないだけで、こんなにストレスを感じている自分が恥ずかしくなる。

 

日常に戻れているのに、元気を取り戻せない自分に腹が立つ。そして、何の役にも立てずに、たたただ申し訳なくなる。無力すぎて。

 

今の状況でもまだ苦しんでいる人はたくさんいるのに、そしてその人たちのために力になる人もいるのに、自分は何もできない。体が重たくなるような気分だった。

 

ただ、届いてほしい情報を拡散しているだけで、あとは祈ることしかできない。大好きな北海道と、そこに暮らす人たちにただただ祈るしかできない。

 

そんな、今です。私自身はたいしたことがない状況でした。もう日常のはずなのですが、心がちょっとだけ追いつかないです。その自分の弱さも、本当に嫌です。もっと苦しんでいる人がいるのになと、うん。言葉にするのは難しい。

 

全ての人の日常が戻りますように

今回の地震だけでなく、猛暑や台風や豪雨など、今年は本当に天災が多い年です。まだまだその被災に苦しみ、日常を取り戻すことが難しい状況の人もたくさんいます。そんな人のためにできることの少ない私でも力になれることは何か、考えて行動したいです。

 

そして、私では力になれなくても、力になれるような情報があれば、微々たる力ですが発信していければ幸いです。

 

天災で苦しんでいる全ての人の日常が、少しでも早く戻ってくれることを願っています。大丈夫。きっと大丈夫。前に進んではいるから。だから、自然もどうか穏やかに、なるべく穏やかにいてください。

 

今週のお題「わが家の防災対策」

 

 

 

 aoikara

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