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【大河ドラマ】真田丸 第50回「最終回」感想後編 やはり信繁は陰の主役だった

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真田丸への思いが強すぎて、早くスピンオフを作ってほしいのと、大泉さんが出演したトークショーをテレビで放送してほしいaoikaraです。上田は遠くて行けません!

 

というわけで今回のテーマは…

 

真田丸 第50回「最終回」感想後編

 

です。いよいよ、ラスト!

治長のちょっとした行動で、形勢は一気に逆転

毛利勝永(岡本健一)や幸村(堺雅人)のおかげで豊臣は有利に戦っていました…のはずなのに。あまりにも秀頼(中川大志)が来ないので大阪城へ戻って呼ぼうとする大野治長(今井朋彦)。そのとき、豊臣の威厳となっている千生り瓢箪まで持ち帰ってしまったのです。

 

これによって秀頼が負け戦と判断したと、勝っている兵まで動揺してしまうのです。そして雑兵たちは逃げ出すはめに。こーれーは、これは!

 

戦犯:大野治長、大蔵卿局

 

おおおおい、大野ファミリーいいいいい!!!まさか、こんなささいなことだとは思いませんでした。

 

その好機を家康が逃すはずもなく…

豊臣の軍勢が戸惑い、逃げていく様を眺める家康(内野聖陽)。切腹まで決意していましたが、流れが変わったことを熟練の武将は察知します。そして「陣を立て直す!」と反対に攻め入ることに決めたのでした。

 

秀頼との対比にもなっているなぁ、と感じました。戦ではトップに立つ者が迷っていてはいけないのだな、と。迷っているとしても、表に見せてはいけないのだな、と。それが勝敗を分けたのではないでしょうか。

 

絶体絶命の秀頼を救ったのは茶々の“策”だった

“勝つ”よりも“生きる”

豊臣が不利になってきて、戸惑う秀頼。覚悟をして戦場へ向かおうとします。「武士らしく死のう」と。しかし、茶々(竹内結子)がそれを止めます。

 

「私に策があります」

望みを捨てなかった者のみ道は開けるのです」

 

と、告げるのでした。茶々がというのが感慨深かったですね。戦のことをようやっと本気で考えたからこその言葉ではないのかな、と感じました。

 

千姫を徳川のもとへ!

策とはそう、千姫(永野芽郁)を徳川のもとへ帰し、豊臣に有利な和議を結ばせることでした。武士としの誇りより、命を大切にするための策。

 

その役目を幸村から仰せつかっていたきりちゃん(長澤まさみ)が、千姫を導いて頼もしい!途中で幸村の戦姿を見ていたのが切なかったですね。

 

真田の者たちが死んでいく…

やはり内記も武士だった

内記(中原丈雄)は大阪城で一人、雑兵たちに立ち向かっていました。大助に囲碁で勝負して勝ちまくっていい気分になっていた大人げない人とは思えないかっこよさ!(笑)死ぬ最後の最後まで一人でも多くの雑兵を負かしてやろう、という執念も素晴らしかった。

 

死ぬ前に持っていたのはおそらく昌幸の位牌でしょう。「殿…」と言ったような気がします。昌幸も死ぬときに「御館様…!」と言ってたし、家臣も主君と同じく忠義に厚い人間だったのだなと感じました。真田の絆、素晴らしい!

 

作兵衛、パワフルすぎる!

戦のさなか鉄砲で撃たれまくる作兵衛(藤本隆宏)、うわああどんだけ撃たれているのよー。作兵衛も最期か…

 

と思いきや再登場!大阪城に戻ってきて戦っている!最後の一人を蹴散らしてから「すえ…」と姪の名前を口にして死にました。パワフルすぎるよ…作兵衛。真田のなじみの顔がいっぱい去って行って、つらいです。

 

幸村は一人、家康の首を取りに行くー

幸村は兵士を従わせず、一人で徳川の本陣へと進みます。「命を惜しめ」と言ってましたし、おそらく軍を撤退させて逃がしたのではないでしょうか。討ち死になどするな、生きろと言ったんじゃないかな。想像ですけどね。

