歴史はわかっているはずなのに、大河ドラマの臨場感にドキドキしてしまうaoikaraです。
というわけで今回のテーマは…
真田丸 第32回「動乱」
の感想を書きます。
孤独な三成、対照的な家康、動乱の予感。
ついに家康(内野聖陽)を討つことを決めた三成(山本耕史)。襲撃しようと考えていたものの、江雪斎(山西惇)に動きを悟られ本多正信(近藤正臣)から話が伝わってしまった。逆に大名らは徳川のもとへ集まり、形勢が不利になってしまう。
というストーリーでした。
今週の面白かったシーン
- きりちゃん(長澤まさみ)「石田様も後に引けなくなっちゃったんでしょ」の言葉に、なんとなく救われる信繁(堺雅人)。今回唯一と言っても良いほっこりシーン!
- 三成「これは干し柿でございます」
細川忠興(矢柴俊博)「わしが小さかった頃は…」
三成「徳川に攻め入る!ぜひともご加勢いただきたい!」
そら嫌われますわ
→三成としては心使いの一つだったのだろうけれど、タイミングが悪すぎる。前回の宴でもひどい扱いだったのに味方してもらえると思っているところが悲しい。 - 「伊達越前守正宗(長谷川朝晴)!」「細川越中守忠興!」「伊達越前守正宗!」「細川越中守忠興!」何回言うのよ!
今週の真田家
今週は真田家のシーンがあまりありませんでしたね。強いて言うなら、お兄ちゃんこと信幸(大泉洋)がやっぱり舅・本多忠勝(藤岡弘、)に見つかっちゃったところかな。
この状況だと関ヶ原で信繁が三成に、信幸が徳川につくことになってしまうのでしょう。また、それはそれで切ない話ですね。
もう三成がかわいそうすぎるけど、自業自得感が否めない
「もうやめてあげて~」って言いたくなるくらい三成に人望がありませんでしたね。前回の宴でいくらかわかっているはずなのに、なんで理解しないのか!
加藤清正(新井浩文)だって徳川についたけど、三成を説得しに来てくれていました。もう三成のことは見切ったのかと思っていましたが、やはり情に厚い男ですので、三成のことを思ってきてくれたのだなとうれしくなりました。
そして「力尽くでなんとかしようなどというのは、おまえらしくなかろう」となかなかに的確なアドバイス。しかし、三成は聞き入れない。頑なすぎるよね。
あれだけ頼りにしていた大谷刑部(片岡愛之助)が止めるのも聞きませんでしたね。大谷が徳川のところに行っても「勘違いしないでもらいたい」「秀頼公の家臣でござる!」って言い切ってるのはかっこよかったです。
三成のためにもこうしているのよ!全然気づいてくれないのよ…。
豊臣のために力を尽くしてくれるのは当たり前、って思っているけれど三成のためには誰も働かないのよね。人の心がわからないから、都合が良いときだけ良い顔しているように見えてしまうのでしょう。
たぶん本人は「どうして義を尽くしているだけで、こんなに人がついてこぬのだ!」と理解してないんだろうな。
三成の不器用な忠義を真に理解するには時間と信頼が必要でしょう。信繁にはどちらもあったから支えたいと思っているのでしょうが、三成を理解できる人は少ないでしょうね。
だからこそ信頼されないし、これだけ人望もないのですよね。見ていて切なくなりました。うーん、少しは家康の人心掌握術を学ぼう!
きゃー親方様(上杉景勝)がかっこよすぎる!
そして、今回の見所と言えば、やはり上杉景勝(遠藤憲一)。当初は信繁が三成に味方してくれるよう頼みに行くけど、本人に会う前に直江兼続(村上新悟る)に「できぬ約束をされる」と断られました。
本人も見てないところで「すまぬ…」って調子ですし、これはダメだろうなぁと思って見ていました。
しかし、兼続から三成は義のある男だと聞かされた(義が大好きだものね)景勝は一大決心。三成を止めにいきました。最後の抱擁して止めてくれたのにはぐっときましたね。親方様、久しぶりにカッコイイ!
しょんぼり景勝は大好きでしたが、今回のような姿にもしびれましたね。
いよいよ、家康の野心に火がついた
名だたる大名たちが家康のもとに集まったことで、その心地よさに家康は今までにない感情を持ち始めます。
そう、野心です。
それを狙っていたかのような本多正信。いやー本当に狸ですよね。今までは小心者で、情に厚く、少々ずるがしこいような印象だった家康ですが、いよいよ天下人としての野心が芽生えてくるのでしょう。
挙兵、戦国の世がふたたび
次はいよいよ関ヶ原までの流れを描いているのでしょう。「これまで豊臣のために尽くしてきた」という三成の言葉が切ない…。今から三成ロスの予感です。信繁をはじめ、真田家はお家を守るためにどのように動くのかも見所ですね。
「動乱」は真田丸 完全版 第参集に収録されています。
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aoikara
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