 

それにしても家康の「なんだ、また真田か!」というのにクスッときちゃいました。最後の最後まで悩ませるのは真田なのね。そこから家康と幸村が向かい合い、いろんな人がいるものの二人だけの対話が始まります。

 

家康「殺したいなら殺すが良い。されど、わしを殺したところで何も変わらん。(中略)おぬしのような戦でしか己の生きた証を残せる輩は生きていくところなど、どこにもないわー!」

幸村「そのようなことは百も承知!されど、私はおまえを討ち果たさねばならぬのだ!我が父のため、我が友のため、先に死んでいった愛する者たちのために!

 

そして、ピストルを構えます。狙いを定めて、家康も覚悟を決めたように目を閉じて…

 

銃声の音

 

…しかし、家康は生きている。幸村は腕を押さえ、手から離れたピストルが落ちていました。そしてそこにいるのは…

 

「父上!」

 

助けに来たのは、そう、秀忠(星野源)でした。「遅い!」と家康が楽しげに毒づくのもらしくて良いですね。ああ、これが時代の移り変わりというか、世代交代なのかなと感じました。いろんな意味でね。豊臣から徳川へ、家康から秀忠への。

 

そして幸村は「佐助!」と呼んで、ぼわわんと白くなって、って佐助(藤井隆)どこから出てきた!そこから二人だけで徳川の兵と戦います。片手はケガをしているのに、それでも諦めず必死で。最後まで最後まで戦い抜いて

 

仁義に厚い上杉&伊達コンビが眺める

そんな幸村の様子を、上杉景勝(遠藤憲一)と直江兼続(村上新悟)、伊達政宗(長谷川朝晴)と片倉景綱(ヨシダ朝)が眺めていました。仁義に厚い武将たち。

 

景勝は「武士として生まれたからには、あのように生き、あのように死にたいものだ」とつぶやいていましたね。義に厚い男だから、ああいう生き方をしたかったんでしょうね。いろんなしがらみがなければ。

 

「さらばじゃ」

 

という景勝の言葉が視聴者としても思いとつながって、ぶわああっと鳥肌が立ちましたね。泣きそうになりました。ああ、終わるんだな、と。

 

武士にとっては憧れの存在だったのかもしれません。いろんなことに囚われずに戦える姿が。きっと本当の意味での戦国武将は、彼が最後だったのだから。

 

死に場所を求めても、真田の家風は忘れない

体中にしながらもなんとか逃げてきた幸村と佐助は安井神社を訪れていました。そう、あの安井神社です。息をついているのもつかの間、徳川の兵が二人やってきます。「豊臣の兵か!」と言われて…

 

「いかにも。真田左衛門左幸村である」

 

と名乗ります。そして、おとなしく一度頭を下げて…相手が刀を振り下ろそうとしたら、そこから相手に襲いかかる!

 

これ、第38話 「昌幸」で、昌幸がいじめられていた大助に教えていた技ですよね。幸村も佐助も忘れてないんだな、というか身に染みついているのかな。こんなボロボロになりながらも、真田の家風を忘れず戦っているのがうれしかったですね。

 

最後にまさかの一笑い

顔を見合わせた幸村と佐助。最後の言葉を交わします。

 

幸村「長い間、仕えてくれた。…いくつになった?」
佐助「55でございます」
幸村「……疲れたろう」
佐助「全身が痛うございます

 

ええええええー佐助55なの!見えない!ってか幸村より年上ってー!えー!(幸村は49歳だったのではないかと言われている)最後に一笑いくれましたね、やられたなぁ。衝撃の事実、そして意外な笑い所でした。

 

さらば、真田幸村!

「ここまでか」と、死を覚悟した幸村。切腹をしようと小刀を取り出し、介錯のために刀を佐助に渡します。身につけていた六文銭を見つめます。そして、遠い目をしていろんな人に思いを巡らせていました。

 

秀頼と茶々、そのそばにいる息子。千姫のこと、そばにいるきり。夫と楽しそうに過ごす最初の娘・すえ。妻の春や娘の梅も。

 

信之(大泉洋)の嫡男・信吉の軍勢は小山田茂誠が松とおそろいの匂い袋を嗅いでいたり、信政が血気盛んで、三十郎がちゃんと武術に教えていたり…大きな痛手を負うこともなく平和でした。ここでも少し一笑い。

 

どこかに導かれるように遠くを見つめて、そしてー。

 

昌幸から、幸村から、正信から、家康から、信之へ

場面は変わって信之。本多正信(近藤正臣)と一緒に領地を訪れていたようでした。あんな調略家ですが、領民たちとの距離は近く、とても良い関係性を築いていました。

 

戦の世で活躍していた人物は、心を読むことに長けているからこそ人を動かし、その先の世も見据えた国作りをしていたのですね。

 

そこに大坂から早馬がやってきて…二人とも全てを察します。正信は「御免」と去って行きます。一人になった信之はシャリン、という音に導かれておこうから受け取った六文銭を見つめます。そして、何かを察したように前を向いて歩いて行くのでした。

 

真田を受け継いでいくのは信之ですからね。幸村から受け取ったものを、昌幸から受け継いだことを、正信から学んだことを、家康から感じたことを、後の世につないでいったのは信之だということなのでしょう。

 

オープニングのエンディング

そして、冒頭でなかったオープニングをエンディングに。今までのダイジェストが流れていて「そういえばこんなシーンもあったな」と懐かしい気持ちになりました。

 

今回の話で幸村が颯爽と馬で走って行くシーンと、オープニングのシーンがちょうど重なって、最高の武将に見えました。

 

歴史は続く、でもそれはもっと先の話

そして最後は松代藩が真田の領地で、後に江戸幕府を崩壊させるきっかけとなる佐久間象山が生きた場所だという語りで終わりました。

 

 

です。あのシーンで「へええええ!!」と感心した人が何人いたことか。(いや、歴史好きなら知っているのか?)幸村の徳川討伐の思いは何年越しに真田が叶えるのか、と歴史のロマンを感じましたね。

 

ちなみに今回のサムネ画像は松代藩です。

 

総括:信繁はあくまで歴史の陰なのかもしれない

信繁は大河ドラマの主役なはずなのに、いつもどこかでした。その場面ごとに主人公がいて、その陰にいて支えたり、ただ傍観したり、惑わされたり、怒ったり…真田信繁はそんな人だった。

 

最後のシーンが兄である信之だった、というのにもそんな気持ちが感じられるような。切腹シーンもなかったし、あれはいろんな想像ができて良かったですね。

 

しかし、信之の切ない表情とか見ていると、やはり幸村はこの世にいない。兄に言わせれば「俺にはわかる」そんな表情でした。

 

最後は本名である「信繁」表記でまとめを描きました。幸村はあくまで戦う主役、最後は信繁だったのかも、なんてね。

 

総括2:有働さんのナレーションも素晴らしかった

有働さんはあさイチのイメージが強くて、大河ドラマのナレーションという想像が全然できました。聞いてみたら、さすが声のプロ。発声が素晴らしかった。絵が想像できるような語り口、お見事でした。

 

本人としては最初「真田家を見守る母のような」と言われていたために、包容力のある声を使っていたそうです。しかし、しだいに力強く、それでいて俯瞰していて、淡々と話す形に変わりました。このナレーションでどれだけの人が死んだか…!

 

多くを語りすぎず、多くを感じさせない声色だから、見ている人がいろんなことを感じられましたね。個人的には第38話「昌幸」の「偉大な戦国武将が死んだ」っていう迫力あるナレーションが好きです。

 

何年ぶりに大河ドラマを通してみただろう

本当に素晴らしい大河ドラマでした。大河ドラマを1年通して見たのは久しぶりです。そして、またもう一度見たいと思わせてくれる。さっそく12月30日(金)の総集編が見たいですw

 

作品に携わってくださった全ての方々へ、心からありがとうございましたと言いたいです。

 

この物語がきっと新たな歴史の礎となり、新たな物語が作られるときに参考になるのかもしれないが、それはまだ先の話ー。

 

 

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